南さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ザ・ファイター(2010年製作の映画)

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今作『ザ・ファイター』ではヤク中のボクサー。
『マシニスト』では究極的に不眠症の男。
『アメリカン・サイコ』では投資銀行で大金を稼ぐ連続殺人鬼。
『マネーショート』ではヘヴィメタファンの医者で天才金融
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太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

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「ヒルダはバラバラ」

悪魔の心と人間の心の間で葛藤する少女ヒルダがひたすらに魅力的。

漫画版ナウシカのセリフにもあった「いのちは闇の中のまたたく光」のルーツはここにあるのかも知れません。

後半の
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運び屋(2018年製作の映画)

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「しくじり先生 俺みたいになるな!」

先生:クリント・イーストウッド

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「家族の再生」あるいは「奔放に生き過ぎた男の贖罪」

これらをロードムービー形
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トップガン(1986年製作の映画)

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『機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー』の人物設定はここにヒントがあったのかー!(今さら)

ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

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大好きな『セブン』の続編として脚本が書かれた、という触れ込みで観ました。

「将来その人が不治の病で苦しむ事が分かったとして、慈悲の心から苦しむ前に死なせるのは、善か悪か」

という生命倫理に関する問
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

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倫理への意識が決定的に欠けた究極美少年。

ビョルン・アンドレセンもかくやとばかりに美しい顔をした子だが、彼にとって強盗や殺人は「なんでもない普通のこと」にすぎない。

そのため、陰惨な殺人が繰り返さ
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エブリデイ(2018年製作の映画)

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This is the day, Your life will surely change.

(君の人生が変わる。今日がその日なんだ)

This is the day, When things f
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ファング一家の奇想天外な秘密(2015年製作の映画)

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「身勝手な親によって機能不全に陥った家族の悲喜劇」


と聞けば、多くの人がウェス・アンダーソンやノア・バームバックの作品を思い出すだろう。


とりわけ本作と『ロイヤル・テネンバウムズ』との近似性
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トゥルー・ストーリー(2015年製作の映画)

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『スーパー・バッド 童貞ウォーズ』や『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』など、バカばかりやっているイメージが強いジョナ・ヒル。

そんな彼がシリアスな演技に徹する意外性がまず面白い。

『トゥルー・
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

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撮影監督ブノワ・デビエによる闇とネオンを強調した鮮やかな映像が印象的。

今年のPRADAのコマーシャル映像も、短い中に彼の特徴が詰まっていて見もの。

詳細なレビューはこちら↓

https://l
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ロスト・リバー(2014年製作の映画)

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溢れ出るレフン愛とリンチ愛。

詳しいレビューはこちら↓

https://lowgetsudou.com/lost-river/

人生模様(1952年製作の映画)

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作家O・ヘンリーの短編5作品を映画化したアンソロジー。

作家ジョン・スタインベック本人がナレーターを務める貴重な記録でもある。

主人公はそれぞれ

浮浪者の中年男性、

犯罪者の悪友に借りた金をい
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

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デヴィッド・リーチ節全開な格闘がいっぱいで楽しい。

『ジョン・ウィック』や『スカイフォール』の暗闇とネオンを強調したバトルにシビれた人はハマりそうなシーンいくつもあり。

戦うか踊るかの違いで、殺陣
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ミニマリズム: 本当に大切なもの(2016年製作の映画)

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メディアや企業の広告戦略であらかじめ用意された幸福の基準、とりわけ拝金主義と物質主義に対する警鐘。

そして、それに対するミニマリズムのメリットについて謳ったドキュメンタリーです。

ギャップ演出とし
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トニー滝谷(2004年製作の映画)

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友達のすすめで鑑賞。
これは良い映画を教えてもらった。

「幻想しか愛せない男」という、『めまい』や後年の『ファントムスレッド』にも通じる設定の主人公を、イッセー尾形が好演。

アイデンティティの喪失
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七年目の浮気(1955年製作の映画)

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明るいラブコメだけど、神経質で思い込みが強い妄想家の主人公が怖い。

脚本によってはサイコサスペンスになり得る。

異国の出来事(1948年製作の映画)

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大学を中退したビリー・ワイルダーは、作家を目指してベルリンへ行く。

そのころ一緒に飲み歩いていた無名の女優たちの中に、若きディートリッヒがいた。

それから20年後、再会した2人が作ったのが『異国の
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失われた週末(1945年製作の映画)

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アル中の作家ドン・バーナムが

「酒…さけ…酒…!」

と苦しみ抜く姿を延々と見せつける、世にも恐ろしい映画です。

あぶら汗でベトベトになり、正気とは思われない目で酒を求めふらつくレイ・ミランドは、
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