キサトルさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

キサトル

キサトル

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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.5

黒人差別への暗澹たる思いが充満する冒頭、奴隷農園での息を呑むような長回しが印象的。図らずもBLM運動が盛り上がった2020年に公開された本作のメッセージ性を汲み取った。ただ、それはそれとして仕掛けが解>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.6

夢心地で眠気を誘うが、後半長回しのスリリングさ(ビリヤードのとあるシーンヒリヒリする!)と空中遊泳の気持ち良さは筆舌に尽くしがたい。

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.5

行くも地獄、帰るも地獄。理屈ではない人在らざる邪悪な何かに震え上がる。脂汗が纏わりつくような厭さが最後まで続く誰も救われないドス黒さ。料理中の指切り刻みや、暗闇に裸(ら)ババアなど、脈拍スピードアップ>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.6

アクションシーンはいまいち盛り上がりに欠けたというか、狙ってゆるくしてるのだとは思いますが、病院内での対3バカのハンデ戦はゲラゲラ笑いながら見れた。ただ、駐車場でのカーアクションの独創的な攻防は目を見>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.9

監督の前作『RAW』以上に生々しく痛々しい、ローズマリーの赤ちゃんも驚く異常映画だった。しかし、最後は愛で満たされる。簪で殺すスピード感かっけー! "NEVER GIVE UP"のTシャツのフレンチユ>>続きを読む

呪怨(2002年製作の映画)

3.8

出し惜しみせずバンバンそれが出るのが良い。時間軸の歪さ、呪いの連鎖、群像劇の絡み。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

お洒落ジャッロ。ベイビー・ドライバーに続いて今作もピンと来ず・・・オマージュの多用がそろそろ鼻についてきた感もある。

ティル・デス(2021年製作の映画)

3.4

ミステリーかのように喧伝された予告から一転、スラップスティックのようだった。ことごとく足枷になるキングボンビー邪魔でぞんざいに扱われすぎて笑ってしまった。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.2

過去2作と毛色が異なり、今作は第一次世界大戦の史実がベースに置かれているため、ややシリアスな趣きはありましたが、優雅で派手なアクションシーンは健在。史実や各国間の関係について『1917』や『彼らは生き>>続きを読む

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.5

話自体もスローモーション多用するアクションシーンもいびつでずっと変だった。人身・臓器売買組織交えて三つ巴でめちゃくちゃになるのは面白い。レオンオマージュはあからさますぎて笑っちゃったな。

血の祝祭日(1963年製作の映画)

3.5

色欲の警察と感情の無い医者。舌を力づくで引っこ抜くパワープレイが熱い。真似しよう!

降霊会 ー血塗られた女子寮ー(2020年製作の映画)

2.2

ぬるい演出のコックリさんと、頭の悪い登場人物の応酬。「バカかよ」「なんでだよ」「いい加減にしろ」とぼやきながら見れば楽しい。

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.4

クリーチャーの顔面がヴィドックを思い出させるね~

セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

4.0

過去のトラウマからキリスト教に傾倒したカトリック看護師が神を信じ、時に見放されたと思い込み、そしてまた神を信じる時、狂人が出来上がる。ゲロの噴射勢いあるな~。壮絶なラスト1秒。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.4

まどろっこしさが続く展開から一転、ラスト30分ずっと爆笑。絵面が面白すぎる。2021年にこんな80年代テイストのものが見れるとは。楳図かずお感も最高。

悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.0

良く出来てるなーと感心しつつも、物語を動かすため一人飛び抜けてアホがいるのに興ざめ。

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.0

こんなにわかりやすく犯人の察しがつくように作るかね。拷問のバリエーションに興奮することは無くなってしまったな。並。

ハロウィン(2018年製作の映画)

3.5

リメイクではなく、オリジナルの1作目から40年後を描いた続編。静かにひたひたと恐怖を煽る演出とテーマソングに震える古き良きスラッシャーでした。殺しの英才教育を受けた娘の実践編かっけー。ハッピー!

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.5

女性蔑視、男性優位の封建的な社会の中で、ジヨンが抑圧され傷つけられる様を見る度精神的に参ってしまう。母親の前でジヨンの症状が出てしまうシーン、苦しくて見ていられなかった。

夫や父親、弟がジヨンに対し
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.9

始まって間もなく、静寂を切り裂くアツい死に様に銀狼怪奇ファイルを思い出した。窃盗団内で主人公と対立する輩に「猫目・猫耳」というネーミングの兄弟がいるチャーミングさのギャップ凄い。傘を使った血飛沫が張り>>続きを読む

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.8

風刺はともかく、老いる事が不安にならない未来に生きたいですね。

クライモリ(2021年製作の映画)

4.0

オリジナル版とまるで違う社会派の造りに少し面食らうも、ホラー要素は薄まる事無く予期せぬ展開続きで、地獄のようなエンドロールに至るまで素晴らしかった。人体破壊描写はもっと見たかった気もしますが、これくら>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.1

人間紙相撲好き~。メインテーマの単音ピアノの不穏さがハロウィンやエクソシストのよう。好き~。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.4

メインの二人が聾唖者である事も手伝い、必要最低限で寡黙な演出が、相対的に久石譲の劇伴の雄弁さを際立たせていた。ソリッド。あと、こんなに綺麗でスマートなタイトルあるかね。

みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

3.8

元気が出るテレビやお笑いウルトラクイズ等で見られる数多のたけしギャグを映画サイズにした荒唐無稽デタラメ作品。ダンカン。

この愛のために撃て(2010年製作の映画)

3.8

善悪の倫理が揺らいでから一気に面白くなる。けど、数回ある、現金輸送や禁煙ユーモアなに?

タイムリーパー 未来の記憶(2019年製作の映画)

3.4

力技地味タイプリープ。蛇足のラストで悲しさが薄れてしまう。

3-4x10月(1990年製作の映画)

3.5

ガダルカナル・タカの笑顔こえー。沖縄パートの長閑さとバイオレンスさが良いね。過激なコメディ。

MOTHER マザー(2004年製作の映画)

2.0

パスカル・ロジェのデビュー作。後の『マーターズ』 『トールマン』に通ずる崇高な雰囲気は仄かに感じられるが、ストーリーは「は?」で終わる。