708さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

犬猿(2017年製作の映画)

3.5

きれいにまとまったラストでした。

赤の他人に対しての憧れや嫉妬なら、それを原動力にしたり、あるいは全く気にしないで生きていけるのではないかと思う。私には兄弟がいないので分からないが、自分にないものを
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

3.0

細かいことを考えなければ楽しめる映画。
婚約者がいるのに…手紙が届いただけなのに…とツッコミどころ満載なのだが、「運命」の為せる業なのか…
息子役の奔走っぷりや所作を楽しむコメディーとしてならありかと
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.0

現代社会の嫌なこと全部乗せ映画、というと盛った表現にはなるけど前半は特にきついシーンの詰め合わせ。甥っ子のハグで希望の光が見えて、人に愛情を与えるのはとても大事だと認識する。ここのメッセージはすごく良>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

映像がとても美しい作品。家族の感情とは対照的に、何気ない景色までもが彩りを持って映されていた。

絵に描いたように幸せな家族の息子が、非道な事件に巻き込まれる。どう転んでも不条理な結末が待っているなか
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

素直に良い映画。

リンコさんとの出会いを通じて、トモがカイとしっかり向き合えるようになったのが良かった。クラスメイトから向けられる奇異の目が変わるわけではないが、そこは実際の現実的な問題として残され
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

痛い(物理)映画。足やら手やら歯やら…

後日談は分からないけれど、作中では主人公も元婚約者も幸せにならないような。暗くもないけど救いもない感じ。帰還後も時間には縛られたまま(4年の間に周囲は大きく変
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淵に立つ(2016年製作の映画)

1.4

このレビューはネタバレを含みます

自分の身の回りでも、ひょっとすると「秘密」が隠されているのかも。事が起こらないと気が付かない、不気味と隣り合わせ。
何となくそんなことを感じたが、映画としては全く意味不明。感想としては、気持ち悪い。
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アフタースクール(2008年製作の映画)

3.7

前知識なしにコメディかな?と思って見始めたので、いい感じに騙された。後から「鍵泥棒のメソッド」と同じ監督と知って、なるほど。ハラハラ感はあまりなく若干盛り上がりに欠ける気もするが、作りの丁寧さゆえか。>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.7

権力を手にしても無機質なもので、父のようにもなれず信頼を失い(PARTⅡ)、家族も失って、どこまでいっても幸せにはなれないマイケルといった感じ。組織経営においてはずいぶんもがいたけれど、どこか不器用。>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

2.0

悪いことした過去があっても改心して成長してハッピーエンドな展開には納得できなかった。程度ってもんがあるだろうと。

愚行録(2017年製作の映画)

4.1

序盤で部分的に結末を予想できたけど、実際はもう2クセくらいある感じ。1度観て解釈できた部分だけでも十分骨太なのに、レビューブログなどを読んでいると気づけなかった部分も見えて(解釈の余地の範疇かもしれな>>続きを読む

天然コケッコー(2007年製作の映画)

2.5

特におもしろくはない。
漫画原作と聞いて納得な、単発のエピソードがなんとなく繋がっている感じ。現代で言うと「のんのんびより」的な。映画としては盛り上がりに欠ける。

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.6

1にも引き続き登場人物が多く、なかなか話についていくのが難しかった。
父ヴィトーと子マイケルの対比から、組織運営について学ぶところが多いと感じる。
若かりしロバートデニーロの、役作り(特に声)が素晴ら
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.5

冒頭の「認めてくれる誰かに出会う」的なところに尽きる

グッモーエビアン!(2012年製作の映画)

2.4

自分の将来は自分で考えろとは言っても、選択肢を知らないうえ、当然少なからず親の影響を受けるわけだから、流石に無責任と思わざるを得ない。なんか先生(小池栄子)の役も不憫だ。

よかったとこ
三吉彩花かわ
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.2

父親として子どもと向き合う時間が大事ってことなのかな。
林をつくってからセミが世代を重ねるまでの時間から、子どもとの時間に想いを馳せるシーンがなんとなく良かった。

怒り(2016年製作の映画)

3.2

信用すれば裏切られたときのショックはデカいし、疑えば自分の心をすり減らす。信じるって難しい。

犯人の「怒り」について、もう少し踏み込んでほしかった。犯罪心理に正当性を求めるのは間違ってるのかもしれな
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.6

ベン(ロバートデニーロ)の真摯な働きと紳士な振る舞いに、ジュールス(アンハサウェイ)の緊張が解きほぐされていく様子は観ていて安心感があり、温かい気持ちになる。

“Learning from expe
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悪人(2010年製作の映画)

4.0

「孤独」は寂しさや怒り、依存心を生む。そのやり場のない想いが時として自分あるいは誰かの歯車を狂わせることになる(作中で描かれてるものはもっと複雑)。殺人は許されることではないが、「悪」を一元的に評価す>>続きを読む

ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

2.4

田西とちはるを見ると、境遇が違うので受け取り方は違うが、不器用が報われないのは男も女も同じだなと思った。報われないところがリアル。「笑える」というというよりは「笑うしかない」シーンの連続。退屈というわ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

シーンやタイトルの意味が分かると、なるほどと思わされるのだが、その先にもう一捻りあることが多く感心。テンポの良い展開、空気感を出す演出などにも引き込まれた。
フィクションとはいえ半地下家族の行動がうま
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

普段は一次産業とは直接の接点を持たず生きている人間ながら、この映画を通じて多くの人に林業が知られれば良いなと思った。(実態は産業としても村社会としても、より高齢化が激しいと思われ、作中に描かれている以>>続きを読む

夢売るふたり(2012年製作の映画)

2.0

厳しい生活を10年間傍で支えてきた献身的な妻と、天性の人たらしな夫。だからこそ、火事以前、店があれだけ繁盛していたのだろう。火事と夫の浮気を原因に、結婚詐欺がはじまるわけなのだが、エスカレートするにつ>>続きを読む

ビジランテ(2017年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

演技や演出という点では手に汗握るシーンも多く、魅力的な作品だった。ストーリーにおいては説明不足というか、登場人物の行動の動機が明らかにならないところも多く、ただただ救いのない展開、後味の悪いラストにな>>続きを読む

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

3.0

この物語の主人公たちの設定はやや特殊なように感じるが、彼女達が劇中で直面していた障壁や悩みといったものは本質的に多くのどれみ世代の若者が抱えているものと共通すると思う。どれみ本編から学ぶことは多く、そ>>続きを読む

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.0

映画を見終わってから、手持ちの原作の方も確認するとストーリーやセリフはほぼ原作通りだということに気付く。ただ、活字と映像とで受ける印象がこんなに違うのかと思った。こんなことを言っては身も蓋もないが、映>>続きを読む