ノラネコの呑んで観るシネマさんの映画レビュー・感想・評価

ノラネコの呑んで観るシネマ

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映画ブログ「ノラネコの呑んで観るシネマ」出張所。
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.5

ゴッホがテオに送った最期の手紙を託された、"まだ何者でもない青年"アルマン・ルーランが、生前のゴッホを知る人々を訪ね歩き、彼の死の真相を探す。
悲劇の天才はなぜ死んだのか。
誰もが異なる"事実"を話し
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GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)

4.3

前評判は今ひとつだったが、面白いじゃないか。
だから映画は観るまで分からない。
シンゴジとも過去の東宝ゴジラシリーズとも、ギャレゴジとも違う。
世界観はレジェンダリーのモンスターユニバースと合わせてる
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.3

SNSモチーフは現在性があるし、そこそこ面白いが掘り下げ不足で表層的。
アップルとグーグルとフェイスブックを合体させた様な、巨大企業サークル社の新入社員エマちゃんが、"秘密は嘘だ"をスローガンに、24
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MASTER マスター(2016年製作の映画)

4.3

これも面白い。
今年はホントに韓国映画の当たり年だな。
「密偵」では独立運動組織のボスだったイ・ビョンホンが、こちらではゲスい詐欺組織のボスを楽しそうに演じている。
政財界にも食い込む大物ペテン師と、
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密偵(2016年製作の映画)

4.5

日本統治下の朝鮮。
ソン・ガンホ演じる刑事と独立運動組織・義烈団を巡るスパイ映画。
たぶん元ネタになってるのは、数年前に公開された英国情報部の秘密文書で、上海天長節爆弾事件を組み合わせた感じ。
韓国の
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ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

4.3

見事なリブート。
さすがいつも小粒でもピリリと辛い、スピエリッグ兄弟だ。
ぶっちゃけ、旧シリーズは三作目でジョンが死んだあたりからどうでもいい映画になっちゃって、後半は殆ど覚えてないんだが、今回はその
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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶(2017年製作の映画)

4.4

これは面白い。
一度食べた味を決して忘れず、高額なギャラで消えた味を再現する、料理版ブラックジャックみたいな主人公が、天皇の料理番が作り、70年前に行方不明となった幻のレシピを探す。
料理映画でありな
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.3

変なタイトルだと思ってたが、なるほど納得。
どうしょうもなく嫌いな阿部サダヲとなぜか同居している蒼井優が、過去に付き合っていた男の失踪を知り、阿部サダヲが殺したのではないかと疑いはじめる。
最初のうち
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DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団(2017年製作の映画)

3.8

ジャスティスリーグとスーパーヴィランズが、なぜか日本で鷹の爪団とゆるいバトルを繰り広げる。
相変わらずアホらしくていいんだが、よくこんな企画通ったなあ。
これ是非ともアメリカで公開してほしいw
まあ
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悪魔祓い、聖なる儀式(2016年製作の映画)

4.0

現代イタリアの、エクソシストの現実を描くドキュメンタリー。
フリードキンの映画の印象が強いので、悪魔に憑依されたお宅に伺って儀式をやるのかと思ってたら、普通にルーティンの教会のミサに悪魔に憑かれてる人
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.6

ジワジワ締め付けられる、オトナの心理スリラー。
トム・フォード、演出だけかと思ってたら脚本も自作とは!天に二物も三物ももらった人はいるのだなあ。
エイミー・アダムスのアートディーラーの元に、19年前に
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シリアにて(2017年製作の映画)

4.3

舞台は内戦下のシリア。
とあるアパートの1日を描く密室劇。
外では激しい戦闘が続いているが、アパートの中では不自由ながらも日常が営まれている。
元々この家に住んでいた家族、ベイルートへの脱出を決めた若
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

4.0

分かってたけど、かなり変な映画だった。
怪獣映画の皮を被ったサイコスリラー。
アン・ハサウェイ演じるアル中ダメ女の主人公が、ある時間ある場所にいると、ナゼか遠く離れた韓国ソウルに怪獣が出現、怪獣が彼女
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.7

ヴァルキリーの姐さんカッケー!
神々の世界の覇権を巡るソー+ロキVS死の女神ヘラの姉弟対決は、シリーズベストの面白さ。
ほぼ地球が舞台ではない宇宙SFなので、前二作とは雰囲気が異なり、オーディンソン兄
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.7

これは秀作。
昔のテレビムービーも良い出来だが、仕上がりは数段上だ。
旧作は二つの時代を5部構成で描く原作通り、現在を起点に過去を回想として描いていたが、こちらは現在進行形の2部作に割り切った形。
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ミックス。(2017年製作の映画)

4.2

蒼井優w
この人どんどん"怪優"の域に近づいてるな。
男に裏切られた元卓球選手ガッキーと、家族に捨てられた元ボクサー瑛太。
人生の底にいる二人が、卓球のミックスダブルスで再起をはかる。
ガッキーは女
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

4.3

事実は映画より奇なり。
冷戦真っ只中の70年代から80年代にかけて、CIAの雇われパイロットでありながら、政府・ゲリラ・カルテルを結び、銃・コカインの密輸で大儲けした実在の男の話。
話は典型的なピカレ
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.5

ワシントンの政界を影で動かす、ロビイストを描く映画は珍しい。
新たな銃規制法案の成立を巡る多数派工作を、ジェシカ・チャステインの凄腕ロビイストが仕切る。
圧倒的な資金力を持つ反対派をどう切り崩すのか、
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Have a Nice Day(2017年製作の映画)

3.8

整形に失敗した彼女を助けるため、主人公はヤクザのボスの金に手を出す。
現代中国の一夜、アニメーションで描かれるクライムドラマ。
大金の入ったカバンを巡り、有象無象の輩が争奪戦を繰り広げ、全員にとって最
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最低。(2017年製作の映画)

4.5

瀬々監督の本領発揮。
"AV女優"をモチーフにした、オムニバス的な人間ドラマ。
親バレした現役のAV女優、夫と疎遠になりAVに出演する主婦、母親が嘗てAV女優だった女子高生。
世代の違う三人の女性たち
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MUTAFUKAZ(2016年製作の映画)

4.4

タイトルは仏語で「マザーファッカー」の意。
バンデシネの原作を、日仏合作体制でスタジオ4℃がアニメーション化し、ポスプロはフランス。
しかも舞台はルーザーたちの住むカリフォルニアの街(仏語劇だけど)と
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ビオスコープおじさん(2017年製作の映画)

4.5

タイトルが気になって、何となくチケットを買ったインド映画だが、これは大正解。
子供の頃懐いていたビオスコープ(携帯型キネトスコープ)の行商人に、25年ぶりに再会した女性ドキュメンタリストが主人公。
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.7

古の日本を舞台に展開する、貴種流離譚。
月の魔王の娘と人間の侍とに間に生まれたクボが、魔王を倒せる三つの武具を捜し求める。
冒頭の海の描写にもう驚愕。
もはやCG並みにシチュエーションを選ばず、ストッ
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.8

1989年、壁が崩れる一週間前のベルリンを舞台に、流失した機密リストを巡り、東西のスパイたちが相当荒っぽいコンゲームを繰り広げる。
リストそのものはマクガフィンなのはまあ良いとしても、結局何を争ってい
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グレイン(2017年製作の映画)

4.3

「息吹か?穀物か?」
限られた人間だけが遺伝子組換え作物に頼った都市に住み、残りの人々は疫病が蔓延する荒野に放逐されたディストピア。
遺伝子組換え作物に深刻な問題が発生し、種子学者の主人公は事態を予見
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.9

圧巻。
前作に最大限のリスペクトを捧げ、35年間のテクノロジーの進歩を盛り込みつつ、テーマや世界観など映画として確実に深化している。
しかもどこからどう見てもブレンランなのに、ちゃんとヴィルヌーヴらし
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.4

まさかのTSA無双w
人種差別ホラーと言う売り文句に騙された。
確かに主人公が黒人なのは重要な要素だが、あっち系の話だとは夢にも思わなかった。
トマトでフレッシュが99%とか、シリアス系と思って敬遠
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.5

ギデンズ・コーのヨン・サンホ化。
学園のリアリティはこの人らしいが、登場人物が殆ど全員徹底的な非共感キャラ。
イジメ大好きのムナクソ悪いガキ共が、人喰いの小鬼を捕まえる。
最初はビビっていたのが、弱点
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

4.4

こりゃ面白い!
人口爆発で子供が一世帯一人に制限された近未来。
隠れ家に暮らすマンディからサンディまでの7人姉妹は、一週間に1日ずつ外に出て、同じ人格を演じて社会生活を送る。
ところがある日、マンディ
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.9

傑作。
今後よほどの作品が出てこない限り、今年の日本映画ベストはこれに決まりだろう。
疾走する青春の濃密な物語に、前後合わせて5時間越えの長さは全く感じない。
前編が新宿という舞台への集いのドラマとす
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ソニータ(2015年製作の映画)

4.5

イランで難民生活を送る、15歳のアフガニスタン人の少女・ソニータを追った秀作ドキュメンタリー映画。
彼女の夢は、世界にアフガン女性の声を届けるラッパーになること。
男性からの持参金目当てで、結婚という
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我は神なり(2013年製作の映画)

4.8

海外版の円盤は持ってるけど、ようやくこの傑作をスクリーンで観られる。
ダムに沈む村の保証金を狙って、奇蹟を売り物にするエセ教団が、不安を抱える住人たちの心にスルリと入り込む。
彼らの正体にただ一人気づ
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.8

なんという熱量!
十数年前に、寺山修司関係の出版イベントの映像編集を担当したことがあり、原作はその時に読んだ。
新宿を舞台に、二人の対照的なボクサーを描く。
半世紀前に書かれた物語は、荒々しい時代性に
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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章 純愛編(2017年製作の映画)

4.3

面白い。
基本プロットは忠実に、ディテールに懐かしい記憶を織り込みながら、「さらば」とも「2」とも前作の「2199」とも違った、本作独自のテーマが明らかになって来た。
こうなると、物語の着地点は確実に
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あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

4.3

良質のタイムトラベルSF。
時間を超える薬を手に入れた末期癌の主人公の願いは、30年前に亡くなった恋人に一目会うこと。
しかしもし彼女を助けると、彼女の死から10年後に生まれた最愛の娘に会えないことに
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デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」(2017年製作の映画)

2.8

シリーズ終盤に来ても一向に盛り上がらない。
相変わらず絵は動かないし、プロットはスカスカだ。
子供たちそれぞれに青春の葛藤があり、昔とは違うドラマを作るというコンセプトはいい。
最大の問題は、本来三部
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