ノラネコの呑んで観るシネマさんの映画レビュー・感想・評価

ノラネコの呑んで観るシネマ

ノラネコの呑んで観るシネマ

映画ブログ「ノラネコの呑んで観るシネマ」出張所。
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

4.3

なかなか面白かった。
冷酷な目の吉高ちゃんの怪演最高。
松坂桃李が実家の押入れで見つけた、ある殺人鬼の手記から始まる物語。
生まれながらに、殺人しか心のよりどころが無いと綴る手記の主は何者なのか。
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わたしたち(2016年製作の映画)

4.6

孤独な少女ソンと転校生のジア。
小四の夏休みの初めに出会った二人は直ぐに"親友"となるのだが、二学期が始まると少しづつすれ違うようになる。
あの子のことスキ、あの子はキライ。
同年代の男子には理解しが
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.5

1930年代、北欧先住民族サーミの少女の物語。
嘗てラップ人と呼ばれた放牧民サーミは、スウェーデンで劣った人種として差別され、寄宿学校ではサーミ語も禁止、進学の道も閉ざされる。
自分が被差別階層で、こ
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

4.0

タイトル長いっちゅうねん。
しかしそのまんま、妻夫木聡の30代ダメ男が、水原希子に振り回される。
リアルな話というよりは、ある種の寓話としてのラブコメで、奥田民生に憧れるのび太的キャラが(一応)大人に
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50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

4.3

厨二病は世界共通w
想いを寄せるクラスの美少女の誕生パーティーに呼んでもらえず、家庭の事情もあって拗らせちゃってる主人公が、ロシアから来たちょっとヤバイ転校生と、人生を変える旅に出る。
設定はちょっ
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パターソン(2016年製作の映画)

4.4

これは味わい深い佳作。
風光明媚なNJ州パターソンを舞台に、街と同じ名を持つバスドライバーの日常を描く。
朝起きて、バスを運転し、客の会話を聞き、空いた時間に詩を書き、家をキャンバス代わりにしている芸
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.4

久しぶりのクストリッツァ。
ユーゴスラビア内戦をモチーフにした本作は、前半は彼が好んで描く結婚式を巡る喜劇、後半は愛の逃避行を描く悲劇。
素っ頓狂な人間たちも、沢山出てくる動物たちも、迸る命の炎を燃や
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

4.3

これ完全に「プロメテウス」の続編なのね。
宣伝だと前作とも繋がりはメンションしてないけど、一応前作を観てることが前提の作り。
種の起源を巡る宗教性を引き継ぎながら、前作には出てこないギーガーデザインの
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あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)

3.9

毎日が夏休み的生活を送っているオマール・シーが、行きずりで寝た女に赤ちゃんを押し付けられる。
パパと成長した女の子の掛け合いが、軽妙で楽しい。
お約束の母親再登場の後も、重くなりすぎずにテンポよく進む
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

2.9

いわば「美しい星」の裏返しバージョン。
昔の円谷プロみたいな前半部分は良いと思う。
だがやはり、後半になると全てがグダグダになる、テリング一流シナリオ三流のいつもの黒沢清だった。
元々興味がないのかわ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.7

是枝監督の新境地。
てっきり原作ものだと思ってたら、オリジナルだとは。
強盗殺人で逮捕されるも、何度も供述を変える容疑者と、彼に振り回される敏腕弁護士。
ネタバレせずに語るのが非常に難しいが、イージー
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.8

非常にノーランらしい作品で、これは従来の戦争映画とは概念がかなり異なる。
シチュエーションは確かに戦争なのだが、実は戦う相手はドイツ軍ではない。
ドイツ兵の姿は全く登場しないし、冒頭の字幕でも"ドイツ
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禅と骨(2016年製作の映画)

4.2

赤い靴から始まる物語。
京都天龍寺の禅僧・ヘンリ・ミトワの生涯を追ったドキュメンタリー。
こういう作品を観ると、世の中には本当にいろんな人がいると改めて思う。
アメリカ人の父と日本人の母の元に生まれ、
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トリガール!(2017年製作の映画)

3.2

鳥人間コンテストは子どもの頃から見てるし、結構楽しみにしてた。
凄く面白くなる要素が揃ってのだが、今ひとつ突き抜けない。
なんでだろうと考えてみると、凄くギークな人々の話なのに、冒頭からギークへのリス
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スキップ・トレース(2015年製作の映画)

3.8

裏社会のボスの正体を追う刑事ジャッキーが、ひょんなことからアメリカ人のペテン師とロシアから香港まで、中国縦断の旅をするロードムービー。
前作の「レールロード・タイガー」では、格闘描写が殆ど無かったが、
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ザ・ウォール(2017年製作の映画)

3.8

イラク戦争で、二人の米兵が敵軍の伝説のスナイパーに狙われる。
一人は射ち倒され、もう一人が逃げ込んだのは、ボロボロで今にも崩れそうな一枚の壁。
何処から撃たれているのか分からないので、身動きが出来ない
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

5.0

鬼才ヨン・サンホは実写でも素晴らしかった!
ゾンビ映画の歴史を塗り替える大傑作。
韓国全土を襲う感染爆発の中、ザック系走るゾンビを乗せた釜山行きKTXが突っ走る。
細長い列車の構造を最大限生かしたサス
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関ヶ原(2017年製作の映画)

4.0

久しぶりにスケールの大きな合戦もので、なかなか面白かった。
しかしこれ、少なくとも関ヶ原合戦の顛末とそこに至るまでのある程度の流れを知らないと、誰と誰が戦ってるのかも含めて何が起こってるのか全く把握出
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.3

ジャンキーのストリートミュージシャンが、茶トラの野良猫"ボブ"と出会ったことで、人生を変えてゆく。
実話ベースのこの話は以前TVで見て知っていたけど、どん底の状況に足掻く主人公のキャラクターが描きこま
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.4

予告編から期待したものを、良い意味で裏切られた。
家で覆面男に暴行された主人公が、犯人を探し出そうとするうちに、徐々に彼女の中にある闇が浮き彫りになる。
てっきりイザベル・ユペールが精神崩壊してサイコ
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きみの声をとどけたい(2017年製作の映画)

4.2

気持ちの良い映画じゃないか!
鎌倉っぽい街に暮らす女子高生たちが、ひょんなことから夏休みにミニFMの番組を作ることになる。
言葉には言霊があって、彼女たちには声を届けたい人がいる。
7人のメインキャラ
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.7

期待に違わぬ面白さ!
「マン・オブ・スティール」から始まったDCEUの、ダントツのベストだ。
女だけの島で純粋培養された運命の子ダイアナが、外の世界で人類の愚かさを知り、それでも人類を救う愛の救世主と
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

4.5

ジョーダン・ヴォート=ロバーツの、才気ほとばしる長編デビュー作。
こんな瑞々しい映画が、4年間も劇場公開されてなかったなんて。
お互いに親との関係にストレスを募らせる二人の15歳の少年が、成り行きで仲
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.8

これ大好きなヤツや。
「ザ・ドライバー」や「ドライヴ」の様な、無敵のドライビングテクニックを持つ逃し屋の話。
しかしこの映画の主人公は、まだ少年の面影を残す"ベイビー"。
その凄腕故に裏社会の大物に絡
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少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

4.3

第二次大戦下のフランス。
隠れ家を追われたユダヤ人の子供たちが、生きるためにスイス国境を目指す。
これは図らずも子供たちのリーダーという重責を担った、13歳の少女ファニーを描く実話ベースの物語。
占領
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.8

傑作「鍵泥棒のメソッド」の韓国版リメイク。
基本設定は同じだが、細部をいじりまくった結果、内田けんじの綿密な脚本がえらく雑な翻案に。
勘違いから俳優業に挑戦するユ・へジンが可笑しすぎて、そこが物語のメ
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

4.3

なるほど、こう来たか。
オリジナルの45分尺は倍の90分に、小学生設定を中学生に変更。
前半は情景描写が増えている程度で、実写版に極めて忠実に進行する。
ところが中盤の典道のある決断を切っ掛けに、劇的
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ウィッチ(2015年製作の映画)

4.3

評判通りの面白さ。
セーラムの魔女裁判の60年前、ニューイングランドの人里離れた森に暮らす信心深い入植者一家に、スルリと怪異が忍び寄る。
突然赤ん坊が消え、次々起こる負の連鎖の奇妙さに、厳格な信仰者で
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フェリシーと夢のトウシューズ(2016年製作の映画)

4.0

パリ、オペラ座のプリマを夢見る孤児の少女フェリシーが、月影先生の様なメンターと出会い、開花してゆくサクセスストーリー。
ただ踊りたいだけの主人公が、なぜ踊るのかをという、ダンサーとしてのテーマ見出して
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海底 47m(2017年製作の映画)

4.5

おバカ系でないサメ映画の新たな傑作だ。
サメを間近で観られるケージで事故に遭うのは、昨日観た「ケージ・ダイブ」と一緒。
しかしこちらはサメの海を漂うのでは無く、主人公姉妹がケージごと47mの海底に落下
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俺たち ポップスター(2016年製作の映画)

4.2

アメリカの音楽業界を、思っ切りいじり倒したモキュメンタリー。
音楽の天才が幼馴染と3人で組んだバンドでメジャーになるも、天狗になって解散。
ソロ活動も最初は絶好調で、鼻はますます伸びるのだが、勘違い野
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ケージ・ダイブ(2017年製作の映画)

3.2

3人の若者がケージダイブを楽しんでいたら、船が転覆して、サメだらけの海に投げ出される。
いわばPOV版の「オープンウォーター」か。
あんなデカイ船を転覆させる高波ってナニ?とか突っ込みどころは満載だが
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スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

4.6

いや〜楽しかった。
サム・ライミともマーク・ウェブとも違う、コミカルでライトな新しいスパイディ。
タイトル通り、過去作に比べると圧倒的に学校生活の比重が高く、コンプレックスを抱えた学園のギークによる、
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.5

これは面白い!
マクドナルド兄弟が創業した斬新なシステムのハンバーガー店を、世界最大の外食チェーンに育て上げたレイ・クロックの物語。
現代のファーストフードのコンセプトは、両者のアイディアが揃ってはじ
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グレースフィールド・インシデント(2017年製作の映画)

3.0

カナダの山奥で、落下した隕石を手に入れた6人の若者たち。
直後から、異星人らしい謎の生物に付きまとわれ始める。
ありがちなPOV手法のホラーだが、主人公の義眼カメラは反則だろう。
たまに「これ何のカメ
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フィアー・インク(2016年製作の映画)

3.6

理想の恐怖体験を提供する、謎の会社に連絡したホラー映画オタクと友人たち。
この映画の面白さは、劇中で起こっていることがゲームなのか、リアルなのかが分からないこと。
全編がミスリードの連続で構成された物
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