ノラネコの呑んで観るシネマさんの映画レビュー・感想・評価

ノラネコの呑んで観るシネマ

ノラネコの呑んで観るシネマ

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.3

前作の「真実」もそうだったが、是枝裕和は世界のどこで撮っても是枝裕和。
これも彼が、家族のあり方という普遍的なテーマを追い続けているからだろう。
赤ちゃんポストに捨てられた赤ちゃんの、違法養子縁組をし
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東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)

4.4

SAIDE:Aは人間ドラマとしての五輪だったが、今回描かれるのは“時代”。
おじさんしかいないコロナ延期の決定会議から始まって、本来の開催年の一年前、2019年から21年までの時代の情景。
なるほど、
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妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪(2022年製作の映画)

3.9

ゆる面白い。
なかなか作家になる夢を叶えられない澪が、取材先で理想の彼氏と出会ってしまう。
しかし謎めいたこの男と、世間で蔓延する欲望を抱く気力を失った人たちの「ツルツル化現象」を巡って、シェアハウス
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恋は光(2022年製作の映画)

4.4

なるほど「の」じゃなくて「は」ね。
女性の恋する心が眩い光として見える、特異体質の神尾楓珠が、西野七瀬と平祐奈と馬場ふみかからモテまくる。
だが彼は恋を可視化できるが故に、逆に恋の本質がなんだか分から
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.8

コナン・ドイルの皮を被った、横溝正史だった。
舞台を19世紀英国から、現在日本の瀬戸内の島に移し替えただけでなく、キャラクターの関係性と役割が大きく替わり、ストーリー的には全くの別物になっている。
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炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.0

リメイク版。
政府の生体実験を受けた、超能力者の両親から生まれた、炎を操るパイロキネシス少女の冒険。
旧作もそうだったけど、これも色々作りが雑。
炎の表現はワイヤー操演の火球だった旧作とは違って、主人
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

4.0

これも2年くらい予告を観続けた作品。
幕末の北越戦争の時、東軍の長岡藩家老だった河井継之助を描く。
日本が二つに割れて争う中、小藩の自主独立を夢見た男が、現実の残酷さに敗れる話で、歴史好きなら結末まで
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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

4.3

オンライン試写。
元女優で長くアメリカに暮らしていたイ・ヘヨンが、突然韓国に帰ってくる。
なぜ帰国したのか?という妹の問いには答えないが、どうやらある人物と会うためらしい。
基本1シーン1カット、特徴
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.8

BLオタクの女子高生と、BLにハマった高齢女性が、ひょんなことから親友になる。
これ原作が大好きで楽しみにしていたのだが、2時間の映画というフォーマットで考えうる最良の仕上がり。
取捨選択は当然あるが
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.5

とても面白い。
2020年に起こったロシアの反体制派リーダー、アレクセイ・ナワリヌイの暗殺未遂事件から、ドイツでの療養、ロシアへの帰還を追ったドキュメンタリー。
この映画、というかナワリヌイ自身が「ど
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.7

75歳以上の高齢者が、生き死にを自分で決められる制度“PLAN75”が出来た世界。
生きることに疲れてプランに申し込む賠償千恵子、プランを担当する公務員の磯村優斗、そしてプランを実行する施設で働くステ
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

4.3

主役はピッコロ+悟飯。
悟空とブロリーが地球外で修行中に、レッドリボン軍が自称スーパーヒーローの人造人間を二人作って復活。
気づいたピッコロが組織に潜入し、総帥マゼンタの野望を阻止しようとする。
例に
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スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

4.5

ヤン ヨンヒ監督が、大阪に一人暮らす高齢の母の人生を見つめた作品。
亡くなった父と共に、朝鮮総連の活動家として生き、三人の息子は帰国事業で北に送った。
なぜ彼女は、それほどまでに平壌を信じたのか。
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

4.7

うう、予告からライトなコメディだと思ってた。
こんな悲しくて辛い話だとは。
長谷川博己演じる哲学者の小鳥遊が、綾瀬はるかがコーチを務める水泳教室に通い始める。
生まれながらのカナヅチである彼が、泳げる
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からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

4.0

中学生同士のゆるキュン初恋物語。
原作とテレビアニメは断片的に知ってる程度だけど、西片くんと高木さんが仲良くじゃれ合ってるだけだから無問題。
中学最後の夏休み、高木さんに告りたい西片くんと、告られたい
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ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)

4.4

面白い!
野村周平演じるeスポーツの日本チャンピオンが、リアルなドリフト競技チームのドライバーとしてスカウトされる。
コミュ障気味の孤独なギークが、潰れかけたチームの救世主となり、現実の居場所を見つけ
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INTERCEPTOR/インターセプター(2022年製作の映画)

3.7

Netflix。
太平洋に浮かぶミサイル防衛基地が、テロリストに占拠され、エルサ・パタキー演じる大尉と部下の伍長が、米国への核攻撃を阻止するため孤立無縁の戦いを強いられる。
設定から突っ込みどこしかな
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.7

現在のコペンハーゲン、アフガニスタン難民の男性が、友人の監督に語った“FLEE=逃亡”の記憶。
クルド難民を描いた「マイスモールランド」では、彼らの安全のため、実際の難民をキャスティングすることを断念
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

4.3

なかなか面白い。
19世紀末のフランスで起こった、ドレフュス事件を描く実話。
ジャン・デュジャルダン演じる軍の防諜部長が、前任者がスパイとして刑務所送りにしたユダヤ人、ドレフュス大尉が無実であるという
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

4.0

そっち系に行くとはw
終電乗り過ごして駅で降りたら、そこは実在しない異界の駅だった・・って2ちゃんねる発の都市伝説の映画化。
ありがちな低予算ホラーかと思って見に行ったんだけど、これが結構良く出来て
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.5

これは超ダウナー系。
主人公は、豪邸で盛大な結婚パーティーを開いている裕福な新婦。
しかし街ではデモ隊が暴徒となり、やがて彼らは富裕層に対する敵意と共に、パーティー会場にも雪崩れ込んでくる。
殺戮が起
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冬薔薇(2022年製作の映画)

4.3

バラと書いて「そうび」と読めると初めて知った。
伊藤健太郎演じる典型的ダメ人間の主人公と、両親や周りの人々との関係を描く物語。
端的に言えば、「親の心子知らず」という諺を、そのまんま物語にしたような作
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東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)

4.3

非常に面白かった。
冒頭から河瀬直美のゴリゴリの作家映画。
やっぱりこの人、映像言語の組み立てが抜群に上手いんだな。
たぶん彼女は、競技の内容やメダルの行方には全く興味がない。
描きたいのは、オリンピ
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

4.1

まさか2022年に、ファーストガンダムが映画で観られるとは。
モダーンなスタイルだった「閃光のハサウェイ」と違って、テイスト的にもあの頃のガンダムの技術的ブラッシュアップ版。
オリジナルで作画崩壊して
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ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

3.9

文革の時代、娘の映ったニュース映画を追いかける脱獄囚の男と、なぜかフィルムを盗もうとする少女の物語。
男は造反派(毛主義者)と喧嘩したことで収容所送りとなり、娘に会うことは叶わない。
たった1秒、娘の
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夜を走る(2021年製作の映画)

4.5

大怪作。
金属のリサイクル工場に勤める二人の男。
一人は一応家庭を持ち、要領もいい。
もう一人は四十路の一人者。
真面目だけが取り柄で、フィリピンパブにお気に入りのホステスがいる。
人間関係が入り乱れ
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犬王(2021年製作の映画)

4.7

これは強烈。
まさに湯浅政明にしか作れない、外連味たっぷりオンリーワンの映画だ。
壇ノ浦に沈んだ天叢雲剣の呪いで失明し、琵琶法師となった友魚と、申楽の家元の子として生まれながら、全身が極度の奇形のため
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

胸アツ・・・。
こんな泣ける映画だとは思わなかった。
まさにコロナ延期組のラスボスにして真打ち。
お仲間が皆将官に出世したり、退役したりしてるのに、生涯一パイロットとして飛び続けているマーヴェリックに
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大河への道(2022年製作の映画)

4.0

なかなか楽しめる。
町興しで郷土の偉人、伊能忠敬の大河ドラマを企画してた市役所の人たちと脚本家が、忠敬は初の細密な日本地図「大日本沿海輿地全図」発表の、三年前に亡くなっていることに気付く。
では、実際
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鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー(2022年製作の映画)

3.1

前作はコスプレショーと化した世界観に終始入れなかったが、今回は慣れのせいかさほど違和感は無かった。
ただし、面白くはない。
中盤まではプロットのダイジェスト感がやたら強く、ぶつ切りで強引に展開させてる
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.8

傑作。
アニメーション制作なんて地味な題材を、よくぞここまでダイナミックなお仕事エンターテイメントに仕上げたものだ。
吉岡里帆演じる新人監督と、彼女の憧れの人であるレジェンド監督の中村倫也が、同じ時間
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ミューン 月の守護者の伝説(2015年製作の映画)

4.7

この素晴らしい傑作が、7年目にしてようやく公開。
惑星の周りを月と太陽が巡る不思議な世界。
盗まれた太陽を探して、新米の月と太陽の守護者が大冒険を繰り広げるエピックファンタジー。
映像良し、キャラ良し
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

4.2

90年代のニューヨークで、出版エージェンシーのアシスタントの職を得た女性の成長を描く自伝的作品。
作家志望の彼女はシガニー・ウィーバーの上司や、電話でだけ話せるJ・D・サリンジャーとの交流を通して、書
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バニシング:未解決事件(2022年製作の映画)

3.5

フランスから韓国のセミナーにやって来た法医学者が、臓器密売事件に巻き込まれる。
ドゥニ・デルクールがオルガ・キュリレンコ主演で、韓国で撮った作品。
この人かなり韓国スリラー好きとお見受けし、かなり本家
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劇場版ラジエーションハウス(2022年製作の映画)

4.0

ドラマも知らずに、なりゆきで観た作品だが、意外と言っては失礼ながら面白かった。
病院の放射線科を舞台にした群像劇で、登場人物はやたらと多いが、ドラマ担当、成長担当、お笑い担当、憎まれ役など、いい意味で
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二つの光(2017年製作の映画)

4.3

ホ・ジノ監督が、2017年に発表した30分ほどの短編。
視覚以外の感覚を駆使して、視覚障害者が写真を撮る、文化サークルで出会った二人のラブストーリー。
シンプルな物語だけど、障害にも色々あって、男の方
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