ノラネコの呑んで観るシネマ

ノラネコの呑んで観るシネマ

映画ブログ「ノラネコの呑んで観るシネマ」出張所。
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.6

アンドリュー・ガーフィールドが、再び日本の地で信仰を問われる。
なんかこの人、前世で日本に縁があるのでは?
不殺の信仰から銃を持たず、沖縄のハクソー・リッジ(前田高地)の戦いで、自分の命をかえりみず負
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TAP THE LAST SHOW(2017年製作の映画)

4.0

日本では珍しいショウビズもの。
観てる最中からなんかデジャヴを感じていたが、この映画、全体の構造が「シング」そっくりなんだ。
もちろん偶然だろうし、主人公のトッププライオリティは、劇場を維持することに
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おとなの恋の測り方(2016年製作の映画)

3.6

出会った男はイケメン、リッチ、冒険心に溢れ、トークもエスプリに富む。
ただ一つ、身長がホビット並み。
愛してるのに、周りの目が気になり、虚栄心からありのままの彼を受け入れられない主人公の女性の成長スト
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君はひとりじゃない(2015年製作の映画)

4.1

これはユニークな佳作。
母を亡くした娘と検察官の父。心の傷は深く、父は人の死に無感動になり、娘は摂食障害に。
何よりも幸せだった親子の間には、自分たちだけでは修復不能な、大きすぎる溝が出来てしまう。
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こどもつかい(2017年製作の映画)

3.1

子供に恨みを買った大人が、タッキー演じる謎の男と7人の子供の霊に呪い殺される。
怖がらせはメインではなく、目指したのはたぶんティム・バートン的なホラーファンタジー。
ミステリ要素もあって、近年滑りっぱ
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キング・アーサー (2016年製作の映画)

3.3

この思いっきりゲームライクな世界観なら、聖剣無双ってサブタイ付けたくなるのも分かるw
アーサー王伝説の背景は5、6世紀のはずなんだが、火薬からFワードまで時代考証は無茶苦茶。
一応イングランドの地名
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レイルロード・タイガー(2016年製作の映画)

3.3

日中戦争下の山東省、いつかはデカイことをやりたいと思いつつ、セコイ抵抗運動を続けているジャッキー一味が、ひょんな事から日本軍が死守する鉄橋を三日以内に爆破する作戦を実行することに。
ど素人部隊"飛虎"
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.3

韓国映画の日本リメイクって、ぶっちゃけ「怪しい彼女」くらいしか成功作が思いつかないのだけど、これはなかなか。
基本構造は「殺人の告白」を踏襲しているが、脚色度合いが相当高い。
オリジナルは圧倒的に面白
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残像(2016年製作の映画)

4.5

反骨の巨匠ワイダの遺作として、これ以上相応しい作品があるだろうか。
舞台は第二次世界大戦後、徐々にスターリニズムが浸透するポーランド。
前衛画家ブワディスワフ・ストゥシェミンスキの、最期の日々を描く物
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.2

キャリアウーマンの娘が住むルーマニアを訪れた、イタズラ好きの父さん。
典型的仕事人間の娘の暮らしっぷりを見て、神出鬼没の架空の人物トニ・エルドマンをでっち上げ、彼女に幸せの意味を問う。
父さんのキャラ
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

4.5

物語と子供と怪物、この組み合わせは大好物。
重い病気にかかったママを持つ、孤独な少年の元に、夜な夜な巨大なイチイの木の怪物が現れて、三つの物語を語って聞かせる。
怪物は、三つ目の物語を語り終えたら、少
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ゴールド/金塊の行方(2016年製作の映画)

4.2

掘り出した金塊が盗まれる話かと思ったけど、違った。
会社が倒産寸前にまで追い詰められたプロスペクターが、夢のお告げに従って、落ちぶれた地質学者を雇い、インドネシアで金鉱を掘り当てるサクセスストーリー。
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アイム・ノット・シリアルキラー(2016年製作の映画)

3.3

まんま過ぎやないかーいと思ってたら原題だった。
殺人願望を抱えるソシオパスの少年が、隣家の爺さんがホンモノのシリアルキラーであることを知ってしまう。
元々殺人に興味津々だった少年は、密かに爺さんの行動
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セールスマン(2016年製作の映画)

4.7

ファルハディ、さすがの面白さ。
アーサー・ミラーの「セールスマンの死」を、イランで上演しようとする夫妻が主人公。
ある日、夫の留守中に妻が暴漢に襲われる。
躍起になって犯人を見つけようとする夫と、恐怖
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武曲 MUKOKU(2017年製作の映画)

4.1

これは何とも変わったジャンルレスムービー。
剣道家の父にスパルタで育てられ、木刀での試合中に父を植物人間にしてしまった男の話。
ショックで酒に逃げ、自堕落な生活を送る男の前に、天才的な剣のセンスを持ち
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.5

ピーター・バーグとマーク・ウォールバーグの実録レクイエム3作目。
ボストンマラソン爆弾事件の前夜から、犯人逮捕までの緊迫の5日間を描く群像劇だ。
前二作と同様に基本は究極の再現ドラマで、キャラクターの
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ラプチャー 破裂(2016年製作の映画)

3.2

SMホラーって宣伝してるけど、そっち系じゃなかった。
ある日突然拉致され、謎の研究施設で"恐怖"を与える人体実験をされる話ではあるのだけど、拷問は全然メインではない。
監禁されたノオミ・ラパスの脱出行
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ブラッド・ファーザー(2016年製作の映画)

3.5

元アウトローのオヤジが、疎遠だった愛娘がやらかしちゃった事件のため、麻薬カルテルが送り込んできた殺し屋と戦う。
プロットのアウトラインは、ほぼ「LOGAN ローガン」と同じ。
まあバジェットは数分の一
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海辺のリア(2017年製作の映画)

4.4

リアってそう言う意味か。
認知症を患った元スター俳優の男が、介護施設を脱走。
長女夫婦にそそのかされ、財産を奪われて捨てられたのだ。
延々と海岸を歩き続ける男は、嘗て私生児を生んだとして勘当した、愛人
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.6

正しくは複数形の「ウィメン」。
これは好きなタイプの作品。
1979年、シングルマザーのドロシアは、15歳の息子ジェイミーの教育に迷い、歳の近い20代の賃借人のアビーと、息子の部屋に入り浸っている17
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(2017年製作の映画)

4.4

視覚障がい者のための、映画の音声ガイドを作る女と、光を失いつつあるカメラマンの男。
二人は時にぶつかり合いながらも、絆を強めてゆく。
「あん」に続いて社会的マイノリティの存在を絡めながら、光の芸術から
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おじいちゃんはデブゴン(2016年製作の映画)

3.2

コメディ要素はほぼゼロ。
こんなシリアスな映画だとは思わなかった。
愛を失い、心に深い傷を抱えた武術の達人が、ひょんなことから仲良くなった少女を守るため、老いた体に鞭打って悪の組織と戦う。
これはいわ
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

5.0

大傑作。
ヒュー・ジャックマンにオスカーを!
彼が17年間演じ続けた、孤高の"X"有終の美。
ミュータントがほぼ滅びた近未来を舞台に、ワケありの少女ローラを守ることになった、ウルヴァリン最後の戦いが描
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家族はつらいよ2(2017年製作の映画)

4.1

「東京家族」の裏面という縛りが取れた第2作。
高齢者ドライバーの事故、貧困老人、孤独死といった内容を、まとめてあの一家にぶち込んでくる力技。
わりとブラックなドタバタギャグはちょっと滑っていた様に感じ
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

4.1

ブラック企業に勤める主人公・青山が、ヤマモトと名乗る謎めいた男と出会い、意識を少しずつ変えてゆく。
とことん追い込まれている時、道は一本しか見えないけど、フッと引いて見ると沢山の脇道がある。
働き方の
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光をくれた人(2016年製作の映画)

4.2

第一次世界大戦直後の豪州。
子供を流産で亡くした灯台守の夫婦が、海で見つけた遭難者の赤ちゃんを、秘密裏に自分たちの子として育てる。
「そして父になる」や「最愛の子」など、産みの親と育ての親の葛藤を描く
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美しい星(2017年製作の映画)

4.5

ある日突然、内なる宇宙人に目覚めた家族を描く、ユニークな寓話劇。
火星人、水星人、金星人、そして一人だけ地球人のままの四人家族。
それぞれに自分の変化に戸惑いながら、環境問題、政治、美に関して、地球を
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サクラダリセット 後篇(2017年製作の映画)

3.4

なるほど、こう来たかという着地点。
前半はスローな展開だが、及川ミッチーの陰謀が成就するあたりから、急速に面白くなる。
しかし、原作がそうなんだろうけど、筋立てがが複雑過ぎないか。
4時間かかって、な
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.8

タイトルは「名無しの権兵衛」を意味する身元不明の遺体。
地下モルグを舞台に、謎めいた美しい遺体の解剖中に起こる、恐怖の超常現象を描くオカルトホラー。
怖さはそこそこだが、前半の"あり得ない遺体"の謎を
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夜に生きる(2015年製作の映画)

4.1

ベン・アフレック監督作品、なかなか面白かった。
禁酒法の時代、イタリアマフィアの舎弟になった、アイルランド系ギャングの半生を描くノワール。
戦争体験体験のトラウマから、何よりも自由にプライオリティを置
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BLAME! ブラム(2017年製作の映画)

3.9

都市が意思を持って自己増殖し、人間は害獣として駆除される異世界で、都市のコントロールを取り戻そうとする戦い。
「風の谷のナウシカ」と「AKIRA」を合体させた様な、複雑怪奇な世界観を上手くさばいていて
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

4.6

コレは胸アツ。
ひょんなことから、超常の力を手にした街のチンピラが、図らずも精神疾患のある女の世話をする羽目に。
アニメの世界に生きてる彼女が「鋼鉄ジーグ」の熱烈なファンで、自分を助けてくれる男をアニ
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.6

年に二度も湯浅政明の映画が公開されるとは。
巨大な岩によって太陽が遮られた港町を舞台に、無気力な中学生男子と人魚の女の子が音楽によって友だちとなる。
例によって、唯一無二の独創のスタイル。
ポップな音
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.8

驚くべき傑作。
現時点での今年の邦画ベストだ。
建設作業員として働く池松壮亮と、昼は看護師、夜はガールズバーの二重生活を送る石橋静河が、1000万都市東京で邂逅を繰り返す。
原作の詩集を、あらゆる表現
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破裏拳ポリマー(2017年製作の映画)

3.7

アメホン国設定は無いんか〜。
アニメ版からだいぶ変わったけど、これはなかなか面白い。
この種のアニメヒーローの実写化の中では、かなり良く出来ているのではないか。
今の子供はどのみちオリジナを知らないか
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トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

4.3

トンネル崩落事故に巻き込まれ、地底奥深くで身動きできなくなった男のサバイバル劇。
いや〜面白い!
こんな動きを作れない話を、よくここまでドラマチックなエンターテイメントに昇華したものだ。
ハ・ジョンウ
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