あぺさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

初恋(2020年製作の映画)

3.3

今現代となっては時代遅れな肉弾戦派ヤクザがライティング、キャラ作りによって圧倒的輝きを魅せつつも結局はダサいという虚しさが滲み出ていて悲しくなりつつも染谷将太だけは別世界の生き物として輝いてきていのが>>続きを読む

3つのボタン(2015年製作の映画)

3.7

縮む服と縮めるアコーディオンを繋げるなど相変わらず関係なさそうで関係のあるモノ同士を繋げるのがうまい

キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

4.5

欲に塗れた愚の骨頂が具現化して大移動する様は滑稽で爆笑必至!
ファーストシークエンスの夏秋冬春を固定アングルで繋げているのも鳥肌モノ

バスターキートンほんとセンスの塊すぎ

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

3.7

結婚式の逃走劇等の絵で見せるコメディは相変わらずだったが、ここまできてバスターキートンの方が凄いなってことにも気づいた。

独裁者(1940年製作の映画)

4.0

ヒトラー存命中リアルタイムなんだもんなー次元が違いすぎる

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.0

鑑賞中に本作の影響を受けたであろう後世の映画が蘇り見る順番間違えたよなあと痛感。

ジャックタチ作品がどうだとか言う前にまずは本作だったな

ライムライト(1952年製作の映画)

4.7

映画の中の舞台ってなんでこんなに面白いんだろうなー 2年後に撮られた『フレンチカンカン』は本作の舞台演出に勢いと色が付け足されたってことなのか

クラッシュ(1996年製作の映画)

4.1

白石和彌の『ひとよ』では親子の複雑な感情の爆発が車のフロントガラスの飛び散りによって表現されていて、こんな人間ドラマとアクションを融合させた演出なんて他にあるのかと思っていたけど、本作がやってたんだな>>続きを読む

ラウンドヘイの庭の場面(1888年製作の映画)

-

なるほど確かに映像だけどリュミエールの工場の出口のような演出はないんだな 本当に手動のフィルムを回してるっことか

壁の破壊(1895年製作の映画)

-

CGとか合成ができるまでは当分逆再生で魔法とか表現してたんだろうな

港を離れる小舟(1895年製作の映画)

-

写してるのはただ小舟なんだけど、蛾みたいな虫みたいな動きをして港を離れていくシルエットがいい

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

3.9

映像としては傾く家の特撮など凄かったけど、『街の灯』ほどのコメディと悲劇の呼応は見れなかった。

殺人カメラ(1952年製作の映画)

3.4

どうもロッセリーニの作品は集中して見れないや
残念

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.9

目が覚めて戦争なんか忘れて夜に駆け出したら、クリスマスのイルミネーションと思しき光と景色が広がって近づいたら現実に引き戻される。

左斜め下の水たまりに反射した信号灯ですらもイルミネーションに変幻自在
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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.6

アニーサイドの悲劇は全て黒人差別のせいであり、娘だってそうする他はなかったのだろう。親子共々分かってるけど、どうしようもない社会。

このFilmarksにのってる本作のジャケットに黒人のアニーが描か
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

5.0

大前提としてモンタージュ理論の確立を学習できている知的快感はあるけれど、仮に本作にその手の位置づけがなかったとしても、映画としても芸術としてもエンターテインメントとしても超大作。

まさかこんなに自然
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mellow(2020年製作の映画)

4.8

愛がなんだ、アイネクライネ、hisと大傑作続きでハードルが上がり過ぎてジョーカー現象が起きてしまうのではと危惧していたけど、そのハードルをさらに凌駕してくれた。

薔薇のスローモーションは言わずもがな
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

4.8

“90年も前にこんなド派手なアクション撮影できてたんだ!すごい!”
ということじゃない。
現代のアクションレベルと差がないどころか、むしろ本作の方が上をいってるかもしれないし、非力でドジだけど大好きな
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.6

人種問題とかを抜きにして黒人と白人の組み合わせは配色的に美しいし、練習中のピアノ演奏をバックに男がブーメランを投げてジャスミンがキャッチするワンカットは涙が出るほどアートだった

世界でいちばん悲しいオーディション(2018年製作の映画)

4.4

いじめにいじめ いじめ抜かれた先にあるものは、、
時代に逆行しているようにしか見えないが、運動部等のパワハラ追い込みによって身につくモノがあるということも事実だし、かと言ってそれに耐えられずに有能な人
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無防備都市(1945年製作の映画)

3.8

ネオレアリズモの作品を見てもネオレアリズモを調べても一体なんなのかピンとこないけど本作を見てもよくわからなかった

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

4.4

3D彼女を超えるアニメーション合成演出はなかったけれど、本作は本作で目を疑うような合成演出が展開された CGとかじゃなくてね

予告ではあざといCG全開みたいになってるけど、本編はそうでもない。
ダム
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サファリ(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

キリンが死んだかと思いきや動き出すシーンとかCG見てるのかと思ったし、キリンの解体ショーはエグすぎてもはや平気だった

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.4

んー長いな やっぱ岩井俊二は恋愛が見たい これも恋愛なのかもだけど

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.9

ちゃんとショットで決め込んできてて、脳裏に焼き付いたショットが多い

ただそのショットはほぼ予告で出てきたモノばかりで予告で良い所出し過ぎなんじゃないかな。それとラストももっと盛り上げて欲しかったな 
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

3.7

今回は虚構内虚構のシーンで現実が垣間見えて面白かった 今までとかな?
面白いことに変わりはないけど、最近この手の二重構造に飽きてしまったな

少年時代は大好きだったタイムパラドックス系が今ではもう嫌悪
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

“大衆迎合していくことに意義がある映画”

社会に埋もれた人たちが奮闘するというテーマはここ最近のトレンドで[ジョーカー]、[万引き家族]、[すみっこぐらし]とかがそうなんだろうけど、それにしても本作
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his(2020年製作の映画)

4.8

普通の商業映画だったらもっとカットするだろう間とか細かい日常をやり切っていて意外だった 
やっぱこの手のテーマは観客が飽きる所まで描ききることが大事で商業と折り合わないと思ってたけど本作はやりきってて
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.1

タイトルがストーリーの構成に繋がって面白い
夢でもこの物語を見た観客からしたらそれ見たこと自体事実と変わらない

ラストレター(2020年製作の映画)

4.3

遠野未咲が死んだと思われる森から始まり、葬式が行われた実家のシーンは常にカメラが動き続けていることから、実家にいるシーンは全て遠野未咲の幽霊の主観ショットなのでは。

Last Letterというタイ
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ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

2.2

やっぱどうも気を衒っているというか
ドヤってしてる感じが鼻についてしまいノレない

リンチと似た系統の映画はその感じはないのに、もうちょっと謙虚になって欲しいな

火の馬(1964年製作の映画)

4.4

地面から斜めに見上げるアングルで森林を不気味に映すショットは本作以外であんまり見たことないし、池の中から水面を映すショットも見たことがなかった 
なんだかんだで話もそんな難しくなかったし何度も見返して
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ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

4.3

フィルム撮影ということでフィルムの色合いが素晴らしく空なんて絵のような色だった(上映はデジタルだがフィルム風に加工したらしい)
それにしてもアゼルバイジャンという国 景色も街並みもエモーショナル
ショ
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ある結婚の風景(1974年製作の映画)

4.6

長尺というのもあるけど、まるで10年分の人生を体験したかのような感覚だった

濱口といいフェリーニといいファスビンダーといい極々普遍的なことで1つのフィクションに過ぎないのに人生の真髄に触れてしまった
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ツバル(1999年製作の映画)

3.6

よかったけどめちゃくちゃ期待し過ぎてちょっと、、 ブラ物語は面白いはずだ!