あぺさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

ある結婚の風景(1974年製作の映画)

4.6

長尺というのもあるけど、まるで10年分の人生を体験したかのような感覚だった

濱口といいフェリーニといいファスビンダーといい極々普遍的なことで1つのフィクションに過ぎないのに人生の真髄に触れてしまった
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ツバル(1999年製作の映画)

3.6

よかったけどめちゃくちゃ期待し過ぎてちょっと、、 ブラ物語は面白いはずだ!

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.6

時代的にトムとジェリー等のアニメに影響を受けたのか与えたのかわからないけど、ジャンプカットをふんだんに活用していて飽きなかった
ただ断片的にはいいけど総合的に見るとキツい

天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

4.7

ぼくの彼女はどこ?でガッカリしてしまったが、本作は大傑作でよかった

遅れてやってきたクリスマスのトナカイに涙腺が崩壊した やっぱ動物を使った演出は理屈を越えて感情に染みるからいい

バルタザール、ヴ
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アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

4.0

後半の展示会のあたり最高すぎ

プラスチックは地球に悪いけど安くて軽くて可愛いから私は好きって姿勢に脱帽

猫のお墓とか夫を亡くした妻たちのインタビューも本作のこの一部を見てるだけで泣きそうになった

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

これはブエナビスタソシアルクラブハマっちゃうね

85年間タバコを吸ってるとか90歳にして子作り中とかここまで来るとカッコいい

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

4.1

原爆から復帰後の広島 原爆ドームのふもとでフランスの女が戦時中の傷をぶちまけ、フランスに帰るのか帰らないのか迷想する 戦争の傷と異国の男女の邂逅がこんなにもマッチするなんて不思議

当時の広島のネオン
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

これからの時代おとぎ話となっていくであろうガソリン車のレースという設定
それだけに異様なまでの古臭さ、ダサさが前半展開されるがそんなダサさをクライマックスのカーアクションが吹っ飛ばして観客の理性も吹っ
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シナのルーレット(1976年製作の映画)

4.3

あーもうファスビンダー最高すぎ
[傷だらけの天使]で岸田今日子の杖が魔性感を高めたように、本作の松葉杖、啞という要素は武器として表現された。
一つの家でただ人々が会話をしているだけなのにまるで世界を牛
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僕の彼女はどこ?(1952年製作の映画)

2.9

ファスビンダーが影響を受けたとのことで鑑賞したが、一体どこに影響を受けたのだろう

時代にしてはセットも凄かったんだろうけど、なんというか道徳を押し付けられた感じがした

黒い眼のオペラ(2006年製作の映画)

4.8

初めてツァイミンリャン作品を理解できたような気が、、

植物人間の男(リーカーション)の黒い眼は無心で明後日の方向を向いていて死んだように見えるが、その黒い眼にはボコボコにされた主人公(リーカーション
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.6

離婚の話と聞いてゴダールの[軽蔑]や濱口竜介の[Happy hour][passion]みたいなモノを期待していたら、根幹は同じで形式は違うといった感じで丁度良かった。

“言葉”と”本心”の入れ違い
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.1

アベンジャーズのあのラストには今までの人生の中で一番なんじゃないかってくらい涙が出たし、ハリーポッターのラストのハリーとマルホォイの再会にもノスタルジーが詰まってて最高だったけど、スターウォーズは何も>>続きを読む

イントレランス(1916年製作の映画)

5.0

超巨大なセット、スプラッター描写、火炎スタント、象やチーター等の動物演出、ハイスピードのカメラ移動 全てこの時に完成している その点で言うと本作から103年たった今でもこの時からさほど進化していないよ>>続きを読む

海水浴(1895年製作の映画)

-

これがホームビデオと何が違うのかというと恐らく何度も飛び込み続けて回っている子供たちと海というショットを見せているから映画なんだろうな

自動ソーセージ屋(1895年製作の映画)

-

普通に手品なんだけど、逆に映像だと本当にやってるのかなって気にもさせてくる

変化する帽子(1895年製作の映画)

-

同じ人が何役にも変幻していくというのが初めてだったのかな

東への道(1920年製作の映画)

4.2

命がけで氷の板を渡って助けに行く様に感動

散りゆく花のカップルからの本作って感動的だな
散りゆく花の来世として本作で再会した的な

國民の創生(1915年製作の映画)

-

本作のような事例はあったのかもしれないけど、黒人が白人を襲いKKKがカッコよく白人を救う断片を切り取るという構成があまりに恐ろしく、黒人差別の歴史を知らない人が見ればKKKはヒーローにしか見えないし、>>続きを読む

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.1

人生の中でフランスの車の教習所の授業風景を垣間見ることなんて本作を見なければないだろう 異国の生活をクローズしたドキュメンタリーの価値を改めて感じた

手品の所作が日頃の仕事に繋がる編集も斬新

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.7

最後の方ぼおっとしてしまって話がよくわからなくなっちゃったけど、ファーストカットやら線路やら夫婦の横顔と正面の顔の重なりは脳裏に焼き付いた

子沢山の母が落ち込んでいる視点からずーっとバックし続けるシ
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.4

HUNTER×HUNTERの冨樫 絶対これ見てキメラアント編のアリになった娘と母の再会を書いたでしょ
片方が化け物になっても愛し続ける作品が大好きだから、本作も泣けた

グロが悲劇と愛を同時に表現して
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.8

確かにアニメとしては良い所がないというか、あっても今までの湯浅の焼き増しだから評価できないけど、純粋に映画として見れば面白かった

GENERATIONSの歌が2人を再会させて、その歌は本当は片寄涼太
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バロン(1989年製作の映画)

3.9

度肝を抜くレベルの演出、技法が大量に押し寄せてきて、鳥肌がたったし、劇か本物かという構成も黄金の馬車バリに最高だったけど、いかんせんストーリーそのものに全く乗れず退屈してしまった

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.8

仁義なき戦いをもっとバージョンアップしたアングル

仁義なきもそうだけど、カメラワークを実録に近づけるほどエンタメ性も増すって皮肉だな

幻影は市電に乗って旅をする(1953年製作の映画)

4.7

確かに当事者でなければ、何も変わらない日常であり、市電を盗んで街中を走るというロマンに満ち溢れた出来事は本作を見ている観客と当事者だけが知っている秘密

資本主義に埋もれ大衆からすれば幻影と同等になっ
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

4.2

主人公の嗅覚そのものがカメラアングルとなり、香りを探しに行くショット
教皇の前で皆が裸になって愛し合い、教皇すらも裸になって愛し合うという宗教観すらも歪めてしまうパヒューム

観客の匂いに対する捉え方
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監督・出演陣が語るアイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

本編よりもこっちの俳優陣の方がかっこいい
ジョーペシの髭超カッコいい

ロッタちゃんと赤いじてんしゃ(1992年製作の映画)

4.0

大人になってからでは考えられない子供時代の言動がロッタのキャラクターに詰め込まれていてノスタルジックだった
🐷🧒

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.7

長尺の割に退屈しなかったけど、ショット、絵としての面白味が薄く感じた

ただ、メタルギア4のように朽ち果てるとこまでやってるのは来るものがあった

あと監督と俳優のトークがクソかっこいい

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.9

なるほど、ジョーカーはこれに向けて作られたんだな
ジョーカー見る前に見とけばよかったわ

エデン、その後(1970年製作の映画)

2.8

ここまで訳が分からないとお手上げ

囚われの美女は分かり易かったんだな

午前0時、キスしに来てよ(2019年製作の映画)

4.8

現実世界で歌手(GENERATIONS)としても俳優としても活躍する片寄涼太が映画の中でも同じ境遇というメタ構成が素晴らしく、是枝の[真実]と双璧を成す大作でした

歌手あがりで演技がイマイチという点
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世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方(2014年製作の映画)

4.4

エミールクストリッツァ作品のノリを感じたくてそれっぽい本作を見たけど、期待以上で大満足!

からくりメカ、空ぶっとび、動物の使い方がクステリッツァっぽくも全く違った視点で使われていて斬新

本物の家を
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.9

これは売れるだろうなー
ジョーカーと似てると言われるのも納得

漫画アニメ絵本のキャラクターが現実に出てこれない悲しさって確か3D彼女リアルガールでもやってた気もするけど、ここ最近流行りのマイノリティ
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.5

ファスビンダーに初めて暖かさを感じた

異国同士という境遇でなくても周りからの圧力と過ごす人は多いと思うし、なんだかんだ普遍性もある

アリもお茶目に、
主人公も可愛らしく撮られて今年一応援したいカッ
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