映画初心者さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

3.9

平成ガメラ3部作のラスト。3作品の中でどれが1番好きかと言われたら、自分はこれ。最も画面が凄い、映像のカッコよさが冴えわたっている。ただ、お話や演技などバランスが1作目2作目に比べると落ちるのでそこが>>続きを読む

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

3.9

平成ガメラ2作目。前作に比べて驚くほどチープなカットが激減。若干テンポ感は落ちますが、とにかく特撮の生っぽさの良いところが存分に出たと思います。結構バランス重視の作品なので世間的な評価が高そう。ただ、>>続きを読む

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.9

平成ガメラ3部作の1作目。ところどころ映像がチープですが、それ以外はほとんど最高な特撮映画。テンポ良く見せ場たっぷり。かなりテンポ重視の映画でした。

ギャオスの襲来、そしてガメラの出現。ガメラは敵な
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セントラル・ステーション(1998年製作の映画)

4.5

ベルリン金熊賞受賞作品。ブラジル映画を初めて見ましたが、素直に面白れ~~となりました。最高。ロードムービー好きは是非見てもらいたいですね。ロードムービーというジャンルの良いところが詰まっている

面白
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.6

アカデミー賞受賞作品。自分の中で評価が揺らいでます。間違いなく序盤は凄い!ですが、序盤以外は普通、そして淡々としすぎていて「面白い」作品ではなかった。

冒頭30分ほどは凄い!豪華絢爛な建物、エキスト
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ガールフッド(2014年製作の映画)

3.9

セリーヌシアマ監督3作目。演技、演出的に良いシーンが多くて見どころが想像以上にあった。ただ、その良いシーンが短く、全体から見れば良作止まり。彼女の作品を見た中では異質、ずっと上品な人間を描いていたと思>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.9

セリーヌシアマ監督1作目。怒涛の展開など無いのに、なんでこんなに画面に釘付けになってしまうんだろう。比較的セリフが少ない、垢抜けていない少女たちの物語、葛藤、憧れ。そういった感情が繊細に描かれていて良>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.6

創造力が伝播する流れが素晴らしい。クリエイターを讃美する作品。ただ、作品の力強さとしてはイマイチさがありました。

BL好きになった老婆、そして元々好きな高校生。彼女らの交流を描く。ある漫画に影響され
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マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語り(2019年製作の映画)

3.2

奇天烈なアートスタイルに対して、ストーリーが奇を衒ってない純粋そのものだった。20Pほどの絵本を映像化したようで、30分の短編だと楽しめたかもしれない。

捨てられた犬の放浪の旅。色々な名前を付けられ
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ファンタジア(1940年製作の映画)

3.8

3回目鑑賞。
ディズニー黄金期時代の作品。芸術映画。全編MV。公開当時はウォルトディズニーの道楽として批判されましたが、今となってはその映像表現の凄さから評価されている(気がする)一本。

2時間の間
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二十四の瞳(1954年製作の映画)

4.6

木下恵介監督作品。テンポが良すぎる。2時間30分とは思えない。原作の力強さもありますが、映像面や演出面も光っていてこれぞ名作。

原作発表後からわずかしか経ってないところで映画化。それでこんな力強い作
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿監督作品。年齢的にもこれが最後の作品でしょう。そして、宮崎駿作品でワースト。非常に監督の劣化が激しい。静も動もどちらのシーンもつまらない。お話として支離滅裂、それは漫画版ナウシカでもそうでしたの>>続きを読む

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

3.9

高畑勲監督1作目。完全になめてました。監督1作目から演出のキレ味が強かったです。拙い点はありますが、それがあまり気にならないほどの魅力をもった作品だと思う。秀作!

「君たちはどう生きるか」の公開前日
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5

沖田修一監督作品。「南極料理人」同様に能天気さがある作品でした。主演の「のんちゃん」の演技、BGMが良い作品でした。80、90分ほどの映画だったら良作。この題材で2時間15分は長いよね。

さかな君の
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.4

かなりティーン向けのキラキラ青春ものでnot for meでした。急に歌ったり、誰しもが考える「青春」の描写など見ていて恥ずかしくなる感じがありました。全体的に良くも悪くも矢口監督作品の匂いがしました>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

3.2

駄作。ディズニーがキャンセルし、それが流れてネトフリに流れ着いた本作。キャンセルされてまぁ妥当だったかなと思います。色々としょうもない。

主軸は「逃避行」。変身する特性をもつヒロインと指名手配された
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.6

まぁまぁな作品でした。連続爆破事件として過去作と比べられてしまう、そこをあえての作品だったのかなと。

コナンが紙に描かれたマークを理解したシーケンス:コナンの髪が風でなびき美しい、ヘリポートでの回り
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The Windshield Wiper(原題)(2021年製作の映画)

3.8

ミエルゴ氏のアート性が全開。一目見るだけで彼によるものだとわかる個性の強さは流石。15分の作品かつゆったりとした進行なのに、何故か体感短く感じる。

What is Love?と投げかけ、多くの人間の
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バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.0

スパイダーバース以後の作品。スパイダーバースと宮崎駿のホームズ、ルパンを合体させたかのような印象。お話として教科書的すぎますが、あまりあるアニメーションの良さ、テンポの良いドタバタコメディとして良かっ>>続きを読む

ポニョはこうして生まれた。(2008年製作の映画)

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過去鑑賞。「もののけ姫」のドキュメンタリーより間延びしているのは明らか。ただ、もののけと比べて空気感を大事にした見せ方で雰囲気をつかむのには良い。
確か序盤で、映画の冒頭をファンタジーにしたら観客が付
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.5

是枝監督作品。田舎の親戚の家に行った気にさせてくれて最高。驚くほど雰囲気が良い。サマーウォーズの序盤の親戚大集合のあの賑やかな雰囲気、八月の狂詩曲のような空虚な夏の雰囲気の両方があった。

水難事故で
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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.9

是枝監督の代表作の1つ。子供だけの時間が美しい。平成の匂いがとてもする作品でノスタルジーさも今となっては感じます。

異父兄弟と母親の生活。母親は外出が多く、実質的に子供だけの生活、彼等の日常を描く。
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怪物(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

俺のための映画を作ってくれてありがとう。自分の小学生時代の経験にかなり近い作品でした。小学校の時、男の子とずっと手を繋いで過ごしてたら女の子から変に見られたり、担任が親にそのこと言ってたり、そういった>>続きを読む

月と少年 / La Luna(2011年製作の映画)

3.5

月にはしごをかけるファンタジックさが良いです。ただ、全体的に「善良」すぎて、無味無臭な感じが否めない。

リフテッド(2006年製作の映画)

3.6

スラップスティックな笑いを描く作品。普通にふふっとなってしまうぐらいには面白いです。わかりやすいギャグで面白く思えるのは良い作品の証拠。

技術的なところで言えば、宇宙人の造形がゲル状でこの作品のため
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ロレンゾ(2004年製作の映画)

3.5

猫の手書き作品。カラーボードを動かしたような感じで若干満足度はありますが、映像的な豊かさやお話では特に思うことはなく、まぁ普通です。

ひな鳥の冒険(2016年製作の映画)

3.5

周りの鳥がリアルですが、主人公の子供の鳥が漫画的に描かれていてディズニーらしい。カメラのボケが美しく、写実性の高い映像でした。ただ、それ以外は特に思うことは無く、デモ映像としては良いけど、作品として凄>>続きを読む

ツリーから離れて(2021年製作の映画)

3.3

アライグマ親子の冒険を描く。セルルック調の3D作品ですが正直微妙。愛犬とごちそうの表現が際立っていただけに、これなら日本作品でも出来そう。そして物語としても非常にありきたりで、まぁこうなるよねって感じ>>続きを読む

愛犬とごちそう(2014年製作の映画)

4.0

とにかくルックは最高!! お話として人間の食べ物食べさせていいのか、犬がご飯食ってるシーン繋ぎ合わせただけじゃないかと思うところはあるものの、映像表現としてのよさが際立っている。セルルック調ですが、ラ>>続きを読む

バオ(2018年製作の映画)

3.5

普通です。小籠包を子供のように育て、子育て、子離れを描き、最終的には実際の子供が登場して...という。まぁよくある物語。この作品の特筆すべきは、メタファーの終焉として小籠包キッズを食べてしまう展開、そ>>続きを読む

殻を破る(2020年製作の映画)

3.4

ゲイカップルのカンミングアウトを描く作品。重苦しさは決してなく、犬と男性が入れ替わるドタバタコメディで中和しているのが良いです。ただ、犬になった主人公が母親から本当の思いを聞くのはありきたりが過ぎる。>>続きを読む

夢追いウサギ(2020年製作の映画)

3.5

まぁこんなもんでしょ...という感じが否めないですがサクッと楽しめます。動きと表情だけで見せるスタイル、海外的ではありつつも、どこか日本アニメ的、トトロやガンバの冒険といった感じがありました。みんなで>>続きを読む

ミッキーのミニー救出大作戦(2013年製作の映画)

3.6

劇場で鑑賞済み。古き良き2Dのミッキー作品のドタバタが、スクリーンを破って3Dになり、2Dと3Dをいったりきたりする表現最高。ドタバタが面白いというより、映像的な無茶苦茶さが面白いんですよこの作品。有>>続きを読む

ループ(2020年製作の映画)

3.2

明確に障害を描いた作品。スマホの着信音など彼女が何を言いたいのかを必死に理解しようとする男性を中心に描く。道徳的ではあるんですが、映像作品として全然面白くないんですよね。

デスティーノ(2003年製作の映画)

3.1

ダリ作品を映像化しただけで別段映像的に強さはないんですよね。シュールレアリスム作品として、説明的すぎるといいますか。何かわからない凄さみたいなものが無く、そういったものをアート作品に求めてしまうので結>>続きを読む