映画初心者さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

サマーゴースト(2021年製作の映画)

3.5

loundrawさんはやっぱり「イラストレーター」だなぁという印象です。40分とやや長めの短編。作家性を感じる寒色重視の画面は流石です。ただ、かなり拙さを感じるものでした。それは映像としてどう印象付け>>続きを読む

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.9

ゴジラ映画の中でかなり当たりの部類。「シンゴジラ」「初代ゴジラ」の次に好きです。「ゴジラvs○○」系の映画だとベスト。といっても、これ「vs○○」系の映画なのかという疑問はありますが。

タイトルから
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四月物語(1998年製作の映画)

3.8

チャーミングな映画。小粒さがちょうど良いほんわかした良作。岩井俊二監督はやっぱり良いですね

大学新生活。周りとも馴染めず、ある人を求めて彼女は本屋に向かう。

「チャーミング」という言葉がぴったりな
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.4

オススメをされて鑑賞してきました。評判は上々な一方、自分としては全然...でしたね。

ジャズにときめきを覚えた3人の大学生による青春を描く。

ジャズがつまらないということが致命的だと思いました。ジ
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ランゴ(2011年製作の映画)

3.5

多くの展開があるもののそのどれもが凡庸で良くも悪くも当たり障りのない作品だった。CGのクオリティは高いです。映画というよりリミテッドシリーズっぽさがありました。

アカデミー賞受賞したのは、西部劇でア
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ハッピー フィート(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

想像以上に楽しめましたね。アカデミー賞アニメ部門受賞作品。これはアカデミー賞会員にウケるわと思った。

ポスタービジュアルから、どうせ可愛いペンギンが歌って踊って思想性のない単なるエンタメ作品でしょ、
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.2

ある意味凄い映画だなと思いました。ワンアイデアで2時半超え。アイデアの無さ、読み聞かせのような進行に退屈さしか感じなかった。ただ要所要所のショットの切れ味は強く、特殊メイクの土壇場みたいなものを感じま>>続きを読む

木を植えた男(1987年製作の映画)

4.6

これぞ名作。アニメの持つ力強さをこれでもかと感じられる。アート作品ですが、誰しもが楽しめる、心に残る一本だと思います。

ある羊飼いが荒地に木を植え続ける。世界は激動し、W.W.1、W.W.2を経なが
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恐竜ガーティ(1914年製作の映画)

3.6

アニメ史においても重要度がかなり高い作品。ウィンザー・マッケイによる短編無声アニメ。

まず、作品として思いのほか楽しめてしまった。実写パートとアニメパートに分かれます。アニメの存在しないものを動かす
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

上品な時間の流れ、劇伴がとても良かった。かなり地に足のついたバランス型の映画な反面、致命的な欠陥がいくつかありノレなかった。

貴族側の結婚、身分格差を静かに描く。

良い作品と思います。貴族と庶民の
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.7

過去鑑賞。歌のシーンが有名ですが、ラストのジャングルジムのシーンが印象深い。名作と言われているけれど、少しトロリとしたテンポ感でめちゃくちゃ良かったと思った記憶がない。

大怪獣ガメラ(1965年製作の映画)

3.6

昭和ガメラ1作目。東宝のゴジラを明らかに意識した作り。東宝のゴジラ、大映のガメラ。短い尺ながらも端的にまとめられ、特撮も良かった。良作。

原爆によって目覚めたガメラ。放射能で死んだと思われていたガメ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

密室ミステリー映画。ミステリー映画って難しいなと感じちゃいました。お話として普通に面白かったですね。

話題作を世界同時発売するために、情報漏洩を防ぐことを目的に9人の翻訳家が密室で作業することになっ
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.4

限界オタク映画。こういう狂気に満ちたオタクいるよね。ほぼほぼ「RUN」です。

車の事故によって負傷した作家はファンに助けられた。しかし、そのファンは異常、監禁されながら彼は脱出を試みようとする。
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.2

サイコミステリー映画。今現在では名作と名高いですがもちろん傑作。尻上がりに面白くなる作品でした。

サイコパスによる連続殺人事件が発生。犯人を捜し出すために、囚人である別のサイコパスに協力を求めて事件
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.5

恋愛映画。どこか「ローマの休日」を感じました。大女優と一般人男性の恋愛を描く。

恋愛映画として普通に面白かったですね。よくある展開をよくある演出で描いていく、目新しさは無いものの、役者の演技、とりわ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

よく泣く、目の前の女性も助けられない、そんな「弱い」ヒーローの映画。不本意ながらヒーローになってしまった彼は弱さが故に命を捨てるしか方法が無いというのはなんとも。それでも希望に満ちたラストは美しい>>続きを読む

<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事(2019年製作の映画)

3.3

メイキング半分、舞台挨拶半分といった構成。クオリティの高いドキュメンタリーではなく、博物館の通路にそっと置かれて展示しているレベルのものです。

長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.8

ドリームワークス凄い、ソニーピクチャーズと並び今1番熱いスタジオだと思います。ピクサーやディズニーが没落する中、果敢に挑戦する絵作りで魅了させる、そんな1本。

序盤の家に着くまでは大傑作レベルの作品
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

3.8

庵野監督の長編2作目。「ラブ&ポップ」より画面に落ち着きがあり、前作よりだいぶ好きな部類でした。「リリィシュシュのすべて」に近く、なぜか主演をやっている俳優「岩井俊二」の演技力が想像以上に自然で良かっ>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.2

青春の終焉。変わってしまったもの、変わらないもの、死と生。

素晴らしい作品でしたね。冒頭は前衛的な作品かと思いましたが、尻上がりに面白さがわかってくる。佐々木という高校のお馬鹿キャラを中心に、高校時
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.4

歪な作品。リアリティの無い設定とコミカルな演技など漫画的に反して、BGMがほとんど流れず、画面の色調が暗い実写的、この歪さから鑑賞中どう見れば良いのかわからなかった。序盤に登場する橋本晋治作画の線撮は>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.6

開始数分で泣き、その後睡魔に襲われ、また泣き、最後にデビッドリンチが全部もっていく映画。お話としてあまりうまくまとめられておらず、強い演出がほぼ出てこない。ただ、スピルバーグの体験と自分の記憶が類似し>>続きを読む

銀河鉄道999(1979年製作の映画)

4.0

奇跡的な作品。狙って作れるレベルではない傑作だと思いました。1本の作品として綺麗に完結し、これだけの要素の多さを演出力で地に足のついた進行をする。そして、壮大な冒険が「ひと夏の少年の冒険」として淡さが>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

3.8

良作。事前知識一切なしで見ましたが序盤で衝撃、そういった話だったのか... ジャンル的で見やすくて良いですが、話、演出が全体的に無難で凡庸な感じは否めませんでした。

1人の少女の死を皮切りに地獄巡り
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.4

実質エヴァ最終回の映像化。これは好き嫌いが分かれるでしょう、エヴァ最終回を好みでない人は、この作品もたぶん無理でしょう。ただ、この作品序盤にめちゃ良いシーケンスがあり、それで全体の満足度を底上げしてし>>続きを読む

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.4

近年のドラえもん映画でワースト。「宇宙英雄記」と同レベルのワーストぶりです。ゲスト脚本家による脚本の出来の悪さ、演出の陳腐さが目立ち、後半ずっと、あ...これは失敗してるなと思い続けてました。

今作
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.7

良作。テンポ良く進み飽きさせないものの、後半にかけてアイデア不足を感じました、もったいない。

鉛筆で3人を殺した男、ジョンウィック。過去に有名な殺し屋だったが、妻と死別し、彼女が残した犬と暮らしてい
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.1

ゴーストプロトコルに次ぐ傑作。ゴーストプロトコルと比べて演出面では劣りますが、イマジネーション力はゴーストプロトコル以外の作品と比べて格段にあると思いました。見せ場の密度が濃く、そして撮影も良いので良>>続きを読む

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.4

統合失調症作品。典型的なティーン向け作品だと思いました。もっと若い時に見ていたらノレたかもしれない。

統合失調症をもつ主人公。彼は事件を起こしたことで学校を変え心機一転。そこで優等生の女性と出会う。
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.8

最高の一言

タイタニックという作品は3度目の鑑賞。1度目、2度目は自宅でDVDで鑑賞しましたが、3度目の今回、映画館、しかも3D上映という形式で鑑賞すると、この作品の素晴らしさ、力強さがかなり分かり
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街の上で(2019年製作の映画)

3.1

今泉監督作品。彼の作品は「愛がなんだ」「his」と見てきましたが作風が合わないなと感じています。いや、まだ分からんと比較的好評な「街の上で」も見ましたがやっぱり自分には合わない、そう感じる作品でした。>>続きを読む

我々の父親(2022年製作の映画)

3.6

良作ドキュメンタリー。実際に会った気味が悪い話。

将来的な近親相姦を避けるため、1人の男性から精子提供は3人までと決まっていた。不妊治療によって産まれた女性が35歳の時にDNA検査をすると兄弟が8人
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.0

LGBT映画。本当に撮影がダメな映画。鑑賞に耐えないレベル。ただ、撮影以外は全て良いです。今年ワースト候補です。撮影が良かったら良作。

昼はトレーナー、夜はウリ専の男性に恋に落ちた。彼の重い過去を受
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劇場短編マクロスF 時の迷宮(2021年製作の映画)

3.4

劇場版マクロスFの続編となる短編作品。新曲の圧倒的素晴らしさ、ここ10年のアニソンの中で最も好き。アニソンのレベルを超えている。一方で、作品としてカット割りなど音楽の力を十分に活かすような映像の力強さ>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.6

凡作。良くも悪くも優等生タイプの作品に思いました、良いけれど尖っているところが無い。この作品らしい強い部分が感じられなかった。

SNS、現実において評論家に激昂した一流料理人は職を失い、フードトラッ
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