映画初心者さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.6

凡作。良くも悪くも優等生タイプの作品に思いました、良いけれど尖っているところが無い。この作品らしい強い部分が感じられなかった。

SNS、現実において評論家に激昂した一流料理人は職を失い、フードトラッ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.6

良作。評判の割に普通... ジョーダンピール監督が無名時代の時に見ていたら最高だったかもしれません、ネタバレ禁止、伏線回収が鮮やかという前評判がだいぶ鑑賞を阻害してしまった。途中で展開は読めてしまいま>>続きを読む

ヘルボーイ(2004年製作の映画)

3.8

名作漫画をデルトロ監督が映像化。素晴らしい作品です。何故かFilmarksの平均スコアが低いですが、自分の体感として平均3.8が妥当と思うぐらいの出来。デザインがすこぶる良く、気持ち悪いクリーチャーの>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ: 手彫りの映画、その舞台裏(2022年製作の映画)

3.5

コマ撮りで撮影するためにピノッキオの大きさが異なるものをいくつも作成していたところが印象的。作品に対する考えはわかるが、工程が出てこないため、メイキングとしては若干もったいない

蟹眼(2022年製作の映画)

3.5

前田青空 最強!! 通算4回鑑賞。気持ち悪くグロテスクな芸術作品。実写をトレースする手法のロトスコープや3DCGを用いた表現。「蟹」、男性、女性、その行く末を描く。

「蟹」の幻覚に溺れていく男と、そ
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

3.8

ロードムービー映画。お話が強い作品ですね。ヒッチハイクシーンが最高。

結婚することを嫌がる娘が富豪の元から逃げ出した。長距離バスで出くわした新聞記者と共にニューヨークへ向かうロードムービーが始まる。
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

回顧映画。全体的に凡庸で映画マニアに向けた作品に感じますが、チキチキバンバンのシーンだけでも見て良かったなと思いました。

1960年代のベルファストに住む少年を描く。当時、宗教の対立により暴動が起き
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.9

オカルトホラーの傑作。ジャッロ映画。ギラギラした色使い、人工的な美術がとにかく良いですね。日本アニメで言えば幾原作品に近い、ユリ熊嵐の元ネタと言われるのも理解できる。

バレエ学校に入学した主人公。初
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レベッカ(1940年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヒッチコック作品。全体的に演出不足な感じがしました。

使い人であった主人公は富豪マキシムと恋に落ちる。マキシムは妻レベッカを亡くしているという。マキシムの館で住むことになった主人公は亡き妻の存在を意
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ロメロ初監督作品。初監督でこんなに完成度高いなんて。そして「ゾンビ映画」のジャンルを確立した作品でもあります。

兄妹が墓参りをしていると、ゾンビに襲われ兄が死んでしまった。妹は近くの家に潜む。果たし
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地球の静止する日(1951年製作の映画)

3.6

古典SF作品。今見ても普通に面白いですね。風刺映画

アメリカにUFOが飛来した。地球の危機を防ぐためにやってきたという。各国首相を招集することを求めるが、現実的に不可能だと突きつけられる。宇宙人は重
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

3.2

名作ミュージカル作品。ごめんなさい、合わなかった。「ララランド」が好きな人はきっと好き、逆に好きでない人はこの作品も...と思います。デイミアンチャゼル監督がかなりこの作品に強い影響を受けているという>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.3

Web漫画原作映画。遺骨ロードムービー。

友人の自殺。主人公は死んだ友人を見ることが出来なかった。友人の遺骨を盗み出し、主人公は旅に出る。

友人の死に対して直面した主人公の気持ちの揺れ動きが描かれ
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.6

ホロコースト映画。「ソフィーの選択」。タイトルが二重にかけているのは理解できるが焦点がぼやけていた。ホロコーストと現在の彼氏の問題、どちらも同じだけ描くので、結局何をこの映画でやりたかったが見えない。>>続きを読む

マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

3.1

まだ洗練してない頃のラージャマウリ監督作品。映像や演出や脚本音楽とまだ未熟な感じがあります。しかし、考えるとこの後6年、7年で急激に映画が巧くなっているのを考えると、恐ろしい男ラージャマウリ...にな>>続きを読む

マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

3.3

ハエ転生復讐映画。"I will kill you"

美女に恋に落ちた主人公、しかし殺されてしまう。転生してハエになり、殺した人間に復讐をする、「あいつを殺す」

ハエ vs 人間、目に見えてわかる
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天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

3.8

今でも面白く感じるタイプの古典的名作。フランス映画の代表作、そして手塚治虫のオールタイムベスト作品。かなり長い作品ですが綺麗に2部構成に分かれているため見やすい。この作品の魅力は登場人物とそのセリフ。>>続きを読む

真昼の決闘(1952年製作の映画)

3.2

う~ん、感想に困る作品ですね。楽しむにはコンテキストが必要なタイプと思います。単体の作品としてはかなり微妙な出来。BGMは良かったです。

ある犯罪者が汽車に乗って街にやってくる、主人公のケイン保安官
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フェアウェル(2019年製作の映画)

4.7

大傑作。A24作品で断トツ好き。爆笑と号泣。他愛のない会話が気持ちよく、登場人物全員可愛らしい。「泣ける」映画を求めている人は肩透かしを食らうかもしれません。そして予告はあまり見ない方が良い。

余命
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第三の男(1949年製作の映画)

4.5

傑作。脚本、演出、映像、編集どれをとっても一級品。深みは無いがエンタメとして最高。体感時間は一瞬でした。手塚治虫のエッセイで紹介されていたため鑑賞。

ミステリー作品。友人の急死、それは本当に事故死な
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.6

言うまでもない名作。超有名なBGMだけしか知らなかったため鑑賞。う~ん、結構ドラマ性が強く、スポーツ映画では無かったですね。後半にかけて面白いですが全体的に間延びしていて古さを感じてしまいました。ただ>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

3.7

コゴナダ監督作品。去年「アフターヤン」で話題となり、監督の作風を確認するために鑑賞。ゆったりとした時間と何気ない会話が良い作品ですね。前評判では小津安二郎的な画面作りと聞いていたのですが、自分としては>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.5

パクチャヌク監督作品。監督の作品は初鑑賞、初チャヌクです。官能作品。思っていたよりキャッチー。1930年代を描くとなっていますが、ファンタジー性がかなりあり、音楽や巨大な館の様子などディズニー的な印象>>続きを読む

灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.4

1+1=1。ヴィルヌーヴ監督らしい硬派な作品。脚本がかなり秀でており、映像演出も「メッセージ」「ブレードランナー2049」ほどではないが冴えています。まごうことなき傑作。

母親の遺書に兄と父親を捜せ
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アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~(2022年製作の映画)

3.8

良作。Amazonオリジナル作品の中でもかなり当たりの方なのでは無いでしょうか。カラグレがとても良くリッチな作りを感じる画面。賞を受賞することは理解できますが、自分としては疑問に思ったところもしばしば>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.4

柔らかな光と影
柔らかなカメラのぼけ
風がそよぐ音
ヒリヒリする人間関係
思春期映画の新たな傑作

1994年の韓国。1人の少女は家庭内に居場所は無く、友人や同世代たちとしか理解し合えなかった。彼女の
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

4.6

大傑作。画面、演出のアイデアの数々。「新しき世界」と類似した作品ですがこちらの方が上手。韓国裏社会系の作品、3つ4つほどしか見ていないですがその中で断トツ1位でした。

Gyaoで鑑賞、Gyaoが無か
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

4.5

完全に"俺の映画"だった。号泣。主人公のおばちゃんがどうも自分の祖母に見えてくる、仕草や言葉。祖母が映画の中で生きているようだった。それを抜きにしても約70分でコンパクトにまとまった傑作。「東京物語」>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.6

シリーズ5作目。傑作だった前作と比べてガクッとエンタメ性は下がり、ストーリー重視の作風、絵的な快楽が少ない。また、ストーリーとしてさほど面白いものではなく、ストーリー重視の作風が故になんとも...な作>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

4.5

4作目にして最高傑作。1~3作目とはレベルの違う面白さ。トムクルーズの狂ったアクションと正統派的な映画の面白さが両立。アニメ畑のブラッドバードがまさかの実写作品で初監督、演出力が見事でひやひやさせる見>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

3.6

シリーズ3作目。2作目よりも無茶っぷりが少ないですが1作目と同じベクトルの面白さ。最大瞬間風速は2作目でしたが全体的な面白さでは3作目が今のところ1番良い。

2作目より知的さが回帰していますがアクシ
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100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

3.5

死と再生の物語。SNS上で漫画が話題となったが商業性が露呈化し批判され大衆から薄ら笑われることになった本作。一方で、映画としてあまりに真摯で真面目に作られた作品でした。ワニに寄り添い、そして周囲の人々>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.7

良作。Gyaoで鑑賞、Gyaoありがとう、そしてさようなら。

静かな作品ですが気持ちの揺らぎが自然と伝わってくる作品。構成として前半と後半にきっぱりと別れますが、後半が好きですね。

酪農を営む家に
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白蛇伝(1958年製作の映画)

3.3

日本アニメの歴史の中で極めて重要な一本。初のカラー長編アニメ作品、東映の社長が予告で直々に宣伝する映像も有名ですよね。これを見て宮崎駿が業界入りしたというエピソードもあります。原画に森康二、動画に大塚>>続きを読む

話の話(1979年製作の映画)

3.3

怖くて怖くてたまらない。全体的に死の臭いを感じる自伝映像作品。シーンごとに昔起こったであろう映像が流れる、そして全体を統括するオオカミ。赤ん坊の泣き声や夫が戦争でいなくなっていく姿であったりと怖い、何>>続きを読む

霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

3.9

今までの集大成的な作品に思いました。とても良い。何よりハリネズミの造形が可愛らしいこと、癒されます。霧の中で不思議な体験をする、少し怖い、不安になる話です。それがどこか千と千尋に似ている。千と千尋の原>>続きを読む