マムーラさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

マムーラ

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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

3.7

ヘンテコな映画だった。まず、管狐をちょっとで良いから出して欲しかった。もう、緊縛シーンが凄すぎる。神木隆之介に異様な量の縄を結びつけて、やたら長尺で緊縛ショーを見せた挙句、セクシー所作指導を受けた吉岡>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい。狂人の映画。でも、狂人にしか描けない現実がある。とにかく映像が素晴らしいし、ストーリーも最高。ホラー映画の本質とは「ヤバいやつが来て、逃げる」だと教えてくれる。女性の異常性というか、他責感>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

5.0

帰る国がないということがこんなに悲しいものだとは知らなかった。難民問題から、ヤングケアラー、宗教問題、パパ活など、日本の諸問題を詰め込んでいる。「ドライブ・マイ・カー」の撮影監督なので、とにかく画が良>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最高のハードSFだった。庵野さんはキューブリックやノーランよりも優秀なハードSF映画の監督になった。分かりやすく平易な言葉でハードSFをやってくれた。そして、愛と勇気と友情。ウェットな人間ドラマも適切>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

こどもの日に見るにふさわしい映画だった。夫も子供も浮気相手も、自分の自己実現の道具としか考えてない虚栄心にまみれた畜生のようなYoutuberの母親の話。主人公はリプニツカヤみたいな美少女だが、その子>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

4.9

ジャパニーズ・ゲバ棒ミッドサマー。極端な映画。ミッドサマー作りたいです!つってそのまま作っちゃった感じ。でも、マンネリ化するジャパニーズ・ホラー界に豪速球を投げ込んだ素晴らしいホラー映画。かなり粗暴と>>続きを読む

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ユーロビートに乗せて描かれるアメリカンドリームと、プッツン女のラブストーリー。もちろん音楽も良いし、望遠や地面アングルを多用したカメラワークも素晴らしい。ストーリーも面白いが、お互い尾行したり、年上の>>続きを読む

少林寺(1982年製作の映画)

4.2

小室山の松林にある寺だからだから少林寺。冒頭に丁寧な少林寺の沿革を説明しながら、隋末の時代劇に入る。敵が悪い将軍なので、エキストラを大量に動員した兵士のシーンも迫力がある。もちろん、多種多様な少林寺拳>>続きを読む

チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2022年製作の映画)

1.0

小綺麗な悪夢みたいな映画だった。生理的に無理。テンポが悪すぎるのと、演出というかセリフの読み方が3歳児の読み聞かせみたいに遅い。倍速再生しないと見られない。演技もわざとらしいし。あと、ヘテロ女性の願望>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.2

今年の白黒子供映画第二弾!主人公の男の子の演技がすごく上手。演技だけで言ったらベルファストの子に勝ってると思う。おまけにかわいい。ストーリーも21世紀のエミールみたいな感じで、すごく良かった。音楽も良>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.8

前作が良かっただけに、普通だった。音楽はもちろん良いし、ストーリーも悪くないが、エンタメ界の内輪のノリという感じ。自己言及的すぎる。もっと親子愛とか普遍的な題材でないと乗れない。

バーニング・ダウン 爆発都市(2020年製作の映画)

4.4

情報過多の映画。爆弾テロを描いた映画だが、これ自体が情報爆弾。見終わった後に頭痛がした。めちゃくちゃスケールのデカいメメントみたいな話だが、スケールのデカさが格が違う。誇張しすぎた爆弾テロの映画。ハー>>続きを読む

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

4.5

超くだらないコメディ。テンポがものすごい速い。爆破とかはオシャレなアングルだが、バシバシ人が死んでいくアクションと、小気味良いグロ描写が矢継ぎ早に繰り出されるのが良かった。説教臭くないのにキチンとドラ>>続きを読む

連鎖(2018年製作の映画)

4.9

超傑作。15年ぶりにボロボロ映画で泣いちゃった。障害者と男性への差別を告発し、フェミニズムへの静かで本質的な糾弾。フェミニストは弱者男性を悪魔化して司法によらず架空の罪を裁く一方で、継父の子供への性的>>続きを読む

クルーガー 絶滅危惧種(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。意識高い系白人がサバンナでやっちゃいけないこと全部やる。環境問題への鋭い批判や、野生動物保護へのメッセージも含んでいて、適度に残酷で適度にアクションがあって良かった。でも、あのお姉さんには>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.6

全く意味の分からない映画だった。まぁ、父親の愛を一切受けずに育つとヤバくなるみたいな話なんだろうけど、解釈を拒絶する映画。徹頭徹尾、主人公が狂っている。狂った実写版カーズとか、変なエイリアン4みたいな>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白いけど、めちゃくちゃ変な映画だった。権利は筋肉で得る、脳筋フェミニズム映画。
クロエ・グレース・モレッツが高度1000mで逆さまSASUKEをやる。母は超強し。でも、ドチャクソ頭が悪く
>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.9

まさにデル・トロ一座による占いの見せ物といった感じ。バーナム効果的に色んな示唆を含んでいる。ある意味でプーチン戦争もウィル・スミス事件も予言していたと言える。美術も良いし、ケイト・ブランシェットとルー>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.5

アクションを見せたいのか見せたくないのか、そもそもアクションなのかよく分からない。CGのデモ映像に、半端なブロマンスをくっ付けただけの映画だった。オープニングとエンディングのサイケ映像だけやたらカッコ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.6

ベスト子ども映画オブザイヤー。独特なパートカラーを使って、北アイルランド問題と、宗教対立に翻弄される子供の姿を描き出している。土地に囚われた母性の頑迷さも印象的だった。ジュディ・デンチとキアラン・ハイ>>続きを読む

オールド・ボーイ 4K(2003年製作の映画)

4.7

酷すぎる映画だった(褒め言葉)。アクションも画も全部最高。ストーリーが精神を攻撃してくる。胸糞映画の最高峰。心を抉る映像だが、画が美しく、目が離せない。モザイクがないのも素晴らしい。別にポルノじゃない>>続きを読む

ヴォイジャー(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

静かでアーティスティックだが、ちゃんとエンターテインメントしていて、面白いSFスリラー映画だった。90年代〜10年代は、人間の暴力的な本性をセンセーショナルに描き出して観客を突き放して終わりという映画>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

タランティーノのレザボア・ドッグスを2日前に見たマイケル・ベイが、クスリをキメながらプロットを立てたような映画。端的に言うと銀行強盗が救急車で逃げる映画だが、時間配分がおかしい。開始30分くらいで犯人>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.8

分かりやすくなったビデオドロームみたいな映画だった。グロい・キモい・眠いが三拍子揃った映画。絶対にやりたくない職業。途中まですごく眠たいが、ラストは良かった。急にキュッと締まる。特殊造形や美術は良いし>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.9

面白かった。清く正しいフェミニズム・アクション。政治臭さが出ないギリギリを攻めたストーリーながら、パンチが効いている。ジョン・ウィック1〜3を詰め込みましたみたいな濃密な映画だった。女ジョン・ウィック>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

誇張なしに一番良い映画だった。エンターテインメント映画の全ての要素を高い純度で結晶化した覚醒剤のような映画。見る覚醒剤。VFXもアクションも最高で、ギミックも使い倒している。「バットマンが大仰なスーツ>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.6

まぁまぁ面白かった。映画というより演劇で、名優たちの演技の迫力はあったし、ストーリー運びも悪くなかった。ただ、ほとんどシーンがグリーンバックなので、光の当たり方がおかしい。外なのに自然光に見えないカッ>>続きを読む

牛首村(2022年製作の映画)

4.8

「来る」「残穢」に続き、近年で最も完成度の高いJホラー。ストーリーも良いし、ギミックも詰め詰めで、ダレることなくテンションを維持して終わっていた。日本の怪談の一つの極致である牛の首をモチーフに、坪野鉱>>続きを読む

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

4.3

面白い映画だった。中年男女の三角関係とブロマンスの間に、ポリティカル・サスペンスとコメディが挟まっている。ミンスミート作戦の内容を描くサスペンスとコメディの部分は重厚で複雑だが、恋愛とブロマンスが口当>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.2

なかなか面白かった。インディ・ジョーンズモノだが、テロップなどの処理がオシャレ。冒頭がアクションの途中から始まるのも新鮮。しかも、一旦過去に戻って現代に入って冒頭に帰っていく筋書きも良い。アクションも>>続きを読む

ギャング・オブ・アメリカ(2021年製作の映画)

3.7

ハーヴェイ・カイテルの演技がとにかくカッコいい。ヤクザと家族みたいな、ドンパチのないヤクザの話だが、こちらのほうはマフィアの話なのに、愛国的な面が出てきて、教科書で学ぶ歴史っぽい固さを感じた。あと、ヴ>>続きを読む

二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER(1993年製作の映画)

3.3

インディーズ映画らしく、定点の長回しがくどい。長回しはここぞという時にやって欲しい。ただ、地下鉄のトンネルのカットは良かった。まさにタイトル通り、二十才の微熱を描いている。大きな存在の危機でもなく、微>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.5

現代アメリカの問題をとりあえずぶち込んどきました。みたいな話だった。と同時に、オリジナルの時代から根底に流れる問題は変わらないというか、何も改善されてないじゃんみたいな話をしたいんだと感じた。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

良い映画だというのは理解できるが、長い。アヴァンタイトルに30分くらい?使ったのはビビった。とにかく長い。10時間くらいに感じた。その割に、薄い。ただ、三日三晩煮込んだ清湯スープというか、丁寧にやるこ>>続きを読む

ノイズ(2022年製作の映画)

3.7

静かなサスペンスで、なかなか面白かった。役者がとにかく良い。余貴美子と柄本明は良かった。ただ、画角はシネスコじゃなくてビスタのほうが画が締まって良かったと思う。ちょっとエピローグが長かったが、原作モノ>>続きを読む

355(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

中国資本にジャックされたフェミニズム映画。CIA幹部の男性の腐敗と、男性社会の腐敗をダブらせている。実録ものではなく、CIAが悪者のスパイ映画は珍しい。一方で、中国の諜報機関はコネが蔓延しているが正し>>続きを読む