oさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

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ラスト30分の見応えがすごい。
序盤からアクションがすごい。
その合間で、なぜタイラーは彼を守り続けるのか?という思いを事細かに見せないで、彼の行動から内面をうかがわせる見せ方にしているのがうまい。
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

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ホットな最新テクノロジーをネタにツッコミどころ満載で楽しませてもらいました。

カード・カウンター(2021年製作の映画)

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キメッキメのオスカー・アイザックがたまらなくよかった。オスカー・アイザック好きにはご褒美みたいな映画。
『タクシードライバー』の変奏としても興味深くて、あの忌まわしいイラク戦争が風化して、なかったこと
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逃げきれた夢(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

定年おじさんクライシス×迫りくる認知症の泣き笑いのような哀しさが痛々しいほどダダ漏れで、まだおじさんに片足突っ込んだばかりの自分ですら光石研の姿が沁みてもらい泣きしそうになりながら鑑賞。
自分のご機嫌
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百年恋歌(2005年製作の映画)

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久しぶりに再見。輪廻転生的シンクロニシティオムニバス。
前半のビリヤード回が一番好き(甘酸っぱい)。中盤はフラワーズ・オブ・シャンハイ、後半はミレニアム・マンボといった監督のフィルモグラフィを想起させ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

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約20年ぶりくらいに再見。
出所した男が成り行きで誘拐して帰省したりふらふらしたり、ギャロのナルシシズムを感じるものの、誘拐した女の視線を怖がったりキスをうざがったり、センシティブな一面を感じさせるか
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少年、機関車に乗る 2Kレストア版(1991年製作の映画)

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不思議なトーンの機関車ロードムービー。
少し年の離れた兄弟のたくましさに胸を打たれたり、ハッとさせられたり、和まされたり。
牧歌的な時間が流れているからちょっと眠気を催したけど、それを含めてほのぼのと
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

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日本にこんな学校があれば通いたかったし、育てている子どもがいれば通ってもらいたい。
小学校の校長先生なんて代わっても誰も覚えてないし、小学校の先生とこんな対話をした記憶もないと思う。
今の教育がどうか
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その街のこども 劇場版(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに再見。しみじみいい映画。

いかにもテレビっぽいハンディカムによるブレブレのカメラワークと津田寛治の軽いノリも相まって、序盤はまるでナンパもののAVみたいで気が削がれるんだけど、森山未來とサ
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君と歩く世界(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

2010年代前半の映画も今では公開から約10年たつという、驚きにも似た感慨を覚えながら、当時好きだった映画を少しずつ見返していきたいなと思う今日この頃。
『君と歩く世界』は歪なバランスで成り立ってる(
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わたしたちの宣戦布告(2011年製作の映画)

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レンタル落ちのDVDを近所で見かけて、映画をたくさん見るようになった時期に映画館で見て好きだったのを思い出して再見。今見てもその気持ちに変わりはなかった。
監督、脚本、主演を務めたヴァレリー・ドンゼッ
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

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疎外され、絶望した人が、自殺ではなく無差別犯罪によって死刑を目的にするというのは、日本で起きたさまざまな事件の犯人の境遇に近いものをオルガに感じた。
「自殺には勇気がいる」というのは本当かもしれないと
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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激しい怒りと深い哀しみ、被害の記憶、明晰な思考から生み出される言葉と対話。
女性たちが寄り添い、思いやり、旧来的な教義を越えて善とは何か自問し、慈愛に満ちた愛情で接する、徹底してケア的で包容力のある仕
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苦い涙(2022年製作の映画)

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オゾンなりのアレンジで大胆な改変が見られるけど、そうした改変はうまく機能していなくて、ファスビンダー版に見られた不可解で不可侵な複雑さは失われてしまっていると思う。

怪物(2023年製作の映画)

1.0

これまた是枝監督らしい露悪的な映画。
子供の無邪気さを出汁にして面白そうな映画を作るのが好きですねー。腹が立つ。
至らない点があっても瑛太先生には同情せざるをえません。坂本教授の音楽と近藤龍人の撮影が
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに再見。
ペトラのカーリンに対する愛情は自分にはあまり理解できないけれど、愛とは見返りを求めることなく一方的に愛するものかもしれない、と感じさせるものがある。
徹底した室内劇で長回しを多様して
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

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チャンプを重ねてから引退して、因果によってカムバック。
予定調和的にあっさりした仕上がりで、シリーズを重ねることの難しさを感じた。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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父と娘の淡く眩しい思い出というのは表面的な隠れ蓑で、父親の解釈に含みを持たせることでこの映画に深みを与えようとしてる意図はそれとなく理解。
けれども、特に前半の弛緩した体感時間はいくらバケーションとは
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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

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前半がハチャメチャすぎて意味不明なんだけど、転生してるから仕方ないよね!(?)と思えば大丈夫かもしれない。いやでもやっぱり意味不明だと思う。特に人を殺しまくる展開は躊躇なさすぎで驚き。
途中、イチャイ
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荒野にて(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これまでも周辺化された人々を描いてきたアンドリュー・ヘイ監督らしい慈悲深い作品。
まだ16歳の主人公チャーリーの境遇はスタートラインから厳しい。馬との出会いを通じた成長物語を予感させるものの、あれよあ
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シュタージ、反体制派、密告者、それぞれの思いが整理されてる。
とある人が転向する理由は明確にされないけど、でもそれでよかったと思う。人は人知れず変わる可能性があるのだと示しているし、それこそが希望のよ
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最後まで行く(2014年製作の映画)

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再見。シンプルにコミカルにテンポよく。イ・ソンギュンとチョ・ジヌンはこのあたりから売れてきたイメージ。マンシクさんもいい味出してる。

少年と犬(1975年製作の映画)

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女性蔑視が激しく、よくこんな映画を今公開しようと思ったなと。ゾッとする。

TAR/ター(2022年製作の映画)

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予告編でわかってることを確認するだけ、見るだけ時間の無駄(は言いすぎか)

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

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過去のしがらみは水に流して、状況次第で呉越同舟よろしく一蓮托生……でいいの?
シリーズ8作目以降、スケールが大きくなりすぎた気がしてなりません。

最後まで行く(2023年製作の映画)

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岡田くん、綾野剛ともによかったけど、オリジナルより演出が日本的で野暮ったい印象。

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

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シーンチェンジが驚くほど目まぐるしいのは忙しない人生そのものかと思った。
サンドラはシングルマザーで仕事に育児に介護に恋愛、息をつくヒマもなくて。クレマンを演じたメルヴィル・プポーは年齢を重ねてイケお
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EO イーオー(2022年製作の映画)

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ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』はあくまでインスパイアされた作品でしかないとしても、スコリモフスキの『EO』はたくさんの視点が入りすぎてボケしまってると思う。

虹いくたび(1956年製作の映画)

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お乳の型でお椀を……?はストーリーが入ってこなくなるほどインパクトがある。
本作ではファザコン気味のあやや。上原謙が父親ならそれもまた無理からぬもの、と思えるような思えないような。

キートンの結婚狂(1929年製作の映画)

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キートンのアクションを期待すると肩透かしかもしれないけど、ドラマありきでアクションもあると思えばバランスの取れた作品かも。

ベル・オブ・ニューヨーク(1952年製作の映画)

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ストーリー、ダンス含めて、自分が見たいアステアはやっぱりジンジャー・ロジャースとのコンビなんだと再認識。

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

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ミカエル・アース監督の『アマンダと僕』や『サマーフィーリング』がよかったから見に行ってみたけど、過去作と比べるとテーマが分散してぼやけてしまった印象。
子どもたちが思春期を迎える中で離婚するも専業主婦
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アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

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アダマン号のプロジェクト自体は貴重で意義深いと思うけど、ドキュメンタリーとしてその魅力を伝えきれていないと感じたのが正直なところ。
患者と支援者という先入観や線引きで見せたくないためか、あえて説明は省
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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字幕版の上映が少なすぎて吹替版で鑑賞。
いま映画化するならミニオンズのイルミネーションしかないでしょうという誰しも納得するしかない製作陣による安心設計。
ゲームの世界観を肉付けして奥行きを出すような物
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

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堅気な仕立て屋の男とワケありな色気漂う女の叶わぬ一方通行の恋。ウォン・カーウァイのロマンティックをギュっと濃縮してひたすらフェティッシュ。