ラスト30分の見応えがすごい。
序盤からアクションがすごい。
その合間で、なぜタイラーは彼を守り続けるのか?という思いを事細かに見せないで、彼の行動から内面をうかがわせる見せ方にしているのがうまい。>>続きを読む
ホットな最新テクノロジーをネタにツッコミどころ満載で楽しませてもらいました。
キメッキメのオスカー・アイザックがたまらなくよかった。オスカー・アイザック好きにはご褒美みたいな映画。
『タクシードライバー』の変奏としても興味深くて、あの忌まわしいイラク戦争が風化して、なかったこと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
定年おじさんクライシス×迫りくる認知症の泣き笑いのような哀しさが痛々しいほどダダ漏れで、まだおじさんに片足突っ込んだばかりの自分ですら光石研の姿が沁みてもらい泣きしそうになりながら鑑賞。
自分のご機嫌>>続きを読む
久しぶりに再見。輪廻転生的シンクロニシティオムニバス。
前半のビリヤード回が一番好き(甘酸っぱい)。中盤はフラワーズ・オブ・シャンハイ、後半はミレニアム・マンボといった監督のフィルモグラフィを想起させ>>続きを読む
約20年ぶりくらいに再見。
出所した男が成り行きで誘拐して帰省したりふらふらしたり、ギャロのナルシシズムを感じるものの、誘拐した女の視線を怖がったりキスをうざがったり、センシティブな一面を感じさせるか>>続きを読む
不思議なトーンの機関車ロードムービー。
少し年の離れた兄弟のたくましさに胸を打たれたり、ハッとさせられたり、和まされたり。
牧歌的な時間が流れているからちょっと眠気を催したけど、それを含めてほのぼのと>>続きを読む
日本にこんな学校があれば通いたかったし、育てている子どもがいれば通ってもらいたい。
小学校の校長先生なんて代わっても誰も覚えてないし、小学校の先生とこんな対話をした記憶もないと思う。
今の教育がどうか>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
久しぶりに再見。しみじみいい映画。
いかにもテレビっぽいハンディカムによるブレブレのカメラワークと津田寛治の軽いノリも相まって、序盤はまるでナンパもののAVみたいで気が削がれるんだけど、森山未來とサ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
2010年代前半の映画も今では公開から約10年たつという、驚きにも似た感慨を覚えながら、当時好きだった映画を少しずつ見返していきたいなと思う今日この頃。
『君と歩く世界』は歪なバランスで成り立ってる(>>続きを読む
レンタル落ちのDVDを近所で見かけて、映画をたくさん見るようになった時期に映画館で見て好きだったのを思い出して再見。今見てもその気持ちに変わりはなかった。
監督、脚本、主演を務めたヴァレリー・ドンゼッ>>続きを読む
疎外され、絶望した人が、自殺ではなく無差別犯罪によって死刑を目的にするというのは、日本で起きたさまざまな事件の犯人の境遇に近いものをオルガに感じた。
「自殺には勇気がいる」というのは本当かもしれないと>>続きを読む
激しい怒りと深い哀しみ、被害の記憶、明晰な思考から生み出される言葉と対話。
女性たちが寄り添い、思いやり、旧来的な教義を越えて善とは何か自問し、慈愛に満ちた愛情で接する、徹底してケア的で包容力のある仕>>続きを読む
オゾンなりのアレンジで大胆な改変が見られるけど、そうした改変はうまく機能していなくて、ファスビンダー版に見られた不可解で不可侵な複雑さは失われてしまっていると思う。
これまた是枝監督らしい露悪的な映画。
子供の無邪気さを出汁にして面白そうな映画を作るのが好きですねー。腹が立つ。
至らない点があっても瑛太先生には同情せざるをえません。坂本教授の音楽と近藤龍人の撮影が>>続きを読む
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久しぶりに再見。
ペトラのカーリンに対する愛情は自分にはあまり理解できないけれど、愛とは見返りを求めることなく一方的に愛するものかもしれない、と感じさせるものがある。
徹底した室内劇で長回しを多様して>>続きを読む
チャンプを重ねてから引退して、因果によってカムバック。
予定調和的にあっさりした仕上がりで、シリーズを重ねることの難しさを感じた。
父と娘の淡く眩しい思い出というのは表面的な隠れ蓑で、父親の解釈に含みを持たせることでこの映画に深みを与えようとしてる意図はそれとなく理解。
けれども、特に前半の弛緩した体感時間はいくらバケーションとは>>続きを読む
前半がハチャメチャすぎて意味不明なんだけど、転生してるから仕方ないよね!(?)と思えば大丈夫かもしれない。いやでもやっぱり意味不明だと思う。特に人を殺しまくる展開は躊躇なさすぎで驚き。
途中、イチャイ>>続きを読む
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これまでも周辺化された人々を描いてきたアンドリュー・ヘイ監督らしい慈悲深い作品。
まだ16歳の主人公チャーリーの境遇はスタートラインから厳しい。馬との出会いを通じた成長物語を予感させるものの、あれよあ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シュタージ、反体制派、密告者、それぞれの思いが整理されてる。
とある人が転向する理由は明確にされないけど、でもそれでよかったと思う。人は人知れず変わる可能性があるのだと示しているし、それこそが希望のよ>>続きを読む
再見。シンプルにコミカルにテンポよく。イ・ソンギュンとチョ・ジヌンはこのあたりから売れてきたイメージ。マンシクさんもいい味出してる。
過去のしがらみは水に流して、状況次第で呉越同舟よろしく一蓮托生……でいいの?
シリーズ8作目以降、スケールが大きくなりすぎた気がしてなりません。
岡田くん、綾野剛ともによかったけど、オリジナルより演出が日本的で野暮ったい印象。
シーンチェンジが驚くほど目まぐるしいのは忙しない人生そのものかと思った。
サンドラはシングルマザーで仕事に育児に介護に恋愛、息をつくヒマもなくて。クレマンを演じたメルヴィル・プポーは年齢を重ねてイケお>>続きを読む
ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』はあくまでインスパイアされた作品でしかないとしても、スコリモフスキの『EO』はたくさんの視点が入りすぎてボケしまってると思う。
お乳の型でお椀を……?はストーリーが入ってこなくなるほどインパクトがある。
本作ではファザコン気味のあやや。上原謙が父親ならそれもまた無理からぬもの、と思えるような思えないような。
キートンのアクションを期待すると肩透かしかもしれないけど、ドラマありきでアクションもあると思えばバランスの取れた作品かも。
ストーリー、ダンス含めて、自分が見たいアステアはやっぱりジンジャー・ロジャースとのコンビなんだと再認識。
ミカエル・アース監督の『アマンダと僕』や『サマーフィーリング』がよかったから見に行ってみたけど、過去作と比べるとテーマが分散してぼやけてしまった印象。
子どもたちが思春期を迎える中で離婚するも専業主婦>>続きを読む
アダマン号のプロジェクト自体は貴重で意義深いと思うけど、ドキュメンタリーとしてその魅力を伝えきれていないと感じたのが正直なところ。
患者と支援者という先入観や線引きで見せたくないためか、あえて説明は省>>続きを読む
字幕版の上映が少なすぎて吹替版で鑑賞。
いま映画化するならミニオンズのイルミネーションしかないでしょうという誰しも納得するしかない製作陣による安心設計。
ゲームの世界観を肉付けして奥行きを出すような物>>続きを読む
堅気な仕立て屋の男とワケありな色気漂う女の叶わぬ一方通行の恋。ウォン・カーウァイのロマンティックをギュっと濃縮してひたすらフェティッシュ。