otomさんの映画レビュー・感想・評価 - 68ページ目

otom

otom

映画(2801)
ドラマ(3)
アニメ(0)

初恋のきた道(1999年製作の映画)

3.8

久々の鑑賞。正直話の内容もどうって事ない筈なのだが、何故か心に染みてくるのはその素朴さ故か。もっと長い尺で丁寧にやった方が良い気もするけども、このくらいが丁度良い気もする。色鮮やかな良作。

ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

4.4

ヘルツォークのリメイクの方。とっても異様な雰囲気に満たされている。クラウス•キンスキーによる吸血鬼役はなんだか頼りなくて実に愛すべきキャラに仕上がっている。最後はポゼッションばりに恐ろしい妖艶なアジャ>>続きを読む

涼宮ハルヒの消失(2010年製作の映画)

5.0

2023年4月25日
久々に一気見(エンドレスエイト含む)したので、最後の締めで。部外者よりは脇役が良いって事で、キョン→ジョン→キョンと当事者エンドで良く出来てる。情報統合思念体の方の長門から発する
>>続きを読む

ブロンソン(2008年製作の映画)

5.0

2022年2月26日
“It's a Sin”のとこが観たくて。この頃のレフンは冴えまくっていたな。

2013年4月11日
演出云々は置いといて、フルチンで暴れまくるトム•ハーディの妙に迫力のある演
>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.8

ようやくの鑑賞。多分最後の銀座テアトルにて。終わってみると、嫌〜な緊迫感の演出はやっぱりハネケだった。傍観者の立場から当事者になってしまった老夫婦。他者との距離と夫婦だけの世界を見るハネケの冷ややかな>>続きを読む

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

3.7

町の人達がみんないい人過ぎて心が痛い。良作でした。それにしてもオリエント工業の技術力はやっぱり凄いのだなぁとしみじみ思った。

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.9

久々の鑑賞。クローネンバーグ作品としてはインパクトが薄いが、しっかりグロも盛り込まれているし、非常に丁寧に作られている。どこの国でもカタギになるのは苦労する様で。良作。

モンガに散る(2010年製作の映画)

4.0

ようやくの鑑賞。長い映画だが飽きずに最後まで観る。非常に面白かった。アロンアルファの刑はあんまりだけど。

恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

4.2

久々の鑑賞。クリント•イーストウッド初監督作品にして傑作。地雷女にも程がある。怖過ぎ。イーストウッドの小皺も増えるわな。

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

2021年1月1日
2021年の最初に好きなやつ。他のフランク・キャプラ作品同様に綺麗事と優しい世界が勝利すると云う完全なる理想ではある。のだけども、徹底的に描かれた理想や普遍的な美しさは人の心を打つ
>>続きを読む

TATTOO「刺青」あり(1982年製作の映画)

4.5

久々の鑑賞。実際に起こった事件を元に作られた今作。生い立ちから始まり、何者かになるべく次第に焦る主人公を描いている。麗しの天使•関根恵子に折檻(飴と鞭があるが)と完全なるクズ役を宇崎竜童が好演。傑作。

特別な一日(1977年製作の映画)

4.8

“あの日そこにいた”と語り継ぐ事はできないが、この世に存在する人間として確かにそこにいた物の数に入れられていない2人。感情の爆発。素晴らしい作品。

女性上位時代(1968年製作の映画)

3.9

何故か家にチラシが山の様にあるのに観てなかった一本。実にくだらないが、それ故に最高に面白い。シャレオツなラウンジミュージックとミッドセンチュリーな装飾とで実に華がある。良い時代だなぁ。

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

4.2

他人と深く付き合えない男のお話。同情できるかと云ったらどうだろう、色々と面白かったけど。妹くらい可愛いがったれよ。

ニーチェの馬(2011年製作の映画)

4.9

ようやくの鑑賞。なんだか凄いもの観ちゃった気がする。規則正しい毎日の様で、次第にズレて削がれて行く生活がなんとも云えない不安に満ち満ちている。亡くして初めて無力さを痛感する人間。ちょっと“裸の島”を思>>続きを読む

どぶ鼠作戦(1962年製作の映画)

4.6

久々の鑑賞。シリーズ中で好きなのは前の2本だが、キレ的な意味合いだと複雑な構造含めて今作が一番な気がする。しかしどの作品にも共通しているけれども、岡本喜八監督の場面転換は神がかっているなぁ。やっぱり傑>>続きを読む

ベルリンのリュミエール(1995年製作の映画)

3.8

ヴェンダースの流れで久々の鑑賞。「映画は死に瀕した芸術か」をお題に監督達に語らせる一本。30年前に論じられた映画の未来を現在生きている訳で様々な問題が今もある。個人的にはフィルムや映画館がやはり好きだ>>続きを読む

まわり道(1974年製作の映画)

4.8

2023年7月17日
目の前に人がいても孤独な現代。とりあえず定職がない事の非難に屈服するなで激励する母ちゃんが出来過ぎ。文学と政治が一緒になったら世界が終わる等々悩めるドイツそのものな感じで、個人か
>>続きを読む

LOVERS(2004年製作の映画)

3.6

観てなかったので鑑賞。羅生門みたいな“HERO”は大変面白かったが、こっちもなかなか。漫画の様な過剰なまでのワイヤーアクションを十二分に堪能。良作。

酔いどれ博士(1966年製作の映画)

4.3

三隅研次監督、新藤兼人脚本作品で安心して観られる一本。存在自体イケメンの闇医者を勝新が演じる。ドヤ街から神の話まで発展。ちょいちょい高レヴェルの気の利いたネタを放り込んでくるあたりは流石。アッパーで屋>>続きを読む

A.I.(2001年製作の映画)

3.9

CSで放送していたので、ついつい鑑賞。公開当時も散々言われていた今作。良い作品だと思うのだけどなぁ。救い様がない悲しいお話なのに、なぜかマイルドになるのはスピルバーグの手腕によるところなのだろうか。キ>>続きを読む

心中天網島(1969年製作の映画)

4.4

曽根崎心中とは違った趣の心中もの。一言で言えば義理を中心に物事が動く先の結末。働き者の黒子を始め、美しい美術等々、古典に新しい生命を与えている。小春の方の岩下志麻のバカっぽさと中村吉右衛門の優柔不断っ>>続きを読む

太陽の下の18才(1962年製作の映画)

3.9

なんだか、ほとんど話の筋がないに等しい気もしなくはないが、面白かった。綺麗な風景とモリコーネの音楽とカトリーヌ•スパークのキューとさで成立するバカンス映画。嫌いではない。

マルタイの女(1997年製作の映画)

4.1

久々の鑑賞。他の作品に劣る事なく伊丹十三監督の美学がキチンと盛り込まれている。しかし津川雅彦の下り等々、粋な役を用意するなぁ。最高。

ダメージ(1992年製作の映画)

3.8

お父さん本気になっちゃったよ...息子の彼女に。って事で、見るからに不幸なオーラを放つジュリエット•ビノシュに首ったけのジェレミー•アイアンズ。のっけから容易に結末は予想できる訳だが、それを吹っ飛ばす>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

久々の鑑賞。パンがないならケーキを食べればいいじゃない的な作れないなら作れない様を作品にしてしまうと云う一本。エヴァ脳に犯されていると、ついつい「おめでとう」と言いたくなる。文句なしの名作。サントラも>>続きを読む

痴人の愛(1960年製作の映画)

3.5

原作•谷崎潤一郎、監督•木村恵吾版の"痴人の愛"。京マチ子の自由奔放ぶりに苦悩する宇野重吉。惚れた弱みかスカーレット型の女の子の魅力に参ってしまう男はいつの時代も共通な様。京マチ子の小悪魔っぷりは国宝>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.5

久々の鑑賞。この頃の北野映画のキレの鋭さは半端ないです。初監督作品にしてこれは見事としかいい様がない。いや〜、しかし凶暴だ。傑作。

曽根崎心中(1978年製作の映画)

4.3

もはや古典の域を脱している良作だった。梶芽衣子の怪演は勿論の事、やっぱり仔犬の様な目をした宇崎竜童(棒)のインパクトが凄い。演技レベルはともかくとして、TATOO <刺青> ありよりは確実に悲愴感があ>>続きを読む

映画 けいおん!(2011年製作の映画)

3.8

ついつい鑑賞。しかし細かい。知人の教え通りに脚本目線で観ると実に色んな事が盛り込まれている。これ、唯の親は初出演なのかな? 大天使•ムギちゃんはやっぱり大天使だった。すげーな京アニクオリティ。

ヴィダル・サスーン(2010年製作の映画)

3.5

映画として云々はともかくとして、ヴィダル•サスーンのドキュメンタリーとしては面白かった。突き抜けて凄い人っているもんだなぁと感じる。素人目には未だに革新的に見えるものね。

火の鳥2772 愛のコスモゾーン(1980年製作の映画)

3.6

CSで放送していたので、ついつい鑑賞。漫画の火の鳥とそれを映像化したものは好きだが、今作はあまり入り込めなかった。しかしやたらとサイケな演出は嫌いではない。やっぱり未来編が好きだなぁ。

雨月物語(1953年製作の映画)

4.8

久々の鑑賞。欲深さから生まれる天国と地獄。現代にしっかり通じている古典であり、実に素晴らしい。しかし京マチ子は妖艶な役が良く合う。傑作。

吶喊(とっかん)(1975年製作の映画)

4.3

ようやくの鑑賞。敵の様な味方の様な君と僕。なんとも爽やかな戊辰戦争最中の性春。重苦しい題材なのに岡本喜八のテンポのお陰か実に気持ちが良い。ついでに“赤毛”が観たくなってきた。更には千波恵美子なる女優さ>>続きを読む

アメリカの友人(1977年製作の映画)

3.8

何故か観てなかった作品。殺しの後のブルーノ•ガンツとデニス•ホッパーの清々しい事。お断り申し上げる友情の形もあるもんだと感心してしまう。ニックス•ムービーの先に観ておくべきだった。傑作。これで31歳か>>続きを読む

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

4.6

久々の鑑賞。混乱の沖縄。新藤兼人脚本だからか、岡本喜八色はやや薄い今作。しかし混沌とした沖縄の歴史を垣間見るには十分である。日本人ならば、そこらの戦争映画を観るより今作を観るべきである。天本英世の台詞>>続きを読む