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まわり道のotomのレビュー・感想・評価

まわり道(1974年製作の映画)
4.8
2023年7月17日
目の前に人がいても孤独な現代。とりあえず定職がない事の非難に屈服するなで激励する母ちゃんが出来過ぎ。文学と政治が一緒になったら世界が終わる等々悩めるドイツそのものな感じで、個人からなる国家が進行形で迷走してる様を切り取るヴェンダース。まわり道して虚無感に苛まれても、後ろには何かしら残っているもんって事で、ホント人生は一筋縄でない。今作のナスターシャ・キンスキーの可愛さは異常。

2013年3月24日
久々の鑑賞。今風に云うと自分探しの旅的な作品。行く先で旅の道連れと出会うものの、その結果はやっぱり不満があるし孤独感は拭えない。けれども何者かになるにはこのプロセスがどうしても必要なのだと強く感じさせてくれる。傑作。しかしナターシャ•キンスキーの可愛いさは異常。
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