otomさんの映画レビュー・感想・評価 - 70ページ目

otom

otom

映画(2805)
ドラマ(3)
アニメ(0)

九月の冗談クラブバンド(1982年製作の映画)

3.6

本当に冗談みたいな一本だが、これが暴走族全盛期の日本の昔なのでしょうね。黒歴史度マックスの青春映画。ちょっと“Rumble Fish”っぽくはあるが、なかなか面白かった。フロイドの“The Wall”>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

4.3

久々の鑑賞。最高。病的なまでの喜劇。編集が鬼過ぎ。

血と砂(1965年製作の映画)

4.6

傑作。10年振りくらいの鑑賞。ユーモアの中に染みるものがある。これは岡本喜八監督だからこそ。三船敏郎を始め、童貞仲代達矢、佐藤允、少年達と素晴らしい演技を見せるが、この作品はやっぱり伊藤雄之助の存在感>>続きを読む

審判(1963年製作の映画)

5.0

2021年11月7日
原作読んだので久々に。『掟の問』を踏まえた悪夢、不条理感は概ね同じなものの、大胆な脚色をしつつ、それでいてきっちりまとめてくる辺りが改めて凄い。それよりも近未来、古風問わずやたら
>>続きを読む

殺人狂時代(1967年製作の映画)

5.0

何回観ても素晴らしい。天本英世の名言「無駄遣いする時にこそ金は光り輝く」から始まり、とにかくスタイリッシュ。冴えまくる映像演出と完璧なエンターテイメント。まさしく職人。

ジョン・レノン,ニューヨーク(2010年製作の映画)

3.8

NY時代のドキュメンタリー。ジョンはやっぱり偉大だなぁ。で、ヨーコもやっぱり凄い。“スターティング•オーヴァー”でホロっときちまった。

天使の恍惚(1972年製作の映画)

3.6

うーん、どうも革命連呼ものは肌に合わないのか、あまり入り込めない。が、背中合わせの自慰シーンと山下洋輔トリオの音楽&爆破シーンは素晴らしかった。

本当に若い娘(1976年製作の映画)

3.8

うーむ、けしからん。思わず「最近の若いモンは」と言ってしまいそうな、アンニュイ度と変態度がかなり高いガーリィな作品。14歳の少女の性的衝動がかなりアウトな感じで描かれております。少女の目尻の皺や腹のた>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.0

???の前半から情報量MAXの後半とで、完全に置いてけぼり感のあるQでしたが、とりあえず圧倒されました。前作で「行きなさい、シンジ君」と言っときながら、あんまりな待遇。カヲルとのホモ連弾は実に素晴らし>>続きを読む

ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.3

よくよく考えると結構な外道っぷりを発揮するスナイパーとパリ警察のドゴール暗殺の攻防戦を描く。暗殺者との距離が縮まるにつれて緊迫感も加速する。やや長いが傑作。

フレンジー(1972年製作の映画)

4.2

ヒッチコック晩年の作品で傑作。死体の扱い方や刑事のカミさんの絶妙なナビゲートが見事。そしてあの長回し。凄いなぁ。ラブリィィィ。

ライジング・サン(1993年製作の映画)

3.3

なんとなく先が読めてしまうものの、二転三転するストーリーは中々楽しめた。が、この作品は何と言ってもあまりに酷い日本解釈とニセ日本人のあまりにあんまりな演技を苦笑いしながら観るところに醍醐味がある気がす>>続きを読む

戦国野郎(1963年製作の映画)

5.0

2023年8月28日
久々。今時の下手な監督だったら3時間くらいやってそうな情報量なんだけども、喜八的テンポで無駄なく効率が異常に良い。真っ直ぐ生きたくともポーカーフェイス必至な駆け引きの応酬。今の時
>>続きを読む

逆噴射家族(1984年製作の映画)

4.7

傑作。痛烈なまでのマイホーム主義の皮肉。加速したノイローゼは家族の壮絶なバトルに発展する。最後は自分達の手で崩れるマイホームのなんと脆い事。ジャック•ニコルソンばりの小林克也を始め、児ポすれすれの工藤>>続きを読む

女吸血鬼(1959年製作の映画)

3.5

ぶっ飛びカルト作品“地獄”の中川信夫監督作品。なんと女吸血鬼が出てこない!! タイトル詐欺にも程がある。学芸会ばりの演出にのせて繰り広げられる摩訶不思議ワールド。吸血鬼なのか狼男なのかよく分からん設定>>続きを読む

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

4.0

久々の鑑賞。“怒りの葡萄”の次の作品だけあって若干似ているところがあるものの、尻切れ感が否めない前作よりは面白い。モノクロなのに色彩豊かな映像は流石。神は何故に試練を与えるのかと云う人類の不変のテーマ>>続きを読む

悪名一代(1967年製作の映画)

4.0

久々の鑑賞。シリーズ13作目。勝新の兄キ度の高さも田宮二郎の憎たらしいキラキラした笑顔も健在の一本。良作。

スネーク・アイズ(1998年製作の映画)

3.5

なかなか面白かった。序盤の長回しや同時進行の映像はキレはともかくデ•パルマ作品だと感じる。ニコラス•ケイジのテンション高めの演技も好きではあるが、如何せん話も教授の音楽もどこか中途半端な感じがしなくも>>続きを読む

ゴルゴ13(1973年製作の映画)

3.6

やや黒いデューク東郷こと健サンがイランで狙撃しまくる問題作。健サン以外全員イラン人で日本語と吹き替えで会話が成立すると云う妙な現象が発生するのが一番の見所。作りは何だか雑な感じだが、これはこれで面白か>>続きを読む

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)

4.2

久々の鑑賞。クリント•イーストウッドのSF作品。デカチン設定のドナルド•サザーランドに今回も笑わせて貰った。傑作。

都市とモードのビデオノート(1989年製作の映画)

3.9

“東京画”の聖地巡礼の雰囲気とはまた違ったヴェンダースらしいドキュメンタリー作品。ヨウジヤマモトのお言葉が大物過ぎる。「鏡の中の自分のイメージ」の表現に邁進している人の発言は重い。良作。

銃殺(1964年製作の映画)

4.0

ぬかるみの中で繰り広げられる、限りなく茶番な軍法会議。その末に刑を受けるトム•コートネイと虐げられるネズミの描写が何ともやるせない。熱弁のダーク•ボガードも結構胸に迫る。良作。

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

5.0

2012年11月26日
久々。時代に翻弄される京劇役者の四面楚歌っぷりが半端ない。文化大革命以前の中国が実に魅力的に描かれている。傑作。

2019年7月25日
見事な四面楚歌っぷりと文革の破壊力。そ
>>続きを読む

サイコ(1998年製作の映画)

3.8

先日、久々にオリジナルを観たのでついでにこっちも観る。賛否両論はあると思うけども、ほぼ同じに撮っているので面白くない訳はない。ヒッチコックっぽい人がチラッと出てくるし、ガス•ヴァン•サントのこの作品に>>続きを読む

アーティスト(2011年製作の映画)

4.2

フィルムがなくなる今の時期だからこそ意味のある映画。古い物と新しい物が上手く融合するのが一番なのだ。映画の未来に希望を抱く事ができる良作。“奇傑ゾロ”のシーンには胸が熱くなった。

サイコ(1960年製作の映画)

4.7

久々の鑑賞。内容もシーンも覚えてるのにドキドキさせられる。いつ観ても傑作。

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.6

なんだかんだで結構面白かった。ストーリーはともかく、映像と音楽でここまで見せられるのはなかなかのもんである。とりあえずはサントラが好み過ぎる。良作。

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

5.0

久々の鑑賞。何度観ても素晴らしい一本。実際には知らんけど、80年代のアメリカが匂ってくる。地平線やトランシーバーや電話等々で演出される家族の距離感は絶妙としか云い様がない。これだけ哀愁漂う男の背中を描>>続きを読む

フォロー・ミー(1972年製作の映画)

4.7

“第三の男”のキャロル•リード作品。凄く素敵な一本。マニック•ピクシー•ドリーム•ガール風なミア•ファローと英国人を絵に描いた様な旦那とマカロン押しの探偵の不思議な三角関係。構成もバチっと気持ち良く、>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

3.7

長々としたセリフは全く頭に入ってこないのだが、映画史上に残る渋滞シーンや数多くの強烈なブラックユーモアで笑える。素直に凄いなぁと思ってしまった。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.0

ポカポカの綾波が可愛過ぎる。Qの6分バージョンも良かった。

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

4.9

傑作。ツッコミ所満載の手抜かりがありまくりの犯行と不運としか云い様がない展開はともかくとして、マイルスと夜とジャンヌ•モローとでしっかり成立しちゃっているから凄い。

グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

4.1

久々の鑑賞。安心して観られる良作。ロビン•ウィリアムズのマシンガントークが面白いのは勿論の事、黒い鶴瓶ことフォレスト•ウィテカーも良い感じです。“What A Wonderful World”の下りは>>続きを読む

ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.5

小学校くらいの頃ぶりの鑑賞。クローネンバーグ作品の中でも“シーバース”レベルにグロ度は高い。とにかく肉を食べる気をなくす一本。しかしながら、悲哀はしっかり描かれており見応えは充分。傑作。