paraさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

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Wake Up!

タイムループもの所以の思いっきり荒唐無稽な設定が可能なメリットを活かし、
西海岸リゾート地の醸し出す明るさや軽いノリと
所々繰り出される深いセリフの絶妙なバランス。
とてもよく出来
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ハウス・イン・ザ・フィールズ(2017年製作の映画)

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配給UPLINKらしいドキュメンタリー。

監督がモロッコ高アトラス南西地域に7年通って撮影。
信心深いアマズィーグの人々、特にハディージャ姉妹を中心に収めた作品。

写真家でもある監督、アトラス山脈
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デカローグ デジタル・リマスター版(1989年製作の映画)

5.0

キェシロフスキ監督生誕80年 デジタル・リマスター版

十戒をモチーフにした作品。
とは言え、宗教色はある意味薄く、起きていることは世俗的である。
罪深き人間たち。
市井の人々が日常で何気なく犯す罪を
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

女性が男性の附属でしかなかった時代のお話。

メアリー・アニングは実在した化石採集者。

ケイト・ウィンスレットが身体を張っています。
シアーシャ・ローナンは、ケイトには及びませんが頑張っています。
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

4.8

一般に話し言葉では意思表示が難しいとされる自閉症の方の
感情、感覚、概念、観念を見事に映像表現したドキュメンタリー映画。
とにかく映像が素晴らしい。
まず冒頭の雨を表現するところで唸ってしまう。
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サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

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絶望の先にある希望 と 互助の精神。
原題:Herself

アイルランドの古い慣わし“メハル“

この映画では恐らく、、、
今、あらゆる面で分断している社会に最も欠けている点、最も必要なことは何か
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

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午前十時の映画祭復活はショーン・コネリーに捧げる2作品。

スタイリッシュなオープニングにモリコーネの音楽。
デ・パルマ監督にショーン・コネリー。
スーツはアルマーニ。

みんな大好きアンタッチャブル
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

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なぜか今、35mmフィルム特別上映。
デジタルでは決して出すことが出来ない味が、この映画にプラスに働く。
若かった頃にはピンと来なかったセリフも心に響く。

原題:a one & a two… YIY
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

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昔TVでは観ているから展開はわかってはいるものの、劇場では初。
ハラハラドキドキ、弛緩する間がなく、ハリウッド映画の魅力がこれでもかっと詰まった作品。

午前十時の映画祭復活の号砲は、ショーン・コネリ
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スタイルウォーズ(1983年製作の映画)

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冒頭の車庫から電車が出てくるシーンがサスペンス映画ばりですが、HIPHOP黎明期を映したドキュメンタリー。
時代の空気を記録に残すという点において優れた作品だと思う。
ブレイキンも取り上げられています
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

海外からの逆輸入とも言える、冒険ストップモーションアニメ。
近未来の世界や地下空間などの造形も素晴らしければ、
謎の生物怪物に、謎の言語が編み出す世界観が最高。
ロシア語風、ハングル語風、多国籍感満載
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テスラ エジソンが恐れた天才(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

テスラという奇才を表現するために?新しい、斬新な演出による伝記作品。


久々に目が点に、呆気に取られて目を見開いてしまった…
(監督はTears for Fearsのファンなのか?それとも歌詞が好き
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ミュージックボックス(1989年製作の映画)

4.3

戦争がもたらす悲劇。

ジェシカ・ラングの演技は言わずもがな。
検察側と弁護側の尋問の駆け引き、2人の法廷外での応酬。
それらによって一層際立つ公正公平な裁判官の進行を描いた法廷シーンが非常に面白く、
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パニック・イン・ミュージアム モスクワ劇場占拠テロ事件(2018年製作の映画)

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2002年にチェチェン共和国武装勢力が起こしたモスクワ劇場占拠事件をモチーフにした作品。
(『TENET』の冒頭オペラハウスはこの事件がモデル。)
実際の事件ではテロリスト制圧のために特殊ガスが使用さ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

See you down the road.

痛みを抱えた人の心に対して、残酷なまでに自然が美しい。

ここではない、何処か。
好んでノマドになるのか、ならざるを得なかったのか。
どう生きるのが幸せ
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フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

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特別映像付き

コミックのキャラクターであるカエルのぺぺ🐸
作者のマットはとてものんびりした、ゆるゆる博愛楽観主義者。

その模倣しやすさから、作者の意図や思惑関係なく独り歩きを始める。ネット上に改変
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コントラ KONTORA(2019年製作の映画)

4.0

祖父が死の際に手にしていた特攻隊にまつわる品や戦時記を見つけた女子高生。
父親とギクシャクする思春期の彼女を中心に人間の持つさまざまな側面を描く。
過去を背負った現在を美しい静と動のモノクロームで表現
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

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1970年代の空気感たっぷり。ノイズが古い映画の良い趣を生み出していた。

黒人だけの惑星を発見したサン・ラ。
地球に舞い戻り、惑星に連れて行く人間をスカウトする。。。

マジック・ランタン・サイクル
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SLEEP マックス・リヒターからの招待状(2019年製作の映画)

5.0

マインドフルネス。

世界睡眠デーを記念して先行上映。
しかも、Odessa vol+!!
マックス・リヒターとユリア・マールのメッセージ映像付き、
プレスbookプレゼント有。
もう仕事午後休むしか
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ミナリ(2020年製作の映画)

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A24 × PLAN B

虫の音が心地よい。

予告とチラシで勝手に韓国移民がアメリカで苦労した時代の話だと思い込んでいたため、良い意味で裏切られました。
家族の再生物語。

婆ちゃんとDavidが
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アウトポスト(2020年製作の映画)

4.0

天国の門、地獄の門。

本編は最初から緊迫感。
エンドロールがやはり1番響く。
皆、本当に客電点灯する迄瞬ぎせずに息を潜めていた。

まだ記憶も新しい生存者がいる時代に撮影出来たのはかなりのアドバンテ
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マジック・ランタン・サイクル(1980年製作の映画)

4.2

今回、HDリマスター版上映。2プログラムに分けて9作品。モノクロームからサイケデリックまで。

Aプログラム:『ルシファー・ライジング』『快楽殿の創造』『我が悪魔の兄弟の呪文』『人造の水』

Bプログ
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キンキーブーツ(2018年製作の映画)

3.8

ゴージャスなステージとキャストは言うまでもなく、
ロンドンウエストエンドの観客が最高。
演者冥利に尽きるだろうなぁ。

上手く言葉に出来ないが、力強い歌声に物凄いパワーをもらった。

描かれる"あり
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マンディンゴ デジタルリマスター版(1975年製作の映画)

4.0

南北戦争前、アメリカ南部の奴隷牧場が舞台の悲劇。

公民権運動や女性解放運動を背景としているのであろう。
1975年に米国でこの映画が作られたことに映画が持つ力を感じることが出来、今に繋がる問題だと
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ワン・モア・ライフ!(2019年製作の映画)

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女性をみれば口説かずにはいられない、絵に描いたようなイタリア男。
自分勝手で酷いやつだけど、能天気でどこか憎めない。

予告から勝手に想像したストーリーとは違っていたけれど、
クスッとして、最後にホロ
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人生をしまう時間(とき)(2019年製作の映画)

4.0

人様に紹介しながらレビューがないのでTwitterから転載。
Twitterは文字数制限により言葉足らずですが、本作はNHKの番組を再編集して制作された映画です。
参考まで↓

https://ja.
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ナショナル・シアター・ライヴ 2016「戦火の馬」(2014年製作の映画)

4.0

アンコール上映。
スピルバーグが舞台に感動して映画化したのは有名な話。

鳥の飛翔など、限られた空間での情景表現や
紙を破ったようなスクリーンの使い方も含めて舞台装置、照明、音楽音響がとにかく素晴らし
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

4.0

究極の自己犠牲と献身。

1人の人間が、たった1人の人間が、多くの人の心を動かしたのはその勇気ある使命感と志の尊さ。
英雄になろうとか、勲章を貰おうとか、出世しようとかではない。
自らの生命の危険を
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世界残酷物語(1962年製作の映画)

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モンド映画の元祖ヤコペッティ没後10年だからなのか、世界初HDニューマスター。オリジナルイタリア語完全版を未体験ゾーンの映画たち2021で3本上映。
こちらも完全版なので108分です!

『さらばアフ
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ヤコペッティのさらばアフリカ(1966年製作の映画)

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モンド映画の元祖ヤコペッティ没後10年だからなのか、世界初HDニューマスター。オリジナルイタリア語完全版を未体験ゾーンの映画たち2021で3本上映。
ずっと観たかった!
念願叶っての『さらばアフリカ』
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MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

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自分の価値を他人に決めさせるな。

これは鑑賞中よりもエンドロール、
いや映画館を後にしてからグイッと心に響く。

例え家族を失って孤独を抱えていたとしても、人は1人ではない。
それを表現するローラ達
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カポネ(2020年製作の映画)

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悪名高きアル・カポネ。
梅毒による認知症症状により、脳の正常機能が侵された最晩年の日々を描く。

もうなにって、トム・ハーディの怪演が凄すぎて、、
一緒に悪夢を見させられて、その毒気に当てられ放心。席
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

かなりの問題作であり、実験的映画。
3分の2は、何を観させられているのやら、な ヘベレケ乱痴気酒池肉林ドキュメント風。

からの場所が変わってからが、この映画の本髄。

演者やプロジェクト参加者にはノ
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ターコイズの空の下で(2019年製作の映画)

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湿度を感じさせない乾いた開けた大地に、空気の振動。
モンゴル民族音楽(ホーミーや馬頭琴)が耳に残る。
独特な世界観と語り口。荒唐無稽な物語。
柳楽優弥の何とも言えない存在感と、
アムラの不思議な魅力と
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これは……レビューが難しい。
題材にLGBTQといった性的マイノリティを取り上げ、トランス女優を起用しているのだが、、
如何せん掘り下げ方が浅い。
悩みもどこか表面的すぎる。
それ以上に、作りたい方向
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

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変わりゆくものたち。

かつて山水画が描かれた、悠久の時を感じさせる富春江の姿は今はもうない。
近代化の波、工場排水による水質汚染、都市再開発、等々。
人々の生活や仕事、景観が変わるのと同時に風習や人
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