paraさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

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国連は当てにならないし、過度に当てにしてもならないという悲しい現実。。。

1995年7月に起こったスレブレニツァ虐殺を題材にした作品。

ユーゴスラビアが共産主義から民主主義に移行し、ボスニア・ヘル
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レミニセンス(2021年製作の映画)

-

映像(特に都市や水の場面)がとにかく美しい。
タンディ・ニュートンがカッコ良い。

過去は現在に繋がる大切なものだけれど、過去に囚われることは美しくない。(個人的見解)

映画の世界に引き込まれる一方
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ミッドナイト・トラベラー(2019年製作の映画)

-

映画監督綿井健陽氏と配給会社のトーク付き。

タリバンから殺害予告を受けて、
2015年タジキスタンに庇護を求めて逃避していたファジリ一家はアフガニスタン一時帰国の後、イラン、トルコ、ブルガリア、セル
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座頭市物語(1962年製作の映画)

3.9

伊福部治の始まりの劇伴が観客の期待を高め、
勝新の静かなる凄みに
天地茂の佇まいと万里昌代の美しさがが華を添える。

いわゆるチャンバラ映画とは一線を画す、正々堂々たる勝負の世界。

午前十時の映画祭
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くじらびと(2021年製作の映画)

-

畏怖。

クライマックスシーンで心に浮かんだ鯨に対する感情。

人間はその土地で生きていくために(ラマレラでは海から)生命をいただく。

食事の時には感謝していのちを「いただきます」。

命懸けの漁と
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

-

中年の悲哀。
満たされない気持ちを、建設的ではないモノで紛らわすのはかえって逆効果。

酒は呑んでも呑まれるな!


効果音や音楽が良いので、音の良い映画館だとより楽しめる。

原題DRUK

DAU. 退行(2020年製作の映画)

4.6

退行の意味を最後に知る。

共産主義=宗教。なるほど言い得て妙。
ソビエト全体主義社会の荒廃を描く『DAU』シリーズ第二弾。舞台は1968年。369分。

絶対服従の狂信的な信者を恐怖政治という監視シ
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全員切腹(2021年製作の映画)

3.7

責任を取らない役人…
現代を風刺した時代劇。
26分にギュッと凝縮。

窪塚洋介の凄み。

切腹ピストルズに鼓童の迫力ある音楽!!!
エンドには元ブランキーの照井&中村さん他による熱くもcoolな曲!
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ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)

3.9

これは重い。

ありがちな御涙頂戴ものでもない。
ホロコーストにノルウェーがここまで加担していたことを知らなかった。

絶滅収容所という字幕が物語る歴史。
ノルウェー国内での収容所と、、ドナウ号で運ば
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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

-

We will never forget.

この一文は強烈。
ただ憎しみ合うだけではダメなことも伝えてくれる。

パットン将軍演じるエド・ハリスが軍服サマになり過ぎています。

映画としては所々、少
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すずしい木陰(2019年製作の映画)

3.7

微睡と瞑想の映画。

同じようでいて太陽の位置の変化。
ほぼ無風の中たなびく蚊取り線香の煙。
環境音楽のような効果音…
鳥の囀りも鶯、鳩、烏、その他様々。
虫の音も蝉や秋の虫に、蚊を連想させる羽音。
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スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)

4.3

15歳で書いた脚本を19歳で初監督・主演にて撮る。
その年代で撮るからこそのリアルな感覚とファンタジー。その才能に平伏したい気分になる。

同年代の子たちに退屈した少女が大人の男性に恋をする…
周りと
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

本当のところ他者の心の内は誰にもわからない。
いや自分のこともわかっているようでいてわからない。
だからこそ他人をわかりたいし、繋がりを求めるのが人なのかも。

そして喪失というのは、自分にとって大事
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Summer of 85(2020年製作の映画)

-

ETE 85

362万8800秒。

フィルムゆえの粗い画像が郷愁を誘い、
夏のフランスの海がとても美しい。

恋は、、
自分の中の理想という幻想でしかない。

予告でも流れていた
青春のひと夏を
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.2

夏という季節は何度も巡ってくるけれどこの夏は一度きり。
どこか儚くこそばゆく眩しい、映画愛を語る活劇青春ドラマ。

未来永劫、映画という文化が存在し続けて欲しい。。。
その思いで、涙が流れ落ちました
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The Public Image Is Rotten ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン(2017年製作の映画)

4.0

ジョニー・ロットン⇒ジョン・ライドンの生き様をみる。

Live映像は少なめですが、内容が濃く見応えのあるドキュメンタリー。

Liveに無性に行きたくなります。

k'sシネマで予告を観る度に、L
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東京裁判(1983年製作の映画)

5.0

4Kデジタルリマスター版 最後の劇場公開。

東京裁判を軸に歴史を振り返り、日本だけでなく当時の世界情勢の映像を織り交ぜ
資料としても非常に見応えのある記録映像。

これが最後の戦争になることを願って
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U・ボート ディレクターズカット(1981年製作の映画)

4.0

平和の尊さを感じることが出来る、無情なラスト。

狭い潜水艦という密室で起こる極限状態での人間を描いたお気に入りの潜水艦映画の傑作を、
35mmフィルム大音量度迫力の新文芸坐にて。


週末は映画に時
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

-

カーアクションは好きなので。

単なる感想の呟き:
金掛かってるなあ〜〜
車何台お釈迦にしたのかなぁ〜
スタントの人大変だったろうなぁ〜
どのくらい集客しないとペイしないのかなぁ〜
TOKYO…海外か
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.2

始まりはまるでSW。
音楽が凄く良かったので(サントラ買えば良かった〜)、Spotifyでサントラ聴いたら物凄く壮大な宇宙空間。
ジョン・カーペンター風でもあり、ノリノリのものもあり♪


たま〜に無
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夕霧花園(2019年製作の映画)

-

いろいろと詰め込もうとして、やや強引なストーリーになってしまってはいるが、
太平洋戦争でアジアの国々に対して日本兵(日本軍)が行った蛮行は決して許されるものでもないし、また忘れてしまって良いものではな
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太陽と踊らせて(2020年製作の映画)

-

音楽は僕の酸素。
地球が家。

名言と音楽を
海、地平線、砂浜、そして太陽と共に楽しむ。

何処にも行けない今、
イビサとバリの海を観ているだけで…幸せ。

8時15分ヒロシマ 父から娘へ(2020年製作の映画)

4.5

1945年8月6日 広島で起きたこと、
その後を描いた再現ドラマ込みの実話。
被爆2世である娘が父にインタビューしたものを基にした書籍の映画化。

凄惨な原爆の話の間は、あまりにも惨すぎて涙も出ずに息
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アウシュヴィッツ・レポート(2020年製作の映画)

-

スロバキア、チェコ、ドイツ合作。

ポーランド アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所。
そこで起きている惨状を外部に伝えるために2人のスロバキア出身の若者が脱走を試みる。。
実話なので、2人の脱走が
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

-

NYの片隅、中南米からの移民が多く住む街ワシントンハイツを舞台にしたミュージカル。

成功を夢見て渡ったアメリカで、ままならぬ夢を追いかける人々。
移民2世、3世…

こんな映画が作られてしまうほど、
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復讐者たち(2020年製作の映画)

-

Never Again

この一言に尽きる。

1番感心するのは、この作品がドイツ・イスラエル合作だということ、戦後75年の節目2020年の作品だということ。
ドイツが今もなお 戒めとこのNever
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親密さ(2012年製作の映画)

4.8

濱口竜介監督の2012年作品を新文芸坐にて。

言葉は想像力を運ぶ電車。。。

休憩挟んでの二部構成4時間強。
青春物語の形を取った、言葉の力を強く感じる作品。

私とあなた。

言葉にしなければ他者
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

4.5

シネマート新宿 ブーストサウンドお披露目特別上映
(サブウーファー4台追加🔊)
日中用事があっても、迷わず夜のT-34の回を。

何回観ても面白い。
話を完全に把握していても全く飽きない。

白鳥の湖
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

-

旧ユーゴに点在するスポメニックをヨハン・ヨハンソンの音楽とともに鑑賞する実験的朗読映画。
その近未来な建造物が醸し出す硬質で冷たい雰囲気とノイジーなモノクローム。

20億年先の未来から現代の我々に語
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.8

下高井戸シネマのリベンジ。

法という線をまたぐ、どこにも行けないロードムービー。
いやロマンティックさの欠片もない男女の逃避行。

想像していた以上に音楽映画で、
人生は行き当たりばったりの連続な感
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

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ケリー・ライカートが描く、大草原の小さな家 放浪編。

グッチーズフリースクールが配給する4作品の中で、最も新しくそして俳優が1番豪華な作品。
西部開拓時代のロードムービー。

後半は緊迫感があるのだ
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.8

ジム・ジャームッシュ
Retrospective 2021

どこまでもどこまでもオフビートで退廃的な吸血鬼たち。
ティルダとトムヒがもう本当に顔色悪く、
そして浮世離れしている優雅で美麗な吸血鬼。
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.6

ジム・ジャームッシュ
Retrospective 2021

ジャームッシュ監督、NYU卒業制作。
凄く久しぶりの鑑賞。
その後の作品と比べるとかなり荒削りなのだが、
作風は既に確立されているところが
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少年の君(2019年製作の映画)

4.5

受験戦争などのストレス、陰湿ないじめといった学校の問題や格差社会を背景とした、甘さ皆無のヒリついた魂の繋がりを描いた純愛物語。

脚本がとにかく素晴らしく、
さらには主演2人の表現力が素晴らしすぎて、
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

大好きな作品。これぞ映画。

午前十時の映画祭 2021にて

1968年公開でこのクォリティは、さすがキューブリック。

言葉にできない圧に押し潰されて大粒の涙が流れる。
圧倒的な映画。

『ツァラ
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.1

女性監督にしか撮れない身体感覚。
説明的な場面はなく、限りなくリアルな感覚の作品。

最初にドンと出る原題
Never
Rarely
Sometimes
Always
が秀逸すぎ。
このタイトルの意
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