paraさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

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デッドマン(1995年製作の映画)

3.8

ジム・ジャームッシュ
Retrospective 2021

ソフトも所持していますが、とにかくスタンプラリー。

仔犬のような若きジョニデ。

シニカルな笑いを誘いつつ、
死生観を語る作品。

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.0

人間が持つ潜在的な狂気を、悪夢のような形で表現し、
ギリシャ神話や古い伝承を彷彿とさせる作品。
場面により身体に振動が伝わってきて、そこは映画館ならではの迫力あり。

なにより、ロバート・パティンソン
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東京クルド(2021年製作の映画)

3.8

今国会で入管法改定案は取り下げられ、保護に関する法律案が議員立法として提出された。
スリランカ人女性が入管収容中に亡くなられた。
などのニュースを見聞きする中、ホットな題材。

トルコから生命の危険
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

ジム・ジャームッシュ
Retrospective 2021

公開時、酷評とゾンビに恐れをなして見送った作品をスタンプラリーのために観る。

なに、これ最高じゃん。
最後になんだか物質社会を皮肉ってみ
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.9

『少年の君』の公開が楽しみということで、期間限定上映中の監督デビュー作を。
(夜の回は明後日までのようなので急いで無理くり)

青春映画だなぁ〜
しかし誰にも感情移入出来ないなあ〜
でもなんか惹きつけ
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

ジム・ジャームッシュ
Retrospective 2021

テレビでも度々放映されており、ジャームッシュ作品の中で1番回数観賞している作品。
ストーリーは熟知。
それでも面白い。
ロードムービーのは
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

コリン・ファースとスタンリー・トゥッチ。
実際に長年の友であるという名優2人の、言葉で発せられる会話以上のものを伝える表情と自然な演技が素晴らしい。

どんな病気でもだが、特に認知症は患者本人も、支
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.0

ジム・ジャームッシュ
Retrospective 2021

直接的には交わらないけど、
同じ時間、同じ場所を共有する。
3つの物語のオムニバス。

とにかく、ジョー・ストラマーにスクリーミン・ジェイ
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

4.3

ジム・ジャームッシュ
Retrospective 2021

cool。

読書家で、愛読書『葉隠』を信奉する現代の殺し屋。いや武士道を貫くsamurai。
緩さの中のヒンヤリとした緊迫感とRZAによ
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

ジム・ジャームッシュ
Retrospective 2021

繰り返される日常の中に潜む悲劇と喜劇。

目の前に流れる光景や風景、人々の会話に、それぞれの人の感情は、なんと詩的であることか。

クスッ
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ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

4.8

ライブシーンで観客の歓声を耳にする度に落涙。

想像していた以上に家内制手工業な楽曲作りで、
これまた想像以上にビリーとフィニアス、兄妹2人で一つ。ビリーの卓越した才能ばかり目立つが、フィニアスがいて
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夢幻紳士・人形地獄(2018年製作の映画)

-

ミステリマンガの映画化。

昭和初期の暗く妖しく禍々しい魔界のような世界観。

人形、特に日本人形にはどこか怨念や情念を感じるのだが、
その忌々しさは雛子が放ちまくっていてダークでとても良かったが、も
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淀川アジール さどヤンの生活と意見(2020年製作の映画)

-

人間の職業は生きること。

淀川べりに居(?)を構えるホームレス さどやん。
さどやんを追ったドキュメンタリー。

さどやんの元に集うのはホームレス仲間ではなく、家のある人々。多くの人を惹きつける人間
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ブラックバード 家族が家族であるうちに(2019年製作の映画)

-

命は誰のものなのか?

尊厳死を描いた作品。

以前、NHKスペシャル『彼女は安楽死を選んだ』を視聴して本を数冊読みました。その時にも感じたことです。(このドキュメンタリーは凄まじかったため、今でも脳
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潜入(2006年製作の映画)

-

原題 死生決断 英題 Bloody Tie

実在の事件に基づいたフィクション。
IMFによる韓国救済の頃、韓国では麻薬犯罪が横行していた…
韓国救済っていうからてっきり『国家が破産する日』ばりのヒリ
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トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング(2019年製作の映画)

4.0

Such is life.
一言でいうならば、瞳孔開きっぱなしのRockでパンクな映画。

権力者による抑圧は必ず暴発を生む。
流刑地でもあったオーストラリアの土地に染み付いた暗い歴史の中で生まれた
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ヴェロニクと怠慢な生徒(1958年製作の映画)

-

エリック・ロメール 六つの教訓話
前座 短編

人を食ったような生意気な少年と彼の家庭教師のやりとりをコメディタッチに描く。

チラシによると、ゴダールと仲違いした企画の後の作品。

ある現代の女子学生(1966年製作の映画)

-

エリック・ロメール 六つの教訓話
の前座 短編

女性の立場が変わりつつある時代のパリを映す。

パリのナジャ(1964年製作の映画)

-

エリック・ロメール 六つの教訓話
の短編おまけ

ベオグラード出身の女子学生の目から見る、パリの街並み。
青春は短い。

力みのない軽い、美しいランが素敵。
野山を駆けてきた人の走り。素晴らしい。

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

Bo〜rn to be wi〜ld ♪

を映画館の音量で聴けただけでも満点。
音楽映画でもあり、荒涼とした大地と前衛的でサイケな映像は好みの世界であり、
またこの類の作品が普通になった現代ではなく、
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モード家の一夜(1968年製作の映画)

-

六つの教訓話 

世間は意外と狭い。そして時に残酷。

敬虔なカトリック教徒を自負していても道徳的かどうかはまた別の話。

哲学的な会話劇の妙。

ハッとする美しい画面と、人間の滑稽さ。

コレクションする女(1967年製作の映画)

-

六つの教訓話 

ナルシストで思い上がった男を中心にして、
シニカルに人を観察する作品。

本当にロメールは脚フェチだと思う。

ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

sweetでbitterなフレンチ恋物語。

タイムループもどき、というかタイムループものではありません。
タイムトラベルサービスです。

人生は短い。
これに尽きます。やりたいこと、伝えたいことは生
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

-

疲れ果てた何者でもない中年男が、疲れた表情のまま突如スイッチが入って攻撃開始。
結構やられているけれど何故が不死身で、無双しまくるNo Body。

これはもしかして音楽映画なのでは?というくらい、サ
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逃げた女(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

何度も寝落ち…
つまらないとか退屈という訳ではないのだが、、、なので評価保留。

女たちとまるで背景のような男たち。
鶏に始まり人に至るまで、男性(雄)が女性(雌)に対して行う醜い仕打ちを淡々とそれぞ
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犬は歌わない(2019年製作の映画)

-

原題「SPACE DOGS」
世界で初めて宇宙を旅したのはロシアの野良犬ライカ達だった。

現代モスクワの野良犬のあまりの多さにまず驚き、
犬の目線から人間社会を覗きこみ、
人間どもの鬼畜さに口をひん
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.0

一夜限りの爆音上映。

先週の「アメリカン・ユートピア」爆音上映に引き続き、樋口氏の前説あり。

本作の国内上映権は年内で切れるそうなので、興味がある方は是非映画館にて。

懐かしさと、
あれだけ走
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

-

破天荒な天才の、すべてのものから自由な生き方。

あのクライマックスに、
あゝ凡人俗人と天才の差はこういうことなんだろうなと心の底から思った。 

マシュー・マコノヒーの自分の欲望に正直なところの演技
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ボン・ジョヴィ フロム・アンコール・ナイツ(2021年製作の映画)

4.8

BON JOVI カッケ〜〜✊

最新ライブ、日本での公開ありがとう!!

そして、Odessa music 最の高✊

全身を包みこむ音圧、足裏からビンビンに伝わる振動、心の臓に響くbeat。腹に打
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田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版(1951年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前置〉すみません。4Kデジタルリマスター版の鑑賞です。前のレビューと同じです。


ラストにガツンとやられました。

“それがどうした。すべてが聖寵だ。“

信仰に生真面目過ぎる新米司祭が、着任した
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田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

コメント頂いたので消さずにおきます。
すみません。4Kデジタルリマスター版の鑑賞です。

ラストにガツンとやられました。

“それがどうした。すべてが聖寵だ。“

信仰に生真面目過ぎる新米司祭が、着
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デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング(2020年製作の映画)

3.8

香港のポップスターデニス・ホーが、自身の立場が危うくなるにも関わらず、
中国という大国の圧政に抗う香港の人々と共に香港の自由を求めて立ち上がる姿を追ったドキュメンタリー。

彼女の人となりを説明するた
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戦火のランナー(2020年製作の映画)

4.7

予告を映画館で見る度に感極まってはいたのだが……
まさかの本編フルで泣き続けることになるとは。

今週1番楽しみにしていた作品。
内戦が続いた南スーダンから逃れ、難民として渡ったアメリカで長距離ランナ
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.5

まず、この映画を世に送り出した監督を始めとする製作関係者、支援者、そしてインタビューに応じた方々の勇気に称賛と敬意を表したい。

想像に難くない、北朝鮮の強制収容所での日々を描いたアニメーション。
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K 完全無修正版(1975年製作の映画)

4.0

修正版は1995〜1996年のゲンスブール特集にて鑑賞済み。
今回、4Kデジタル修復版無修正。
退廃かつ悪露的そして屈折した愛の伝道師 ゲンスブール初映画監督作品。

時に挑発するような、とにかく眼差
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

1回目
知的好奇心をこれでもかっと掻き立ててくれる。
デビッド・バーンとスパイク・リー、奇才の2人が描く多様性のある社会。

コミカルでいてちょっぴり尖ったハイセンス。
全てがスタイリッシュ。
完璧な
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