ぷさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ぷ

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偶然と想像(2021年製作の映画)

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オムニバス3作それぞれの良さがあるので、包括的な感想を述べるが少し難しいですね。
脚本だけでこのレベルに持っていくあたり、かなり面白い試みだと思います。舞台観劇や小説を読む感覚に近いです。

第二話の
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月はどっちに出ている(1993年製作の映画)

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崔洋一監督。在日コリアンを描く邦画の端緒となった作品ですね。
印象に残るセリフが多かったです。
「朝鮮人は嫌いだ。
 でも忠さんは好きだ。」
「自分は今、
 どこにいるんでありましょうか」
「儲かりま
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

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青臭くて、泥臭くて、ヴィレヴァン臭い。とにかく臭いのが本作の良いところで、表現すべき所は抑えられていた。
ミルクティーの氷の描写とかあれば、個人的には嬉しかったですね。

マカロニえんぴつのヤングアダ
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

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ガーシュインの楽曲『パリのアメリカ人』に合わせて踊る最後の18分間と、その落とし所とか好きだなぁ。
作中の楽曲は全てガーシュインなんですね。
加えて、画家モーリス・ユリトロの世界にも浸れる。

アメリ
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

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学生の頃に問題児であろうとも、社会に出るとしっかりと型に嵌っていく。ヤクザでもボクサーでも。
最後の言葉と映画タイトルがしっかりと、作品全体を象徴しているようで素敵だなと感じました✨

金魚の糞のシン
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

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僕は今作が一番好きですが、大衆ウケする作品じゃない気がします。WWⅠと世界史が好きならクスッと笑える、ウィットなコメディ。
WWⅠに、あることないこと盛り込んでました😂

最初の青年がセルビア人だと気
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

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ミア・ファローの表情は、感情をストレートに伝えてきますよね。
きっと彼女はこれからますます映画にのめり込む気がします。御伽噺に耽る。
あぁ、終わらないでほしい、彼女にエンドロールを見せたくない、そんな
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

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「ブレンダに相談してみるわ」

え、そこで終わるん?!ってなりましたが、この映画を飾るに相応しい台詞ですよね☺️
てっきり夫が迎えにきてくれるんだと思っていたので、良い意味で裏切られました。
女2人、
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ライトハウス(2019年製作の映画)

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高価な額縁に100均で売ってるポスターを収めたような作品

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

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「分数の割り算がうまくできれば、
 その後の人生もうまくいく」
という台詞が好きだなぁ。
2/3を1/4で割ることを直観的に理解するのって難しいけど、そういうものとして処理する能力が人生には必要なのだ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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エドガー・ライト感を感じられてる幸せでした☺️新境地のように見える一方で、やはり今までの癖も感じる作品。
夢現を彷徨う描き方が斬新でしたね👏
過ぎた昔への憧憬を粉々にするかのごとく、当時の苦しみを味わ
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情婦(1957年製作の映画)

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アガサクリスティの「検察側の証人」をビリーワイルダーが映画化したもの。
法廷サスペンスの醍醐味って、判決が出るまでの徐々に真実が明るみになることだと思っていました。
あっけなく閉廷するし、タイトルの情
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

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ウィン(レスリー・チャン)と別れ、チャンとも離れたのちに、ウィンと行く予定だったイグアスの滝に行くファイ(トニー・レオン)の愛おしさ。
短いシーンではありますが、とても頭に残ります叙景。

「もし会お
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トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

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そんな細部にまでコメディが?!となるくらい面白さが散りばめられていて、かつ誰が観ても分かる面白さなのがまた良い✨
信号待ちでみんなが一斉に鼻くそほじるシーンが好きすぎた😂😂
どこかのスクリーンで上映し
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

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冒頭の"羊と鋼の森"の喩えから、言葉の世界に導かれる。
映画なのでもちろん観ているものは映像で、聞こえるのはピアノの音色なのですが、言の葉で彩られた世界にいることを強く感じさせる。原作小説が読みたい📙
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

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残された側に生じる複雑な感情と、それに揺れ動かされるアマンダと僕。
親しい人の死は、残された側の感情のメカニズムや行動原理に変化を与える。

エルヴィスはまだ建物の中にいた。

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

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チャップリンのモダンタイムスを彷彿とさせるコメディ×風刺の面白さ👏

ボディガード(1992年製作の映画)

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ホイットニーヒューストンのボディガードを務めるケヴィンコスナーは、お酒を口にせず代わりにいつもオレンジジュースを飲んでいるんですよね。幽遊白書の戸愚呂(弟)みたいで好きです🍹
ぶつかり合いながらも、互
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

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足に障がいをもつ兄が、自閉症の妹の売春を斡旋するという内容。社会的な制度を以て手を差し出すべき対象であると同時に、警めることも必要。ここが難しい点ですよね。

已むを得ない事情を抱える人が犯す悪事をど
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プレイタイム(1967年製作の映画)

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モダニズム建築に感じる無機質さ、シンプルさを没個性だとでも言うように真っ向から風刺した鋭いコメディ作品✨
どれも似たり寄ったりで目的地に辿り着けないシーンから始まり、中盤の合理性の綻び、そしてフランス
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ドーナツキング(2020年製作の映画)

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クメール・ルージュの虐殺から逃れた難民にドーナツ屋を営ませ、経済的支援を行なったテッドの人生を描く前半。及び、それを継いだ第二・第三世代を描いた後半。
米国における移民系ドーナツ屋5000店舗のうち9
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

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母親に育児放棄された姉弟が部屋で過ごすシーンを描く。
母が出ていく前に作った大量のチャーハン。母がそうしていたように見様見真似で弟のミルクを作る。そして、弟が死んだことに気づかず、話しかけるお姉ちゃん
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

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心が温まりすぎて鼻水と涙が止まらんかったです。

風来坊のような母親の行動の裏にある想い。深すぎる愛にどんどん沈んでいきましたね。

笑っていればラッキーが転がり込んでくる😊

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

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ラスト1秒から始まるドキュメンタリー。

監督が主張が強すぎるのか、「天秤」という誘導っぽいタイトルが惜しいなぁと。

客体から遠すぎると事実は見えてこず、近づきすぎると認識が偏る。
ドキュメンタリー
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

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名もなき愛というのは言い得て妙。
類型化されない形の愛。
つまりそれまでの固定観念からの脱却を表しているのですが、これは恋愛観のみならず犯罪学の点でも、そう描かれていますね😲
作中にもあった犯罪学の父
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草の響き(2021年製作の映画)

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佐藤泰志ファンとして辛めに評価したろうとか思っていましたが、最高でした。
彼の小説家としての短いキャリアの中でも前半に位置する本作。草の響きを感じる。

自律神経失調症に悩まされながらも、前に進もうと
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ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

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えっちなコメディ要素がてんこもりなのに、ラブストーリーとしてしっかり成立している。とても整った脚本ですね👏ベタですがラストシーンは脳みそ溶けちゃいそうな熱い展開ですね。

バイアグラはファイザーが開発
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

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ラストの見解は確かに十人十色な気がしますね。僕としては、画像に記載のあるような復讐の意図はない気がしました🤔
元妻に小説と手紙を送った時点で、未練を断ち切れたんだと思います。

小説は、離婚から小説を
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

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自分たちがキリスト教を布教したことによって、多くの人が殺されていたことを知ることから始まる。
棄教しなければ目の前の教徒が殺されるという状況で、選択を迫られた神父の葛藤、「なぜ私たちが決断しなければな
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