してちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.0

派手さがなく、会話が多く、タランティーノのその成分が好きな自分としてはとても良かったです。

OPのジャッキー登場シーンの長〜い付けパンがまずかっこいい。

ルイスとメラニーとオデールのあの部屋のやり
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

4.5

1とうってかわって、ドストライクで面白かった!

自分の大好きなタランティーノ色全開で、終始気持ちが良かったです。

丁寧な会話劇、ストーリー展開、各シチュエーションのディテイル、登場人物の感情、ラス
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.0

始まりから、プッシーワゴンゲットまでの流れがとても良かった。

親指回しに集中して足の回復をはかるくだりもたまらなく好き。
絶望的状況を、ご都合他力による解決で誤魔化さずに、じっくり丁寧に納得のいく自
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.0

過去エピソードからピンポイントでクイズの答えが分かってしまうという構造が、しばらくなんだそりゃ、あまりに雑では?と思って疑わしい目で観ていたが、クイズはあくまでシンボルであって、主人公の人生を振り返る>>続きを読む

がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

3.5

「ウェスアンダーソン映画に登場する子どもたちの群れについて考える上で必須教材」とのことだったので、なにそれ面白そうと視聴。

すごいかわいかった。

まとまりよく、バランスよく、メッセージ明快で、終始
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

カラーになった時の色味と、書き割りのようでミニチュアのようでなのに現実のスケール感という何とも不思議な世界が、まずものすごく心地よかったです。これどうやってんだろ?

下の三姉妹の使い方がウェス味全開
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルやテーマから勝手にもうちょっと鋭いのを期待してたので、マイルド過ぎて正直肩透かしでした。

心理描写も一つ一つのネタも映像表現も、全体的に見たようなものばかりで、全てもう二、三歩踏みこみが足り
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.0

前半は面白かったのだけど、
波が荒れてからはありきたりで、人間描写も漫画的フォーマットにカチッとハマったようで、明らかに失速。

ラストもフレンチアルプスの見事な閉じ方と同じ作り手とは思えない雑さで、
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.5

いまさら初めて観ました。
良い映画だ!

ひとつのモーテルから場面はかわらないのに、しっかりロードムービーしている。

なにを見せるべきで、なにを省いて良いか、感覚で全て分かってる。

作り手が世界の
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ワールド・ベスト(2023年製作の映画)

3.5

ラップも良いけど歌が軒並み気持ち良かった!
父とのハモリがとてもキレイ。
友達がみんなかわいい😍

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

これがクリエイティブだわ。感激。

この人は作品重ねるたびにどんどんモノづくりが自由になっていくから、おもしろい。好き。

いっさい守りに入らない。
どんどん発明する。実践する。
しかも旧来ファンへの
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.0

うわあ、ロキの人か!
気づけなかった。似たような髪型なのに。

久しぶり、2度目の鑑賞。
じんわりとおもしろい。

音楽の扱いが丁寧でいいなあ。
夜の甘美が表現できてるなあ。
血、ほんとうまそーだなあ
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

久しぶり、2度目の視聴。
前回よりもかなり面白く見れました。
もれなくコーヒー欲しくなる。

どシンプルなど頭の白黒クレジットが
まずどストライク。どかっこいい。

会話は一話目が一番好き。ロベルトの
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

吐きそうなほどかっこよかった、、、、

映像レベル、ネタ密度が高すぎて感覚がリアルタイムについていけない^^;

アニメーション表現、セリフ、レイアウト、色設計、全ての質が尋常でなく、まともに全て味わ
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

4.0

うわー!おもろ!
ジム好きと言いつつ本作知りませんでした。ドンピシャで好みでした。

主人公のまなざし、物腰が良いから、その行動をただただずっと見ていたくなる。ケレン味なく、柔らかく、求めず、静かなキ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

こちらも2度目久しぶりの鑑賞。
前回よりもぐっと良く感じました。

この人は根があたたかいんだなあ。
映像の全てにそれが滲み出ているから、
ずっと心地がいい。

人に、街に、時間に、不幸せに、死に、全
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サクリファイス(1986年製作の映画)

4.0

だいぶ前に見たけど、始まりとラストがかなり美しかった。

人間の描き方も好き。文学の質感と解像度。

タルコフスキーを一気に見直そ。

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.0

2度目で久々の視聴。
脳がポンコツなので内容は朧げだけど、すごく良かった好きだったという強い印象だけはあった。
で、今回もやっぱりすごく良かった好きだった。

ロベルトが出てきてからの面白さの加速ぶり
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

2度目の鑑賞。
やっぱり抜群におもしろいなあ、ジムジャームッシュ。

キャラが容易に規定しにくいのが、良い。

明らかにトンマに描かれた男たちと、天然的にイカすエヴァ、なんだけど、1年越しで男たちが遠
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.5

質感、一つずつのネタ、セリフ、
とても好み。

最初のスローモーションの中でサックス聴かせるの良いなあ。

クルマパクった後、爆笑してる黒人女性が最高。「あー」と同じ調子の持続音から始まる妙な笑い方を
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

アメリカの知らない街の知らない層のリアリティを見れるというしあわせ。

キアーの笑顔、人柄がすばらしくて、スケートボードを通じて得たコミュニティ、生活世界が彼をこんな健全に、資質の向かいたいままに成長
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.0

はじめて劇場にて視聴。

あらためて、たけしが美しい。
表情が人間離れして美しい。

この人は人の作品に役者として起用された時に、物語を恐ろしいまでに深く、正確に理解していることが分かる。

こんな演
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.5

オリーブがとにかく終始異常に可愛い❤️
体型がずるい。

お兄ちゃんも魅力的。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

音楽ものはずるいなあ。

音だけで直接感情にくるのに加えて、みんな表情がめちゃめちゃ良いから、ストレートにやばい。

登場人物みんなかわいかった。

歌いたくなる映画。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版(1984年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2周目がぐっと良くなる映画ですね。
初見では最初の40分がよくわからない。

何にどう注意して見るべきか類推している時間が長く、結びつけるための記号的なシーンや、電話のベルなどの演出も、制作の意図を機
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RRR(2022年製作の映画)

3.5

ああ、ちゃんと「やり過ぎる」と面白いんだなあ。

あらゆる物理現象が全て主人公たちの思いのままに都合が良いという、快感。
全力のご都合主義はアート味を帯びるのだ!という怪作だと思います。

イングロリ
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夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

3.5

金持ち達の客車に乗り込んでからの、ドアップここに極まれりパート、まずこれがすごくよかったです。
表情の醜さにこそ精神の醜さが乗る真実を10倍濃縮して見せてくれるものだから、その後の展開が気持ち良い!
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

3.5

顔にしつっこくまとわりつくハエ。帽子の鍔にポトポトたまる水滴。風車のキイキイ軋む音。 静かに、たっぷりと尺を使ってみせる、冒頭の電車がくるまでの時間がかなり好みでした。

チャールズ・ブロンソンのほと
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座頭市物語(1962年製作の映画)

3.5

オープニング、ロゴが出た瞬間から背景が暗くなるのだけど、独特の方法で無理して暗くしているのかその副作用で、按摩してる市(勝新太郎)がブリブリブリブリッと激しくバイブしだして、それが絵的にめちゃめちゃカ>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.5

思ってたよりエンタメ寄りの作りで、常に刺激がリズム良く配置されていて、長さも感じず面白かったです。

日露戦争以降の中国の歴史に疎かったので直前に予習。おかげで劇中描かれないものの会話に出てくる「外」
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

楽しかったあ。
テンポの良さが尋常で無い。

とにかくテンポ良く、キレ良く、やりたいネタを注ぎ込むんだ!
飽きさせずに駆け抜けるんだ!
というテッテ的な気概で作られている。

それがあんまり完遂できて
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いいなあ。

だれてきたかな、と思ったところでしっかりグッとくるシーンが配置されてて引き締めてくれる。その塩梅の良さ。

橋の戦場の隊長のからりとした諦念と哀愁、戦死した若い兵士への刹那な温情、ついに
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.5

おもろい!
映画音響史として実例を見ながら作り手たちの声と共に流れを俯瞰できるコンテンツって、、なんと贅沢な。

扱っている内容が内容なだけに、当コンテンツ自体の音響もかなり高品質に仕上げてあった。ヘ
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夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

3.5

なるほど、これは良い。

モーティマー大佐の顔つきが良い。
インディオの悲しみ抱えてる感が良い。
モンコ帽子脱ぐと急にイケメンスコア上昇して良い。

銃周りの所作が心地いいので火器フェチズムに目覚める
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エリジウム(2013年製作の映画)

3.0

白昼の月のごとく空に白んで見えるエリジウムがきれいでした。

大気圏外にある巨大建造物が、青空の中に溶けて見える景色は、強烈な異物感があるのに、同時に妙に実在感を強める効果もあって好きです。

ガンダ
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コングレス未来学会議(2013年製作の映画)

3.0

宮台真司さんの本で、未来の一つの形の例として紹介されていたので視聴。

社会の「感情の劣化」の行き着く先を、メタバースなどが今ほど顕在化してない時代に、なかなか鋭く捉えていると思いました。公開当時はワ
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