こんな絵に描いたような愚か者たちの醜い争いが実際あるんだな。現体制のGUCCIが全面協力しているようで、そこかしこから宣伝臭を感じるお仕事感溢れる企画ものではあるんだけど、それでもこのご時世に国際的な>>続きを読む
もはやインノセントな心は持ち合わせていないので、この物語を今まともに見られるわけではないけど、子供の頃にめちゃくちゃ好きだった。レールが途切れて列車が空に飛び立つ瞬間の描写が特に好きで幼心にロマンを感>>続きを読む
日比谷で見ればシャンテのCMで山崎紘菜をまだスクリーンで見られる。
この話は『MINAMATA』のエンド前にあった公害事例のひとつなのかな。告発映画としてのフォーマットをなぞるだけなので目新しさは特に>>続きを読む
ジョン・カーペンター・レトロスペクティブにて。黒バック白抜き文字の無骨なオープニングがカッコいい。JCの作り出したこのダーティな世界観と音楽はこの方面での80's感を決定づけてるなと思った。
低予算の>>続きを読む
自分がホーム三部作に求めていたものは学園ドラマだったのでこれじゃないんだよなという気持ちもあったけど、中盤以降の展開は流石にずるい。それぞれのユニバースで果たせなかった思いを時空を越えて晴らす瞬間にグ>>続きを読む
中学生が考えた話なのかな?PARCOの配給する映画ってそれなりに期待値あったんだけどな。数年ぶりにここまでつまんねぇ映画見た。クソ薄っぺらいストーリーがまずキツイけど、誰一人として人間味あるキャラクタ>>続きを読む
シン・マトリックスやないかと。いやそれ以上にもっと同じアプローチで撮った映画がつい最近にあった気がするけど、何だっけ。出てこないな。そんなのは無かったかもしれない。主人公イコール作家自身が続編で自作を>>続きを読む
振り返りながら「俺の心は安らいでいる」と言った瞬間にイーストウッドは神になったと思う。整理できない感情が頭の中にうわーって広がる。今改めて見返してみてもキャリアの総決算的な映画。それこそ遺言のようだ。>>続きを読む
この映画でみんながハマリューに心酔するワケがようやくわかった。だけど言語化するのがすごく難しい。台詞回しが上手いってのはベースに確実にあるだろうけど、『スパイの妻』が完全にキヨシの映画だったようにトー>>続きを読む
大島新監督トークショーつき上映にて。
もはや心のデトックス映画。折に触れて見返していきたい。
議員宿舎の窓辺で大根を育てていて、急にどうしたんという場面の後に、ご両親へのインタビューで母親からやれ農業>>続きを読む
初めてのファスビンダー。かなりの盛況であわや入れないところだった。
台詞回しや滑稽なBGMなんかは昔のテレビドラマのようだったが、ローラが踊り狂う場面なんかは突き抜けていて引き込まれる。ベッドに横たえ>>続きを読む
ソフト化はないと聞いていて簡単には見られない映画ほど見たくなる悪い癖からずっと見たかったやつ。
主演の子が18歳を迎えて本編を確認させるまでは出さないということだったようだ。
直接的な場面はカットを割>>続きを読む
アダム・マッケイらしい社会派アメリカンコメディ。
身内への利益誘導やエビデンスに基づかない情報操作だったり分断を招くイデオロギーへのすり替えなど全部現実に即したことだけど、まあ結局のところリベラル気取>>続きを読む
序盤はカウボーイ映画は同性愛を描かないといけない決まりでもあるのかというくらいに、またかという印象を受けたが、徐々にフィルとピーターの関係を迫真的に演じた二人の演技に魅せられて引き込まれる。終盤の納屋>>続きを読む
キックボードに乗るイケダがチャーミングだった。死期を悟った男が自分の最期を映画に残したい気持ちで撮った映画でそこには障害は関係ないが、障害がなければ映画として成立しなかったのも事実。もしイケダが健常者>>続きを読む
エドガー・ライトの新作なんで見ないわけがないが、わりと賛否あって心配していたけど全然面白くて安心した。思っていたよりがっつりホラーで怖い場面もある。
テーマとしては女性の性的搾取であったりするけど、そ>>続きを読む
夭折した作家の人生ほどドラマになるものはない。しかも後にロングランヒットになる公演初日の前日に亡くなるというフィクションだったら出来過ぎの悲劇だよ。
自分に残された時間を予見していたかのような本作の元>>続きを読む
キアロスタミのベスト。
現実と虚構が交錯する最後のご対面場面は、胸の奥底から熱い感情が込み上げてきてはぁ〜って昇天しそうになる。理屈じゃ説明のつかない謎の感動というやつ。映画のマジック。こういう快楽を>>続きを読む
角川映画祭にて。
薬師丸ひろ子の可憐さをもってしても、話と人物造形のまとまりのなさで、かなり見難い。野村宏伸の蚊の鳴くような声の棒読み演技が辛い。今のメジャー映画ではありえないこのインディーズ感は良さ>>続きを読む
最近、年老いた親を過剰に恐れる映画多いなと。ただ本作はそういう映画かと思っていたら家族の外にまで話は波及していって、最終的によくわからなくなる。
終盤にヒロインが帰ってくるしかないじゃないと本音をつぶ>>続きを読む
ヴェーラのロマンポルノ特集にて。通おうと思ってたけど、結局のこの一本になりそう。
蟹江敬三が良かった。竹中直人よりルックスがチャーミングな分、イノセントなおっさんがよく似合う。ちょっとモゴモゴした喋り>>続きを読む
見なくても良かったんだけど、次作への布石があると聞いて、見といたら?ってことだったので。
前作のことはクソ長いエンドロールとスパイダーバースのチラ見せ以外は話も設定も微塵も覚えていなかったが、問題はな>>続きを読む
角川映画祭にて。
目まぐるしく場面転換してダイジェスト感がめちゃくちゃ強い。そして都度ヒロインが登場する節操のなさ。とっぴな話だけど時代劇で海を渡るのはロマンがある。
AKIRAの山城組テイストの劇伴>>続きを読む
あのときの謎な出来事が相手側の視点だとそういうことだったのねとわかって、あやとりの紐抜きのようにスルスルと繋がっていくのが、『運命じゃない人』っぽいなと見ながら思っていた。無理矢理なところもあったけど>>続きを読む
面白い、面白いんだけど脚本と構成のテクニカルな感じがあまりにも前面に出過ぎているのがなんとなく好きになりきれない。まあ言いがかりではあるんだけど、邦画のシネフィル系監督作品にありがちな印象を受ける。>>続きを読む
『ひらいて』で好きになった山田杏奈つながりで。
主役の神尾楓珠のことは全く知らなかったけど、そのビジュアルの良さとそれだけに止まらない演技力に驚く。病院での母親に対する心からの叫びに思わず涙が出た。>>続きを読む
障害や疾患の類を全部寄生虫のせいするのはどうなのって思いもあるけど、恋する気持ちも寄生虫のせいってのはちょっぴりキュンとする。よくよく考えると意味わからんのだけど。少なくとも中盤まではよく言えばカラッ>>続きを読む
南北戦争以前の世界と現代が並行して描かれてどう繋がるのかってミステリーがキモになっていて、徐々に繋がりを見せ始める不穏な雰囲気、差出人不明の花束と不気味な少女なんかは良かったけど、『ゲット・アウト』の>>続きを読む
動きが面白過ぎる。涙出るくらい笑った。『死霊のはらわたⅡ』やね。
話の核になっているのは間違いなくクローネンバーグのアレ。ビビッドなライティングやジャーロ感はダリオ・アルジェント。偉大な先達への敬意が>>続きを読む
やさしい女という幻想というか一方的な思い込みというか。いくつか見てきたブレッソンの中では一番シンプルな感じ。みんな無表情で日常がすごく機械的に過ぎていく。当時の若者ならハマれたのかもしれないけど、現代>>続きを読む
ヴェンダース特集を見てきてからの現代邦画へ。映画の主人公というのはいつの時代もいくつになっても、いつまでもペシミスティックに生きてるなと。コロナ禍で人が消え去った新宿と渋谷の風景を自分の心の寂寥感に重>>続きを読む
ヴェンダースレトロスペクティブにて。
謎の集まりによるの謎の旅映画。それが絵になる。
メンヘラおじさんはみっともないなと思いつつ、物書きには憂鬱と不安は失わない方が良い、ちょっと旅に出なさいとお金を工>>続きを読む
ヴェンダースレトロスペクティブにて。
初めて見たヴェンダース作品がコレだったような。改めて見てもわかりそうでよくわからん。クソかっこいいデニス・ホッパーと若き日のいい味出てるブルーノ・ガンツとの友人関>>続きを読む
ヴェンダースレトロスペクティブにて。
8mmフィルムの思い出が美しくて切なくて泣きそうになる。何の話なのかさっぱり分からない放浪の序盤から息子との交流を描く中盤とマジックミラー越しにナスキンと再会する>>続きを読む
ヴェンダースレトロスペクティブにて。初期作で一番好きなやつ。話は結構忘れていた。ニューヨークをさすらうものだと勘違いしていたけど半分はドイツ国内だった。空虚なおっさんと少女との当て所のない旅路。アリス>>続きを読む
DUNEに合わせてのヴィルヌーヴ過去作上映会、宇野惟正氏のトークショー付きということで。
ヴィルヌーヴはテン年代に頭角を表した監督の中ではあまりハマってなかったので取りこぼしがかなりあるんだけど、ほぼ>>続きを読む