つぐみさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

つぐみ

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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

5.0

これ以上おしゃれな映画もこれ以上完璧な映画もこれ以上映画然とした映画も見たことがない。
脚本もセリフも演出もキャストもどれを取っても隙もぬかりもなくて、ただただ切なくて最高級のハッピーをくれる私の人生
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雪の轍(2014年製作の映画)

3.7

快作なのは分かる、だけど幾ら何でも長すぎるっつーの。

とはいえカッパドキアの絶景は見事、一度行ってみたい〜
あんなとこ住んでたらベビーカーとか絶対使えないなとか余計な事考えてしまいました。

タイト
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.6

私は仕事も恋愛も早いもん勝ち、先に手を出したもん勝ちだと思ってるからルーのことをバカにできない、哀れだとも思えない。
バカにできる人はSNSでイイね欲しさの投稿もした事がないんでしょう。
自分の作った
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

5.0

えええええ分かってたけどやっぱさいこうだし!!!!!!

兄弟愛にキュンとするし、何よりクリス・プラットがちょうかっこ良くて付き合いたい俳優のトップに躍り出たし、ヒッチコックの「鳥」さながらのあの場面
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温泉女医(1964年製作の映画)

4.0

老人だらけの角川シネマにて「若尾文子映画祭」3度目の鑑賞。

美女と野獣的ロマコメなんだけど、当時の世相を見るだけでも面白い。
保育園が身寄りのない子を育てる施設だったり、学費を稼ぐために芸妓やってた
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.8

「アイランド」「わたしを離さないで」然り同監督の「TIME」然り、遺伝子操作によるディストピアものは数あれど、こちらが頭一つ抜けてるのは圧倒的な切なさによるものなんだろう。

浮世離れしたユマ・サーマ
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女系家族(1963年製作の映画)

4.0

最初っから最後まで銭の話しかしてません。
銭の話でここまでうねりを効かせてくれるので、山崎豊子先生はやはり偉大です。

若尾さんはここでも艶やかで美しく、あの眉毛とまつ毛を手に入れたくなります。生まれ
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なんちゃって家族(2013年製作の映画)

3.1

「お熱いのがお好き」に始まる正体隠しものは好きなんだけど、ところどころ笑えたんだけど、ちょっとテンポが悪くてヌルすぎて私には合いませんでした。
ジェンが元ダンサーという設定もキツい。

車内でWATE
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アリスのままで(2014年製作の映画)

3.6

知的職業に就いていながらアルツハイマーとかそんなご無体な…と思いつつ現実なんですよね。私も気をつけます(何を…)

素晴らしい題材なのにジュリアン・ムーアが目立ちすぎで他がぼんやりした作りだなあという
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

4.0

トムハって「自分不器用ですから」みたいな寡黙な男か唸ってるイメージしかないから(貶してないですよ!)何こんなに喋れんのって驚きでした。そりゃ喋れるでしょうけど。

フェミニズムの観点だとすべての言動が
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

5.0

大好きなロマコメ。久しぶりに見たらやっぱり面白かった。

この作品の良さ、好きな人しか出てないし、嫌なところが何もない。
野菜もお肉もご飯もスープもデザートもコーヒーも全部美味しい〜!みたいな感じ。
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.9

二進法の世界みたいなのしか受け付けられないコンディションだったので助かりました。

楽しかった。フュリオサかっこよかった。
でももうほとんど忘れたw

緑の地は途中にあったんやでった言われて、やっぱ戻
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.6

同監督の「そこのみにて光輝く」には遠く及ばなかったものの、原作も素晴らしいし、誠実な作りで、しかも何度も泣いてしまったので完全に好みの問題。

高良くんの優男っぽさがすごくぴったりだった。
しかし残念
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

3.8

ひたすらに若尾文子の可愛らしさに萌える!
芸妓の和装も、はたまた洋装も似合うし、ヘアメイクも可愛い。可愛いしか言うことがない。

二号さんになることもザラで、しかも日陰っぽさがない時代。
男から男を渡
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.6

仕事でも恋愛でも「自分を必要としない相手に執着しない」というのが、省エネかつコストパフォーマンスのいい生き方なんだけど、それが皆できたら悩み相談室も占いも要らないよなあ、と究極の問答を見せられた気がす>>続きを読む

あの日の声を探して(2014年製作の映画)

3.6

予告を見る限りすごく惹かれたんだけど、本編はちょっとテーマが散漫というか、どれもちょっとずつ掘り下げ切れてなかったという印象。

目の前で家族を失った少年も、彼を世話することで家族に迎えようとする女性
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

3.3

パッケージの第一印象ではもっとビッチ!バカンス!ウェーイ!!かと思ったら、1人脱落、また1人、とペーソスたっぷりで、そんな井の中の蛙っぷりが微笑ましい。

だけど90分という尺の短さでこんだけ緩慢なん
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エレファント・ソング(2014年製作の映画)

3.5

グザヴィエ・ドランは俳優としても超一流で、ナルシスティックな泣き顔さえも美しく、不穏な空気を纏った心理劇も好きなはずなんだけど、どうにも煮え切らなかった。

全体的には平均点以上なんだけど、ラストの展
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アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生(2014年製作の映画)

3.6

みんな自由で、かつ自分の人生を満喫しているので、私も私も!!と加勢したくなるけど、決して勘違いしてはいけないのは「奇抜な格好をしましょう」ってことじゃないってこと。

たまたまこの人たちは派手な装いが
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.0

私のジェイクがあまりにカッコよくてもうご馳走様ですとしか言えません。
True Detectiveなんかもだけど、警察のユニフォームって体のラインがよく出てたまりませんね。最高です。

ずっと不穏で今
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

4.7

若い女の子(大学生というにはトウが立ちすぎているが)が集まって歌って踊るとか最高としか言いようがありません。
ゲロとか下ネタとか、ちょっと中だるみしちゃうのもご愛嬌で、歌唱シーンはどれも泣きそうになり
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.5

ブルー・ジャスミンでまた新しい時代の幕開けかと思わせた御大がびっくりするくらい毒っ気のないスラップスティックを撮ったもんだから拍子抜け。
古典芸能みたいなもんで笑えないわけないんだけど。

「スコルピ
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ホール・パス 帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>(2011年製作の映画)

3.5

下ネタばっかだし、フェミ系の人が見たら怒り心頭だなあと思ってたらファレリー兄弟監督だった。道理で。

ホール・パスっていう考え方を初めて知ったし、やっぱり欧米は別室で寝かせるんだなー家が広くていいなー
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舞台よりすてきな生活(2000年製作の映画)

4.2

隠れた名作の一本だと思う。

子供を持つかどうか、夫婦での議論なんて今こそ考えるべきテーマだと思うし、イギリス人っぽいブラックさに、ハートウォーミングなドラマに、要素が多いのに全然しつこくないんだよな
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.0

サブカル文系ホイホイすぎる嫌いはあるけど(弱者の象徴としてのスミス…)、淡い青春に胸が締め付けられること間違いなし。

タイプライターで“Write about us““I will“とやり取りするシ
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

3.9

イギリス炭鉱ものが外すわけなく、オーセンティックにいい話。
でもそれ以上に琴線に触れたのは役者の妙なのか、HIVという時代のシビアさなのか。

ジュディ・ガーランドってやっぱりゲイ・アイコンですよね。
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.7

ファム・ファタールならぬオム・ファタールというのか「こういう男に惚れたら人生終わり」みたいな人っているよね、うん、それだけ魅力的ってことなんだけど。

ニコラの服で自分を慰めるフランシスが痛々しくて、
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.8

もう中年だけど、思春期の等身大な痛みは未だにヒリヒリするくらいに、私も葛藤があったなあと思い出す。

随所に散りばめられるポップセンス、自意識と客観性のバランス、何を取っても卓越してる。
ここから毎度
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.2

器用に生きられない人たちのオーソドックスな物語なんだけど、見終わった後に「あー、やっぱり私この人の撮り方好きだわー」と添い遂げたくなった。
カンヌで賞取ったからとか、同性愛者だからとか、26歳だからと
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ラブストーリーズ エリナーの愛情(2014年製作の映画)

3.8

必要以上に説明しないことで見る側にたっぷりと余韻と余白を与えてくれる。
コナー版も見たら補完されるのか、でもそこで生じる隙間が男女の関係なのかなと。

ジェシカ・チャスティンの着こなしがどれもこれもリ
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セッション(2014年製作の映画)

4.7

cocksuckerとかdickとか言い過ぎでJ.K.シモンズの頭が男性器に見えてきます。

狂気と笑いはいつも紙一重で「ちょwww」ってなることも度々あったけど、それを上回る演奏シーンの迫力、鬼気迫
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黄昏(1981年製作の映画)

3.8

久しぶりに見るとこんなに身につまされる話だっけなあと。

フォンダ父娘のリアリティある関係性もさることながら、やはり特筆すべきはキャサリン・ヘプバーンの大女優たる余裕。
最高にかっこよくてキュートなお
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.5

すごく面白いはずなんだけどやっぱりちょっと私には難しかった。ちょっと寝ちゃったし。

キーラ・ナイトレイははじまりのうたより全然いいです。
私は特にイギリス訛り萌えはないんだけど、感じる人にはたまらな
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妻への家路(2014年製作の映画)

3.4

「二重生活」で気になったズー・フォンという俳優さんが出てるので鑑賞。初っ端から登場でありがたかったです。

いいテーマなんだけど描写が薄口であまり感情に来ないというか、ちょっと説明不足かな。

コン・
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ワンカットで撮るって何か意味があるの?と疑ってかかっていたら、こんな不思議な映画体験が待ってるなんて!!!
2時間ずっと興奮の渦で、まるでトンネルの中にいたみたいでした。
是非映画館で見て欲しい一本で
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.1

薄っぺらい体も、出過ぎな顎も、ガタガタな歯並びも、ついでに言うとあの陰気な歌も何もかもが好みでないヒロインなのでラスト五分まで見てるのがキツイんだけど、本当に最後の表情だけは見る価値がある、女優の顔。>>続きを読む