つぐみさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

つぐみ

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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.8

とても好きなタイプの映画だった。
ドラマティックなことは起こらないし、シーンのシーンの隙間で油断してると寝そうになっちゃうんだけど、嫌な人がいないのと嫌なことが起こらない、だけど決して穏やかに過ぎ行く
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ゴールド/金塊の行方(2016年製作の映画)

3.6

最後の最後の展開で「えっこれ実はめちゃくちゃ面白かったんじゃ?!」って思ったけど、よくよく考えると実はそんなに面白くなかった。
筋書きは金融もののちょう王道だから面白くならないわけないんだけど、惹きつ
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NANA(2005年製作の映画)

1.5

忠実な再現性は高く評価するけど、映画としては0点としか言いようがない。
この言葉は嫌いなんだけど「突っ込みどころだらけ」の原作はロックもパンクも何も理解してない。
ただしラブストーリーとしては読みがい
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.6

「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」のケネス・ロナーガンが新作を撮るってものすごい期待してた。ケイシー・アフレックもすごいハマリ役だなと胸を高鳴らせてた。

家族の死を扱ってるのに湿っぽくもなく、お
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光をくれた人(2016年製作の映画)

3.8

トムとイザベルの出会いからいちゃつきMAXなシーンは勝手にやっとくれオブザイヤーに認定したけど、物語が転落してからは泣きまくってしまった。
「八日目の蝉」とかもだけど私はこの手の話にはとにかく弱いんだ
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

二時間ずっとスクリーンに釘付けでエンドロールが出た瞬間「ウオーーーーッ」ってなったけど実は全然からくりが分かってなくて「メッセージ ネタバレ」で検索する私のお粗末さよ。

深い考察は皆さんにお任せしま
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

4.2

ファッションものでも美術館ものでもない、とんだブチ上がりお仕事ドキュメンタリーだった。仕事仲間と一緒に見てめちゃくちゃエモくなって昼酒をかっ喰らってしまいました。

アンドリュー・ボルトンのトム・ブラ
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.2

こわかったーーー90分弱だけど早く終わってくれないかなってくらいブルブルしてた。
ラストが弱いというか、あ、そういう感じなのねと肩透かしだったけど、全体的には満足満足。

羊たちの沈黙しかりセブンしか
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.1

個人的には大満足!
ブルージャスミン的なネオ・ウディ・アレンには程遠いものの、「ちょっと物足りない」くらいが今の気分にとてもフィットした。あれ以上捻らなくていい、足らないくらいがちょうどいい。

暑く
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(1963年製作の映画)

3.6

ヒッチコック先生がスクリーンに輩出した数々の美男美女の中でもティッピ・ヘドレンは群を抜いてるんじゃないか。
いやグレース・ケリーもイングリッド・バーグマンもキム・ノヴァクもすごいけどさ!

当時の精一
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ゆりかごを揺らす手(1991年製作の映画)

4.2

この手のサスペンスって日曜洋画劇場とかでよくやってたな〜とノスタルジーに浸っていたら午後ローでやってくれて最高の気分です。こういうのはあえて吹き替えで見たい。

90年代サスペンスの中でもトップクラス
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.6

こじらせという割に全然痛くなかったし、完全にお母さんの目線で見てしまったので、ネイディーンには何の共感もなし。
でも私はゴーストワールドでイーニドがシーモアと寝てしまうくだりは最悪だと思ってるので(ゴ
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

3.8

ジョン・グリシャム原作の映画はどれも好きで、これは小説も読んでたんだけど(こういう小説やアカデミー賞の新書を休み時間に読んでる中学生だった…カッコイイつもりでやってたけどどう考えてもイケてない)、原作>>続きを読む

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.6

おしゃれなスタイリングも美味しそうな料理もカッコいい音楽も流れないフランス映画。
「サンドラの週末」同様、映画的な面白みは欠けているというか、意図的に欠いてるんだろうけど、緊張感だけでラストまで走らせ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

だいぶ遅れての鑑賞だったのにこっちは「あー面白かったー!」だった。

何が起こるか分からないけど「来るでー、来るでー!!」ってめちゃワクワクする、この感じ何かに似てる…そうだ新喜劇だ!!!
過剰な下ネ
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.5

自らの信仰心の問題でもないし、ネタバレも一切読んでないけど、「あ〜ギリギリで駆け込まないとダメだな〜」みたいな惰性で見ても全然良くない。
ずっと早く終わらないかな〜って思ってた。

ガーくんの繊細で緻
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戦場からの脱出(2006年製作の映画)

3.6

クリスチャン・ベイルがやつれていくほど男前に見えるので自分の中のサディスティックさを感じられる。

この当時もう十分有名だっただろうベイルが何でもこんな役やろうと思ったんだろうと不思議だった。サバイバ
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キャビン(2011年製作の映画)

3.6

メタな設定勝ちという感じで何度も見たくはないけど笑えた。
でももう何も覚えてないw

クリス・ヘムズワースは本当に頭が空っぽな役がよく似合うのでずっとこの調子でいてほしい。

ホラーの定番として、静か
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のら猫の日記(1996年製作の映画)

3.6

セクシーでグラマラスなスカジョもいいけど、やっぱり幼いイノセントな彼女が至高!と思ってしまう。
バーバーの時も言ったけどほんとにこの頃は山Pに似ています笑

アメリカ映画はティーンが妊娠しちゃうものが
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

懐かしいやら今見るにはキツさと切なさが半端ないやら。

アンジェリーナ・ジョリーの夫だったシックボーイも20年後には元元元夫になってしまったし、ボイルとの次作でキャメロン・ディアスに「訛りがキツすぎて
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しゃぼん玉(2016年製作の映画)

3.7

冒頭から林遣都の怪優っぷりが堪能できるのでは?と期待してたら、ちょっと全体的に綺麗すぎて、田舎礼賛映画に見えなくもないんだけど、家政婦の人としか認識がなかった市原悦子さんが財宝レベルの名優ということが>>続きを読む

恋愛だけじゃダメかしら?(2012年製作の映画)

3.7

養子縁組、マタニティブルー、マタニティハイ、できちゃった婚、パパ友などシリアスに扱えるテーマばかりなのに、めちゃんこ軽くて観た後に何も残らないけどすごく好きw

だってエリザベス・バンクスにアナケンに
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誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)

5.0

ウディ・アレン監督作品って8割、いや9割に近いくらい見てるんだけど、その中でも1番、断トツで好き!!
主演のミラ・ソルヴィノはここのところ全然パッとした映画に出てないけど、御大が歴代送り出してきたオス
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

ちょっと寝そうになるくらい淡々としていて、抑圧されるマイノリティという設定も完全に暗いものなのに、そこはかとなく漂うエレガンスにオスカーたる所以を見た気がした。でも9割くらいは「何でこれがオスカーなの>>続きを読む

汚れたミルク/あるセールスマンの告発(2014年製作の映画)

3.6

うーん、ちょっと弱かったかなー。

スポットライト、スノーデン路線の悪を暴く、そのためのジャーナリズムの必要性ってのはすごくグッとくるテーマなんだけど、そもそも「問題なのはミルクなのか?」という論旨に
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ラビング 愛という名前のふたり(2016年製作の映画)

4.2

良かった…これが都内でさえ一箇所しかやってないなんて勿体無いなあ。
でも史実を正しく描くというのと、多少歪でも娯楽性を追求するのはまた別だから、これだとあまり集客は期待できないということなのか。

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おとなの事情(2016年製作の映画)

3.8

日本でこういう会話劇が成立しないのって喋る量であったりテンポだったり間合いだったりが圧倒的にラテン語圏にくらべて足りないからなんだと思う。
男女問わず臆せず議論する文化がないせいもあるとは思うけど、多
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ジェニファーズ・ボディ(2009年製作の映画)

2.6

大してホラーでもないし大してエロくもないし、何から何までいまひとつだった。
もう後半眠くて何度ストップしようと思ったことか。

でもぽっちゃりなクリプラも見れるし、J.K.シモンズに髪の毛があるし、ミ
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.7

大作や重厚な作品を見たあとのフルコースお腹いっぱい食べたような満足感も映画を見る醍醐味だけど、こういうくだらなさの極みを見たあとの「ヒヒヒ…こんなにジャンクフード食っちまったぜ…」みたいなやってやった>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.6

「ラブ・アゲイン」以降初めてかもしれない愉快なゴズリン。
物悲しい目ばかりしていたゴズリンが陽気になって戻って来た!

クライムコメディというにも話があまりに大雑把だけど、ラッセル・クロウが引っ張って
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バーバー(2001年製作の映画)

3.8

おじさんに興味はないんだけど、このビリー・ボブ・ソーントンは本当にいい。アンジーがセックスの最中に包丁で切りつけると聞いたときは引いてたが、とてもシブくていいビリー・ボブおじさんが堪能できます。

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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.7

2014年のベストなんだけどフィルマークス始める前でスコアつけてなかったので久々に鑑賞。やっぱり面白かった。

1600キロも雨の日も、ちょいちょい変なところがあって、これも例に漏れずなんだけど、変な
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.2

8年くらい前にミニシアターの聖地シネマライズで再上映されたとき、Born Slippyで泣きそうになるくらい90年代後半のカルチャーに傾倒していた身としては語りつくせないほど思い入れがある。
久し振り
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デトロイト・ロック・シティ(1999年製作の映画)

5.0

好きな映画三本と聞かれたら、「アパートの鍵貸します」「ロシュフォールの恋人たち」そしてこれを選ぶ私だよ!!

定期的にDVD見返してるんだけど、男の子に生まれたらきっとこういう青春を送りたかったんだろ
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愚行録(2017年製作の映画)

4.0

原作を読んだあとは怖すぎて真夏なのに布団にくるまりたかったくらいなんだけど、映画だとあんまり怖くない、でもこれはかなり映画化に成功してるし、原作読んじゃってる人でも面白いはず。
まあでもこんな暗い話は
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.8

「かもめ食堂」の人が描くLGBTものってどないやねん、って思ってたんだけどトランスジェンダーが物語の本質なんじゃなくて、たまたま登場人物のプロパティなんですよ、という扱いが思いのほか軽いところが心地良>>続きを読む