つぐみさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

つぐみ

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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.6

評判いいけど、序盤全然乗れなくて「こ、これはシン・ゴジラ並みに置いてけぼりを食らうかも!!」と戦々恐々でしたが何とか杞憂に終わった。
ただ泣けたし、好きだったけど、満足感が全然ない。

ずっと主役がな
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.6

シャーロット・ランプリングのトレンチコートの着こなしがたまらないので、歳を取ってもウェストは細くありたい(戒め)。

煙に巻くような展開は今見るとちょっと古いな…って気もするけど、10なん年ぶりに見て
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ベルベット・ゴールドマイン(1998年製作の映画)

4.2

当時どハマりして映画館で3回見た。
ジョナサン・リス・マイヤーズが表紙のCutも、サントラも持ってたし、割とこの登場人物に近い格好で大学に通うほど、私の中でグラムロックが熱かったのは、単に愛したロック
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.0

扱いが難しいと言ったものの、VOL.2の前半はかっ飛ばしてて最高だった。
シャルロット・ゲンズブールの血の通ってない感じに、ここまでやる人なんだなあと固唾をのんで見守っていた。

後半は哲学的というか
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.0

性って扱うのが本当に難しいテーマなんだな。
秘めてるから知りたくなるんだけど、つまびらかにすることで、実体が消えてしまって滑稽になってしまう。
電車でのレースなんて、マジックミラー号とそんな変わらんの
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さんかく(2010年製作の映画)

3.7

やっぱり田畑智子いいなあ、高岡蒼甫もうまいなあ。
ゆるっとラブコメかと思ったら前衛芸術に近い狂気だった。
プライベートでも手首切っちゃってるから笑えないよ。

こういうやつ、こういうことあるある〜な空
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闇の子供たち(2008年製作の映画)

3.5

梁石日原作とだけあってかなりリアリティを重んじてるはずなんだけど、後半がものすごい「アレーー?」な勿体無い事になってた。

少年少女の買春シーンは目を覆いたくなったしこれをアポなしロケで敢行した心意気
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夏の終り(2012年製作の映画)

3.3

瀬戸内ジャッキー先生の価値観を理解できるなんて皆目思ってないけど、それにしても理解できなすぎてびびった。エキセントリックにも程があります。

もちろん秘めることで表せる官能美もあるとは思うけど説明が足
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何者(2016年製作の映画)

3.9

佐藤健くんが公開時のインタビューで「イケメン役しか回ってこないのに飽きてバクマンで打破した」的なことを述べてて「言うよね〜!!!」と思ったんだけどイケメンだから損すること、軽く見られることは確実にある>>続きを読む

ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.2

多部ちゃんって可愛いんだなあ。とファーストカットで見入ってしまう。
ブス可愛みたいに貶めてるやつ全員ひき回しにしたい。その上めっちゃくちゃ華奢。

ここのところ邦画を見まくってて、しかも演技が上手い役
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.6

ボッコンボコンに殴ってきてもうやめてって言ってるのにやめてくれない、それが西川美和女史じゃないだろうか。
というのは比喩だけどこの人に与えられた才能が表現力で良かった、もしこれが腕力ならとっくに死んで
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.5

長いし特に大きな展開もないのに飽きずに見られるし(家のことしながらだから何度か中断はした)、良いもの見た〜と心がほかほかした。まったりともほっこりとも違う。
お話は寓話レベルなのに、小ネタの多さ、セリ
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ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃいい話だし、めちゃくちゃホラーだった。
子供が小さいうちは「もう少ししたら楽になるから」と言い聞かせるのに、成長した後の方がずっとずっとシビアで過酷だなんて悪い冗談かと思う。けど30過ぎた
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.0

つまらない、と一刀両断するのは心苦しいけど、面白いところが何1つない作品だったら。
鳴り物入りだと思っていたのに!!

お尻の量感も、赤い口紅の塗りごたえのありそうなデカイ口もフォクシーな可愛さのハー
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レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)

3.7

シリアルキラーものって聞いてたからもっと異常者かと思ってたらただの導火線が短い人の話だった。カッコいいから何でもいいけど。

エミリー・ブラウニングはジェシカ・チャスティンの妹か何かだと思ってて、トム
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ローリング(2015年製作の映画)

3.5

タイトルほど全然ローリングしてない、大して転落してない。どちらかというと低め安定では。

地方どん詰まり映画は大好物ですがこれは地方に限った話じゃなくてどんな街にも吐いて捨てるほどある。
私は地元の神
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.6

うーん、ちょっと期待しすぎたかなーー

もっとドロドロしててもっと生々しいものを見れると期待してたけど思いの外綺麗というか、さらっとしてるっていうか、そりゃあの状況で見た目も中身も難なし(難ありなんだ
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.6

軽っ 安っ

いや重さも高級感も求めてないけど、テンポの良い前半が失速してからは8bitの絵を見てるみたいで解像度粗すぎんな…と思って完全上の空。

特に恋愛パートに差し掛かると「そういうことは月9で
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二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

4.0

数年前までは「ロマコメで鞘当て役ばっかやってんなー」と思ってたブラッドリー・クーパーだけど、今回の「人格は破綻してるけど才能は一級」みたいなキャラで魅せる役に何の異存もなかったので「おまえも出世したよ>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

4.0

奥田民生になりたいボーイならぬ、エマ・ストーンになりたいガールこと私(ガールではなく中年)ですが、エマ子の魅力が今回も炸裂。
さりげないブラウスとショートパンツとかさらっとしたワンピースとか何着てもキ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.4

クリント・イーストウッド真面目〜!!!と叫びたくなるほど誠実で愚直。

英雄にされてしまった男の心的障害という点は「アメリカン・スナイパー」からまんま受け継いでいて、嫌な記憶がフラッシュバックする様と
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怒り(2016年製作の映画)

4.6

原作厨なのでどうしても初回は「あのエピソード削られてるな」「ここ再現できたのすごいな」とか確認作業になってしまって、それは正しい映画の見方ではないんだけど、皆さんのスコアが押し並べて高いので、ああ映画>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

オスカー受賞して、ルイ・ヴィトンの広告にも出て、しかも彼氏はマイケル・ファスベンダーかよ??人生に不満なんてねえだろ??みたいに何か面白くない気分を抱いていたアリシアちゃんが当代きってのハマり役でやっ>>続きを読む

裸足の季節(2015年製作の映画)

4.8

障害者から無理くり物語を引き出すことを「感動ポルノ」と呼ぶなら、前時代や途上国(というのは語弊があるけど)の女性が自由を求める姿に快哉を叫ぶこともまた糾弾されるべきなのだろうけど、どう考えたってこれは>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

中年がこの手の青春物語を見たあとの死因は「エモ死」だと思ってる。
音楽を始めるきっかけと恋愛は切り離せないし、コナーとラフィーナがバスの中で見つめ合うシーンは爆発しそうになったし、キュアーが流れるとこ
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

4.2

80年代の緩さが継続してて非常に愉快だった!
スタンダードな美人ばかりじゃないけどみんな好きなものを着て好きなことを追いかけてて(このへんの主張が激しすぎると個人的にはゲンナリしちゃうんだけどみんなか
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.4

SNSでのウンチク合戦も批評記事も全く目にせず、フラットに見たかったんだけど、散々皆さんがポジションゲームしてる様子は知ってたので今更ニュートラルには見れないね!
「あ、これ何か聞いたことある…」「あ
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ブルックリン(2015年製作の映画)

4.6

戦後に生きた女性の立身出世…というと完全に朝ドラなんだけど説教臭さも押し付けがましさも小うるささも皆無で、ハリウッドが作るとこんな風になるんだな〜〜と感心(朝ドラがダメというわけではない)。

ニュー
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サウスポー(2015年製作の映画)

4.2

栄光、挫折、転機、そこからの再起。
潔いまでの王道のトレースで、既視感しかないけど予想どおり泣いた!!だから結局はキャストにどれくらい思い入れられるかにかかってるんだと思う、このような作品は。

ボク
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

5.0

スクリーンで10数年ぶりに鑑賞。私の人生に大きく影響を与えた一本。

最高に次ぐ最高で、もはやハッピーのオーバードーズ。
こんなフランス菓子みたいな世界、もうどこにも存在しないのが分かってるから、胸焼
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マネーモンスター(2016年製作の映画)

4.5

「フォーンブース」とか「S.F.W」とか、最近だと「オンザハイウェイ」とか、もっといえば「スピード」もだけど、こういうシチュエーションものはドキドキが止まらなくてほんと楽しいなあ!!
しかも100分切
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.6

暴力なんて不条理なものだろうし、きっかけも動機もいらない、劇中にもあったように「楽しけりゃいい」のかもしれないけど、映画として見せるからにはもうちょっと説明してもらわなきゃ困りますよ?!

みんな大好
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

4.5

私がTSUTAYAの店員なら「ムード」というジャンルを作ってこれを置くことに決めている。

2016年にこんなカッコつけたもったいぶった作品をとられてもきっと見むきはしないけど、90年代後半だったから
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.5

こんな感想は間違ってるのは分かってるんだけど「もっとエグいものを見たい!!!」と物足りなさも感じてしまった。

観客により多く想起させるために「映さない」という手法に頼ったことも賢明だし、事実起きたこ
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追憶の森(2015年製作の映画)

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1番好きな俳優×1番好きな女優というメシウマ案件なのに、この駄作ぶりと言ったら?!!!!こんなところで起用されたくなかったとしか?!!!!ガス・ヴァン・サント真面目に仕事しようね?!!!

喪失とか再
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.5

ヘンリー・フォンダとか、ヒース・レジャーとか、ある種の犠牲の上にアカデミー賞受賞がある俳優さんがいて、本作のレオナルド・ディカプリオもそれに近いものがあるんじゃないかと思う。
無冠の帝王だった彼もさす
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