ノクタンさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ノクタン

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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.8

最初キャラクターの言動が必要以上にバカっぽい印象を受けて不安しかなかったけど、見終わってみたら、ラストの決勝に向けての5人それぞれの思いと成長が、とっ散らかることなくスッキリまとまってて、ドラマがしっ>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

4.3

自分でもそれがなんなのかはよく分からずに愛を求める不器用な人々が、ものすごく生き生きと愛おしくスタイリッシュに映し出されていて、なんというか見ていて気持ちのいい映画だった。
それでいて常にどこに転がっ
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神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.4

以前見た「トーク・トゥ・ハー」がなかなかのハイカロリー映画だったので今回も身構えてたら、まさかのドタバタハチャメチャコメディだった。こういうのもやってたのかアルモドバル。

ぶっちゃけそこまでノレたわ
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

1.4

インパクトだけあって感情には1ミリも刺してこない表現がめちゃくちゃ嫌いみたいです私

怪物(2023年製作の映画)

4.0

三部構成の3つ目がいちばん良かった。終盤の「ふーっ」ってするシーンだけ見れただけでも儲けもの。

それに比べると1部と2部はちょっと弱い気もするけど、ミステリーとしての魅力も確かにあったし、校長室での
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.4

一度には到底語り尽くせないぐらい情報が多いけど、どんな形であれ、「ことば」を奪うことがどれほど暴力的なことかっていうのが、自分はこの映画を見ていちばん考えたこと。

若い2人組が時々発するひと言が人に
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レディ・イヴ(1941年製作の映画)

3.6

ほとんどずっと筋書きを支配するバーバラ・スタンウィックに対して、ヘンリー・フォンダの頭空っぽぶりが痛烈すぎて笑うしかない。

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

4.5

ドタバタ劇の中で人間が生き生きと映し出されていてめちゃくちゃ楽しかった!!

映画をグイグイ引っ張るキャサリン・ヘップバーンの芯の強さ(というか強引さ?)と、観客と一緒にそれに引っ張られるケイリー・
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三つ数えろ(1946年製作の映画)

3.0

もはやハンフリー・ボガートがカメラを引っ張ってるんじゃないかってぐらいのボギー映画でした。話が複雑な割には良くも悪くも「ボギーかっけえ」で済んじゃうという。それで画が持つのはすごいけど。

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

ケイト・ブランシェットの「私だけが本当に音楽を愛し音楽に愛されているのさ」、みたいな、良く言えば誇り高い、悪く言えば高慢な態度が最悪で最高です。

ひと言でこうですとは到底言い切れないとんでもなくハイ
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.5

良いんだけど、何もかもがトゥーマッチなのはどうにかならなかったのかな...こちら(観客)に色々投げかけてる割にはじっくり考えるための余白や隙があんまりないというか。
ただそんな中でも松坂桃李は文句無し
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.9

なんか不思議な映画だったなぁ。
主人公の行動ひとつひとつに見てるこっちがヒヤヒヤするんだけど、そこが憎めないし、なんならたまにフラッと戻ってきたくなるような居心地の良さがあって、ほんと不思議な感覚。好
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.7

映画館で見なかったことを激しく後悔するなんと瑞々しい映像美...

縦軸にサーリャの自己受容と青春を置いたことで、日本の難民制度の問題点を指摘して(もちろんそれはそれですごく大事だけど)溜飲を下げるだ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

頭空っぽで見れる、徹頭徹尾アホな映画で最高でした。これをしっかりお金かけてやってるんだからなお良い。
言うまでもなくトンデモジャパンだけど、日本の某懐メロがかかる終盤のアクションシーンは不覚にもちょっ
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愛、アムール(2012年製作の映画)

4.5

エマニュエル・リヴァの凄みよ...特に前半は基本的にこの人を信頼しきった作りになってると思う。ふとした瞬間に見せる彼女のひとつひとつの表情すべてから目が離せなかった。

少しずつ確実に「そのとき」に向
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.2

イーサン・ハントことトム・クルーズがフィジカル全振りでハッスルしてる間に、イルサのキャラクターにどんどん味が出てきて魅力的になってるのが面白い。

今にして思えばこの映画はトップガン・マーヴェリックの
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.9

一歩間違えればギャグになりそうな「ダサカッコいい」も究極までいくとちゃんとカッコよくなることをこの映画に教えてもらいました。「やられたらやり返す」をこんなにカッコよくキメられるとは。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

4.0

1作目から続けて見てきて、単純にここで一気に見やすくなったなっていう。大作娯楽映画としてのグレードがグッと上がったというか。
ここからシリーズの人気が磐石になっていったのも納得。

アクションはド派手
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

2.8

中年になって責任ある立場になったがゆえ増えるしがらみ、みたいなとこから始まっていくのは面白いと思った。

フィリップ・シーモア・ホフマンはめちゃくちゃ怖くて地味に名悪役だと思う。どうせなら魅力にもカリ
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.1

「火薬こそ正義」な方向性が好みじゃないってのもあるけど、テンポの悪さがどうにも...イーサンとナイアのロマンスが映画の1つの軸になってるけど、にしてはその描き方も表層的すぎるような。

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

4.3

トム・クルーズがめちゃくちゃ身体を張るでお馴染みになってからのイメージが強かったので、1作目はこんなにサスペンスだったのかと驚いた。
ヒッチコックのサスペンスに、アクション映画のスリルと爽快感を掛け合
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.3

笑えて楽しい映画だったけど思ってたよりは...
ただ、全力でバカを演じてるときのチャニング・テイタムはやっぱり最高。

卒業白書(1983年製作の映画)

3.5

そこそこ裕福な暮らしを送れてるし、今を生きるのが苦しいってわけでもないけど、一方で、資本主義のシステムに組み込まれていくことがほぼ確定している自分の将来には特に何の希望も持ってない若者の悶々とした感じ>>続きを読む

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.8

2も3も4も見てるのになぜか見てなかったシリーズ1作目。
王道アドベンチャー映画です、みたいな顔してこんなグロいんだと思ったけど、よく考えたら「魔宮の伝説」も結構怖かった覚え。
またアメリカがヒーロー
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.7

先に悪い評判を見すぎて期待値が下がりまくった状態だったのもあるかもしれないけど普通にそこそこ好きだった。
シンウルトラマンみたいなスペクタクルより、こういうキャラクターの内面を描くことに重きを置いた作
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

2.9

ギリギリ「いい話」っぽい雰囲気になってるのが不安すぎるけど、映画の出来はめちゃくちゃ良いと思う。「使い残したインスタントカメラ」みたいな語るより見せろのお手本みたいな面白い描写が満載だし、画作りにはオ>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

スカッと気持ち良く見れる良質王道エンタメ。
軽妙で気の利いたユーモアを入れつつ無駄を削いだ会話劇がまあ面白い。

マイケル・ジョーダンの個性を付加価値として盛り込んだ「商品」を開発する上での、資本主義
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.9

記念すべき私のFilmarks1000本目。

CGどころかコンピュータも無い時代だからこその創意工夫とワクワクに満ちた映画だった。逆説的だけどテクノロジーに頼らない実写映画の可能性を再確認。
スター
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

ごく限られたシチュエーションの中にとても豊かな映像表現が満載。チャーリーの孤独感やある種の諦めが残酷なほど生々しく映し出されていた。ラストの神秘的な演出も非常に印象深い。

そしてやはりなんといっても
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ベスト・フレンズ・ウェディング(1997年製作の映画)

3.6

軽く見れる良いロムコム。
ジュリアンの行動はまあそりゃダメなんだけど、2人を引き裂こうとしてもどんどん状況に振り回されていくそのダメさ加減がむしろ愛おしい。

女神の継承(2021年製作の映画)

3.4

フェミニズム、世代間のわだかまり、宗教などなど色んな要素が絡み合いながら、すごく丁寧にリアルな不快感を積み上げていくのでシンプルに怖かった。

でもすごく丁寧に不快感を積み上げていくからこそ終盤のアト
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.2

とんでもないお金がかかっているのがひと目で分かる大スケールの撮影と映像で視覚的に楽しい映画だった。
やっぱお城のシーンの迫力が白眉だけど、追放された後のスリリングで妖しげなトーンも、収容所の荒涼とした
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

3.9

ベトナム戦に駆り出された若者の深い喪失の物語。

帰還後のマイケルの孤独と空虚さがとにかく胸に刺さる。
クリストファー・ウォーケンの虚ろな目も印象的だけどこのデニーロが凄すぎ。一見するだけだと普通にし
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.3

映画の公開以降、パックご飯にレトルト牛丼と生卵乗っけた謎の写真がツイッターでいっぱい流れてきて、どうやら今回も見た人を虜にしているようだと期待値めっちゃ上がったけど、その期待に応えてくれる良い続編だっ>>続きを読む

ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

3.6

内容の薄さを作品の魅力にできてるのは凄いなと思う反面、ほのぼのしすぎててそこまで乗れなかったなっていう。
緊張感とか死とか危険が唐突に一瞬だけ顔を出す瞬間が何度かあって、その度に引き締まるので退屈って
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