グレアムの手紙さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

グレアムの手紙

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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

エロスと暴力の対概念。愛の成就が人格統合を成し遂げ、ホモソ的暴力が金融資本主義を解体する。バグった男を描いた2時間半の手の込んだドラマを、1/24秒だけ映りこむ一本の男根で回収する軽やかさ。

金融ビ
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

5.0

高校生の時一番好きだった。再見したらやっぱり最高

愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(2009年製作の映画)

4.5

メロドラマかと思ったら、もっと抽象的な愛と熱狂と戦争の作品だった

私のように美しい娘(1972年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

トリュフォー最高、、、!

人が人を裁けるのか、偶然と必然とは何か、考え込んでしまったので論考を以下に残しておく。

男達との邂逅から展開していく偶然性に満ちたカミーユの人生と、彼女の人生を必然性のな
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

5.0

非常に感動して危険な状態に入った

資本主義と人間をラザロの"存在"で語り尽くしている感がある

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

4.0

愛の循環を超えた光。永遠。犬にはできない人間の文化的営み。儀式

グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年製作の映画)

5.0

誠実な男に迫る実存の危うさ。ヴィジョンが描けない。目の前にありながら手の届かないノスタルジア。
自分は誰なのか。何処にいるのか。聖と俗の間のような場所を彷徨い続けてる。
ならば、トリックでその一瞬を輝
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ガンモ(1997年製作の映画)

5.0

巨大な竜巻に襲われた挙句死においてかれた少年少女達の世界
見事にセンスの悪いユーモアしか残ってない

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

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『one cut of the dead』という駄作に生命力を吹き込むのが『カメラを止めるな!』なのだとすれば、この作品はまさしく"ゾンビ映画"だし、人は誰しも自分はゾンビになるまいと思いつつもゾンビ>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.8

最強映画

大林監督が撮ったakb48のso long!のビデオも最高!

反戦

バウンス ko GALS(1997年製作の映画)

5.0


それぞれが行き場を無くし彷徨う雑踏の中に東アジアの歴史と青春の行方がちらついて、でもギリギリ図々しくない運命と、泥の中から咲く蓮花の如き純潔な肯定感

サスペリア(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

感涙、放心。魂持ってかれた。

魔女集会で慣行されてきた選挙で、トップを維持してきた"偽りの聖母"による歪んだ支配という悲劇は、同じく民主的な選挙によって政権を獲得し第三帝国を夢みたナチスの歴史をちら
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パンツの穴(1984年製作の映画)

5.0

最初から最後までずっと面白いけど
夕暮れの校庭で「this is a story about ho〜〜le in pants♬」てジングルみたいのが流れたの不意打ちすぎて我慢できなかった

台風クラブ(1985年製作の映画)

5.0

思春期の荒ぶる台風に乗って世界の向こう側へ行けなかった者は、激しい雨風にさらされたアイデンティティの固まっていないぐちゃぐちゃな土壌に頭から突っ込んでしまい、誰にも抜けなくなったりするのだ