みかんぼうやさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

みかんぼうや

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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

2.8

【超高評価の映画だが、「人生の最後だったら、何やってもOKなの?」というつまらぬ疑問に終始とらわれ、主人公たちの行動に共感できず・・・重いヒューマンドラマを期待していた自分は、最後まで本作の見方を誤っ>>続きを読む

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.1

【大好きなクストリッツァの最新作。クストリッツァ色は全開だが、ストーリー展開は他作品に比べるとやや単調!?】

あれ?以前書いたレビューがなぜか消えている・・・間違って消してしまったかな?ということで
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.6

【個人的には2010年代制作の作品の中でも3本の指に入る「考えさせられる」系映画の傑作!人間の内集団・外集団バイアスの恐ろしさを描く本格的社会派映画】

始まりよし、中よし、終わりよし、と最初から最後
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大脱走(1963年製作の映画)

3.8

【まさに映画になるべくして映画になった史実に基づくチームワーク抜群の集団脱走冒険活劇!】

ジャック・ベッケル監督の「穴」が面白すぎて、脱走物の名作をもっと見たい!と思い、本作を初視聴。淡々と脱走を試
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.9

【もう遠く離れたSF映画の話ではない、現実世界に起きつつあるシンギュラリティ(AIが人間を超える境界点)の世界とその恐怖】

ストーリー展開も背景も全く異なるが、初めて「ガタカ」を見たときに感じた「あ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

【主人公に共感できるかが、いかにその映画の評価を大きく左右するか、改めて気づかされた、ヒューマンドラマと思いきや実はファンタジーだったかもしれない作品】

小津作品を見てから、また少しずつ邦画を見るよ
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.0

【これぞ極上の休日映画時間!時代に取り残されたアウトローの逃避行なのに、なぜこうもエレガントな映画になるのでしょう。】

同監督の「スティング」は何度も見ているのに、本作は初視聴。というのも、「西部劇
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

2.5

【最後まで自分には刺さりきらなかった一夜の儚い恋物語】

同監督の「6才のボクが大人になるまで」が面白くて、イーサン・ホークも好きな俳優、そして本サイトでの評価がかなり高いこともあり、期待して見たのだ
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晩春(1949年製作の映画)

4.1

【「東京物語」「お早う」に続く、小津作品3作品目。本作品をもって気づきました。私はもう小津作品の虜です。】

過剰な演出やドラマチックなストーリー展開があるわけではない。登場人物のキャラクターや背景が
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.5

【密空間でのオシャレ&濃厚、だけどあまりくどくない気持ちのいい2時間弱を堪能】

20年前にTSUTAYAでパッケージを見て、何度も借りようと思いながら結局借りず、時を経てU-NEXTで発見。しかも、
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あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.0

【息子探しのロードムービーと思いきや・・・キリスト教について様々な視点で考えさせられる作品】

U-NEXTのマイリストに長らく登録していた本作。ようやく視聴したのだが、、、うーむ、映画としてはとても
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.1

【え!思ったよりも評価低い!?個人的にはかなりインパクトがあって面白かったのだが・・・人によって評価が分かれるラスト、私は賛成派です】

レビューを見る限り、低評価の理由は、明快な結論をあえて見せない
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.2

【映画が「総合芸術」たらんことをまざまざと見せつける、スケール感溢れる映像美と音楽に魅せられる名作】

なぜかこれまで未来視聴だった大作であり、実は今回が初見だったが、そのスケール感の見事さに感動。そ
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LIFE!(2013年製作の映画)

2.5

【活力をもらうつもりが・・・私には何かが物足りないサラリーマンストーリー】

「生きる勇気をもらう映画」「明日から仕事を頑張れる映画」という評が多く、元気をもらおうと思って見たものの、終始ピンとくる部
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.1

【カルト作品の金字塔と言われて納得!
変人の変人による変人のための壮大なるおままごとファンタジー】

この世界観、、、見てる間に頭のネジが2本くらい外れてしまいそうなとんでもない芸術的映画。作品の世界
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.8

【まさにスコセッシによるギャング版「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」】

あ、いや、本作が遥か昔の作品か!「ウルフ・・・」を先に見ていたので、全体的な映画の雰囲気やストーリー展開が似ていて既視感が
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.9

【盛者必衰の理をあらわす!金融街の頂点に登りつめた男のぶっ飛びまくった波乱万丈の人生よ!】

金融界の頂点まで登りつめた一人の男の人生がスコセッシ&ディカプリオタッグにより、迫力満点で描かれている。ス
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.9

【アッと驚く作品にはたまらない、ディカプリオの好演光るサスペンス】

ネタバレを避けて視聴したものの、「ユージュアルサスペクツ」と同じく序盤でオチが読めてしまったので、個人的に驚きはあまりなかったもの
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羅生門(1950年製作の映画)

3.3

【黒澤作品特有の人間のおどろおどろ感全開作品は、ヒロインもおどろおどろ感全開!】

人生で5本目となる黒澤昭作品。サスペンスかと思いきや実はヒューマンドラマ。話としてはある侍が殺され、その犯人捜し、と
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.0

【分かる!分かるだが・・・私にはちょっと綺麗すぎた感動作】

本サイトでの評判が非常に高く、あらゆるサイトで「大感動映画」「泣ける映画」のランキング上位に入っていたので、以前から興味を持っており、温め
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.2

【香川照之という演者の恐ろしさと西川監督の絶妙な心理描写による化学反応】

西川美和監督の「永い言い訳」を以前飛行機内で見たことがあり、とても面白い映画だったので、同監督作品を他にも見てみようと思い、
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

【敢えて書きます。難しいものは難しい!脳みそクタクタで楽しむ余力なし!】

クリストファー・ノーランは最も好きな映画監督の一人で、「ダークナイト」「インターステラー」「インセプション」など、その作品も
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.3

【ここまでライトなタイムトラベルってあり?と思いつつ、物語とレイチェル・マクアダムスにしっかり魅了されてしまう】

タイムトラベルは好きなジャンルの一つなのと、本サイトでもとても高い評価なので気になっ
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.9

【エイズと差別について考えさせられる、ザ・王道アメリカ製感動ヒューマンドラマ!】

約20年前に見て以来の本作品再視聴。正直なところ、映画を見まくっていた時期にまとめて見た一本だったので内容をかなり忘
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【私にとって本当の凶悪サイコパスは「羊たちの沈黙」の“ハンニバル”レクターではなく、“アメイジング”エイミーだった!】

また、人に「この作品大好き!」と言うと、ちょっと人格疑われそうな作品をマイフェ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

自分がLA生まれLA育ちだったら+0.5、米国生まれ米国育ちだったら+0.3だったのかもしれない、と思わず考えてしまった。とても評判がよい作品だったので楽しみにしていて、確かに90年代はこんな感じだっ>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.2

フィンランドで食堂を営む日本人とその食堂にやってくるちょっと変わったお客さんたちのお話、という少し変わった設定は興味深く、作品全体の少しふわっとした空気感も好き。なのだが、淡々と流れる日常が、個人的に>>続きを読む

息子のまなざし(2002年製作の映画)

3.7

非常に特殊な人間関係を描いた作品。
全編音楽もなくハンディカムで撮影したような特殊なカメラワークは、そこにいる人々のリアルな心情を飾ることなく映し出すようで、「怒り」と「許すこと」の狭間で精神的に揺れ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.7

最強のTHE END!いやー、いい意味でイカれてます。おそらく全体の半分は、興味がないと本当につまらないギャルたちの会話。私はあまり会話の内容に興味が持てず、最初、何を延々と見ているのだろう、、、とい>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.7

タランティーノ大好きです。本作も面白いです。種明かしが始まる後半は特に。しかし、舞台設定ともなる前半1時間半強は、正直なかなかに退屈で、登場人物の人間関係もいまいち掴みきれず(だからこそ後半が映えるの>>続きを読む

運命じゃない人(2004年製作の映画)

4.5

【The・和製パルプフィクション!】

今まで見た邦画の中でもトップクラスの面白さ!タイトルと見始めた時の展開から「ただの恋愛映画?」と思ったら、大間違い!テーマも背景も展開も違うが、見終わった後に「
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.5

「シンドラーのリスト」を見た比較的すぐ後の本作品の鑑賞だけに、思うところが倍増。シンドラーのリストで描かれるナチスの残額性、ユダヤ人一般市民たちの壮絶な日々の裏側に、国民の意志を信じ行動する英雄がいた>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.4

第二次世界大戦の裏側にこんなストーリーがあったのか!と、単純に歴史を学ぶうえで勉強になった。もちろん映画なので誇張は多々あるでしょうが、このような英国、いや世界にとって英雄になりうる天才科学者が、生ま>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

4.4

最後の7分間の衝撃よ!

序盤から無駄のない小気味のいい展開、個性溢れるキャラクターたち、犯人は誰だろう?というワクワク感を楽しみつつも、一方で話が進んで一つの結末を迎えた段階で、「あれ、意外と普通の
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

2.6

ジム・キャリーは「トゥルーマン・ショー」や「マジェスティック」のような哀愁漂う役柄の時は本当に大好きな俳優だが、「マスク」に代表される彼の本来!?の強烈なコメディ性が出る作品は結構苦手。本作品は鑑賞す>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.4

何も意図せず、「きみに読む物語」を見た比較的すぐ後に本作品を見たので、ある意味インパクト倍増!きみに読む物語であんな誠実で素敵な男性を演じていたライアン・ゴズリングが、思いっきりタイプの異なる男を演じ>>続きを読む