みかんぼうやさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

みかんぼうや

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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.5

基本的にラブロマンス物、特に分かりやすいお涙頂戴感が出ている映画はそこまで好みではなく、この映画はモロにこの両方にあたる映画で、普段なら確実に見ない映画なのですが、、、泣きました。いや、大号泣。それと>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.6

作品全編に漂う緊張感と当時のアナログながら犯人を突き詰めるまでの警察のチームワークは見応えあり。そして、どの時代にでも普遍的テーマである、地位と名誉と金と人命の比較、そして格差社会。山崎努さんの鬼気迫>>続きを読む

(1960年製作の映画)

4.0

ただ「穴を掘り続けて脱獄を試みるだけ」の映画。ストーリーとしてはこれがほぼすべて。なのに、なぜにここまで惹きつけられる!終始ハラハラするような緊張感。「延々と穴を掘り続けるシーン」をこんなに食い入るよ>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.5

人生の中で、常に見たいと思いながらも、なぜか「ギリギリのところで敢えて見るのを避けてきた映画」というのが数本ある。本作はまさにその1本。公開されたのは私が小学生の時で、周りの大人たちやメディアの「あま>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.8

ロードムービーものは面白いのだが、いまいち目的性が見えず、時々中だるみしてしまう時がある。が、本作品は全体的にテンポが小気味よく、飽きずに楽しめた。とはいえ、私が大好きな想像もつかない展開や様々な伏線>>続きを読む

少年と自転車(2011年製作の映画)

3.4

大人を信じることができない少年(しなしながら実の父親だけは信じ続ける)を無償の愛で包むサマンサの姿勢に気づかされる部分がたくさんあった。2人が自転車をこぐシーンがとても印象的。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.3

えハドソン川への水上着陸のニュースは、当時テレビで見たとき、相当驚いたのを記憶している。「こんな奇跡的なことがあり得るんだ!」と。まさに事実は小説より奇なり。そんな物語の裏側を映画化しているので、最初>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.1

以前の仕事で私も青少年自立支援を少しだけかじっていたことがあります(この映画のグループホームとは違いますが)。それ故に、過去に傷を負った青少年たちに接する時に、どれだけ考えてコミュニケーションをとって>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.7

ほぼ全編を通してパソコンの画面上で展開され、映画のキーツールとなるのがSNS、というまさに現代ならではのとても新しいアプローチ。話自体は至って普通のミステリーになりそうなところを、絶妙なSNSの使い方>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

(かなりのネタバレ含みます)
ホラー映画はほとんど見たことがないが、この映画は予告編を見て、「一体どんなストーリーなの?」という興味にそそられて視聴。そして見終わった後の感想は、これはホラーなの?ミス
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.8

【最高のギャング映画は最高の人間ドラマと家族愛の物語である。】

ゴッドファーザー3を見るために、1から再鑑賞。1を見るのは4~5回目だが、実は最後に見たのは気づけば10年以上も前だった。

もともと
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.6

:フランシス・マクドーマンドの演技が凄すぎる!
愛娘の悲劇、自分の行動への後悔から湧き上がる怒りという負のエネルギー、そしてそれに支えられた凄まじい行動力。傍から見ると激高家の完全に狂気的な行動もある
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.6

オードリー・ヘプバーンのデビュー作にして最高傑作、恋愛映画の古典、と言われる本作品、実は初鑑賞。これだけの名作を初鑑賞するのは、恋愛映画を食わず嫌いをしてきたから。しかし、最近「君に詠む物語」を鑑賞し>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

1.5

大巨匠アンドレイ・タルコフスキーの歴史的傑作、と言われるこの作品にこの点数をつけることはかなり勇気がいりますが、自分の感性に正直に生きる意味で、敢えてこの点数をつけます。本当に難しすぎて分からない映画>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.3

クレイジー!やっぱりとってもクレイジー!

スタンリー・キューブリックは最も好きな映画監督の一人だが、この作品はかなり久しぶりに再鑑賞。初めて見たときから、そのハチャメチャさとリアルさの紙一重な感じに
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.5

見なければ見なければ、と思いながら20年。ついに見た。

この全編を通じて胸が締め付けられ、見続けることに苦しさを感じるこの悲劇が、ホロコーストという歴史上の紛れもない事実に基づいているという現実世界
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.0

6歳の少年が実際に18歳になるまでの12年間をかけて撮影された、というなかなか他に類を見ない作品。作品自体は、主人公の少年の成長とその少年の家族を取り巻く大小の事件を淡々と描いていくので、見る人によっ>>続きを読む

切腹(1962年製作の映画)

4.4

私なぞが批評しようものなら、何か罰が当たってしまうのではないか、と思うほどの刀を研ぎに研ぎまくったような洗練された緊張感が作品全編に漂う作品。

小津作品の鑑賞をきっかけに、1950~60年代の名作を
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.8

世界最大の外食フランチャイズモデルと言っても過言ではないマクドナルドの創業と発展の歴史を知るには最適な作品。主人公を「マクドナルドのコンセプトを愛し、商業主義を追究し続けた圧倒的ビジネス手腕を持つ偉大>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

4.1

誰もが一度は耳にしたことがあるであろう名曲「ジ・エンターテイナー」とともに軽快に始まる本作品は、まさに「ジ・エンターテインメント」な映画である。普段映画を鑑賞する時に、「この映画ではどんな学びや気づき>>続きを読む

お早よう(1959年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「東京物語」で小津監督にハマり、他の作品をもっと見たいと思い、あらすじを読んで選んだ一本。昭和の日常のどこにでもある家族像を描くという意味では「東京物語」と同じだが、こちらはコメディタッチで描かれてお>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.0

アメリカのニュージャージー州を舞台にしている、ということで珍しいと思い、楽しみにして視聴(行ったことはないですが、同州と若干縁のある仕事をしていることもあり)。

物語全体として描かれるのは、どこにで
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

久々のSF物鑑賞。個人的に「インターステラー」が大好きなので、SFを見ると自然と比較してしまう。話の前半はかなりワクワク感があるものの、後半に進むほど「あれ?そういう感じなの?」という感覚が強くなり、>>続きを読む

みかんの丘(2013年製作の映画)

3.8

戦争下における片田舎での悲しい出来事を描いた作品。戦場の最前線の裏で、敵同士がともに暮らすことになるこんな現実があったのかもしれない。

この環境で、お互いを許し友情を育むような綺麗なストーリーはそう
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.6

以前から気になっていて、ついに視聴。物語や舞台設定は大きく異なるが、生活上に色々と制限があるエリート階層と社会的地位が低いやや荒くれもの気質の全く立場が違う二人が、お互いを知り、絆を含め、お互いの世界>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

約20年ぶりの再視聴。20年前に感じた「結局何だったのかよくわからん・・・」から、この20年で自分にいったい何があったのか。この独特な世界観の中毒性よ。

見方によっては、頭のぶっ飛んだわがままな女性
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東京物語(1953年製作の映画)

4.7

Filmarksでフォローしている方のレビューを拝見して気になり、ついに小津デビュー。私などの小童が言うまでもない本当に素晴らしい作品。

作品全体を通して醸し出される「静」と、その中でゆっくり流れる
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.4

動画サービスに上がっているのを発見し懐かしくなり、約20年ぶりに再視聴。やはり感動。

この映画の感動と素晴らしさは、知的障害を持つ弟役のレオナルド・ディカプリオの天才的な演技と、後々アクの強い特殊な
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

契約中の動画サービスで無料化になるのを待ちつつ、一向にその気配を見せず、耐えきれなくなり、ついに有料購入で見てしまった。これは・・・噂に違わずやはり凄い。笑いと壮絶のギャップ、なんとなく先が予想できそ>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

本作品は、勝手に超絶オシャレな「マッドマックス 怒りのデスロード」なんじゃないかと思っている。
ストーリーも舞台設定も全く異なるが、「超絶ぶっ飛びな爽快感」「ストーリーラインとか登場人物の背景とか、と
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

2.2

どの映画サイトを見ても(本サイト含む)かなり評判がよかったので、とても期待して見たが、いやー、楽しめなかった!

そして、自分は何か人として欠如しているのではないか!?と不安すら覚えてしまった、、、
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.5

続編を見るための準備として、約20年ぶり、2回目の視聴。
感想は20年前と同じ。やはり「ラスト10分で評価が爆上がりする」映画。そして、やっぱり「トレインスポッティング=アンダーワールド」!

全体を
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