あきっこさんの映画レビュー・感想・評価

あきっこ

あきっこ

ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.6

見放題終了間際の作品群からランダムに選んで見始めたら、ウディ・アレンでちょっと当たり引いた気分に。
タイトルにも出てくるハンナと2人の妹、そしてハンナの元夫ミッキーを中心に描かれる群像劇。色んな人物の
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クリスマス・キャロル(1938年製作の映画)

3.3

かの有名な古典作品ゆえに何度も映画化されていて、今作はその中でも結構初期の方に分類されるのかな。短いしシンプルな作品だしめちゃくちゃ見応えがある訳ではないけど、その分キリスト教の訓話的教材として無駄な>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.2

ギャング映画と言われて想像するような派手なドンパチや熱い仁義とかはあまり描かれない。その代わり、構成員同士の絆のあっけなさや、彼らの向こう見ずさを大いに味わうことが出来る。「大丈夫だ」「上手くいく」→>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ネイティブ・アメリカンの居留地で殺人事件……という時点でハッピーな要素とは無縁の映画だと覚悟していたけど、それでも見終わった時予想以上に心にずっしりときて疲弊した。ジェレミー・レナーとエリザベス・オル>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃から、ディズニー好きの親に色んな作品を見せられてきたけど、ノートルダムにはあまり興味を示さずすぐに飽きてしまっていたらしい。今改めて見てみると、まぁ子どもの頃の自分にはピンとこないよな、と納得>>続きを読む

ジュマンジ(1995年製作の映画)

4.0

ドウェイン・ジョンソン版を先に見ていてあっちも充分面白かったけど、確かに続編と銘打つには別物すぎるという意見も分かるな〜と思った。

あのゲームが始まるまでの過程が想像していたより濃いというか、プレイ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

何者かによる凄惨な殺人事件と、その現場を幻視してしまう女性……という話だったので、スピリチュアルというか霊的な怪異がメインのホラー映画なのかと思って見てた。けど、この怪異は人を誘拐監禁するわ、警察官と>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

前作から続いて、人々が恐竜へ向ける視線はもはや古代生物へのロマンではなくなり、金儲けへの期待の色を濃くしていく。その辿り着いた先として登場するのが遺伝子組換えイナゴ。恐竜と同じか、下手したらそれ以上に>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

前作が微妙に感じたからかなりハードルを下げての鑑賞だったけど、意外と面白かった。
恐竜を絶滅危惧種として保護するか否かという論争から物語は始まるが、人類が一枚岩になれるはずもなく。恐竜を残すことがこど
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作は未読だけどテイラーの曲につられて見てみた。

カイアの生涯には非現実的な部分が多くて、ミステリーとして真剣に謎解きをしようと意気込んで見ると肩透かしをくらうかもしれない。
彼女はリアルな人間とい
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.7

緊急通報室のオペレーターとして働くアスガーが、現在進行系で事件に巻き込まれているという女性からの通報を受け解決に奔走していくサスペンス。

画面に映るのはほとんどがアスガーで、観客は電話越しの声や音か
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

秋の夜に見るのにちょうどよさそうな映画を探して辿り着いた作品。
出版エージェントに就職した作家志望のジョアンナが仕事や夢や恋愛に悩んで成長していく、自称伝をもとにしたお話。舞台となる90年代のNYの空
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

よくある「地味な高校生が歌の才能に目覚める系の音楽&カミング・オブ・エイジ映画」だと思って見始めたので、勝手に何度もどんでん返しを喰らった気分になってより楽しめた。

コーダという言葉に音楽記号以外の
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.1

ホラーとしてめちゃくちゃいい感じに不気味な雰囲気出てるし、真相とかちょっとゾクっとする部分もあったのに、ラストにかけてオモシロ要素の方が強くなっていった。なんでや。純くん不憫。
あんま関係ないけど凄く
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オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)

3.8

原作小説を読んでいていまいち分からなかった時代背景や空気感が補完できるかな~と思って見始めた。

アメリカにとっての道の概念を考え始めると本当楽しい。明るい未来や新しい何かを求めて道を移動し続けるのは
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.7

前作と比べてコメディ度が増し増しに。ストーリー的にも尺的にも本当に気楽に見られるヒーロー物。ヴィランの印象がちょい薄めかも。まぁ主人公サイドも半分ヴィランみたいなもんだし仕方ないか。
申し訳ないけど主
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

おおかみこどもあたりから監督の感覚と合わないな~と思っていたけど、今作はTwitterとかでも結構色々言われててびっくりした。

『美女と野獣』をオマージュしているのは伝わったけど、その世界観を"U"
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

こういう実際に起きた事件を扱った映画に対して面白いも感動したもなんか違う気がするけど、とにかく心にズンとくる映画だった。

ホテルがテロリストに占拠されていたことも、従業員達がホテルに残ったことも、こ
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パーフェクト・ガイ(2015年製作の映画)

3.1

テレ東とかでよく見るタイプのストーカーもの映画。本当にそれ以上でも以下でもない。
こういう話では警察は役に立たないのがお決まりだけど、今作の刑事はかなり被害者に協力的になってくれてる方だった。巻き込ま
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.9

キャスティングの時点でこの映画は7割勝ってると言っても過言ではない。パッと見て明らかに非現実的な小松菜奈と、どこにでもいるありふれたオジサンの皮を被ったこちらも非現実的な大泉洋。この2人の力で、生々し>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.9

映画全体を通して、色とりどりの気持ち悪さが画面いっぱいに襲ってくる。とにかく“気持ち悪い”と感じる場面が多いんだけど、それが言葉では説明できない夢という概念の理屈の通じなさを完璧に表してる。日本人形が>>続きを読む

3年目のデビュー(2020年製作の映画)

3.3

日向坂の歴史を大まかになぞって初心者にも分かりやすく紹介していくような作品で、ライトファンからすると目新しい話はあんまりなかった。前半でデビュー前の3年間、後半でデビュー後の1年間を見せるという構成だ>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

何と言ってもグウェンの死が衝撃すぎて。「貴方を1人で行かせられない!自分も力になれる!」と主張して戦場に付いていくヒロインが、立派に力になった上で本当に巻き込まれて死ぬパターンはかなり珍しいのでは。ま>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

サム・ライミ版と比べると主人公もヒロインも正統派美男美女なので、幾分スタイリッシュに感じる。トビー演じる冴えないピーターに勝手に共感してたので、アンドリュー版ピーターに謎の抵抗感を抱いていたけど、普通>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

基本的にはMJ擁護派の私だけど、今作の彼女はさすがにイラっとした笑。なのでその後寄生されてイキるピーターにちょっとスカっとしちゃった。グウェンは可哀想だったけど。
サンドマンは砂の映像表現が凄くてバト
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.2

最初から最後まで全部好き。3部作の2作目といえば失速しがちなポイントだけど、今作品はしっかり楽しめた。

冴えない学生ピーター・パーカーと街のヒーロースパイダーマンとの2つのアイデンティティの間で起こ
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.0

スパイダーマンはすごく思い入れのあるヒーローなので、自分にとっては原点にして頂点と言っても過言じゃないかも。

スパイダーマンが摩天楼を縦横無尽に飛び回る映像や、ベンおじさんの名台詞「大いなる力には大
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

序盤、鬼殺隊の面々の夢や無意識領域の描写は原作の方が良かった気がして「あれ、そうでもなくない……?」とちょっと肩透かしを食った。特に炭治郎の無意識領域の暖かさ、純粋さは原作だともっとインパクトがあった>>続きを読む

シンデレラ(2021年製作の映画)

3.8

Fifth Harmonyファンとしては、カミラがこんな大作の主演を張るようになって……という謎の感慨があった。
シンデレラの物語はベースとしてあるけども、中身は『グリー』や『ピッチ・パーフェクト』の
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サイコ(1960年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

"主人公がシャワーを浴びている間に殺される"という、ある意味重大なネタバレとも言える場面が世界中に知れ渡っているのに、それでも予想を裏切られる面白さがある作品だった。というか中途半端に作品情報を仕入れ>>続きを読む

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.7

ハーバード大を飛び級で卒業した天才キャリーは人と接することが苦手で、他者との交流をほとんど持たない生活を送っていた。見かねたセラピストから「幸せになるためのリスト」の作成を提案され、半信半疑ながらもリ>>続きを読む

トリハダ 劇場版2(2014年製作の映画)

3.2

さすがにネタ切れ感が見えてきて、話のオチがサイコパスがニヤァと笑うパターンばかりだった。それでも不気味さはあるけども。
1番面白かったというか意外性があったのは足立梨花の話かなぁ。縦軸の石橋杏奈の話は
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

信頼出来ない語り手という言葉があるけれど、精神病院を舞台としたこの作品の場合は主人公どころか登場人物誰1人その正気が保証されていない。なのでなんとなくオチの予想は出来てしまうけど、分かった後でもそこか>>続きを読む

ギフト(2000年製作の映画)

3.6

他人の運命を知ることが出来る能力(ギフト)を持つ女性アニーは、住民を占って生計を立てている。ある日、町で殺人事件が発生し、アニーはその能力を使って真実を追求していくことになる。

サスペンス要素は結構
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.7

大学受験に失敗した主人公・平野勇気は、広報パンフの美女に惹かれたという単純な理由から三重県の林業研修に参加することになる……という話。

チャラい高校生だった平野が、悪戦苦闘しながらも成長していく姿が
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