白波さんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

4.0

2012年3月劇場鑑賞
スコセッシは私が一番好きな監督で、今回のキービジュを見た当初は「え?」って感じでした。
ゴリゴリと掘下げる苦悩する心の内や、遠慮の無い暴力描写等を常とする監督とは正反対に位置
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.3

ポストジブリと評されるカートゥーン・サルーンの最新作、「ブレンダンとケルズ」「ソングオブザシー」に続くケルト三部作の完結編ですね。
もうとにかく美しい。
絵本がそのまま飛び出したような色彩と、美しいケ
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Vision(2017年製作の映画)

3.3

2018年6月劇場鑑賞
今作は何と言っても河瀬直美とジュリエット・ビノシュの組み合わせでしょう。
何しろ三大映画祭全てで受賞した役者です、どんな化学反応を見せてくれるのか大変興味ありました。
始まると
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.5

2018年5月劇場鑑賞
トレーラーではあまり引っかからなかった(むしろ不安だった…)のですが、スピルバーグですし大丈夫かなと劇場へ。
どうせならIMAX3Dでと思ったのですが、スケジュールの都合で2D
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ハバナ・ムーン:ザ・ローリング・ストーンズ・ライヴ・イン・キューバ(2016年製作の映画)

4.5

2016年9月23日劇場鑑賞
ストーンズLatina Oleツアー最終地、キューバ公演を撮ったドキュメンタリー作品。
全世界で公開なのですが、世界中たった一夜限りのプレミア上映。
しかも時差の関係も
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.3

これだけストレートに熱を感じる青春映画なかなかないと思う。
キャストは皆良い味を出していて、中でも佐々木を演じる細川岳がすごい自然で良かった。
映画全体的には乾いた荒っぽさを残してて、それがまたこの世
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ガールズ&パンツァー 劇場版(2015年製作の映画)

3.8

2016年5月劇場鑑賞
いつも都合があわなかったり空席がなかったりで中々縁がなかったのですが、この度復活上映でようやく観る事が叶うこともあり、少し気持ちが高ぶってました。 
ちょうどDVDが発売だった
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斬、(2018年製作の映画)

4.0

2019年1月劇場鑑賞
オープニングからその音楽にやられます。
もうとにかく格好良い。
それは長年連れ添った石川忠の音。
映画完成前に亡くなってしまったのは本当に残念でした。
しかし残された音を監督自
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.3

2019年6月劇場鑑賞
素晴らしかった。
キャメロンとロドリゲス、この二人が組んでいるというだけで気になっていました、しかもそれが「銃夢」なのですから。
とはいえ最初はキャメロンといえどやはり不安でし
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orange 未来(2016年製作の映画)

3.3

2016年11月劇場鑑賞
当時TV版を毎週楽しみにしていたので、劇場版公開までの間は久々にソワソワした気持ちになっていました。
綺麗に収まったあのエンディングから、一体どんな話を見せてくれるのか実に
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.8

2017年10月劇場鑑賞
私は是枝監督の作風が好きで、今回は何と言っても役所広司がどのように絡んでいくのかがとても楽しみでした。
始まってみるとやはり役所の演技が一歩深いところにあり、凄みすら感じます
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ロボット(2010年製作の映画)

4.5

2012年5月試写会鑑賞
「ロボット」の試写会に行って来ました。
予告を初めて観た時「この映画は絶対観なくてはいけない…」そう強く思ったのを覚えています。
ロボットを軸にしたアクション映画なのです
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.3

2018年3月劇場鑑賞
最近はすっかり「X-MEN」色が濃くなっていたヒュー・ジャックマンだが、否が応でも名作「レ・ミゼラブル」を思い出させられました。
その素晴らしい歌唱力、すっかり忘れていましたね
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.0

2016年10月劇場鑑賞
最初に読み切りがマガジンに掲載され、反響が大きくその後連載漫画になったこの作品。
原作を好きだった事もあり、ちゃんと物語がおさまるのか少し不安な心持ちで劇場に向かいました。
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.0

2017年12月劇場鑑賞
とてもスタイリッシュな作りです。
最近は質の高いアクション映画が多いですが、こちらもまったく遜色のない出来です。
先にスタイリッシュと言いましたが、セロンは全身傷だらけ正に満
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.8

河瀬監督らしく光を使った絵作りが本当にうまい、実にきれいです。
二つの視点を交錯させるような作りなのですが、ぶつ切りにせず流れるような転換はとても自然で心地良い。監督ならではだと思います。
そして役者
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映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日(2020年製作の映画)

3.8

春のプリキュア家族で行ってまいりました。
休日の昼頃だったのですが劇場は満席(ひと席空けで)でびっくり。
コロナによる延期(手元のムビチケ見たら3.20公開でびっくり)など色々ありましたが、やっとの公
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罪の声(2020年製作の映画)

4.0

未読で申し訳ないのだけれど(当時の新聞を全部読んでいたらしいし、作者の並々ならぬアプローチがあった事は知っていた)原作が秀逸なのだろう。
事件の解釈の仕方が見事で、観ていてとても引き込まれる内容だった
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LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

3.0

2019年6月劇場鑑賞
シリーズ3作目になりますね。 全体に漂うハードボイルドな空気は健在、やはり見ていてゾクゾクするようなものがあります。 
作画がとにかく素晴らしく、アクションシーンも見応えがあり
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LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(2017年製作の映画)

3.5

2017年3月劇場鑑賞
前作「次元」と同じように前後での構成です。
相変わらずハードボイルド路線で、最初から最後まで全部が格好良いですね。
原作よりの粗めのタッチが物語にとても良く効いていて、観ていて
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LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

3.8

2014年6月劇場鑑賞
TVシリーズ「峰不二子という女」の流れを汲むスピンオフ作品です。
その時のキャラデと作監の小池さんが監督とあって、流れがとても自然でした。 
そして今回、実にハードボイルドです
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デヴィッド・ボウイ・イズ(2013年製作の映画)

4.0

2015年2月劇場鑑賞
そもそもはイギリスの博物館で開催された回顧展で、その古くからある博物館で最もチケットが入手困難だった催しだったそうです。 
この映画はその博物館のクロージングを撮影されたもので
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新しい靴を買わなくちゃ(2012年製作の映画)

3.0

2012年10月劇場鑑賞
全体的にやや少女漫画を感じさせるような物語でしたが、小刻みに動くカメラワークやアドリブ感溢れるセリフまわしがほど良い感じにリアリティを感じさせてくれます。 
物語の入りはわか
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

ノーランの新作、それだけでも期待しちゃいますね。
物語と絡めた色使いが巧み、とてもスピーディに進行して行くので考えながら観ると置いて行かれそうになります。
逆に感じたままに観ていると、グイグイ物語に引
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ひとくず(2019年製作の映画)

5.0

児童虐待がテーマのとても重い作品。
虐待に繋がる負の連鎖を、じっくりと見せつけられるのが本当に苦しかった。
しかしその連鎖を断ち切ろうと、どうしたら?ともがいていく様に心を奪われます。
愛された事がな
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

3.8

TVシリーズは見ていない状態での鑑賞です。
まずとにかく作画がきれい。さすが京アニといったところでしょう。
陽に透ける髪の毛の表現等本当に細かく、息を呑む様でした。
あとTVは未見でも問題ない作りなの
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

5.0

2017年3月劇場鑑賞
それは予想を超えたものすごい作品でした。
時代の逆を進むような堂々の160分、私が観に行けた頃は既に1日1回のみ上映になっていたので、時間を作るのがとても難しかったです。
でも
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GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.0

2016年11月劇場鑑賞
直企画の一報を耳にした時は全く気にならなく(CGアニメの時点であらら…って感じでした)スルーしてたのですが、劇場でその予告を観てから考えが一変しました。
これはいけるんじゃな
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

4.0

2014年11月劇場鑑賞
この作品は2Dと3Dがあり、私はスケジュールの都合もあって2Dで観てきました。
ですが始まってすぐ「しまった、これは3Dで観るべきだった!」と軽く後悔しました。
随所にスピヴ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.8

ジョナヒル初監督作品。ニルヴァーナ、ピクシーズ、モリッシー等、とにかく音楽が満載。
同じA24の「WAVES」がプレイリスト ・ムービーと言われていましたが、むしろこの作品の方があっていると感じました
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

2018年1月劇場鑑賞
前作が飛び抜けた面白さだったので、続編の一報を聞いた時は嬉しさ半分不安半分でした。
その後マシューボーンが再びメガホンとる事になって一気に期待が加速。公開当日の朝一に行ってきま
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.5

2015年10月劇場鑑賞
サミュエルとコリンファースでキックアスかぁ…って感じで割とふらっと観に行ったのですが、これは本当に当たりの作品でした。 
脚本がとても秀逸で、120分を超えているのですが飽き
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.0

2013年9月劇場鑑賞
カンヌでの受賞により公開を前倒し、さらにそこから先行上映も行う等、国内での注目の高さが伺える本作。
私自身好きな監督なのでとても期待し、そして安心した心持ちで観に行きました
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.3

その映像に音楽に演出、さすがはドラン。
LGBTな側面よりも、本当に純粋な気持ちを描いた作品。
気付いてしまったのに気付かないようにしている二人、その演出も演技も素晴らしく見ていて胸が苦しくなります。
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.3

2016年10月劇場鑑賞
主役の福山雅治の汚れ役や「バクマン」監督との初タッグなど、多くの話題性を持った本作。
しかし何と言っても豪華なキャスト陣ではないでしょうか。
「父になる」でも一緒だったリリー
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マラヴィータ(2013年製作の映画)

3.3

2013年11月劇場鑑賞
主演はロバート・デ・ニーロで総指揮がマーティン・スコセッシ、この二人の名前が並んだら個人的には外すわけにはいきません。
脇もミシェル・ファイファーにトミー・リー・ジョーン
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