Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 103ページ目

Omizu

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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.5

ラストで号泣。ベタだけど素直に泣ける素敵な作品。完成度としては『氷の季節』が勝ってると思うけど、どっちが好きかで言うとこっちなんだよな。だからグランプリは納得。

アマンダがいい子すぎる気もするけど、
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氷の季節(2018年製作の映画)

3.8

完成度としては一番じゃないでしょうか。サスペンスというよりホラーに近い気が…

胸糞だけど、もしああいう環境で困窮した状況だったら黙っているしかないかも…

最初は娘さん可哀想と思ってて、望まれない結
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まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

2.9

うーん、ちょっと期待外れ。物足りない。

最近みたドキュメンタリーが『イカロス』だったからハードルがあがりすぎてたのかなぁ。

遺伝か環境か、「まるでマウスじゃないか!」にはドキッとしたけど、それ以上
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

3.3

真面目な映画。主人公に感情移入はできないけどね。

役者が魅力的でそれだけで眼福。

劇的になにか変わったり事件が起こるわけじゃなく、穏やかに物事は進む。描きようによっては悲惨な話にもなるのに。これは
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堕ちた希望(2018年製作の映画)

3.6

嫌いじゃない。というかむしろ終盤はかなり泣いてしまった。

女優賞と監督賞は確かに納得かも。撮影が特にきれいだなーと思った。

残念だったのはセリフ。とくに泣かせどころのセリフが壊滅的。直接的すぎると
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.3

ランティモスの作品はレビューを書くのが難しい。

極端な設定なんだけど、それが余計に人間の闇を引き出させている。

実際にやってることは軟禁だし、残酷。子供っていうのは残酷で性に対して純粋。子供のまま
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.6

素晴らしかった。見れば見るたび発見があるんだろう。

3人の女性たち全員が主役。魚眼レンズでとったり、横移動ショットなど、ランティモス節全開のカメラワーク、自然の光のみでの撮影、寓話性を孕んだシーン。
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プロジェクト・グーテンベルク 贋札王(2018年製作の映画)

3.3

シンプルに面白かった。

最後はまあ反則な気はするけど楽しめたからいいか。

火薬ドカンドカン、銃で人殺しまくる、とTIFFの他の作品と違いすぎて笑

香港映画って面白いなと実感。

ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

3.0

オシャレでキュートな映画。パズ・ベガさんって初めて知ったけどやっぱり一番印象に残るのはこの人だよね。

やってることは変態だし、受け入れる女もどうかしてる。正直この日三本目だったのでこのまま続けば寝る
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靴ひも(2018年製作の映画)

3.9

いい話…!伏線もちゃんと機能してるし、主人公だけじゃなく周りの成長も描いてる。そして何より単純なハッピーエンドにしてないのが好感が持てる。

父親が息子にほだされていく様子がすごく自然。

デデと恋人
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トレイシー(2018年製作の映画)

3.8

まずこの「翠絲」が美しいよね。美しくて(完全ではないけど)対称になってるというのがまさにこの作品の言いたかったことではないかと。

監督はジェンダー学を学んでいるということで、よく考えて作ったんだなぁ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

TIFF2018『女王陛下のお気に入り』のチケットがとれてしまったので予習。

変な映画だなあという印象。両極端を描くことで普遍的な「愛」という問題を浮かび上がらせる発想が見事。

ホモセクシャルやヘ
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

5.0

東京国際映画祭、日比谷ステップ広場にて観賞

『ヒア・ウィー・ゴー』をみてから改めて観ると新たな発見があった。
「名付け親で遺産を譲り受けたソフィア」とは誰だったかということが繋がってた。

まあ話は
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

【2013年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
東京国際映画祭にて

劇場で見るのは初めて。線が動く、画面が動く。生きるってそういうこと。自然のなか、生き物、走る、夢のようなシーンは本当に夢オチと
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.3

おもしろかった!パソコン画面で話が進むといえば『アンフレンデッド』だけど、あれとは違って効果音もあるしクローズアップしたりもするので飽きない。

その手があったか!というのの連続

ネット社会でここま
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

隣のおじさまが「今の人はこうなのかなぁ…」って呟いてらしておもしろかった。

五人の愛って全然違うんだけど、全部同じなんだよね。

途中まではかなりイライラする展開なんだけど、すみれと仲原が出てきてか
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輝ける日々に(『サニー』ベトナム版)(2018年製作の映画)

3.8

韓国版から笑いどころを増やして泣き所を絞った感じ。ホモ要素が追加されててよかった。たぶんあの二人あのあと付き合うよ。兵隊コスなんて一番萌えるじゃかいですか!!ユニフォーム最高!

つい熱くなっちゃいま
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ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2018年製作の映画)

5.0

これはちょっと段違い。なんらかの賞は絶対いくでしょ。もう一度みたくて火曜日の回もチケット買っちゃった。

技術面では申し分ないし、美術やバレエを扱いながらもスリルや恋愛要素もちょうどよくあり。まあまと
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.8

これほんとに70年代の映画なの?絵作りからストーリーまで考え抜かれた作り手の姿勢に脱帽。
多少冗長だけど、誰がみても面白いと思う。
時系列が並行して描かれるつくりで、かつ顔が同じなので正直「今どっち?
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早春(1970年製作の映画)

2.8

早稲田松竹で観賞。イカれてた。いい意味でも悪い意味でも。

冷えきった、閉塞感のある空間でイカれた行動がどんどん展開していく様は狂気に満ちてる。
個人的には主人公に全く共感できないし相手の女の人もやっ
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ヒストリー・レッスン(2018年製作の映画)

3.0

奇妙な映画。言ってみれば『君の名前で僕を呼んで』の逆視点のような話かも。

主演のヴェロニカさん本当に素晴らしい。演技がとても繊細。

あと、生と死、老いと若さの対比というのは監督もおっしゃってたけど
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砂の女(1964年製作の映画)

4.2

すごいものを見てしまった…これは文句なしの傑作。安部公房元々好きだけど、ここまで世界観そのままに映画にしてくれたってだけで感動。
寓話的な気味悪さが頂点に達するのがあのセックスをめぐっての攻防戦と謎の
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.3

名作と言われるのも納得。
ラスト怒濤の展開で引き込まれた。流れるようなクラシックなシーンの連続がとても美しい。まあ前半は退屈だけど。
どこかで見たことがあるようなシーンがたくさんあって、この映画の影響
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

演技や撮影、演出、そして監督としての手腕は申し分ないと思った。
レディー・ガガ、いい作品で俳優デビューできて本当にラッキーだよね。顔に露骨に出さなくても声の調子や態度で感情を表すって基本だけどできてな
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

4.5

これほど爽快な「くたばっちまえ」があっただろうか笑
最初はホントにダメな人たちでイライラするくらいなんだけど、話が進むほど主人公たち家族が愛しく感じてくる。
人は人と比べて見下したりする。それは小さな
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

爆音映画祭で初観賞。めちゃくちゃに面白かったです。言葉はいらない。

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.5

エマ・ストーンかわいいなぁ。ウディ・アレンらしい洒落た話運びと画面作りが光る秀作。キリスト教的な話もあるのでそこ理解してないと分かりづらいかも。
ほろ苦くもほっこり幸せなお話でした。

マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

4.2

不思議なバランスが保たれた傑作。
見る前はコメディかと思ってたけど、(もちろんコメディではなくけど)それだけじゃなくて人間もしっかり描けているし、なにより泣ける。

冷静に事実だけ取り出せば音楽を舐め
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.7

とてもよかった。音をたてたらいけないと言えば最近だと『クワイエット・プレイス』だけど、敵の設定が全く正反対。こっちは敵は敵で身を守る理由があるし、人間的な部分もある。それが逆に怖いんだけど。それまでは>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

3.5

新感覚。楽しい。好き。
スコッティの顔がいいよね。頼りなさげというか、濡れた子犬みたいな。でも頭は切れるという。

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

3.8

邦題が盛大なネタバレなので問題アリだと…
とってもよかったです。鼻水たらして号泣してしまいました。
バーバラは自分が変人で嫌われものなことを分かっています。でも彼女は変われないのです。変わる勇気がない
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

5.0

これですよ見たかったのは!!長さなんて気にならないくらい見入っていた。

ヴィルヌーブ監督の絵作り、テンポ、音楽の使い方、演出、全てがブレードランナーという世界観に合っていて、そして大好きでした。そも
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日日是好日(2018年製作の映画)

2.1

樹木希林の存在感が流石だったのと、黒木華と多部未華子は好演してたと思う。

でも、いかんせん話運びが唐突すぎる。普通の仲いい家族なのにちょっと会えてないだけで「私のせいだ」ってどういうこと?先生の方も
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

2.5

合わなかった。とにかくイライラしてしまって。
演技や撮影については素晴らしかった。特に夕陽の撮り方が今までのどんな映画より好き。
最後10分くらいは思わず心揺さぶられそうだった。
でも、抽象的な言葉で
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ルイスと不思議の時計(2018年製作の映画)

3.5

無類のファンタジー好きとしては十分楽しめた。ケイト様は強く美しいし、人形が不気味だった。あと椅子がかわいい!
ただやっぱりルイスが可愛げがないし、敵にインパクトがなくあっさり退治されすぎるし、本当にあ
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.2

まあまあかな。
砂の中でのセックスシーンはおもしろかったし、マリオンコティヤールは美しい。クラシックな感じで撮影はきれいなんだけど、何かが足りないなという感じ。やっぱり恋愛映画は向いてないってことかな
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