Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 101ページ目

Omizu

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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

年末にこんな傑作に出会えるとは。
ともすれば残酷なだけのストーリーになってしまいがちな話に、美しいファンタジー要素を程よく加えることで本当に詩的で美しい映画になっている。

それぞれ互いを想う気持ちが
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

2.9

んー…微妙

この企画を通すのがA24のすごいところでもあるけど。

まず良かったところとしては、キャスティング。白人の夫と黒人の妻、その血を引いた息子というのがなぜか不穏な感じを醸し出すし、赤い扉と
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.5

ダークなファンタジー感は嫌いじゃない。が、グロ描写が苦手だった。

意図するところはなんとなく分かった。

一般に社会的弱者とされる女性と子どもに潜む残酷性と欲望を描こうとしていると思った。もっともこ
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.3

新文芸坐オールナイトにて。一番普通のストーリーではある。ラストで大きなシフトチェンジがあるのが今作品の特徴だと確信した。

クリスマス近くに見られてよかった。幸せな気分で見終わることができる唯一の作品
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千年女優(2001年製作の映画)

3.2

新文芸坐オールナイトにて。変な構成だけどそれで成り立ってしまうのはすごい。普通は白けてしまうもののはずなんですよこれ。

どの人物がどこで主軸の物語とかかわり合っているかというのが本当に上手い。

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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

新文芸坐オールナイトにて。個人的にはこの作品と『パプリカ』が今作品ではお気に入りかも。

一瞬たりとも油断できない展開、構成、演出は見事と言う他ない。

これで描かれるネットは初期のものだが、現状を予
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.5

おもしろかった!前作に比べてかなりひねりが効いてるし、メタ的な視点も増してる。プリンセスも出番あそこだけかと思ったらまだあってよかった笑
メリダのくだりは笑った

ただ、メタ的な視点のギャグが多すぎて
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.0

さすがコーエン兄弟といった感じ。個々のエピソードをオムニバスとして語り、最後のエピソードでまとめてくるあたりは見事。

早とちりの娘が好きだったな。あと最後の会話劇も難しいけど明らかにこの世の会話では
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.6

サーミって個人名かと思ったら部族の名前なのか。はじめて知った。芸術映画的な?景色とかを楽しむ系?と思ってみたらとんでもない。否応なく突き刺さる現実の話でした。

こういうのほんとさあ…辛いよ…

やる
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希望のかなた(2017年製作の映画)

2.9

うーん、正直よく分からなかった。あそこで終わり?っていうところで終わるし、ミニマルすぎて逆に混乱した。

セリフがあんまりないところ、挟み込まれるユーモア、昔の映画っぽい撮り方など好きな要素はたくさん
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はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

3.8

おもしろかった!悪く言えば極端でありきたりだけど、分かりやすいしコメディとしてさらっと見れる。

ドイツが抱える問題や葛藤を一つの家族とその周辺に極端に絞っているのでありえないと言ってしまえばそうだけ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

素晴らしかった。文句のつけようがない傑作。長回しのショット、独特の場面の切り取り方など技術的にすごいのはもちろん、話運びも鮮やか。地味な話だからテンポが遅く感じるけど実際かなり後半は早い。

当時のメ
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.3

意外と硬派なつくりでよかった。
やろうとしてることは分かるし、構図や美術もちゃんとしていて好感が持てる。そして何よりエルファニングがかわいい。

ただ、『フランケンシュタイン』を書くまでに一時間半はか
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

5.0

怖すぎてワロタ。全く読めない展開で本当にすごい。スリラーとして傑作。

見終わってからゾーっとした。もうずっと胃がキリキリいって何度も途中で止めた。

ベティ・デイヴィスのアカデミー賞ノミネートも納得
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阿修羅のごとく(2003年製作の映画)

3.6

おもしろかった!
四姉妹と言うと海街diaryっぽいけど話は全然違う。

父の不倫という問題にそれぞれ四姉妹が自分と重ね合わせて奮闘する物語。

出番は少ないものの、八千草薫が最高にいい演技。倒れる寸
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グリンチ(2018年製作の映画)

2.9

うーん、ストーリーに問題あり。泣いたけど。

イルミネーションの新作なんだけど、今までイルミネーション作品は観たことありません。ので比較はできないけど、出来がいい方とは言えないのでは?

確かにアニメ
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私は、マリア・カラス(2017年製作の映画)

3.3

試写会にて。マリアカラスが好き、オペラが好きという人には堪らないのかも。個人的にはマリアカラスも知らなかったしオペラもあまり見たことないので眠たかった。というか途中一瞬寝てしまった。

歌は素晴らしい
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

爆音映画祭にて
人殺しながら行って帰ってくるだけなのになんでこんなに面白いんだろう?

映画の面白さってこうだよね。バーフバリに近いものを感じた。美術、キャスト、演出、全てが素晴らしすぎた。

前作み
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来る(2018年製作の映画)

4.0

けっこう好き。原作とはかなり改変してて、それが吉と出てるところもあり凶と出てるところもあり。

津田のキャラが変わってる、逢坂は原作では出会ってすぐあっけなく死ぬなどかなり変えていて全く別物と言ってい
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マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

3.5

レビューがあんまり良くないので期待してなかったけど案外よかった。ただ結末がなぁー。フランスらしいといえばらしいけど。でもやっぱり映画なんだから報われてもいいのでは?映画なんだから!

アメリカ映画では
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.5

あー、いい話。素直に号泣した。ディズニーらしいいい脚本だなぁと思った。

ヴァネロペとラルフは最初はやっぱり自分勝手だなあという行動しかしないんだけど、最後には愛しくてしょうがなくなる。

字幕と吹き
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Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~(2017年製作の映画)

4.2

とてもよかった。ちゃんとクリスマスに合わせて公開してほしかった。

「産みの苦しみ」を知る人なら誰もが共感できるはず。テンポがよくて退屈しないし、「クリスマス・キャロル」のスクルージとディケンズ本人の
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空中庭園(2005年製作の映画)

3.8

こんな話だと思ってなかった。小泉今日子はやっぱ無自覚サイコパスだよね。

「秘密のない家庭」を強要したことでそれを表面上守るための嘘や秘密が生まれていく。そしてある日それは崩壊するけど、えりこ以外は平
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スター誕生(1976年製作の映画)

3.6

ストーリーはこっちの方が論理的だけど、アリーの方が感動できる。

一目惚れや悲しみをストレートに、直感的に表現したのがレディー・ガガ版とすると、こちらは話に説得力を持たせ、スターになる過程、落ちぶれて
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彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

4.3

とてもよかった。作りも丁寧で映像もきれい。なにより食べ物が美味しそう。

主演二人の抑えた演技すごくよかった。普通だったらもっとラストに感情を爆発させるような場面入れてくると思うんだけど、それがないの
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それから(2017年製作の映画)

3.7

おもしろかったけど『夜の浜辺でひとり』『それから』の順番で観たのは間違いだった。逆に観るべき。後味が悪すぎた。

キム・ミニに感情移入してみていたので社長と浮気相手の女が憎くて仕方がなかった。その意味
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

2.6

おもしろいかと言われると微妙。分かるような分からないような。

キム・ミニはスキャンダルに追われる女優、という役には合ってない気がした。

黒い帽子の男について。なんとなくの解釈だけど、彼の出てくる場
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グリース(1978年製作の映画)

2.9

悪くはないけどハマらなかった。時代かな~

オリビアニュートンジョンの可愛さは異常。男子チームのヘタレっぷり、かわいい。カッコつけながらもキマってない感じ、恥ずかしいけど青春~って感じ。王道青春ミュー
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黒い家(1999年製作の映画)

4.4

怖すぎて死ぬかと思った。これは劇場で観るべき作品。胃が痛くて痛くてしょうがなかった。

美術や照明が特にすごい。そのあとのトークショーで話を聞くと本当に緻密に一つ一つを作り上げてるとが分かって恐ろしく
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くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.0

ファンタジーとしては及第点という感じ。美術は流石だし、衣装やキャストもよかった。

ただ、「四つの王国」である意味あったかな?遊びの国とお菓子の国以外の2つは存在感がほぼなかった。また、遊びの国以外は
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

4.0

ホークアイに惚れた。ジェレミー・レナー好き。

王道なんだけど、それぞれ魅力的でバラバラだったのがだんだんチームとしてまとまっていって満を持して同一ショットに収まったときの感動!

アメコミとか全然知
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斬、(2018年製作の映画)

3.8

好きではないが面白かった。とりあえず池松壮亮がエロい。

音楽の使い方、しゃべり方、動き続けるカメラと時代劇らしからぬ要素は多々あれど、刀を抜いたときの緊張感、芝居がかった演技は時代劇っぽい。

今ま
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小さいおうち(2013年製作の映画)

4.2

今年200本目!山田洋次作品は合わないと勝手に判断してたけどそんなことなかった。すごくよかった。

舞台は戦時中なんだけど、裕福な家ということでエグい描写は全くなく、かつ戦争についてのメッセージとかも
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いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

4.0

ずっとボロ泣きでした。

ダウン症、自閉症、犯罪加害者、小人症、ゲイ…色んな親子がいた。

「愛情と受容を混同していた」という言葉は印象に残った。親が受け入れられないことはあるかもしれない。でもそれは
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

雰囲気は好きだが、硬質に、真面目に作ったB級オカルトホラーって感じ。

今の視点からみると唯一まともな主人公が責められるのは辛い。だからラストはある意味ぶっ飛んだ爽快感に近いものがある。

キリスト教
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