somaddesignさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

アノマリサ(2015年製作の映画)

5.0

「マルコビッチの穴」「エターナルサンシャイン」「脳内ニューヨーク」でお馴染みチャーリー・カウフマン最新作。88回アカデミー賞長編アニメーションにもノミネートされたけど、日本ではDVDスルーの憂き目に。>>続きを読む

大統領の料理人(2012年製作の映画)

5.0

エリゼ宮初の女性料理人が挑む脱権威モノとして面白かった。


1980年代に2年間、ジョエル・ロブションからの推薦でミッテラン大統領に使えた、フランス大統領官邸(エリゼ宮)初の女性料理人・ダニエル・デ
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デッドプール(2016年製作の映画)

5.0

酷い!ゲスい!無責任!(全部褒め言葉)


TBSラジオで宇多丸師匠を相手にアメコミライターの光岡三ツ子さんが激しくオススメしてたのが2014年。
あれから2年。途中、流出したとされるデモ映像にオギオ
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素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015年製作の映画)

5.0

サプライズはなかったけど、緩やかな人生再発見のコメディとして心温まる。


オランダのマイク・ファン・ディム監督長編第2作。
97年に長編デビュー作「キャラクター」でアカデミー賞外国語映画賞を獲得する
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エアベンダー(2010年製作の映画)

-

シャマラニストの信心を試す、イニシエーション映画。

っていうか、シャマラン映画と呼んでいいのか怪しいトコですが、「あのシャマランが冒険ファンタジー?しかもアニメの実写化!?」と期待に胸を躍らせて劇場
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

5.0

樹木希林のモンスター級婆ちゃん力。実家あるあるで爆笑。

団地で一人暮らしをしている淑子(樹木希林)の長男良多(阿部寛)は15年前に新人賞を一度取っただけの売れない作家。生活のために探偵事務所で「小説
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

5.0

コーエン兄弟なりのハリウッドの光と影。映画愛。



コーエン兄弟といえば「ファーゴ」や「ノーカントリー」なバイオレンスでシリアスなおもしろサスペンスを作る顔と、「バーン・アフター・リーディング」「ビ
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神様メール(2015年製作の映画)

5.0

しばらく忙しい日が続いて、映画館はおろかDVDすら見れない日が続いてたので、快気祝い的にクサクサした気分を吹き飛ばしてくれるような映画を期待して見に行ったら……
なんじゃこりゃ!すげえ!と諸手を挙げて
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ジュマンジ(1995年製作の映画)

5.0

なんとなく食わず嫌いしたまま、公開から20年。
地上波でも見逃したし、ダンストはクモ男の彼女になるし、
ロビン・ウィリアムスは亡くなるし、思えば色々あったもんだ。

急に休みを取らされることになって、
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

5.0

全然期待しないで見に行ったら、ちゃんと面白くて、うっかり落涙してしまいました。


金欠の仙台藩では、百姓や町人に容赦のない年貢を課し、破産や夜逃げが相次いでいた。寂れ果てた宿場町の吉岡宿でも年貢の取
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

5.0

文句無し。

キャプテン・アメリカシリーズは「ファーストアベンジャー」しか見てませんでしたが、「ウィンターソルジャー」以降のMCUの流れはアベンジャーズ他で追えてたから、どうにか大丈夫でした。
(今か
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悪いことしましョ!(2000年製作の映画)

5.0

今回見直して、60年代作品のリメイクって初めて知りました。

コールセンターに勤めるエリオットは、マジメだけが取り柄のサエない主人公。なにをやっても空回りで、同僚からも疎まれる存在。そんなある日、意中
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

5.0

「孤独のグルメ」をもじった勝手邦題かな?と思ったら、見終わってちょっとしっくりくるような。


妻に先立たれ、息子もなくした初老のおっさんフレッド。敬虔なオランダの田舎町で、日曜毎の礼拝以外は人との接
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ノーマ、世界を変える料理(2015年製作の映画)

5.0

英国のレストラン誌が選ぶ「世界のベストレストラン50」のナンバー1に2010年から3年連続で輝く、デンマークのレストラン「NOMA(ノーマ)」

宗教的に美食に快楽を求めることをタブーとされる背景もあ
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

5.0

絶賛のレビューが多いなか、前作に続いてやっぱり乗れませんでした。
そもそも「上下二話完結」と宣伝しておきながら、下の句公開早々に「続編製作決定!」て宣伝するって、これからどういう気持ちで観に行けばいい
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フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

2.5

てっきり「インディペンデンス・デイ」や「スカイライン」な宇宙人襲来パニック映画かと思ってたら、途中から「トワイライト」か「ハンガー・ゲーム」みたいなヤング・アダルト小説になってビックリしました。

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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

5.0

原作ファンで、特に1〜2巻の超絶的な面白さを知ってると、
ほんとに不安というか、アレが映像化できるものか
いまの邦画界でそんなこと許されるのか疑問を持ってました。
が、しかし……


ギャーーーーー!
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ズートピア(2016年製作の映画)

5.0

ディズニー・ピクサーのオールスタースタッフの本気。


シュガーラッシュやベイマックス、アナ雪、ラプンツェル、ボルト……近年のディズニー/ピクサー作品の中でも評価の高かった作品からスタッフを選り抜き、
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カン・フューリー(2015年製作の映画)

5.0

わずか30分の上映時間中、30回は「どうかしてるww」って呟いた。


1985年のマイアミ。
普通の警察官だった主人公は、相棒と共にカンフーの達人を追い詰めるが、すんでのところで相棒を惨殺される。怒
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

5.0

控えめに言って「傑作」
ボストンの地元紙が暴いた、カソリック司祭の児童虐待と教会の隠蔽。


事実に基づく骨太な社会派ドラマで、実際問題2002年のボストングローブ紙の報道をきっかけに、全米各地〜全世
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クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年製作の映画)

5.0

ひとり脚本の優しい視点が光る。
『気にくわない』を暴力的に排除するんじゃなくて、
うまく折り合いをつけながら、日々を模索する話。

「クレヨンしんちゃん」は劇場で知らない子供が、ギャーギャー騒ぐのに混
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さざなみ(2015年製作の映画)

5.0

原題「45years」のとおり、土曜日に結婚45周年パーティを目前に控えた月曜日、老夫婦の元に一通の手紙が届く。
50年前に雪山登山で行方不明になってしまった、夫の元恋人の遺体が発見されたという。
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

5.0

2+2=4者4様悲劇。

か…変わった映画ななー。
江戸川乱歩の世界を、スペインの温暖で明るい空の下で再現すると、こんな感じなのかしら?

少女とパパ、女と老教師の物語のようでもあり、
若い女達と二人
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フロム・イーブル 〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜(2006年製作の映画)

-

第88回アカデミー賞作品賞「スポットライト」の予習用。
ちなみに今作も2006年の長編ドキュメンタリー部門でノミネートされてました。(ちなみに受賞したのは「不都合な真実」)


「スポットライト」の舞
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蜜のあわれ(2016年製作の映画)

5.0

室生犀星、晩年の一作「蜜のあわれ」を石井岳龍監督が実写映画化。

と聞いても、何一つ予備知識がなく
ただ二階堂ふみが出ているという情報だけでみました。

不勉強ながら室生犀星も耽美主義も石井監督作も見
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

5.0

新ゼロ・ダーク・サーティ


ネットフリックスドラマ「ナルコス」のその後。

自分なりに理解しているおぼろげな背景でいえば、
80年代までコロンビアが世界最大にして、アメリカに最も麻薬を降ろしてたのが
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LOVE【3D】(2015年製作の映画)

5.0

汁と肉の回想。
(男って東西問わず過去の恋愛の罪悪感でイジイジするもんなのね。)


新年の朝、昨夜の激しい情事から気だるく目を覚ますマーフィー。
隣には美しい妻が眠り、幼い息子ギャスパーがぐずってる
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ルーム(2015年製作の映画)

5.0

勝手に 2016年、最優秀子役賞!
部屋を出てもそこは次の部屋。脱皮と再生のドラマ。


オーストラリアで実際にあった「フリッツル事件」を下敷きに
エマ・ドナヒュー原作による「部屋」の映画化。
原作は
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くもりときどきミートボール(2009年製作の映画)

5.0

ディズニーでもピクサーでもドリームワークスでもない、
アメリカ産CGアニメの隠れた名作。


大西洋の小島の港町「スワロー・フォールズ」
かつてはイワシの名産地としてオイルサーディンの缶詰工場で栄えて
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完全なる飼育(1999年製作の映画)

-

最近、似たような事件があったなあと思って鑑賞。


そもそもこの映画自体、実在の誘拐事件を下敷きにした松田美智子の小説「女子高校生誘拐飼育事件」を原作にしていて、
さらに調べると実在の誘拐犯は映画「コ
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キャピタリズム マネーは踊る(2009年製作の映画)

-

近い大統領選と「マネーショート」に触発されて再見。


サブプライムローンやリーマンショックてより
資本主義そのものにケンカ売る本作。
すごくマクロ視点な問題提起とパーソナルな事情が
行ったり来たりし
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僕だけがいない街(2016年製作の映画)

5.0

原作未読。
アニメも見てないので、完全にまっさらな状態で見ました。
予告編だけの知識で、誰が出てるどんな話か、
先入観なく見れたせいか、思いのほか面白かったです。

藤原竜也が「藤原竜也といえば!」な
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

-

原作1巻まで読破。
小学生時代までの話しか読んでなくて、ほぼ先入観なしで見たせいか、若い俳優さんたちが伸び伸びと演技して、瑞々しい魅力を存分に見せてくれました。


主演の広瀬すずの圧倒的な魅力を楽し
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

5.0

「マン・オブ・スティール」から約2年。
ゾッド将軍との戦いに勝利したものの、激しい戦いのせいで
街を破壊され沢山の無関係な人々が死んだ世界が舞台です。
日本人には「ウルトラマンが巨大化して、街中で戦っ
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アーロと少年(2015年製作の映画)

5.0

主人公が恐竜の男の子で、バディがウゴウゴな人間の男の子って以外、ベタベタに少年成長モノ。

自然風景の超超リアルなCG描写に比べて、
極めて抽象的でデフォルメされたキャラクター達が印象的。
主人公アー
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ディクテーター 身元不明でニューヨーク(2012年製作の映画)

5.0

サシャ・バロン・コーエンなりのチャップリン「独裁者」

過去作の電波少年な「ボラット」「ブルーノ」に比べると、
ちゃんと映画的なストーリーがあって驚きました。
本性を暴き立てるより、フィクションだから
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