原作・脚本・主演、武田鉄矢。どんだけ勢いがあったのか、図々しさもここまでくると怖くなってくる。ところどころ金八話法が鼻につくものの、いい時代の邦画のよさも残っていて決して悪くない。ブルートレインで博多>>続きを読む
もはや発明と言ってもいいカッペ演技でのしあがった武田鉄矢。その彼にローマの休日をやらせよう!って企画自体が狂ってるし時代と寝るとはつまりこういうこと。もしこれが79年だったらマリアシュナイダーも「これ>>続きを読む
東口からしょん横へ抜ける角筈ガードでご婦人方から財布をカツアゲする和泉雅子。地回りのヤクザと乱闘→鑑別所送りになるオープニングからもう興奮。撮影姫田。でも本作は和泉雅子の非行少女ぶりをみせる映画ではな>>続きを読む
なんとなく若松孝二や渡辺護が撮ったピンク映画の実録犯罪モノみたいな雰囲気。ゾディアック役の人ちょっとジェームズフランコに似てる。行き当たりばったりに行われる連続殺人。映像の質感のせいか予算がないせいか>>続きを読む
霊媒師ベリルリードに仕える執事のジョージサンダース、この全身から漂ううさん臭さがほんとたまらない。本作の後に自殺で亡くなっているけど、もしかしてバイカーたちが永遠の命を得るために試みたことを真似たのか>>続きを読む
リニューアルされた新文芸座のデカスクリーンでみる火サス土ワイ的サスペンス。車がスクラップされそうになるシーンなんてテレビで何度みたことか。なにまじめな顔してみてんだかバカバカしい気分に。司会者フィリッ>>続きを読む
一寸太郎役は椙山拳一郎。堂々たる主演、個人的に顔と名前がちゃんと一致した記念碑的作品に。アニメパートも楽しいしかぐや姫がギャルっぽい口調なのもよかった。音楽はいつものスクリーンサウンドミュージックじゃ>>続きを読む
昼は番匠、レイトは六邦。この春は何度ラピュタに通ったことか。とくに六邦映画特集を組んでくれたことには感謝しかない。ありがとうございます。とはいえ「スケコマシの掟 “SEX”放浪記」を見逃してしまったこ>>続きを読む
楽しい花嫁シリーズもこれがラスト。やっぱり小金治が活躍しなくちゃしまらない。あと坂の上のアパートほかの作品で小坂一也が下宿してた?新家庭問答の鼻からシャボン玉吹く象さんのおもちゃがカラーでみれて嬉しか>>続きを読む
これほんとにクローネンバーグ作品?ロジャー・コーマン製作と違うの?とついつい野暮なこと言いたくなるほど70’sアメリカ映画らしさが詰まっていて感激。この十数年後にギャリーブラックの事故死やジョンサクソ>>続きを読む
二度目なのでセクシーアイコンとしてのハナ肇をじっとりと鑑賞。板前の私服は長袖ポロ。これがまた似合うこと!お母さんが飯田蝶子ってのもよかった。唐突な緑のおばさんスタイルほんとズルい~。ナベプロ軍団による>>続きを読む
いまとなっては佐田啓二と岡田茉莉子が二人だけでみるケチャしか覚えてない。しかも途中で退場してたし。生ぬるい夜風を感じる異国のホテルの様子もよかった気がする。サマセットモームの東南アジアものみたいな雰囲>>続きを読む
R.I.P. ウィリアムハート
カスダンとのコラボだとこの作品が一番好き。うだうだ煮え切らないのにどこかオトボケな地元ボルチモアでのあれこれもいいけど、パリでのありえない偶然のつるべ打ちにはもうわけの>>続きを読む
それこそグッチは喜劇だったけど、サスペンスとして消化しないことにはおさまりがつかないほど業の深い一族のドラマ。血の話。
佐田啓二にお志麻が贈るプレゼントが爪切りセットってそれだけで何もなくとも厭らしい~夫婦の倦怠期のところに不安定な非行少年と若い娘との不倫疑惑とピアニストの下心からのお誘いなどややこしい要素が入り混じっ>>続きを読む
今回の特集で4回目。個人的に番匠花嫁シリーズのベスト作品。千恵子豊三の最初はツンツンしつつもドジョウ鍋テイクアウトからはじまるケーキ二個食いデートを経ての水郷ミーティング。それらのメインエピソードと並>>続きを読む
ブルーロビンスが歌うつがーさん作詞作曲のカステラのコマソン、「スキスキ」ってコーラスはいるとこ好き~。長崎と木場をわちゃわちゃ移動するいつものメンバー、そして奇跡のような全員集合を果たしての伴淳「すべ>>続きを読む
みたときからだいぶ時間がたちすぎていて、今となっては鎌倉ハムと髭剃りキットとウイスキー、小瀬さんの中古(ちゅうぶる)の天体望遠鏡、象さんの鼻からシャボン玉が噴き出るおもちゃくらいしか覚えてないけど、と>>続きを読む
パリでの暮らしはモノクローム。鏡に残したルージュの伝言だけが鮮やかなピンク。ああもう素敵すぎる。アバンチュールは東京で。出迎えの織田さんが運転のオープンカー、女だらけのヘルスクラブ、宙づりになったロー>>続きを読む
たぶん大昔にミッドナイトアートシアターでみて以来。赤い電話ボックスでオーロラ実況するところと、アシスタントの若者が風呂で潜水の練習するところ、バートランカスターがヘリでやってくるところしか覚えてなかっ>>続きを読む
事前情報なしでみたけど失業者コント集みたいな映画だった。出てくる若者みんなティーンエイジファンクラブとその仲間たちにしかみえない。泥棒やめてバンド組んだほうが分があるぞ。女装がこなれてるのはさすがモン>>続きを読む
ブレッソンもいいけどジェームズ・グレイの白夜、ほんと素晴らしいな…すっかり打ちのめされてしまった。いい年して実家住まいのホアキンのいたたまれない様子がいちいち心に刺さる。調子にのってクラブで踊るシーン>>続きを読む
神戸経由して瀬戸内海クルーズで松山へ。いつも以上に観光要素が高め。港で旅館でリフトで猿山で。いつものメンツがわちゃわちゃとバッタリ出会ったり待ち合せたりすれ違ったり。猿たちに餌をたかられる南原宏治も見>>続きを読む
この手の映画では絶対に桜をみせるはずとか言ってたらファーストカットからいきなりドドーンと満開の桜で思わず笑ってしまった🌸
一晩寝たら速攻で忘れると思ったけれど泡のジュール病に皮膚の館、ちゃんと覚えててよかった。瓶詰のジャムのような濁り水に浸かった臓器きもちわる~。鼻毛にしか見えない感覚器官。足の指の水かき。ビニール袋から>>続きを読む
冒頭のヘリコプターが無音でゆら~っと現れるところよかった。内容はほんと一ミリもわからず…弄ばれるジュエルリングのようなおしゃぶりと愛撫される人体模型がなんだか卑猥。おしゃぶりをメスで切り刻むとこゾワゾ>>続きを読む
深夜テレビでおすぎが興奮気味に大絶賛してたのを覚えている。いまみるとゲストも含めみんなスターばかり出ていて楽しいのなんの。全然タイプは違うけどクセ強めな大勢の登場人物をさばく手腕の見事さにおいて、アル>>続きを読む
家庭でも職場でも女たちにヤイヤイ囲まれ鼻の下伸ばしたり困った顔したりのリチャード・ギアをひたすら愛でる映画。なんだあのバカみたいな竜巻。
藤竜也のバチェラー部屋みてるだけで大満足。素敵な蛇腹エレベーターで酔いつぶれるヒットラーおじさんは榎木兵衛、階下に住む中国人は草薙幸二郎。雰囲気がありすぎて舞台が新宿なのか横浜なのか惑わされてるうちに>>続きを読む
30年ぶりに再見。その頃の自分の心境含めて「懐かし~」以外の感想はとくにないけど、この世界観嫌いなわけない。エイズやゲイについての取り上げ方が今見ると危うくてヒヤヒヤ。でも当時はそんなもんだった気がす>>続きを読む
20年待たせておいてこれ?前作の「運命の女」も最高だったけど、本作もエイドリアン・ラインにしか表現できない、パトリシア・ハイスミスの青白い炎が燃えたぎる沈鬱なメロドラマ。そもそも画面もシアン強めのエイ>>続きを読む
医師の中丸信さんとの結婚が決まり幸せ絶頂な看護師の麻吹さんを地獄へ落とす橘ユッコさん。イーブルな魅力が爆発していて素敵。金のためでもなんでもなくただただ純粋悪。愛奴クラブの淫婦ふたりが喫茶店でしみじみ>>続きを読む
雪の降る街を~♪ 雪の降る街に~♪
歌いだしだけが永遠にループする呪いにかかった長門裕之の懺悔録、と言うにはほど遠いブラックさ。釜ヶ崎舞台に今回は取り締まる側を演じるドブのキリスト浜村純の慟哭も一生>>続きを読む
冒頭15分はまるで英映画社が製作した八幡製鉄所のPR映画のよう。用途にあわせて板状や線状の様々な鉄材が作られていく流れを紹介。そこにコンベアを見守る笠智衆やら、なにやらレバーで操作する織田政雄やらいつ>>続きを読む