Diamanteさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.5

ツインピークス然り、老人のカット無しのロングシーンが映されていて、語弊があるかもしれないが面白くて穏やかになる作品であり、実話ベースではあるが、リンチ作品に度々ある演出が沢山ある意味では、カルトもエロ>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.0

前作ファンでその後原作を読んだりし、かなり好きな作品だったので今作は楽しみであり不安でしたが、結果面白かったです。
予想通りというか当たり前ではあるが、今作も原作通り忠実に描いている訳ではないが、要所
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スーパー!(2010年製作の映画)

3.5

もしも実際の世界でヒーローを演じたらどうなるのか、そんな疑問をコメディタッチに描き、低予算に対して豪華なキャストで描かれた作品。
間違いなくコメディではあるのだが、モラル観点で疑問視を抱かせるシーンで
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.5

題名どおり裁判員制度も含めた法廷や、散りばめられた演出による複数に思わせる真実等、全てにおいてなげかけた問いになっており、構成として成立しているが納得し難いものでした。
マクガフィン演出の様な胆を置か
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ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡(2017年製作の映画)

2.7

実話ベースとゆう事でオチは大体読めていたが、、初めて知る話なので細部までは分からないが、度重なる幻視や着付け薬として痛みを充てがう描写、ラドクリフの極限状態な肉体等、眼を見張るシーンは多々ありました。>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

今回からニューヒーローが加わっていますが、今後単体作が観たくなる程、しっかりとキャラ設定が出来ていたように見えました。近年では前作も含め、暗く重いテーマが続いていたような気がしていたが、フラッシュが居>>続きを読む

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)

3.0

復讐をテーマに話が展開されてゆくのだが、モラル的な観点だけでないところが良かった。現実問題として理想論だけでは済まない事が多々ある中で、この映画も最初は報復が功を制すところから始まり、それ故にその後の>>続きを読む

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.7

一応は恋愛映画としているが、ジャンルを特定させない作りと、リンチ作品では個人的に一番ベタな表現で描かれている映画だと思います。
オズの魔法使いを下軸にして、監督特有の表現、いかれた人間の写しかたや、妄
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.5

TVで話を知り、原作を通して今作を鑑賞。多少の脚色はあるが基本実話ベースなのでストーリーは置いて、とにかくボブが凄くて、映画用に教育された専用ペット並みの落ち着きに関心しながら観ていました。
ペットの
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

全体を通して脱力した構成と哀愁を漂わせるストーリーが展開され、突出した顛末が無いのに全てにおいて先が気になる話しと、登場人物の一人一人をもっと掘り下げて見たくなる不思議な映画であり、ある種穿った人間賛>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.0

話とは裏腹に、シリーズ中一番のギャグ作品になっていて、1と比べてもシリアスシーンが全てコメディタッチに見えました。特にロキのキャラが変わってきている気がしました。
最近のマーベルはアベンジャーズへの伏
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マジック(1978年製作の映画)

3.2

サイコパス映画は多々あるが、この映画はその異常さを細かく写していて、池に人を沈めるシーンでは人形に見張らせるように設置したり、主人公は頭では異常性を理解していても対象を作り上げてしまう苦悩と葛藤し続け>>続きを読む

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.0

ストーリーの整合性が気になるのはいつもの事として、毎回それを上回るアクションや役者陣の魅力があって、今回も極力CGに頼らないシーンが多々あり、十分楽しめました。
それと同時にいつも以上に気になってしま
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

確かに論争になるのも頷ける内容と、全体的な軽いテイストが観るものにとっては不謹慎に思えたり、トラウマを増長させているように見えるかもしれないと思います。
ただ、終始訴えているメッセージの一つとして警察
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パターソン(2016年製作の映画)

4.5

大多数が視点を当てない様な何気ない事を面白く思うセンスが凄く、表現方法として、一見代わり映えなく見える日常の些細な変化を多彩なアングルを使って映しているので映像として面白く、それら全てを愛でている監督>>続きを読む

心が叫びたがってるんだ。(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

アニメは見ずに鑑賞。
全体として良い話でした。特に最初のきっかけ設定がよくて、引き込まれましたが、改めて余り得意なジャンルでは無い事に気がつきました。
基本的に皆んな良い子過ぎで、感情が溢れんばかり
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セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

4.0

ゆっくりと十分過ぎる程の間で、世間との別れの準備をしていくあの破壊映像は、心理的な負の心情が強烈に伝わり、不安感や消失感ともとれるので、ハネケ作品の中でもかなり辛いものがありました。
原因を省き、行動
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ブルーノ(2009年製作の映画)

3.5

ボラット同様、今作も潜在する差別意識を差別でもって洗いざらいにさらけ出していくのだが、演出方法が尋常じゃなく、前作の比じゃなかった。
今回は眼に映るもの全てがターゲットであり、あまりに差別的で下らない
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.2

後に横行していく類似作品と比べても、かなり秀逸な映画でした。
単純にイマジナリーフレンズに重点を当てたミステリーではなく、話が進む中で様々な憶測に飛ぶよう方向性を分けていった先に、あの恐怖シーンは本当
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悪を呼ぶ少年(1972年製作の映画)

3.5

イマジナリーフレンドを題材にした作品は多々あるが、統合失調症や多重人格にも共通する、自身の嫉妬や醜悪がそのまま反映されている場面も見られ、単に横暴だった兄を演じているだけでないところが怖い作品だった。>>続きを読む

小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

3.3

キリスト右派やゲイに対する風潮はアメリカに当たり前のように根付いていて、その背景の違いから題名がこうも変わってしまった気がしました。
現代版緋文字と言うべきか、周囲をピューリタンに見立てたあの構成は今
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あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)

2.8

構成に違和感があり、普通なら親権問題前に母親に伝えるべきある情報が、言わないのは映画として後半にもっていきインパクトを与える為の理由に思えてしまったのが少し残念だった。あとはやはり母親が最悪過ぎて感情>>続きを読む

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

3.8

相変わらず行動原理やアクション構成のタイミングが突出していて、終始ギャグの領域ではあるが、極力スタントを用いたシーンを取り入れていて、テイストを変えながらシリーズとして飛躍しているところが凄いと思いま>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

5.0

今の時代にこんなにも古典的で、勧善懲悪な王道を貫き、何の裏切りもない予想通りのストーリーをやってのける凄さと、反して徹底した斬新でぶっ飛んだアクションの連続に完全にやられました。
滅茶苦茶な構成も全
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

完結に纏めると文字通り万能ゾンビとの友情話だが、とにかく発想が下らなくて、頻繁な下ネタと、ラドクリフが度々ただの人形になっているチープ感など演出面もふざけ通していた。
そして死体に対して愛や友情を深め
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人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

2.8

海外では実在例として、メディアによる非難があったことを記憶していました。
確かに実際でも買物感覚的な需要と供給のバンクの対応は秩序に掛けている様思え、共感して傷付く子供もいると思うが、中にはその逆もあ
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ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年製作の映画)

3.5

相変わらず無茶苦茶な設定だけど、それも吹っ飛ばすアクションのボリューム感が凄く、三部作の区切りとして最高峰でした。
レースとクライスラーとニトロも忘れずに登場するのも良かった。

モーリス(1987年製作の映画)

2.8

恋愛が困難な時代故に出会い結ばれるまでの過程が簡略的に見えてしまうのは致し方ないとして、当時の同性愛者の人達の苦悩は想像を絶する物だということは伝わってきました。
同性愛とは関係なしに、この手のラスト
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.0

記憶が断片的だったので再鑑賞。
内容もさる事ながらブラックなセリフネタも多く、雷や雨など一々演出があざとく、監督の息抜きとゆうか、役者も含め楽しんでいる感じが伝わってくる映画でした。

鬼婆(1964年製作の映画)

3.3

最小限の設定と演出でもって、多種多様に富む戦慄と不快な表現を映し出している凄い映画でした。
近年では園子温監督もそうだが嫁に対する過度な演技指導が目立つ作品であり、乙羽信子の身体を張った演技に圧倒され
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ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.0

対照的なジュリアンムーアと妹や友達の演出で、スカーレットヨハンソンの自己中心的な面が目立つが、基本的には理想通りでないと満足出来ない性的な病を持った男の話で、こういう人は日本も含め多そうに観えました。>>続きを読む

隠された記憶(2005年製作の映画)

3.6

当時、あの間に集中力が途切れながら観ていたのでラストやショックシーン等断片的にしか記憶していなかったが、再鑑賞すると中々味わい深い作品でした。
まず全体的な独特な間はハネケ映画の中でもかなり鏤められて
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ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)

3.3

1から観てるとメンツだけで楽しくなるが、ケイパー色が強く、レースはほぼ無いが映画としてこの方が面白かった。
設定上細かい粗も多々あり、一作目より外車が多くなってたりと、個人的に悲しい要素もあるが、単純
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.5

まず後半の結末から始まるのでその後のハッピー演出が思い出を振り返っているような演出になっていて、同じシチュエーションでも時間による温度差がかなり違っていたり、基本的に男性による一人称目線なので女性側の>>続きを読む

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.0

勿論どんでん返しとしては良い終わり方なのだが、それにこだわり過ぎているあまり、あるシーンでは一人での主観場面なのに余りにおかしなリアクションが多々あり、再鑑賞すると構成に違和感が残る映画でした。ただそ>>続きを読む