MinaMiさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

MinaMi

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オペラ座の怪人(1925年製作の映画)

2.1

モノクロの無声映画という時代において、怪奇映画としての演出はよくできてるなぁという印象。
2004年版で美しく描かれすぎていることに違和感があったファントムが、しっかり怪人である。ちょっとお人好しすぎ
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スタア誕生(1954年製作の映画)

2.6

主演のジュディ・ガーランドの歌声がこの映画を支えている。ただし、3時間は長い。もっと削れるシーンあると思うのだけど。
昔のボラギノールのCMを思わせる静止画に音声オンのシーンはなかなかシュール。
めで
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グレン・ミラー物語(1954年製作の映画)

3.1

偉大なる音楽家になるためには才能だけでは駄目なのかもしれない。良い仲間、良い妻、良い質屋が必要だ。
あんな名曲、こんな名曲の裏側に隠された内助の功。
もちろん脚色や美化されている部分はあるだろうが、や
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.5

いつもの是枝節にまんまとやられる佳作。子役の使い方がうまくてずるい。重く描こうと思えばいくらでも出来そうなテーマなのに、樹木希林さんはじめ俳優陣の間の取り方がユニークで笑いながら観れてしまう。
何気な
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.1

『THIS IS IT』を彷彿とさせるスーパースター偉人伝。大人気ロックバンドのボーカルとして世界を舞台に活躍する、という青少年の典型的な夢を体験させてくれる。クイーンの楽曲は好きだが、本人達について>>続きを読む

鉄道員(1956年製作の映画)

3.3

子供はつらいよ。大人の事情に振り回されて、内緒の伝言ばかりことづけられて。自分勝手な父や兄や姉のことを心配しながら強く生きる少年を応援したくなる。
貧しいながらも意志を持って生きる人々にクリスマスの優
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めぐり逢い(1957年製作の映画)

3.3

デボラ・カーの気品ある美しさを堪能できる作品。船上でのお洒落な会話や南仏の小さなお庭での出来事にうっとり。
冷静に考えると婚約者ほっといて浮気してる軽薄な男なのだけど、二人の魅力にやられて、純粋さすら
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.9

クリスマスの夜に毎年観る作品。自分なんて生まれて来なければよかった、そう思ってしまう時、ぜひ見てほしい。
こんな奇跡はそうそう起こらないけれど、クリスマスならいいよね。
最後にはいつも号泣。

・脚本
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.5

見事に胸糞悪い映画。悪意が善意を蹂躙する様に吐き気を催す。幼稚さという狂気。『ミザリー』以上の嫌悪感を抱かせるのは、姉妹同士という関係性が肉親ならではの信頼感を醸し出すから。ラストシーンで再び人々の注>>続きを読む

小さな中国のお針子(2002年製作の映画)

1.8

アルバトロスフィルムのロゴを見て、ずっこけてしまいそうになったが、たしかにアルバトロスの味がした。
外国の素晴らしい文学=フランス文学として描こうとするフランス映画の奢りというか、啓蒙精神を感じてちょ
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山猫(1963年製作の映画)

3.2

長い。でもそれを乗り越えてでも観たいと思わせる画の美しさ。ワンカットワンカットが絵画のよう。
美しいシチリアの風景や、優雅な貴族の暮らしを描くロングショットが印象的。
アラン・ドロンの精神の薄っぺらさ
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.3

リバイバルのたびに映画館に通ってしまう。
冒頭の音楽と集団のダンスシーンでグッと引き込まれる。
曲が好き、キャストが好き、風景が好き、衣装が好き、ハリウッドほどの商業性を感じない点が好き、ちょっとダー
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.9

10回くらいは観ている気がするがあらためて記録。
ナウシカの頃とメッセージは一貫して変わっていない宮崎監督。むしろナウシカで描ききれなかった部分も詰め込んでいて濃い分、説明がなくて寓意的に想像、考察で
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孤狼の血(2018年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて鑑賞。豚の糞を喰わせられながら殺されるのは嫌だなぁ。首と体をバラバラにされたり、溺れて膨らんで死ぬのも怖い。怖いことがこれ以上起きないように、かたぎが巻き込まれないように命をかけて綱>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.5

冒頭の静かな戦没者墓地から、記憶を旅して始まる地獄の上陸作戦。この世の悪夢を詰め込んだような20分間で本作が伝えようとしている「戦争」というものを理解する。
個人的には同じスピルバーグ作品だと『シンド
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.0

アニエスおばあちゃんが可愛い。JRがいい奴。フランス各地の村や港、廃墟に旅で出会った人たちの大きな写真を貼るプロジェクトを描いたドキュメンタリー風ロードムービー。
ゴダールのくだりは台本かアドリブかわ
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風とライオン(1975年製作の映画)

3.1

20世紀初頭のモロッコの利権を狙う欧州米国とベルベル人の首領ライズリとの戦いを描く。
ショーン・コネリー演じるライズリがかっこよすぎて、しかもどう見ても欧州人、モロッコの肩を持たずにはいられなくなる。
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.1

眼福映画。ふとしたカットがフェルメールの構図でため息が漏れる。
スカーレット・ヨハンソンの顔があまり好きではなかったけれど魅力にどんどんハマっていく。真珠に負けないほど澄んだ瞳と瑞々しい唇が美しい。
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.0

そんなに名作なのかなぁ。
ミュージカルは好きだけどどうにもハマれない作品。
服もダンスもカット割りもダサい気がする。
時代を理由にするのであれば、もっと古いミュージカルの方が洗練されている。
歌は良い
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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.3

ハッピー!とにかくハッピー!
そしてcherの迫力よ。
パリのレストランで踊るwarterlooでウキウキ。
一緒に歌いたくなる曲ばかり。
東京の会議室の壁に書かれた「整合性」の文字がツボだった。
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

勝手にハードルを上げすぎたせいか、それほど感動しなかった。というか、意外性があまりなかった。
ワンカット長回しでカメラの血を拭いたり、途中でカメラが転がったり、撮り方が変わったりしてる時点でカメラの向
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

3度目の鑑賞。
ジャズが好きで、古い映画が好きな自分にはオマージュだらけの大好きな作品。
見るたびに発見がある。

夏の初めの2人のシーンでセブの予言は2つとも外れるけど、秋の終わりの2人のシーンでは
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.5

やはり名作は何度観てもよい。17の頃初めて観た時の瑞々しさは今も変わらない。全てが名曲、全てが名シーン。映画とはこうあるべきという美しさに感動。ぼろぼろ泣ける。
あらためて見返して新たな発見。トラップ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.3

泣くとわかっていてもやっぱり泣いた。ピクサーの家族ものには弱い。
メキシコ訛りの英語が可愛らしくて、優しい気持ちになれる。
流石、死者の街の描写は色彩豊かで見入ってしまう。
当然、楽曲も素晴らしい。
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.9

【2018年9月9日に続き再鑑賞】
無駄を削ぎ落とす潔さ。ワンカットの長さ、台詞の簡潔さ、無音シーンの多さにも関わらず退屈させない。それどころか映画に引き込む効果を生み出している。
発する言葉も登場人
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

期待が大きすぎたせいか少し残念。#me tooの盛り上がりに便乗した感じが否めない。
男女平等プロパガンダ映画に近い感想。
コメディタッチを想像したがそうではなく、かなり忠実に70年代初頭のウーマンリ
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.4

HUNTER×HUNTERのグリードアイランドとオールスターが乱闘するスマブラを足して二で割った感じ。
ゲーマーやゲーム配信が盛り上がる世相を反映したオタクのためのオタク神話。
ギレルモ・デル・トロ監
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.6

紳士の格好良さがテーマかと思いきや、意外とバカで下品。
なによりもコリン・ファースのスーツ姿が素晴らしくて惚れた。

・脚本 6/10
・演技 7/10
・演出 8/10
・音楽 8/10
総合点 2
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

2.5

笑える!
くだらなさと忠実さのバランスが良い。
馬鹿馬鹿しくて最高。
イギリスだなぁ。
サム・ライミーはかっこよい。

・脚本 7/10
・演技 4/10
・演出 5/10
・音楽 5/10
総合点
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

2.8

『ブリジットジョーンズの日記』然り、全ての少女漫画の原点だと思う。
原作読まなければと思わせる、登場人物の謎の思考。
ダーシーは全ての女性が好きになると思う。
あまりに調子良すぎて原作者はどう考えても
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

2.1

監督の世界観が好きな人は好きだろうなぁと思います。
不思議×不思議。
思ったよりも感情があるキャラクターに、意外性を感じちょっとうるっとするシーンも。
この癖になる感じ、好きな人にはたまらないんだろう
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

-

酷い。
これじゃあ、宮崎駿のようなものを詰め込んで、そんな感じにしてみました、だ。
ジブリで学んだのは作画だけか。
自分が伝えたいことはないのか。
これじゃあジブリの同人だ。
映画じゃない。
点数をつ
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.4

ロシアで上映禁止ということで期待して行ったら、フランスのゴーモン社の作品のロゴがいきなり出て笑ってしまった。ほんと他国も平気で風刺する国だなぁ。
保身とおべっかで塗り固められた滑稽な政治家の振る舞いを
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ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

2.8

赤ちゃんと子犬と小さな子供の可愛さをとにかく詰め込んで、キュートさで甘くなりすぎそうなところを、おっさんボスベイビーのニヒルな微笑みで苦味を加えている。さらに、エッセンスとして古い名曲と大人に向けたジ>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.1

ダニエル・デイ・ルイス演じるレイノルズの所作が美しく、還暦を過ぎているとは思えない色気を感じる。英国らしいファッションが品添えている。
ストーリーとしては、女ってなんなんだ……と思わせる一方で、いや男
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

冒頭の淡々とした画面を観ながら、これがパルムドールでなければこんなに観客を呼べなかったのかなぁなどと考えていたが、徐々に是枝ワールドに引き込まれていつのまにか泣いている。
肩の力が抜けてんなぁ、という
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