観て良かった…!映像が普通に面白い。
"ケレン味溢れる"とはまさにこのこと!
アイリスやスプリット・スクリーン等クラシカルな演出に溢れているが、編集のテンポがすこぶる良いので魅了される。トリップ演出>>続きを読む
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硬派な『シン・ゴジラ』からどう出るか。本作はそこを強く意識した地点からスタートする。「シン・ゴジラ」のタイトルを塗り替える「シン・ウルトラマン」、いかにもゴジラぽい禍威獣や、東京駅に出現する巨大不明生>>続きを読む
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グイグイ引き込まれる。久々に、こんなにもパワフルな映画を目にした。
映画を見終えた後に印象に残るのは、やはりゴジラ、凄まじい脅威であるゴジラだ。
本作は「神の化身」ゴジラがあっと驚かせるアクションと>>続きを読む
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エドワード・ヤン監督作品は、『エドワード・ヤンの恋愛時代』に続き2本目の鑑賞。
惚れ惚れするほど美しい、光の明暗と彩色。都会の夜、ネオンにはっとさせられる画面。
華美でないカメラワークを補強するのは>>続きを読む
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ヤン監督の作品は初鑑賞。
(あまり良い環境での鑑賞ではなかったので、評価がちゃんと出来ていない可能性が高い…)
濱口竜介監督の『PASSION』『ハッピーアワー』は、疑いようのない程本作の影響下にあ>>続きを読む
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吹替版。ロバート・ゼメキス監督作品。
御伽話のキャラクターになりきるトム・ハンクスからして、本作はその立ち位置を大人向け作品とする気はあまりないように思えた。
ディズニー直々の映画であるにもかかわら>>続きを読む
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『キャシアン・アンドー』から続けて再鑑賞。
シーズン2終盤で大きな犠牲の末たどり着いた事実。キャシアンは、本作での任務にどれだけ懸けていたのかと思いを馳せた。
旧三部作以降、初めて実写で帝国/反乱軍>>続きを読む
森山直太朗のドキュメンタリー(というよりほとんどライブ映像)。フィルム風・VHS風といった画質、そしてレンズでの遊びなど、多種多様な視点で彩る。ステージを俯瞰で捉えたショットに惹かれた。
ドキュメン>>続きを読む
「木漏れ日」「水面に落ちる緑」といった、自然の美しさをありありと捉えたカットが作品にスケール感を与え、キャストやロケーションの少なさという問題をある程度解消している。
繊細な映像に対して、かなり芝居>>続きを読む
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ロバート・ゼメキス監督作品。オーソドックスなアメリカ映画でありながら、「固定画角縛り」という挑戦および、VFXの新境地の開拓をめざす。
メインストーリーと言える、リチャード(トム・ハンクス)家の物語>>続きを読む
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「彼女を人工的に作る」というかなり倫理的にまずい行為を平然と行う主人公。そういう事に対する責任の重さを描くのか?と観ていて引っ掛かりを感じていたが、展開が進むにつれどんどんとそういう物語へと進んだり、>>続きを読む
ロバート・ゼメキス監督作。宇宙人とコンタクトを取ろうと奮闘する科学者を描いたSFだが、科学者である主人公に対して、宗教の立場を代表するようなキャラクターが準主役に据えられており、宗教観を問うテーマが強>>続きを読む
再鑑賞。岩井俊二監督作品。
本来のフィルムの粒子やハレーションが、4Kリマスターの際にそのまま残されたおかげで、画質は向上しつつも、この作品(もといこの頃の岩井作品の)独特の幻想性が存分に堪能できる>>続きを読む
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「侍が侍たるアイデンティティ」を、衰退し行く時代劇に見出す、孤独なタイムスリッパーたち。ラストの鬼気迫る殺陣も相まって、自らの運命を賭ける主人公への感情移入を強く促す。
丁寧な造りの演出・カット割り>>続きを読む
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『羊たちの沈黙』『セブン』『CURE』に『IT』のペニーワイズを放り込んだような、監督の趣味を集めたような映画。しかし前半〜中盤にかけての、緊張感と衝撃のつくり方はなかなか上出来で、「観客の意思と反す>>続きを読む
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黒澤明監督作品。無数の騎馬兵が大地を駆けるショットがもつ、迫力は滅多に見られないものだった(ただ、後半になってくるとデジャヴ感が…)。
本作は、信長・家康が登場し、史劇としての側面も強いのだが、もう>>続きを読む
ライティングへの意識が素晴らしい作品だった。とある設定が物語における重要な伏線になっているのは勿論、西洋画のようなコントラストが画面上に常時もたらされる理由づけとしても機能していた。そのお陰で、霧中の>>続きを読む
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北野武監督作品。「前半を後半でパロディする」という変わった構成。
「謎の男から指令を受ける殺し屋」という設定からしてフィクション味が強いうえ、コントじみた撮影・照明・美術(ロケの都合や、後半のギャグ>>続きを読む
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過度な演出、説明、演技をそぎ落とした、あまりにも美しい構成の『ソナチネ』と比べ、本作『HANA-BI』は圧倒的に+αが多い。暴力、ヤクザ、妻への愛、花火、雪景色、青い海、キャッチボール、トランプ、拳銃>>続きを読む
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単身都会へやってきた「名もなき」青年が、たった数年で、ヒットチャートの頂点、更には国民的カルチャーのトップに躍り出る。それが引き起こす周囲の変化。要求に次ぐ要求。質問に次ぐ質問。どこへ行っても何をして>>続きを読む
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1年経ったら絶対何も思い出せない自信がある。それほど、映像におけるイメージに力がない。ただ、それが「まる」というシンプルな表象を1番に際立たせている、とも言えるだろう。
「まる」がアートとして国際的>>続きを読む
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マンゴールド監督らしい撮影。シネスコの超接近のサイズが連続する構成に、手持ちのブレによるドキュメント感=生感をプラスし、過酷で容赦ない世界を生々しく描く。
私は監督のカット割りとは、どうもソリが合わ>>続きを読む
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前半の盛り上がらなさには不安を覚えたが、本作は「銃」が登場する度に2段、3段と面白さが増していった。①ウサギ狩りの「銃」→妻が夫の不貞現場を(双眼鏡で)目撃、②不倫相手を追う「銃」+屋敷内のドタバタ・>>続きを読む
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パワフルかつ荒削り。それの良し悪しはさておき、本作が長年愛される理由はなんとなく分かった気がする。
カメラワーク(手持ち)とライティングの大雑把さから来る映像の雰囲気は、まさしくB級映画。そして「若>>続きを読む
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ゾッとさせる系のホラー映画。Jホラーの系譜を継ぐがごとく、『降霊』『回路』『仄暗い水の底から』etc…といった作品に見られる、定番ホラーの要素で構成されている。
そのお陰で雰囲気は出ていたのだが、ど>>続きを読む
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本作の主人公・渡辺儀助は、『PERFECT DAYS』のごとく丁寧な独身生活を送っている。穏やかな日々、さまざまな人々との交わりの中、季節は過ぎて行く。
ところが、そこに「敵」が乱入する。
丁寧な>>続きを読む
長回しステディカムの多用・浅めのフォーカスは、江口のりこの存在を常に孤独に、浮き彫りにする。そして、浮き彫りにされた江口のりこは、その一挙手一投足にフラストレーションを激らせ、ヒリヒリとした感情を本作>>続きを読む
一揆シーンの迫力、これに尽きる。
物凄い数の群衆が一心不乱にこちら(カメラ)に向かって駆けてくるだけで迫力があるが、背景の闇・大量の松明が良いアクセントになって、画の威力が増大している。
そして敵と>>続きを読む
付き添いで。※ファン目線ではありません
縦横無尽に人物の間をすり抜けるカメラワークのライブパートはすこぶる良い出来。各ジャンルのダンス・動作や演出にこだわりがみられ良かった。
また、これだけ人数の>>続きを読む
宇宙・地球・生命を描く壮大な物語。このテーマをストーリー主体で(しかも青春映画が飽和するこの時代に青春アニメの下地で)映像化しようとしたのは、凄まじく挑戦的。
そして、人ひとりの人生懸けても作れるもの>>続きを読む
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塚本晋也監督作品。事故に遭う場面の白飛びや、ダンスのカットの繋ぎ方など、自由自在で監督らしい演出がところどころ見られる。だが、全体的にはかなり落ち着いた作品だった。
サイケな『鉄男』とはまた違う、そ>>続きを読む
クローズアップやズーム、様々な画角を巧みに使いこなした映像のリズムが非常に気持ち良い。まさに理想的なカット割り。それに加え、小気味良いバンド風の劇伴がまた、良い味を出している。
何歳でも変わらぬクリ>>続きを読む
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ズームイン/アウトと長回しによるショットの緩急の付け方はかなり良かった。ラストに至るまで、心を揺さぶる程の起伏はないストーリーだが、それがかえって殺しの血生臭さと冷酷さを引き立てていた。
悲劇的なラ>>続きを読む