Chicoさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

Chico

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マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

イギリス人の庭への熱量が伝わる。花が綺麗。衣装、セットなど細部へのこだわり、セリフには知性が溢れている。そしてアメリを彷彿させるようなファンタジーチックな雰囲気がとても素敵。

ここから辛口レビューで
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DARK STAR/H・R・ギーガーの世界(2014年製作の映画)

4.3

 映画エイリアンのデザインで一躍その名を世に知らしめたギーガー。それは彼の人生のターニングポイントであり、意義のある功績だけど、彼の作品世界のほんの一側面だ。

 自宅兼オフィスで彼の生活に密着し、家
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.8

デビュー作「マイ・マザー」から「たかが世界の終わり」までを巡ったドキュメンタリー。本編52分とかなりコンパクト。

ドランの映画製作にむける熱意、姿勢。インスピレーションの源、デビュー作を生み出した経
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アンジェリカの微笑み(2010年製作の映画)

3.8

永遠の語らいがすごく好きで観てみた。やっぱり、「え?」ってなる感じは同じ。
そしてすごいレトロ感。どうやらずいぶん昔に構想していたらしい。
だけど100歳超えてこの愛の物語を撮ったことに意味があるよう
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.5

この作品は前情報なしで観たほうがいいかも…

「サマーフィーリング」 を観てからの「アマンダと僕」。

共通して「突然大切な人を亡くした悲しみと喪失感に向き合う」というのがテーマだけど、この作品は前作
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.3

大切な人との突然の別れ、不在を受け入れ、その面影を穏やかに胸に抱けるまでの物語。

街や部屋に表情がある。 

監督の眼差しがそれぞれの街への愛に溢れている。脚色のない素顔のような風景は
そこに流れる
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.8

再鑑賞。前観たこと途中で思い出した。
過剰すぎる怒りと憎しみが痛々しい。
同じような応酬が繰り返され、修復できずもつれていく。
思春期の視野の狭さ故の焦燥感や不安定な様相はうんざりするほど伝わってきた
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.3

"タイムトラベル(SF)✖️ラブストーリー"な雰囲気で、恋愛風ジャケットだったためにあまり食指が動かなかったんだけど機会があって鑑賞。実際はラブストーリーもそこそこにかなりハートフルな家族愛映画。>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

不朽の名作若草物語。何度も何度も世界中で作品化されて来たあまりにも有名な物語。どうやって新しい視点で描くんだろうと思いつつ、シアーシャが好きなので手に取ってみた。
グレタ・ガーウィグ監督×シアーシャ・
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コロンバス(2017年製作の映画)

3.8

小津安二郎へのオマージュなのか。建築も含めて街が美しい。行ってみたくなった。建物に癒しの力はあるように思う、それが有名が無名かに関わらず。

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

なるほど、新しいってこうゆうことか。体感する映画。観た後良い意味で疲れた。

SNSでのやりとりは前半、タイラーと恋人の心が通じ合えないツールに使われていたのが、一転してラストで家族が通じ合えるツール
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ショート・カッツ(1993年製作の映画)

4.2

レイモンド・カーヴァーの小説をベースに22人の登場人物がロサンゼルスを舞台に繰り広げる群像劇。上映時間189分(長い!)

前観たけど覚えてなかった。今回は原作を読んだ後に観た。確か10作品とかそこら
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

特殊メイク技術が凄すぎるし、映像がきれい。
主人公が(外見の醜さや人と違う能力等故に)感じる周りからの孤独感、悲しみ、諦めが痛いほど伝わって来て、その感情が同種と出会い、交わるシーン、体に起こる現象に
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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

4.0

前に一度リアリタイムで観たけど内容忘れたので再鑑賞。
前回はあまりピンとこなかったけど、盛られたアイデア一つ一つがとてもユニーク、余命いくばくかの中の恋愛って、一見チージーなあらすじがとても新鮮に映っ
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We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.8

アートとしてのファッションとビジネス。個人と組織。白とその他の様々な色。ファッションという言葉の意味。不在の中の存在。衣類が自分の肌のようになる感覚。マルジェラをまとうということ。


何年かぶりにア
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

難しいことに思いがちな資本主義の話をかいつまんでわかりやすく説明した啓発映画。
18世紀はまさに資本主義の時代であった。ソ連共産主義が崩壊し、絶望と不信の中、再び資本主義が現れる。幾度かの戦争と金融危
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.3

グザヴィエ・ドラン、すごい。
母親との確執、アイデンティティの揺れ、ドランの映画のテーマだけど、この物語はいつもよりもっと深いところまで連れて行ってくれた。
1人の「生」を犠牲にして、孤独と悲しみにも
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

監督 岩井澤健二
製作 日本 2019
原題 音楽

ゆるい、あつい、カッコイイ。エンドロールにやにや。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

マンハッタン語らせたらこの人の右に出る監督はいない。ニューヨーク、マンハッタンへの郷愁と愛が詰まった作品。華やかでモダンなマンハッタン(たとえばSATCで描かれたような)がある一方で、レトロでしっとり>>続きを読む

シンプルメン(1992年製作の映画)

3.5

オフビートな雰囲気は好きだけど、わちゃわちゃと詰め込んだ素材が喧嘩してバランスを崩してるような気がした。ラスト素敵だけど映えてこないのはそれが理由かも。ホリー・マリー・コームズが初々しくて可愛かった。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

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自分の居場所がわからない、こんなとこで何してんだろう、迷える子羊のような主人公。(出てくるのは山羊だけど)。まさにロストイントランスレーション。舞台となったウズベキスタンが美しい、人々の生活がリアルに>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

物語の展開は終盤にかけてかなりチープだけど、ネットがもたらした影響を様々な側面から浮き彫りにしていく様が斬新。

永遠の語らい(2003年製作の映画)

4.0

ちょっと、どうゆうこと!?と、度肝抜かれるラスト。9.11後に製作された映画。人類の文明、争いの歴史を古代ギリシャから9.11まで語る。歴史の延長線上にいる私達、現代人に向けた痛烈なメッセージ。映画終>>続きを読む

八月の鯨(1987年製作の映画)

4.5

舞台となるのは岬に立つ一軒家、登場人物は老人達、大きな事件は起こらない。潮風と海の匂いが届いてきそうな家の夏の終わりの物語。あらすじは簡単に説明できるかもしれないけど、この映画の良さは観ないとわからな>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2014年に埼玉県川口市で実際に起こった事件を基にしたフィクション。
 母親の括弧付きの愛情によって育てられた少年は自身の祖父母の命を奪うという取り返しのつかない罪を犯してしまう。母と息子の共依存的と
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

4.5

1970年代アメリカ、カリフォルニア州にあるドッグタウンという町で、スケートボードの新しいスタイルを生んだ3人のスケートボーダーの実話をもとにした映画。

クール‼映像も音楽もステキです!!何気にキャ
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キングス&クイーン(2004年製作の映画)

5.0

何回目かの鑑賞。

エマニュエル・ドゥヴォスを、これ以上綺麗に撮れる監督がいるだろうか。マチューアマルリック然りほんとデプレシャンは俳優の良さを引き出すのがうまい。

ムーンリバーで始まりディキンソン
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