Chicoさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Chico

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ナイトクルージング(2018年製作の映画)

4.0

全盲の方の映画製作を追ったドキュメンタリー。

私は生まれてからずっと目が見えていて、それを前提に世界を認知して生活している。だから先天性全盲者の加藤さんの置かれている状態がどうゆうものなのかわからな
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話の話(1979年製作の映画)

5.0

監督 ユーリ・ノルシュテイン
製作 旧ロシア共和国 1979
原題 Skazka skazok (英題 Tale of tales)

再鑑賞

猫が手のひらに唾をペッってしてろうそくの明かりを消すと
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霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

5.0

監督 ユーリ・ノルシュテイン
製作 旧ソビエト連邦 1975
原題 Yozhik v tumane (英題 Hedgehog in the Fog))


何回目かの鑑賞記録。

ユーリ・ノルシュテイ
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25日・最初の日(1968年製作の映画)

3.8

ノルシュテイン作品傑作選を観ました。
沢山一気に観たので初期作は鑑賞記録にとどめます。初期作は高畑勲監督が影響を受けたことが伺えます。6作品が一つにまとまっていて全部観ても81分です✨

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.8

監督 細田守
製作 日本 2021
原題 竜とそばかすの姫 (英題 Belle)

サマーウォーズ以降、公開される作品毎に細田作品への期待が薄くなっていましたが今回、監督渾身の本作を鑑賞するため映画館
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

北イタリアの光と空気に包まれた絵画のような景色。善良で幸福そうな人達。甘い果実、心地よい音の調べ、豊な食卓、晴れ渡る空の下に響く笑い声。
まるでユートピアのような世界観です。

そんな牧歌的な雰囲気の
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詩人の血(1930年製作の映画)

4.5

私はどのようにして映画の罠にはまったのか。 
- ジャン・コクトー

小説家、画家、詩人、映画監督などなど多才な顔を持つ、時代の籠児と呼ばれたジャン・コクトーによる前衛映画。ブニュエルの”アンダルシア
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TENET テネット(2020年製作の映画)

-

話題になってたけど観てなかったので。
この監督インセプションは観たけどあまり覚えてなくて今回本作鑑賞。

展開はやい、情報少ない。始まって数分で置いてかれた。
ノーラン作品は感じる映画だ、と皆さんのレ
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夏の遊び(1951年製作の映画)

4.5

1951年製作。野いちごと並ぶ記憶系(勝手に呼んでる)傑作。

“神様はいない いたとしても大嫌いよ”

白鳥の湖の初日前夜のリハーサル。プリマバレリーナ、マリーのもとに小包が届く。中には使い古された
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.8

柔らかな空間にコミックのキャラみたいな風貌のスレイマン監督がぽつんと佇む姿はどれもこれも絵になるシーンばかり。

セリフの少なさ、あえて語られないストーリー、ロングショットの多さなど、観客が観察して想
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.0

二十歳の青年ダニエルは少年院で出会った神父の影響で敬虔なキリスト教徒となり、神父になる夢を抱く。しかし法の定めにより前科者は聖職者になることができない。
仮釈放になったダニエルは就職のために施設から遠
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.3

予告からホラー映画なのかと思ってたけどいい意味で大きく裏切られました。

近未来のブラジル、ペルナンブーコ州西部の村バクラウ。村の長老カルメリータが亡くなり、長らく故郷を離れていたテレサは葬儀のために
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

久々にこんな才能に出会った。この上なく繊細な表現。こんな表現が観たかったんだ、と心が満たされました。そして監督の感性に惚れました。

18世紀の女性芸術家を主人公にしてジェンダーを切り口にして語られる
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

4.3

末期の病を患う16歳の少女ミアはある日電車のホームで不良青年モーゼスと出会う。ミアは”普通”とは違う自分と”普通”に接してくれるモーゼスに特別な感情を抱く。そして空虚だった心は初めての恋に満たされてい>>続きを読む

白夜(1971年製作の映画)

4.5

ドストエフスキーが書いたサンクトペテルブルクの白夜の下で起こる感傷的な恋模様は、1世紀を経たパリの夜の街あかりの下で、ひんやりとした温かさをもった恋物語として描かれる。

日差しの下では引っ込んでしま
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマン。ホアキンはドント・ウォーリーでもアルコホリックの役だったな。
ホアキン真に迫っててすごい演技だと思ったけど、最初から飛ばしまくって、ずっと破茶滅茶過ぎて、途中何
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哀しみの美しさ/Sad Beauty(2020年製作の映画)

4.0

SSFF & ASIA 2021 受賞作品
オランダのショートアニメーション
アールデコ風の建築やフィリップモリスのような壁紙がレトロで美しい。そんな繊細な線画で語られる人類の終焉。表現されるのはまさ
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.3

単なるPOPなティーン・エージャー映画かと思ってたら全然ちがった(物語は序盤ローで一面的に進むけど、中盤から複雑で立体的になってくる)

主人公はエイス・グレード(中三)の女の子ケイラ。

彼女を取り
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夜のダイヤモンド(1964年製作の映画)

4.5

2人の青年が山の中を息を切りながら走る。まもなく挿入されるフラッシュバックから彼らが強制収容所行きの列車から逃亡し追われていることがわかる。

ほぼイメージと音だけで、ホロコーストのインパクトを再現し
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.8

主人公、ウゲンは首都ティンプーより遥か彼方の僻地、ルナナへ教師として派遣される。オーストラリアに行き、ミュージシャンになるという夢を持ちながらも仕方なく村を訪れる。初めこそ逃げ出したい気持ちだったのが>>続きを読む

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

-

父親にコンプレックスを抱く才能も愛もない(と思っている)僕が、それを克服して自尊心を持つに至る、エディプスコンプレックス物語+α。(本作は嫉妬する対象は母親ではなく父の愛人)

メロドラマみたいなあり
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悪の神々(1970年製作の映画)

4.0

初長編作品、愛は死より冷酷の続編。ファスビンダーの愛読書ベルリン・アレクサンダー広場からの影響が伺えるヌーベル・バーグ的手法を散見させたフィルム・ノワール。

ファスビンダーが好きだから+2.0pt

his(2020年製作の映画)

-

高校時代から恋人同士だった迅と渚だったが、大学卒業前に渚が別れを告げて去ってしまう。
それから10数年後、同性愛者であることを隠し、一人ひっそりと田舎暮らしをする迅。職につかず近所の人と物々交換をして
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トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

3.8

再鑑賞

作家のジェームズは自著「贋作」の発売イベントのためにトスカーナの小さな村を訪れる。イベントに息子と共にやってきた女と出会い、彼女の案内で空き時間を共に過ごすことになる。偶然入ったカフェの店員
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

5.0

鑑賞記録

この作品がきっかけで映画に深く入ることになった。映像の美しさはもとより、独特の映像表現にすごく感銘を受けた。はじまりの映画。

鑑賞4回目

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.3

監督 リー・アンクリッチ
製作 アメリカ(Disney/Pixar)
原題 Coco

メキシコ文化を背景に家族愛と少年の音楽への情熱をカラフルな映像と音楽、巧みなストーリーで描いたハートウォーミング
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

5.0

再鑑賞

アレックス三部作第三弾

ポンヌフを寝床にし、大道芸で小銭を稼ぎその日暮らしをするホームレスのアレックス。ある晩、酔って路上で倒れている所、通りすがりの車に片足をひかれる。
失恋し、家出して
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.3

再鑑賞

アレックス三部作第二弾はSFノワール。

愛の無いセックスにより感染する感染症、STBOが蔓延するパリ。恋人リーズと相思相愛のアレックスだが、どこか孤独を感じ、腹部にコンクリートが詰まったよ
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

4.5

再鑑賞

‘恐るべき子供'、レオス・カラックス監督によるヌーヴェル・ヴァーグ'再来'を代表するフレンチフィルム

アレックス青春三部作第一弾

恋人フロレンスを親友トマに奪われ、愛を無くしたアレックス
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.5

初夏にみたくなる映画

Beforeシリーズ1-3の第2弾です。Before
Sunriseから9年の時を経て同じ製作陣で作られています。(Before Sunriseを観ればさらに楽しめる、前後逆で
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ルネッサンス(2006年製作の映画)

4.0

監督:クリスチャン・ヴォルクマン
製作国:フランス、イギリス、ルクセンブルグ
原題:Renaissance
製作年:2006年
受賞:2006年アヌシー国際アニメーション映画祭長編アニメ部門グランプリ
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.5

監督レミ・シャイエ
製作フランス、デンマーク(フランス語)
原題TOUT EN HAUT DU MONDE(世界の頂点)

舞台は19世紀ロシア、サンクトペテルブルグ。14歳の貴族の娘サーシャは両親か
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

4.0

ブラックホールを調査する目的で宇宙空間を突き進む宇宙船7。乗組員は全員前科のある囚人達。彼らは地球での刑(死刑などの極刑)と引き換えに実験体の任務を選んだ。果てしない旅、漂流し3年が経過。船内では(放>>続きを読む