Chicoさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

Chico

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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.8

感情が両極にある。

まずイライラした。こんなにイライラする映画ない。イライラムービー・オブ・ザ・イヤー。

それでラストの高ぶり、ぶつかり合いは胸に来た。たかが世界の終わり、じゃないってこと。(一個
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ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

3.8

あらすじ
ロニートとエスティはイギリスの厳格な正統派ユダヤ教コミュニティ(オーソドックス)に生まれ育つ。互いに惹かれ合っていたが、ユダヤ教のもとでその関係は許されず、別々の道を歩むことに。
信仰を捨て
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

5.0

鑑賞記録

自分のためだけに作られたんじゃないかと思うような、そんな映画に出会えた幸せ。映画がまるごと自分に入ってきた感覚。ただただ感じ入る。(エンディングが最高ってことは言えます。)2021.4.2
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エレナの惑い(2011年製作の映画)

4.0

倫理観揺さぶってきます。

不穏、暗い、地味。劇伴の入り方が不自然かつメロドラマみたい。登場人物に感情移入できない。それどころか常に彼らにイライラする。不穏な感じがどんどん増していくわりに何も起こらな
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愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)

3.5

名作だけど観ていなかった。
内容も物語の構成もやはりすごく時代を感じる。友人達のポジションが引き立て役すぎて悲しくなる。アメリカという国のマッチョイズム。素直に祝福できなかったラスト。原題An Off
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

肌の色も境遇も違えどスケボーしてるってだけで繋がれる仲間。(板持って座ってるだけで話しかけてくれるのとか)。集まってちりぢりになって、またスポットに戻ってくる。

mid90’sのスケボー文化はやんち
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.8

イエールジ・コジンスキーの同名小説の映画化。英題はThe Painted bird

第二次世界大戦中、疎開のため両親と離れ叔母の家に預けられた少年。ある日叔母が亡くなり少年はその土地を離れる。両親の
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アタック・オブ・ビースト・クリーチャー(1985年製作の映画)

-

面白くないから観て(どうゆうこと⁈)と強く勧められ観ました。

カルトムービーコレクション、ハイバーンビデオ(廃盤とかけてるのかな)から出てるベストオブB級ホラー。
カルト人気はあるようです。

しか
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おもかげ(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

柔らかな雰囲気のジャケとタイトルからイメージしていたものとはずいぶん違った。というかラスト10分で印象がガラリと変わった。

元夫との間にもうけた6歳の息子を亡くしたエレナ。10年後、ビーチで息子そっ
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裸足の季節(2015年製作の映画)

4.3

鑑賞記録

内容が内容だけにもう一度観ろと言われてもちょっときついけどそれとは裏腹に、むしろそれとの対比で描かれた、淡い優しい光の下で戯れる美しい娘たちを追うカメラの動きやトルコの海や山、夜明け前の町
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さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

性指向の自認、両親の不仲、父親への嫌悪、将来の夢、問題をクリアして、イマジナリーフレンドとさよならして前に進む、という筋書き。

しかしながら自身の目に写ったのは、

イマジナリーフレンドを殺され、母
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ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

贅沢な時間でした。巨匠と呼ばれる監督たちによる三者三様の視点で描いた世界遺産、ポルトガル、ギマランイス地区をめぐるオムニバス映画。

第一話
アキ・カウリスマキ「バーテンダー」約15分
あるバーテンダ
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

4.3

思ってもないところで宝物を見つけてしまった。しかもなんかおかしいやつ。見せびらかしたいけど隠しておきたいようなヘンテコな宝物。タイトルと予告からはなんだか想像もつかない話でした。オランダのコメディ(フ>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

数々の賞を取っていて、とても評価が高い作品です。wikiによると、ガーディアン誌のみが否定的。前から気になっていたがスルーしていたのを、filmarksでも好評なので鑑賞することにしました。
鑑賞の結
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ナショナル・ギャラリー 英国の至宝(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

昨年2020年、国立西洋美術館で開催された同名の展覧会が記憶に新しい、ロンドンナショナルギャラリーが舞台のドキュメンタリー。

上映時間3時間。長いようであっという間でした。至極の3時間(ワイズマン作
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.3

原作は佐藤泰志の同名小説、「きみの鳥はうたえる。」函館市の映画館シネマアイリスの20周年記念として監督三宅唱が映画化。

舞台は言わずもがな函館。僕としずおとさちこ。3人の、”終わらない”夏の物語。
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ドライブイン蒲生(2014年製作の映画)

4.0

伊藤たかみの同名小説を映像化した蒲生(がも)家とその姉弟の物語。

姉のさきが子供を連れドライブイン蒲生にやって来る。夫ひろしとその家族と何やらもめており家を出てきたようだ。しかし第二子を妊娠している
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

奇想天外な発想、シュールでブラックで面白い。「女王陛下…」ではわからなかった監督の世界観がこの映画で少し理解できた。ラストは2人が失明してメリバ?、もしくは2人どこか遠く海の彼方へ行ってしまったんでし>>続きを読む

あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

5.0

シンプルにめちゃくちゃ面白い。

マトリックスやインセプションに数十年先駆けて製作された、多層構造の仮想現実世界を描いたSF作品。

2部構成になっており上映時間は合わせておよそ3時間半。長編ですがも
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運命の女(2002年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

映画「天国の日々」でリチャード・ギアを見て、他のも観たくなって(もっと有名なヒット作が多数あるけど)本作を鑑賞。

全編ハイブランドのCMみたいな映画だった。インスタ映えしそうなインテリア、ファッショ
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天国の日々(1978年製作の映画)

5.0

再鑑賞。鑑賞記録

最後に少しネタバレあり。

テレンス・マリックの新作に食指が動かない今日この頃…過去作を見直す。
とても好きな映画なのでどのカットも見逃すまい〜と意気込んで鑑賞。
始めから終わりま
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H.G.ウェルズのS.F.月世界探険(1964年製作の映画)

4.3

H.Gウェルズ"月世界最初の人間"が原作の1964年製作のSF映画。

人類初の月面着陸に成功。全世界が祝祭ムードの中、調査隊は月面にてイギリス国旗と1899年とサインのある置き手紙を発見する。サイン
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ベルトルッチの分身(1968年製作の映画)

3.8

ベルトリッチがドストエフスキーの小説、分身、をベースに映画化。1968年製作

・大学で演劇の講師をしているジャコブ。
・好きな女の子の誕生日パーティに行くが門前払いを食らう。
・一度は諦めるもののな
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デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

3.8

鑑賞記録

デヴィッド・リンチ作品に救われることがある。日常に奇妙な歪みが生じる幻想的な世界観。ミステリアスで不穏なのにずっと浸っていたくなるような懐かしさと心地よさがある。彼自身が暖かい家庭で育った
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愛のめぐりあい(1995年製作の映画)

3.8

鑑賞記録として。

人物が景色に溶けこんでいく。アントニオーニの切り取りの妙に惚れ惚れ。ヴェンダース のカッコつけマックス。

4つの土地の4つの愛。男の女のすれ違い。触れそうで触れない肌と肌。窓の多
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果てなき路(2010年製作の映画)

4.5

何回目かの鑑賞記録。めちゃスキ
モンテ・ヘルマン偏愛。

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.0

寅さんファンって幻なのか…

残念なことに周りに寅さんを一緒に語れる人がいない。おばあちゃまとかリアルタイムで観ていそうな年配の方も、名前は知ってるし、なんとなくストーリーしってる。というくらい。
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イカリエ-XB1(1963年製作の映画)

4.0

地球は消えてしまったー。
印象的なセリフではじまる。

2163年、乗組員40名を乗せたイカリエ-XB1は太陽系を離れ、アルファ・ケンタウリ系の惑星を目指して生命探査の旅に出る。何事もなく進んでいたあ
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アメリカの影(1959年製作の映画)

4.0

ジャズに乗せた即興演出、モノクロの画面に映るNYマンハッタン。ミッドタウンの眩しいネオンとそこにできる暗い影。光が強いほど影は暗く深くなる。

かっこいー…痺れる。だけど
ナイフでスパッ、と切られたよ
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

4.5

言葉にしたいけどできない…
エンドロールでまた涙がでてきた。

この庭に死す(1956年製作の映画)

3.8

南米のあるダイヤ採掘場で採掘者と軍隊との衝突が原因で暴動がおこる。
村を訪れ、軍に投獄された流れ者のシャークは脱獄をはかり、暴動と混乱の中、採掘者の老人カスタンとその娘(聴覚障害)アンナ、村の神父、そ
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