1984年のデヴィッド・リンチ版に比べると人物の関係性を深める描写が多く、観やすい作りになっていたと思う。
同じ短編シリーズの作品群である『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』や『毒』、『白鳥』に比べると地味
【理不尽と不屈―――『白鳥』】
理不尽なことで追い詰められたとき、権力に屈することを強制させられたとき、それを受容するか、抵抗するか。
受容すれば、傷つき、抵抗しても傷つく。
どうせ傷つくなら、抵抗>>続きを読む
【"正しさ"としての慈悲―――『タクシー・ドライバー』】
『ジョーカー』はこれに影響されたんだな。
確かに似ている。
犯罪、貧困、格差、政治…
汚物あるところに怒りあり。
貧困は犯罪へと人を走らせる>>続きを読む
【ホームレス?いいえ"ハウス"レス―――『ノマドランド』】
homeとhouse
似ているようで異なる意味の単語。
homeは心の拠り所。
houseは帰る場所、住む場所。
企業の倒産が原因で家を失>>続きを読む
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【資源を巡る宇宙戦争―――『砂の惑星』】
ティモシー版を観る前にまずはカイル・マクラクラン版を視聴。
デューンと呼ばれる砂の惑星で取れる香料の採掘権を巡って勃発する戦争を描いたSFスペクタクル。
資>>続きを読む
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【二種類の怪物―――『怪物』】
映画としては、時系列があっちこっちするのでついていけない人もいるかもしれない。
登場人物たちが複雑に絡み合うのも、観る人によっては疲れるかな。
世の中には二種類の怪>>続きを読む
【愛と幸せの分化がもたらすもの―――『星の消えた空に』】
愛する人と子供を作り、さらに愛すべき存在が生まれる。
幸せなことだ。
でもそれを"幸せなこと"だと感じる人がいる一方でそう感じない人がいるこ>>続きを読む
【"輝き"からの卒業―――『ゴーストワールド』】
高校卒業ってうれしいようで寂しいようでf*ckin'最高ってやつだよね。
でもそこから先は他力本願は通じない。
社会の波にもまれていくだけ。
自分>>続きを読む
【祖国を信じたかった者たち―――『ビヨンド・ユートピア 脱北』】
小さい頃、北朝鮮のニュースを観ていてこう思った。
"なぜ国民は反旗を翻さないのだろう"
声をあげたら処刑されるからか。
居場所を失う>>続きを読む
【切なく可笑しい5つの人生の物語―――『ナイト・オン・ザ・プラネット』】
同じ夜、まったく異なる5つの場所を走るタクシーの中で繰り広げられる、運転手と乗客の他愛もないようで真剣な会話劇。
夢、家族>>続きを読む
【行動こそが己を見失わないための最善の武器である―――『コヴェナント 約束の救出』】
命の恩人を救うために戦地に単独で乗り込んだ男の救出劇。
展開がとんとん進むため、見飽きない。
ジェイク・ギレン>>続きを読む
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【死者の死者による生者のための物語―――『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』】
A24制作のヒューマン・ドラマ。
事故で亡くなった男がゴーストとなり、一人残された妻を側で静かに>>続きを読む
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キングスマンとはまた違った良さがあった。
アクションはキングスマンほどではないが、個性的で見応えあり。
二転三転するストーリーも見飽きない。
そして音楽がいい!!
キャストはだいぶ無駄遣いな気はす>>続きを読む
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【愛、そして未来へ―――『メッセージ』】
未来を知ってもなお、その悲しい運命を包み込む覚悟があるか…
誰もが一度は妄想し、熟考したであろうことを映画人が本気で問いかけるSFドラマ。
クリストファー>>続きを読む
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【燃え尽きゆく命の美学―――『生きる』】
〈二度目の誕生日〉
役所の部下である女性・小田切とよと交流を深めていくうちに、彼女に生き方のヒントを求め始めた渡邊は新しいものを生み出すという目標に辿り着き>>続きを読む
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【不平等社会の中に見える近接性―――「PERFECT DAYS」】
※一度マークしたが、再編集して投稿
何か壮大で心躍ることが起きるわけでもない。
ただ1人の平凡な中年男の日常を坦々と映しているだ>>続きを読む
う〜ん…おもしろくない…
キャラクターに誰一人感情移入できないし、アクションは期待してなかったから逆に期待通り😅
展開もイマイチのれない。
福原遥がかわいいが、『あの花が咲く丘で〜』のときもそうだった>>続きを読む
深夜、お酒片手に一人で観た。
そういう観るときの環境のおかげなのかは知らないが、めちゃくちゃいい気分になれた。
一回騙されたと思ってやってみてほしい。
夜、お酒を飲みながら、一人。
このコンディショ>>続きを読む
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シドニー・スウィーニーに惚れた。
ダコタ・ジョンソンかっこいい。
ジュリア・ロバーツの姪、エマ・ロバーツかわいい。
いくら見栄え悪いからって予知のヴィジョンばっかりを予告に使って、客呼び込もうとする>>続きを読む
裁判開始前は眠くなった。
でも裁判が始まったら一気に面白くなる。
オチは微妙…
異なる人種、宗教、国籍、性別、文化…
見てる方向、価値観がバラバラでも、
我々はみな"負け犬"という点で同志。
一体何を観せられたんだろう…
アリ・アスター監督作品の長編はこれが初なのだが、う〜んなにがなんだかわからなかった…
俺が言えることは「不穏だった」
あと「二度と観ない」
泣いた映画は『タイタニック』、『戦火の馬』そして本作の3つ。
戦争ものと動物系に弱いのだが、これはとても胸が苦しくなる戦争映画だった。
第二次世界大戦中、多くのユダヤ人をホロコーストから救ったドイツ>>続きを読む
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これを作った人はアニメ版を観たのかな?
まずオリジナルキャラはなにがしたいん?
特に役に立つこともなくて、物語に影響を与えるわけでもない。
白人キャラを黒人に変えるとかそんなのはどうでもよくなるく>>続きを読む
コリン・ファースとジェフリー・ラッシュが向かい合って頬をぷるぷるさせて発声練習してるシーンがシュールで笑っちゃった。
人物描写が素晴らしい。
『レ・ミゼラブル』(2012)のときも思ったが感情表現が>>続きを読む