チェンコさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

流浪の月(2022年製作の映画)

2.0

原作未読ながら、これは原作を描ききれてない作品なんだろうなと思った。

物語の肝となるフミの性に関する特殊性の描写があやふや過ぎる。
そこに何かあるのはわかるけど、結論に辿り着けない。
とてもモヤモヤ
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.7

ストーリーはとってもシンプル。
現金輸送車を襲う人と乗ってる人が殺し合う。
動機はネタバレになるので控えますが、それも劇中にしっかり描かれていて分かりやすい。

そんな単純明快な作品の何が魅力なのかと
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.0

泣かせに来るんだろうなって構えて見て、それで涙が出るのはなかなか久しぶりかもしれない。
家族とラーゲリのバランスが良いんだろうか。
最後の泣かせる仕掛けはなかなかに秀逸。
しかもこれが実話とか凄い。
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.9

ストーリーとは関係ないけど「過去」と「現在」で画面比を変える事で、どの時間軸の場面なのか凄くわかりやすかった。

そして、ストーリーは法廷モノとしてかなり良い線いってると思う。 …何様(´・д・`)
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前科者(2022年製作の映画)

3.3

森田剛が普通のおっさんになってて、役者になってるなぁというのが1番印象的だった。
ほかの役者さんもみんな上手でそれだけで見てられる作品だった。
最近よく見かけるマキタスポーツもしっかりハマってる。
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ザ・ミスフィッツ(2021年製作の映画)

2.0

尺が短いとはいえ、ちょっと話の起こりが雑すぎて、各登場人物の動機や心情、事の背景なんかが見えない。
主役の「一匹狼の伝説的な盗みのスペシャリスト」も全然スペシャリスト感のないまま話が進む。
この時点で
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

2.0

最初に過去から未来へ戻るシーンおかしない?
この時点で、握手したらタイムリープするってことを知ってないとおかしいセリフになってる。
違和感すごい。

まぁなにも考えずにみるべき映画ということか。

非常宣言(2020年製作の映画)

1.5

文化の違いなのかもしれないけど、さっぱり受け入れられなかった。
とにかく感情論先行で合理性がなくて自分には全く合わなかった。

ストーリーがあまりにもご都合主義。
オチに来るまでとにかく悪いように悪い
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

女性が主役のアクションものだと過去1かもしれない。

クレジットとしては伊澤彩織さんのほうが下になってるけど、完全にこの人が主軸でしょ。
この人いないとこの仕上がりには絶対なってないとおもう。

スト
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

2.5

やっぱり女性のアクションものってこのくらいだよなぁと思った。
スロー使ったり、凶器に趣向を凝らしてみたりして違いを出そうとしてるんだろうけど全然ものたりない。
特に凶器に関しては、それを使うための演出
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.7

沖田監督らしくコミカルな感じをふんだんに交えつつ物語が進んでいく。
マンモスとかの件がただのジョーク的な飾りだと思ってたらまさか映画の核心をつくようなセリフに繋がるとは…

日高桃子という老女が自身の
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

2.8

「真実は、深く、沈んでいく」「観る者を揺さぶる、極上のサスペンス・スリラー」
ってポスターに書かれてるけど誇大広告かな。
そこまでサスペンス感はないし、スリラーとか要素的には皆無。
真実は追い求めてる
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生きててよかった(2022年製作の映画)

3.0

引退ボクサーが主人公の物語。
テンプレの如く仕事は上手くいかないなかで、主人公たちがどう先に進むのかなと思って見ていた。
結果的に全く前に進まない中で清算はついたようなラスト。
タイトルの意味が「あ、
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.7

エルビスというスターの存在は知りつつも、その末路については知らないというくらいのちょうどいい知識量で見ることが出来たかなぁと思います。

音楽系の自伝映画は「パンピー→成功→薬物→復活」のテンプレが多
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

性交における合意という先進国で騒がれがちな問題を取り扱った作品。

全く前情報なしで見たのでメンヘラ女が幻覚云々みたいなタイプかと思ったらかなりしっかりと問題が描かれていて、芯のある映画だと感じた。
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

3.0

凄く目を惹くタイトルでありながら、その肝心な言葉の行き先ってそこなの?みたいな違和感が残る。

あくまで想像だけど原作はもっと本作のテーマである児童虐待を掘り下げた内容だったのかなと思う。

原作を映
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ザ・センチネル/陰謀の星条旗(2006年製作の映画)

3.5

シークレットサービスがファーストレディと不倫という、日本では冗談でも作られないであろう作品。

2人のエースが登場し、1人は闇落ち、1人は正義のヒーローみたいな構図ながら結局闇落ちはしてないという展開
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HOME FIGHT(2021年製作の映画)

3.8

伊藤沙莉を堪能する短編。

コントコンビのラバーガールが演じてる兄貴の方は「異物」として、しっかり違和感をだしててソレはソレで良い演技してるとは思うんだけど、その対比になる伊藤沙莉が普通の女の子を演じ
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シン・宇宙戦争(2021年製作の映画)

1.6

評価2を下回る映画ってどんなんだろうと思い観賞。
確かにって感じ笑

まず視覚的には手抜きCGの質がヤバい。
昔見た特撮ヒーローものを思い出した。
頑張ってるところは頑張ってるんだけどね。
しかしだか
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ハンニバル(2001年製作の映画)

2.5

なんか思ってるのと違う感。
レクター博士の怖さって目で見たり、言葉に出来るような物じゃない「見えない底知れぬ何か」だと思ってた。
こんなにちょこちょこ人を殺すというか、逃走の妨げになりそうなだけで人を
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.0

リュック・ベッソン然り、日本のイメージってこんなんなんだなぁと感心する。

ただ全体的に殺陣が緩いのがねぇ。特に主人公ってとこが余計にひっかかる。
まぁコメディとして観るならこれくらいで良いのか?
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嘘八百 京町ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.5

人が死んだり、爆発したり。
そういうのは無しにしっかり起承転結が押さえられてて、「邦画」って感じがする。

あと広末はいくつになっても可愛い。
なんなんだろうね。

はるヲうるひと(2020年製作の映画)

2.8

ストーリーはラストの盛り上がりのところは意外性があって悪くなかった。

めちゃくちゃ重くなりがちな設定だけど、ミャンマー人が登場したりで結構見やすかった。

佐藤二郎がふざけた演技してないの久しぶりに
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

2.5

これまで観た今泉監督の作品の中ではダントツで薄味。全然物足りなかった。
今泉力哉監督の作品はボディブローのようにじんわり内臓に残る印象なんだけど、これはジャブがガードに触ったくらいの軽さ。
そこが本作
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.4

なんだかモヤモヤが残る。
エモいとかそういうことじゃなくて。

主人公自身は妻のことを消化しきれたのかも知れないが、私としては「なんで?」って感じで拾いきれなかった。
大宮家の方は消化されていくのがわ
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.0

最初の1時間くらいは上手に描いてるなぁと思った。
それだけに後半の杜撰さがいただけない。

そもそも弁護士が複数医師の診断を申し出れば詰みってのが現実。
そこを無視して、さらにいろいろ無視して、どんど
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.3

物語冒頭の掴みの部分で、「一体何を見せられているんだ」という気持ちにさせられつつも、意外と終盤まで掛かってくるんだなと感心した。

原作未読なので拾えてないところがたくさんあるんだとは思うんだけど、少
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無双の鉄拳(2018年製作の映画)

2.5

ストーリーもマドンソクの兄貴の使い方もイマイチ。

悪役の奴はなんで大金を被害者家族に渡すのかという理由。
そこにもっと人間の醜悪さとかそういうのを載せてくるもんだと思ったらそこの詰めは一切なし。
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

2.5

端的にアクションもストーリーもわかりにくい。

アクションはいろんな映像技術を駆使して構成されてるんだろうけど、全然動きのダイナミックさとかそういうのが伝わってこない。

ストーリーはパンピー家族らの
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.0

「1番言いたいことが言えないってさ、それって好きってことなんじゃないの」
ってセリフだけが猛烈に記憶に残ってる。
でも、それ以外は全然月並みと言うか、普通だった。

序盤の展開からして、もっと不安定な
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

1.5

これはねぇ…良くいうなれば「次回作に期待(笑)」って感じの1本ってところでしょうか。

とりあえずみんな演技が完全に棒。
良い役者さんが何人もいるのに、誰か1人とかじゃなくみんなそんな感じなので演出が
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

公開前から賛否両論の本作ですが個人的には大満足。
公式のネタバレが少な過ぎるので感想が書きにくいけど、開始10分までで「あぁこういう話ね」って分かるので原作ファンなら簡単に入っていけると思います。
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.6

チャドウィック・ボーズマンの早逝が本当に悔やまれる作品。
彼の存在が無かったことにも、行方不明になっているわけでもなくしっかりと死を受け入れられた上に作られた作品という点について一定の評価はするんだけ
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.7

林業しかやってこなかったこれぞ昭和って感じのオッサンとゆとり全開の若者が打ち解けていくヒューマンドラマ。
お互いの成長がわかりやすいからあっさりしていて、気軽に観れる。

このあっさり感に一役買ってい
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.5

あまりにも救いがない。
見てて「辛い」しかなかった。

音がなくなり、周りから人がいなくなり、そして金も住むところも…

ある意味これがリアルなのかもしれない。
それでも、映画というフィクションなんだ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

1.8

なんの面白さも見出せずに終わった。
ご都合主義で作り手側の独りよがりの域を出ていない印象。

シェフの狂気は見えるけどその根拠が見えない。
部下が狂信的に至る背景も不明。
客のもつ軽薄さは描かれている
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