東映ヤクザ映画で顔を知る役者をキャスティングしたのが素晴らしい。それにより、東映ヤクザ映画のパロディ的なものも感じるようになっている。
ラストの乱闘が、少し長いかな。
宮下順子の色っぽさも、見どころで>>続きを読む
予想はしていた。しかし、予想を遥かに超えたところに到達した。
脚本の展開が見事。きちんと伏線が張られ、それを見事に回収していく。それにより捻れた家族への思いが、強く凶暴且つ残酷にスクリーンから押し寄せ>>続きを読む
脚本も演出も、とにかく上手い。特に脚本は、モノローグの使い方が見事。クセがあり好き嫌いが分かれるかもしれないが、自分はかなりハマりました。
小道具として散りばめられている文化の使い方やチョイスも上手い>>続きを読む
舞台を新聞社としたのがいい。物語に厚みを生んでいる。男たちが組織の中でもがく周りを、女たちがいるという構造も、きちんと機能している。
東映作品としては地味な部類かもしれないが、観たらハマる新しい任侠映>>続きを読む
こうなるしかないよね……という展開。
尺が長すぎる。90分程度に納め、ナレーションベースにせず、統一の過程を見せるべき。
彼らの生活というか、日常を描きたかったのかもしれないが、どうもダラダラとしてし>>続きを読む
本作最大の穴は、オチが最初で予想できてしまうことである。あそこまで匂わせず、すんなりと描けばよかったのに。
中盤まで物語が拡散してしまっていて、いまひとつ乗れなかった。次第に物語の核ができていき、ラス>>続きを読む
なぜに映画館で観なかったのか!と後悔する。
最初はブラックコメディなのかと思うが、次第に残された人々の物語が辛く迫ってくる。
イヴの存在が見事。ラストに効いてくる!
匂い立つ、男の生き様!
とにかく、その一言に尽きる。
そんな中、芹明香が登場すると『色情めす市場』となるのは、彼女の力であろう。
全体的に甘い部分があるシリーズだが、最終作はさすがに盛り上がる。
見どころは、やはり伊丹空港のシーンであろう。いまならば、絶対に撮影できない。
しかし、男の話しに絞ってほしかったな……。
題材としてハロプロを置いているが、描かれているのは、誰もが経験した「あの頃」の話。だからこそ、胸に迫るものがある。
ラストの展開で、観終わったあとに重い気持ちに多少なるので、そのあたりは覚悟を……。>>続きを読む
なんだろう……。やはり、物語に女が絡んでしまうのが辛い。どこまでも血生臭い、男の話しであってほしいのだが。
ラストは「そこで?」という終わり方。次回作ありきということかな。
冒頭から、一気に引き込まれる。とにかくテンポがいいのだ。
そこから先も、退屈せずにラストまで魅せてくれる。コメディ要素が所々あるが、それも心地よく効いている。
なんといっても、編集の浦岡さんの力である。松竹ヌーベルバーグからATG作品へと活躍の場を広げていた浦岡さんの編集力!
脚本と演出も、東映カラーと松竹カラーが見事に混ざりあい、独特の雰囲気が醸し出されて>>続きを読む
スターシステムの弊害か、前シリーズと登場人物と混乱してしまう。
いちばん気になったのは、女の存在である。前シリーズに比べ、女が物語に絡んでくる。それが、どうも……。血生臭い男たちの物語を観たいのに!
久しぶりに観直したが、記憶よりも面白かった。
確かに、前作が物語的にはシリーズラストと言っていいだろう。本作は蛇足と感じる部分が多々ある。それでも面白く観られたのは、深作監督の演出力であろう。シリーズ>>続きを読む
駄作。
確かに、三池監督に撮ってほしい題材ではある。でも、できたのは三池監督以外でも撮れたであろう内容。
『テラフォーマーズ』あたりもそうだが、三池崇史監督を何でも屋として雑に起用しすぎではないだろう>>続きを読む
無駄に金をかけ過ぎた作品。ライブシーンのカッコよさは、新しい三池演出を知った感じにはなるが、どうも設定に無理がある。
無理な設定を力技で持っていくのも、三池監督の才能だとはいえ、さすがにここまでくると>>続きを読む
やはり、求めている三池作品はコレである。
物語の軸はしっかりとしている。そこに三池監督げやりたい放題の演出を付け加えた結果、やりたい放題のただニヤつくだけの映画となっている。
マンガ原作や推理小説原作>>続きを読む
哀川翔をヒーローにしたかった、というだけの映画。
物語に一切の捻りがない。宮藤官九郎の脚本か?と疑いたくもなるが、逆にそのストレートさがヒーロー映画としての狙いなのかもしれない。
ただ、三池色も宮藤色>>続きを読む
実質、本作がシリーズの完結作と言ってもいい。それほど、ラストが見事なのだ。
青春時代を走り抜け、歳を重ね、それでもなお力で覇権を奪いあった結果……。なんとも虚しい最後である。
完結篇なんて、作らなくて>>続きを読む
三池崇史による、青春映画の傑作!
オープニングで観客を映画の世界に引きづり込み、度々見せるエゲツないほどの暴力描写を挟みつつ、固い絆に結ばれたふたりを映し出す。
素晴らしいのは配役!本当にピッタリ!>>続きを読む
見せ場だけを固めた作品で、いまひとつ物語にのめり込めない。
それでもセリフの端々に名言があり、深作演出のノりもよく観入ってしまうのは確か。
シリーズもの特有の、中弛みというやつか。
なんといっても、暴力である!5分に1度は観られる、残忍な暴力描写!もはやこれを観るだけで、本作の価値があると言っていい。
三池監督の映像センスも冴え渡る。オープニングで一気に作品へと引き込んでいくのは>>続きを読む
人間ドラマより、抗争劇が中心に脚本が組み立てられている。そのため、アクションシーンは深作節絶好調!なのだが、いまひとつ人間ドラマとしてノれない部分も。
その中にも光るセリフがあるのは、笠原脚本の力か。
色々と言われているが、本作は反体制映画である。
反体制映画といえば。国家権力を相手にすると決まっていると思われがちだが、実際の体制は国家権力だけではない。盃を交わし、疑似家族となったヤクザの世界にも体>>続きを読む
映画は魔物なんです。興味がなくても、そこで真剣に虚構を作ろうとする人の姿を見ていると、その姿に惚れてしまい自らもその仲間になりたいと思ってしまう。
本作で描いていることの一端は、それである。自分もその>>続きを読む
前作は、想像以上の抗争劇。それが上手い!藤井監督の過去作品から想像できないほどのバイオレンス!手持ちカメラが少し気になるが、もしかして深作欣二監督を意識してか?
そして後半である。観ていて思い出したの>>続きを読む
軸になる物語は、他の作品でも度々見かけるものである。素晴らしいのは、その枝葉だ。
罪とは何か?その罪は、受け入れられるものか?このテの物語もまた、他の作品で度々見かけるものであるが、軸になる物語により>>続きを読む
中盤まで、いまひとつ掴めない話しの印象だったのが、後半で一気に爆発する。
どこにも向けることができない怒りが、ついに爆発するシーンに、爽快感はない。逆に閉塞された自分の殻の中で暴れているかのよう。
ラ>>続きを読む
マイケル・ムーア節とも呼べるエキセントリックな演出は鳴りを潜め、オーソドックスな取材を軸に置いている。
そのため、映画としてのダイナミズムが足りない部分はあるが、ラストまで一切退屈にならない。それは、>>続きを読む
ロケ、オープン、ステージ。どの美術も素晴らしい。しかし、ステージでの撮影は照明がその良さを殺している。テレビの時代劇を観ているかのような明るさで、その良さを引き立てていない。
演出と脚本が上手くマッチ>>続きを読む
監督の話題は置いといて(苦笑)作品の内容に関して……。
日本でのパートは、それほど面白くない。林由美香の思い出話しは興味深いが、映画として観るほどのものかと……。
面白くなるのは、韓国に行ってからであ>>続きを読む
スペクタクル映画として、政治映画として、非常に優れた作品。脚本の流れが素晴らしいのだ。
どこでショッキングなシーンを入れたら、一気に引き締まるのか?化学的な講釈だけでは飽きてしまうが、入れ方が非常に上>>続きを読む
自分はWACK系アイドルを知っているので、その点でバイアスがかかっている評価になっていることは、ご了承を……。
AKBにしても、グループをドキュメンタリーとして捉えるのは難しい。だから、自然と対象とな>>続きを読む
描いていることが非常に重いが、それを娯楽映画に見事に仕立て上げている。
家族を絡めたところに甘さを感じるが、公開規模を考えたら仕方がないか。他にも家族を描いた部分で穴は感じるものの、描いているテーマが>>続きを読む
話し自体は、なかなか面白い。だが、それを物語に構築する段階で、メチャクチャになってしまっている。
とにかく主人公が万能すぎる。検察官が、猟銃から軽飛行機まで操るのは、無茶がある過ぎ。映画は嘘を吐いても>>続きを読む