タクマさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

僕らはみんな生きている(1992年製作の映画)

3.6

見たで。
出張先の海外でクーデターに巻き込まれる男達。命の危機が迫る状況だからこそサラリーマンの哀愁が浮き彫りになる。せこくもあり悲しくもあり暖かさも持っているおじさん達が頑張る姿が泥臭く愛らしい。コ
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処刑ライダー(1986年製作の映画)

3.5

見たで。
イカサマレースで車を奪う悪達と謎の死神レーサーの戦い。終始流れるハードロックをバックに正体不明の黒いカスタムカーに破れたチンピラ達が爆死していく様は爽快だ。多少タイトル釣りな所はあれど痺れる
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宇宙からのツタンカーメン(1982年製作の映画)

3.1

見たで。
これは…話しのテンポもグダグダしてるしミイラの殺人場面も弱すぎで正直色々あれな映画やと思うけどそんなん吹き飛ばす噂のラストのインパクトよ。あの数分間で全てを無茶苦茶にして終わる凄まじさ…この
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

4.2

見たで。
実際にあった育児放棄事件の映画化。辛い、辛すぎる…母親が子に対する愛情が消える中で少女は母に対する愛を忘れない姿に言葉が無くなった。誰も目につかない場所で何度助けを呼んで泣いただろうか。子を
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007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

4.1

見たで。
超面白い!スパイ映画らしいワクワクを感じる幕開け、都市伝説化した金粉美女、帽子カッター男にレーザー光線にボンドカー…おまけにシリーズお約束のボンドガールとの情事まである詰め込みぶり。コミカル
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.9

見たで。
生まれた瞬間から余りに重い宿命と孤独を背負う清国最後の皇帝溥儀の人生。自分が望む未来も希望も掴めず最後まで生き抜いてあの場所に戻ってきて彼はやっとただの1人の人になれたのか。なぜ英語?って不
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ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

3.6

見たで。
感染すると狂うか死ぬ細菌により恐怖と混乱に陥る人々を描くジョージ・A・ロメロ監督作品。混沌と共に理由無き殺人に走る人々と非人道的な権力者達の責任転嫁。ホラーを社会の写し鏡にするロメロ節ここに
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.9

見たで。
同級生のノートを返しに行くと言うだけの話しやけど…イランと言う国のお国柄と共にいつの世も子供の純粋さを無視する大人の嫌な所を描いてる。現実問題で子供は大人が思う以上に子供じゃないし大人も子供
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VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

3.6

見たで。
私達がフィルムを除く時、私達もフィルムで覗かれている…SNSに夜の営みを流された女優志望の女性の心情。ネット社会や人間の気持ち悪さを不穏さいっぱいでスリラー仕立てに描き嫌な気持ちにさせてくれ
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生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事(2021年製作の映画)

3.8

見たで。
玉砕こそが絶対正義と言う時代の価値に抗い生きろといい続けた男。最後まで戦後のその先を見つめ人の尊厳を守り通した強い意志が未来を担う命を繋いだ。人の言葉の力が人を生きさせる。国の都合で民衆の言
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

4.3

見たで。
阪元裕吾監督が最強の殺し屋国岡さんに密着ドキュメント。激しいアクションと笑いと1人の殺し屋の現代社会に対する生き辛さと。色々思う所があってこれが普通の人生だを押しつけられるのが大嫌いな自分は
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映画プリキュアオールスターズF(2023年製作の映画)

4.3

見たで。
間違いなくシリーズ最高傑作。冒頭の神演出から傑作は確信。道中の歴代戦士達のやり取りだけで何回もおかわりできると言うレベルやけど最後は心の底からプリキュアが好きで良かったと思い泣いた。勧善懲悪
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ストリートファイター II MOVIES STREET FIGHTER!!(1994年製作の映画)

3.6

見たで。
小学生時に見た時は春麗のシャワー場面に面食らった思い出。今みたら多少の駆け足感はあるが普通に楽しい格ゲーのアニメ映画化。全登場キャラにきちんとゲームの技を出させた作り手の拘りと原作愛は感じれ
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子連れ狼 三途の川の乳母車(1972年製作の映画)

3.8

見たで。
噂以上の最高の暴力映画。血気盛んなくノ一達の忍者解体ショーが描かれる序盤からアクセル全開で男女関係なく首が飛び手が飛び血が吹き出し続ける85分。大五郎までスイッチポンであれするのは思わず声だ
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.0

見たで。
42人を殺害した介護士の思いとは。同じ現職の介護士として悶々としつつ視聴。この題材で描くなら松山ケンイチさんの役柄は当事者の家族にしてほしかった。人の命を預かる奴がなにやってんだよって言う自
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アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

3.6

見たで。
密かに生存していたヒトラーと東条英機にガーナ人の主人公が立ち向かうカンフーバカ映画の快作。これB級のツボを狙ってるやろとしか思えない演出も台詞回しも一週回って神の領域で視聴時は吹き替え推薦。
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.0

見たで。
指輪を巡るJKの援助交際の日々を描く庵野秀明監督作品。画面から伝わるエネルギーのエグさもカメラワークの良い意味でのキモさも強烈で吐きそうになる。言語化出来ない破壊力のある映画ですが壊れそうで
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ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

3.5

見たで。
18人を殺した幼馴染みの殺人犯に誘われた記者とカメラマンが見たものは?神の声を聞いた狂人、暴力に次ぐ暴力、突如始まるエロ…俺はなにを見せられとるんやと思う異常展開も白石監督にかかれば終盤は感
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

4.1

見たで。
凄まじい。こんなに心を砕かれたアニメ映画を劇場で見るのは何年ぶりか。決意し変化すると崩壊する町。前に進みたいと願う者の想いが世界ごと人の生きる本質を示す。本当はどこでも行けるのにいけない現実
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

見たで。
AI人形の愛の暴走。ミーガンが人間以上に感情的なのに驚く。これってAIだけに依存すると人間全部が腐りますよって今の時代にダイレクトなテーマを描いてるのね。ターミネーターのスカイネットと被る所
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WINDS OF GOD ウィンズ・オブ・ゴッド(1995年製作の映画)

3.6

見たで。
平成の漫才師が戦時中の日本へタイムスリップ。特攻隊員のこういう時代に生まれただけと言う言葉。今では異常でも立場問わず葛藤も悲しみも抑え生きていた時代。あの戦争で散った人達の思いに現代の私達は
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.6

見たで。
前作で呪物を手に入れた工藤の狂気性がパワーアップ。呪物を床に投げ捨て幽霊を煽り男女平等に部下にも投稿者にも暴力とパワハラを加える。うん、やっぱり工藤さんが一番コワすぎ。後半の展開にはやや戸惑
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.6

見たで。
卵を借りに来た男達により理不尽な皆殺しゲームに参加させられる一家…第4の壁を越えて語りかける観客への挑戦で不快感を煽っていく。フィクションの外にある現実世界の悪意を具現化した様な2人の狂気に
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飼育(1961年製作の映画)

4.0

見たで。
終戦間近の日本、米国の爆撃機から墜落してきた黒人兵を捕虜として飼育する村人達。コミュニティの維持と集団心理の果てに行われる暴力。皆が幸福になる為の陰険な嘘を間違いだとわかっていながら塗り潰さ
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恐怖人形(2019年製作の映画)

3.4

見たで。
キャンプ場に集められた若者達を巨大な日本人形が襲う!
突如始まる百合展開など正直?な所はあるが巨大な市松人形が物理攻撃してくる姿は全てインパクトがある。グロ場面をカットしたり隠したりせずにも
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.3

見たで。
震災を発端に流れたデマから起きた虐殺。不明確な情報でも人はここまで残酷になれるのか?同じ集団心理から人を傷つけるSNS時代と本質は同じで現代でも同じ様な事が起こり得ると言う事が自分は一番恐ろ
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パニッシャー:ウォー・ゾーン(2008年製作の映画)

4.2

「レビューの前に」
今回のレビューから大佐なにわのシュワちゃん改め本名の下の名前をカタカナ表記にした「タクマ」と言うユーザーネームに変えさせて頂きます。それだけです「笑」ではここからがレビュー↓
冒頭
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

4.0

見たで。
これが細田監督の初期作品…子供達だけの世界で繰り広げられる超ハードモードのサマーウォーズ。日常が狂っていく描写も終盤の絶望感もそこからの逆転のカタルシスも全てが切れ味鋭くてデジモンとしても映
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デジモンアドベンチャー(1999年製作の映画)

4.2

凄まじい作品。20分と言う短い時間の中に未知の存在に対する恐怖と好奇心もそれらと絶対に共存は出来ないと言う哀愁と成長も描いてる。洗練された劇画の演出で怪獣映画としての終盤も破壊力抜群。これがアニフェス>>続きを読む

リング2(1999年製作の映画)

3.5

1の1週間後を舞台にした続編。ホラーとしての描写も残しつつSF超能力物に。結局は中谷美紀演じる主人公が母性を原動力に貞子の恐怖から恋人の忘れ形見を救おうとする話しなのかな。井戸の底から這い上がってくる>>続きを読む

女必殺拳(1974年製作の映画)

3.6

見たで。
志穂美悦子初主演作。明らかに燃えよドラゴンに影響された物語。キレのあるアクションで悪達と戦う姿は爽快ながら血は結構でるし臓器系のグロはあるし首は90度回転するしかなり生々しいのに驚く。千葉真
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実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン(1979年製作の映画)

3.7

見たで。
実相寺昭雄監督が担当した回を集めた劇場版。勧善懲悪ではないヒーローの側面を描く異質なEPチョイスにみえてウルトラマンと言う作品の懐の深さがわかる一本でもある。ぶっちぎりベストは人類に見捨てら
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春に散る(2023年製作の映画)

4.2

壊れても良い、一瞬を生きる。株式美的な展開も横浜流星と佐藤浩市の2人の存在でここまで熱くなるのか。終盤の世界戦はまさにボクシング映画の醍醐味が詰まっていて魂を揺さぶられると共に自分の人生に新しい価値観>>続きを読む

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.6

見たで。
昭和、平成、令和と時代が移ってもスカイツリーが立っても山田洋次監督の家族観は変わらない。大きな軸は無いが恋するお婆ちゃん吉永小百合と悩める息子大泉洋のやり取りに泣いて笑って明日を前向きに生き
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青鬼(2014年製作の映画)

2.8

見たで。
同名フリーゲームの映画化。何故そうなる?な謎展開の連続で正直青鬼を象った何か感は拭えないが青鬼のCGのインパクトと被害者の姿をしっかりうつしてるのでモンスターパニックとしてはまあまあ。ただな
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リング(1998年製作の映画)

4.0

見たで。
Jホラーと言うジャンルの扉を開いたのはやはり本作。恐ろしい呪いから生き残るには呪いの連鎖しかないと言う絶望の着地がホラー映画として最高。リアルタイム時は小学生だったが貞子の目を見たせいで日常
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