タクマさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

私の少女(2014年製作の映画)

4.2

見たで。自身も問題を抱えた女性警官と虐待を受ける少女の交流を社会問題を取り入れながら描く傑作。閉鎖的な村社会で周りの大人に見捨てられ虐げられ続けたドビが取ったたった一つの希望の為の決断を誰が責めれるか>>続きを読む

エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.6

見たで。キレキレなアクションでみせる冒頭からシンプルでかっこ良い男達の姿を描くドラマパート、王道の展開を見せながら終盤はド派手に決めてくれて大満足。正直予想してたよりも大人しめな1作目やったけどある意>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.0

ここ数年で一番恐怖を覚えたドキュメンタリー。国全体が監獄である独裁国家、そこから命がけで逃げる人達とその命を狙う者達。絶望と絶句とそれが本当に現実だと痛感させられる2時間。人生を捧げ信じてきた事が虚構>>続きを読む

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.3

見たで。
初代ゴジラから70年。銀幕の怪獣王が再びあの頃の衝撃を令和の世の我々に与えに来た。モノクロの世界で描かれる大破壊の絶望と恐怖はカラー版以上でスクリーンでこの感情と対峙できた事に感涙。鋭い眼
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ゼイラム(1991年製作の映画)

4.1

見たで。
殺戮の限りを尽くした異星人が地球に飛来。追ってきた女賞金稼ぎの戦いに巻き込まれる男2人の行く末は?グロさと不気味さが融合した敵宇宙人の造形が最高で特に最終形態の姿が神。おじさん達と主人公が共
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激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

4.5

見たで。
去年の年末に観賞。この暗い時世でと悩みながらあえて感想を。本土の捨て石として島ごと利用されなにもかもが焦土と化した沖縄戦。全ての死が容赦なくそんな中でも笑いを入れてくる岡本喜八監督の皮肉に戦
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.4

見たで。
ロメロ監督の封印作品がアマプラに降臨。高齢者問題、貧困、医療…そんな社会の歪みを体現した遊園地で老人が地獄を見る話。介護系の仕事をしていた身としては表現が極端過ぎるなと思いつつもロメロ流の痛
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市子(2023年製作の映画)

4.1

見たで。
プロポーズを受けた翌日に消えた恋人…真実を追う内に見えてくる幼き頃から生きる為に周囲を偽りで染めてきた女性の悲しき半生。幸せか、自由か、善悪の境界を越えた市子の生き様に驚愕すると共に作品全体
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.5

見たで。
久々に見たがやはり永遠に残るべき名作。普通の都会っ子が不思議な異界の物達に出会い人生を生きる上で大切な事を学んでぐっと大人に近づいて行く。哀愁を感じさせながらも過去の優しく暖かい思い出と共に
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美少女戦士セーラームーンS かぐや姫の恋人(1994年製作の映画)

3.6

見たで。全セーラー戦士登場のOpから懐かしさ爆発。黒猫ルナの叶わぬ悲恋に涙しつつそれに対するうさぎの優しさに救われもする。独自の色使いもセーラームーンらしい愛も優しさもある1本。正直テンポは悪いがセー>>続きを読む

稀人(まれびと)(2004年製作の映画)

3.4

見たで。
究極の恐怖を追い求める男は地下世界で出会った少女を連れ帰り飼い始めるが…徐々に狂っていく主人公の狂喜的内面を通して観客を難解な精神世界へと誘う。ビデオカメラを通したJホラー的質感と不気味さに
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.5

見たで。タイムトラベル作品の到達点であり娯楽映画の最高峰。ハラハラする伏線をいくつも張りながらもそれらを綺麗にまとめ映画の持つ楽しさも希望も見せてくれる。一歩踏み出す勇気を貰える王道の展開とラストも見>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

4.2

見たで。原発建設に絡んだ陰謀で夫を殺された海女の復讐。これはマジで凄い映画やった。エネルギッシュな昭和のギラギラ感に凄まじい怨念と殺意を爆発させる主人公に鳥肌が止まらない。激しい血しぶき飛び交う後半か>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.1

見たで。今年の映画館納めはこれ!戦国の世の命の軽さ、残酷さからまさかの色恋までを北野武監督の笑いと創造性で描くブラックコメディ。すべての選択と結果が首に直結するイカれた人々が織り成す物語に悶絶する3時>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

見たで。星に願いを掲げ100年の歴史を感じさせるオマージュを挟みながら描くディズニーの願いと夢と希望の物語。ヴィランの扱いは筋書きと顛末も含めて正直しゃくに触るが福山雅治の演技は圧巻。細かい事は考えず>>続きを読む

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.6

見たで。スパイファミリーらしさ全開で送る安心安定で楽しい劇場版。映画としてのカロリーは低いしもう少し攻めてくれても良かった気もするが良く言えば誰でも頭空っぽで楽しめるジャンプ映画。主に子供達に向けた作>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

見たで。噂通りと言うかそれ以上に摩訶不思議な映画。絵面はポップで暖かみも感じて可愛らしいが全てが虚構にもみえる世界。最早理解するとか言う次元を越えた物語ですがいつもとは違う映像体験をしたいと言う人には>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.7

見たで。スパイダーバースと対を成す破壊的なアニメーションとポップカルチャーネタ満載で送る4匹の亀達の青春劇。外世界への憧れと成長を軸に描きつつ現実世界で自分の存在意義に思い悩む人達の背中をそっと押す様>>続きを読む

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

3.8

見たで。
教えてお爺さん、殺人の仕方を。ペーターを殺されたハイジがチーズ脳になった独裁国家を血に染める。シュールな笑いにど直球な下ネタとグロゴア全開で溢れんばかりのチープさが堪らない。クラウドファンデ
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.8

見たで。
異世界の入り口を解放するパズルボックスとそれに関わった物達の地獄の家族ドラマ。ねっとりして痛そうなグロ描写が強烈過ぎるし絶対触れたくない魔道土達の気持ち悪いビジュアルが最高。オカルトと強力な
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.2

見たで。傑作。脱獄囚と少年、父を知らぬ歳の差を越えた2人の友情物語であると同時に善悪の境界を越える物を描いてきたイーストウッド監督の心情風景を描いている。哀愁と感動が融合したラストに涙。みんな葛藤を抱>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

4.2

見たで。
俺達のコワすぎが帰ってきた。ホラーとしてしっかり怖い冒頭に心を掴まれノンストップで走り抜く中盤から爽快感がどんどん上がっていき心の中が恐怖と笑いと感動でいっぱいになる。観賞後にここまで多幸感
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.5

見たで。
フィルマではまだ感想上げれてませんが前作も観賞済み。
家族の物語にテーマを当てた前作と比べ同じテーマをこすってしまった感は否めない。もう少し最後の余韻はスパンと残る物にしてほしかったし「ザ・
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ブラック・デーモン 絶体絶命(2023年製作の映画)

3.3

見たで。
アステカに語り継がれる超巨大悪魔鮫に襲われるパニック映画。序盤の不穏な空気感は最高も中盤に入ってからは鮫の怖さはあまり活かしきれてなかったかも。とは言え終盤の家族の物語には泣かされもした。環
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.7

見たで。
黒柳徹子さんの子供時代を描いた話とは聞いた事があるけど内容まではしっかり知らなかった本作。予告編を見た時点では正直配信やレンタルスルーで良いかなって思ってたけどフィルマでもXでも絶賛の嵐でそ
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獣兵衛忍風帖(1993年製作の映画)

3.7

見たで。
30年前に制作された伝説のエログロバトル時代劇アニメがアマプラに降臨。幻想怪奇な世界観とセル画から生み出される静けさのダイナミズムにひたすら痺れる。物語はシンプルも気合いの入った人体破壊作画
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レンフィールド(2023年製作の映画)

4.0

見たで。
「ちくしょう…この悪徳上司のドラキュラから逃げてえよ…」
ニコラス・ケイジ演じるスーパーパワハラ上司なドラキュラ伯爵に自由を求める彼の下僕が立ち向かう。思わずクスりとする笑いの畳み掛けとグロ
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悪魔のサンタクロース/惨殺の斧(1984年製作の映画)

3.3

見たで。サンタの格好をした強盗に両親を殺されトラウマを抱えた主人公がサンタ衣装を着た事で殺人衝動を抑えられなくなり…古き良きB級クリスマスホラー。今みるとスラッシャー描写はちと弱い気もするがクリスマス>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.1

見たで。
「X」の前日譚。夢と現実、家族と憎悪、純粋さ故に爆発していく狂気の世界と殺人鬼の誕生をミア・ゴスが圧倒的怪演。歪すぎる満点の笑顔で閉めるラストも強烈であの表情みたさにまた本作を見たくなる。誰
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.8

見たで。
安定のテンポと話運びで退屈な部分は殆どなく中盤からひたすらテンションは爆上がり。ビーストウォーズ世代の自分にはやはり胸熱で交差する異星人間の友情と兄弟の絆に涙する。過去作と比べやや突き抜け感
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劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

3.7

見たで。
まさかの初代演出&ナレーション中村義洋氏降臨の劇場版。じわじわと込み上げる恐怖も時折入る笑いもゾワっとするEDもある最高の劇場版。「お分かり頂けただろうか」のお決まりフレーズと共に全てのほん
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.5

見たで。
愛する人と引き離されたロバの旅路。イーオーの孤独と人間社会のエゴが共鳴する圧倒的な映像センス、美しくも残酷な世界の落差に人生の意義を問う映画の力が光る。暖かさ、不条理さ、切なさ、様々な感情が
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禁じられた遊び(2023年製作の映画)

3.5

見たで。
エロイムエッサイム!
幽霊よりも人の嫉妬が怖い邦画版「ペットセメタリー」中田秀夫監督最大のホラーコメディに感情が全く追いつかなかったがなんだかんだで霊能者達の下りに一番笑った。最初の怨霊登場
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.0

見たで。
時代も世代も問わず永遠に見られ愛され続けるクリスマスコメディの決定版の1本だと思う。久しぶりに観賞してもやっぱり同じ場面で笑わせてもらえるし家族なんていらないと思ってしまったケビンの成長とそ
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

4.1

見たで。卑怯卑劣な賞金稼ぎVS声なき殺し屋ガンマン。うへえ、面白い!真っ白な雪山を舞台に暴力を生業とする世界に生きる男達の残酷さと哀愁を描いた異色すぎる西部劇。悲しみと爽快感が両方存在するラストの鳥肌>>続きを読む

キューポラのある街(1962年製作の映画)

3.7

見たで。
「ALWAYS 三丁目の夕日」では深掘りまではされなかったあの時代の陰に生きていた人達を映した映画だった。お父ちゃんは飲んだくれですぐ家族に手を上げるしお母ちゃんはちゃんと子供の味方になって
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