なにかさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.0

ストーリー★★☆☆☆
構成★★★★☆
演出★★★★☆

フランス版ティムバートン。
自殺者が激増する未来のフランスで、自殺用品店を営む家族の物語である。
ダークファンタジーの大人向け絵本の世界観に、ミ
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トータル・リコール(2012年製作の映画)

3.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★★☆☆
演出★★★★★

1990年に公開された同名作のリメイク版であり、フィリップ・K・ディックの小説から着想された正統派ディストピアSFである。

1990年版と比較
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

2.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★★☆☆
演出★☆☆☆☆

コロナ禍の中で、自分の家で過ごす時間が多くなった。
先行きの分からぬ状況のなか買い溜めに精を出す、現在の消費スタイルはミニマリズムとは逆行してい
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★★★☆
演出★★★★☆

take me to church を踊る姿には鳥肌がたった。
セルゲイがバレエ学校へ通うために、家族が海外に出稼ぎに行く。
家族と再び共に暮ら
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

4.0

ストーリー ★★★★☆
構成    ★★★☆☆
演出    ★★★★☆

キャッチコピーにあるように「いいね!」のために生きる人物の破滅ストーリーではない。
そんなつまらない視点からこの映画を観るのは
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★★★☆
演出★★★★☆

作品全体に流れる重くゆったりした空気と、戦闘機の滑空シーンの心地良い風。その対比と緩急が素晴らしいアニメ作品。
国家間のゲームとして戦わせられて
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デイ・アフター・トゥモロー(2004年製作の映画)

3.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★★☆☆
演出★★★★☆☆

放映当初、氷に覆われていく都市の映像に圧巻されたのを覚えている。
作品の主題は地球滅亡系・パニック映画にありがちなものであるが、ハラハラする展
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.0

ストーリー★★☆☆☆
構成★★☆☆☆
演出★★★☆☆

第二作である「King of the Monsters」を先に鑑賞したのだが、第二作がゴジラシリーズへの「ヲタク愛」に溢れた作品であるのに対し、
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映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

1.5

ストーリー★☆☆☆☆
構成★☆☆☆☆
演出★★☆☆☆

原作も同様、映画に登場するギャンブル自体は大して面白くないし、深みのあるストーリーはなにもない。それでも浜辺美波はずっと可愛い。

ペット(2016年製作の映画)

1.0

ストーリー★☆☆☆☆
構成★☆☆☆☆
演出★☆☆☆☆

飼い主がいない間、ペットはなにをしているのだろう?
つまり動物版トイストーリーの冒険譚である。しかし、ペットたちにはウッディやバズのような強い個
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イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

1.0

ストーリー★☆☆☆☆
構成★☆☆☆☆
演出★☆☆☆☆

同チーム制作の「カメラを止めるな」は構成の意外性とコメディ要素、家族愛の描き方に於いて評価ができたが、こちらの作品は面白みに欠ける。
それぞれの
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屍者の帝国(2015年製作の映画)

3.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★☆☆☆
演出★★★★☆

伊藤計劃のみならず、円城塔の小説を映画化するのはさぞ大変だっただろう。舞台となる19世紀末のロンドンのディストピア的風景の描写は評価に値する。主
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スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

2.5

ストーリー★★☆☆☆
構成★★★☆☆
演出★☆☆☆☆

スティーブ・ジョブズの半生を描いた作品。近年まで存命していた人物の映画であるため、大きな脚色はなく、彼の人柄を理解するためには有効な映画だと思う
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ホッタラケの島 遥と魔法の鏡(2009年製作の映画)

1.5

ストーリー★☆☆☆☆
構成★☆☆☆☆
演出★★☆☆☆

大人が見て楽しい作品ではないかもしれない。
異世界への迷い込み方はジブリのようでもあるが、主人公の遥の「気付き」はあまりにも稚拙である。人間に忘
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ララピポ(2008年製作の映画)

3.0

ストーリー★★★☆☆
構成★★★☆☆
演出★★★☆☆

原作の要素をうまく抽出しつつ、映画ならではのコメディへと昇華させた点が評価できる。東京に生きる「どうしようもない人間」たちの下世話な日常を上手く
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否定と肯定(2016年製作の映画)

2.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★☆☆☆
演出★★☆☆☆

ホロコースト否定論に法廷で立ち向かう、教授や弁護士の姿を描く。
法律を前にしたとき、「良心」が常に勝つとは限らない。という主題は深く考え尽くされ
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

2.0

ストーリー★★☆☆☆
構成★☆☆☆☆
演出★★★☆☆

ベルリンの壁崩壊・東西ドイツ統一を知らない母のためについた優しい嘘。
東ドイツの生活を再現しようと奮闘する息子の姿は面白いが、設定にあまりにも無
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イン・ヴォーグ:ザ・エディターズ・アイ/VOGUE ファッション誌、モードへの昇華(2012年製作の映画)

3.0

ストーリー★★☆☆☆
構成★★★★☆
演出★★☆☆☆

VOGUEの歴代編集者たちのドキュメンタリー映画。
ファッション好き(着る方)は必見。改めて自分のワードローブを考え直すきっかけになるだろう
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★★☆☆
演出★★★★☆

原作好きは好まないハリウッドナイズドされたストーリーではあるが、個人的にはとても好きだ。SFとして、制限時間内で見せたい世界にきちんと焦点が当た
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エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.0

ストーリー★★☆☆☆
構成★★★★☆
演出★★★☆☆

ドープなアメリカのティーン・ムービーを、しっかりお金をかけて作った。
という表現が正しいと思う。記憶を消された最強のエージェントというありきたり
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グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

1.5

ストーリー★☆☆☆☆
構成★★☆☆☆
演出★★★☆☆☆

真偽のほどはわからないが、作中でのゴダールの人物像があまりにもクソ男すぎて、どう評価して良いのか分からなかった。
プライドが高く、わがままなレ
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

4.0

ストーリー★★★☆☆
構成★★★★☆
演出★★★★☆

古典・娯楽SF作品としては傑作である。
この映画には、1990年代の夢が溢れている。2020年、改めて見直すと、作中に描かれる未来の世界と現代の
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.0

ストーリー★★★☆☆
構成★★★☆☆
演出★★★★☆

ハッピーなミュージカル映画は、いつも私たちを最高の気分へと導いてくれる。この映画は、間違いなく元気を与えてくれるだろう。
ただの青春ラヴストーリ
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.0

ストーリー★★★★☆
構成★★★★☆
演出★★★★☆

アメージングシリーズも面白かったが、最も印象に残っているのはやはり初代スパイダーマンだろう。
オタクでいじめられっ子のピーターパーカーが正義の味
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ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年製作の映画)

3.0

ストーリー★★★☆☆
構成★★★★☆
演出★★★☆☆

一作目の衝撃(大爆笑の嵐)には劣るのだが、この愛すべき4人組にはどうしてもまた会いたくってしまうのである。
コメディ全振り、モラル完全無視、ファ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★★★☆
演出★★★☆☆

イタリア旅行にいく前に見ちゃうよね、食べちゃうよね、ジェラート。
もしかしたら、初めて聖地巡礼した映画かもしれない。

窮屈な宮廷生活からお忍び
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

3.5

ストーリー★★★☆☆
構成★★★★☆
演出★★★☆☆

デロリアンに全ての夢が詰まっている。
現代SFでは作り出せない魅力が詰まった名作。

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

ストーリー★★★★☆
構成★★★★☆
演出★★★★★

緻密に構成されたクリストファー・ノーラン作品を、一言で片付けることはできない。なんど見ても新しい発見に驚かされる。
壮大な宝探しのようなこの映画
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のみとり侍(2018年製作の映画)

1.0

ストーリー★☆☆☆☆
構成★☆☆☆☆
演出★☆☆☆☆

これはひどいぞ!番宣と比較してこんなに退屈な映画だとは思わなかった。
豪華役者陣の無駄遣い。序盤の設定は良く、期待したが物語の展開も平坦で結局な
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イキガミ(2008年製作の映画)

1.5

ストーリー★★☆☆☆
構成★★☆☆☆
演出★☆☆☆☆

自殺者数を抑えるための見せしめとして、ランダムに「死亡予告証」が届いた一定数の人間は死ぬ。設定は良かったんだけどな…
せっかくのアイデアから「死
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ハーモニー(2015年製作の映画)

3.0

ストーリー★★☆☆☆
構成★★☆☆☆
演出★★★☆☆

伊藤計劃贔屓で高めの評点をつけてしまったが、ほか三部作作品同様、もう少しやりようがあったのではないかと考えてしまう。
何より、最後の展開はなんだ
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劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール(2017年製作の映画)

2.0

ストーリー★★☆☆☆
構成★★☆☆☆
演出★★☆☆☆

この映画にサブタイトルをつけるとしたら「猿でもわかる、VRとARの仕組みと展望」だろう。
初めて作品を目にした時にあった仮想世界のインパクトは、
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アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

3.0

ストーリー★★☆☆☆
構成★★★☆☆
演出★★★★★

ストーリーはオーソドックスな不倫ラブストーリー(あれ、原作ってこんな話だっけ?)だが、演出が素晴らしい。
舞台美術が転換していくように、美しく場
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BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)

4.0

ストーリー★★★★☆
構成★★★☆☆
演出★★★★★

誰もいない映画館で一人で見た。

人類が都市の防衛システムによって排除される危機に瀕した未来を舞台に、主人公は人類を救うわずかな希望を求めて、地
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ひなぎく(1966年製作の映画)

4.0

ストーリー★★★☆☆
構成★★★★☆
演出★★★★★

学生時代、この映画からインスピレーションを受けて作品を制作した。
カルト的な人気を誇るチェコ映画ではあるが、当時の私もその一人だった。
まるでエ
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NANA2(2006年製作の映画)

1.5

ストーリー★☆☆☆☆
構成★☆☆☆☆
演出★★☆☆☆

NANA1と比べて、衣装が改善されている。(NANA1のスタイリングは原作好きのファンにとっては発狂寸前だった)
NANAはきちんとVivian
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