taruponさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

3.9

脳梗塞の昏睡状態から閉じ込め症候群となり、意識や記憶は正常だが、全身麻痺に陥ったELLE誌の編集長が片目のまばたきで意思疎通を行い1冊の本を書き上げた。その実話をもとにした作品。
すごく、フランスっぽ
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

4.0

いろいろ突っ込みどころがあることは前提としても、私はすごく心を動かされたし、よかった。途中から涙がとまらず、入り込んでみた。
主人公ローズの晩年を演じたヴァネッサ・レッドグレイブ、若い時を演じたルーニ
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

4.0

今までみたエマの映像化はほぼ見ていると思うけれど、出来としては1番好きかも。
2時間弱でまとめているから、必ずしも原作に忠実なわけではないけれど主要なエピソードを上手くアレンジしつつつ、オリジナルな場
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.9

スカーレット・ヨハンソンの透明感、17Cのデルフトの街、フェルメールの絵をなぞらえたようなフェルメールの家の屋内やアトリエ、この色彩、光、世界観に浸れるだけで満足できる作品。

スカーレット・ヨハンソ
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.7

封切時に、劇場でみているので2回目。
是枝監督らしい「こういうのあったよね」「あるある」にあふれた作品。
希林さんのお母さんは、相変わらず程よく毒を含んでいる。ダメダメ中年の阿部寛+母の希林さんコンビ
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セブン(1995年製作の映画)

4.1

久しぶりに、若かりしブラッド・ピットを拝みたくなって鑑賞。
以前DVDを借りてみているが、細かい部分をいい具合に忘れて(笑)新鮮な気持ちでみました。

7つの大罪になぞらえての猟奇殺人を追うミルズ(ブ
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.7

私にとって、ウェス・アンダーソン監督のものは、グランド・ブタペスト・ホテルに続き2作目。
父の死をきっかけに仲たがいしていた3兄弟が、母に会いお互いの絆を再確認する旅を描く。
なぜ、仲たがいすることに
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つぐない(2007年製作の映画)

4.2

これは恋愛映画なのかな?
シアーシャ・ローナン演じる13歳の多感で想像力にあふれ、思い込みに満ちた傲慢さ 思春期の潔癖さ もろもろの持つ残酷さに完全に持っていかれる。
自分も憧れているともに育った使用
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.2

はじめから終わりまで、人からモノから会話の端々まで是枝監督らしい「あるある」が詰まっている映画だった。
そして、すべてが類型的なあるあるに満ちているにも関わらず、すごくリアリティがあり心のいろいろな闇
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

アカデミー賞、ヴェネチアの金獅子省などなどを数々受賞した作品。
リーマンショックの影響を受けた高齢者の車を家に各地を転々としながら、短期の仕事をしつつ流浪する生活を、フランシス・マクドーマンド演じるフ
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.6

前から見たいと思いつつなかなかきっかけがなかったが、すごく大好きな作品だった!面白かったし、見終わった後、すごく元気が出て前向きな気持ちになれる作品だった。
ストーリーは、イギリスサッチャー政権下での
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シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

4.0

ホームズ自体にそこまで思い入れがあるわけでないからかもしれないけれど、武闘派でアクション満載、ジュード・ロウのワトソンはかっこいいし、ロバート・ダウニー・jrのホームズとのコンビ感もよいし、スピード感>>続きを読む

ジェイン・オースティンの説得(1995年製作の映画)

3.8

もともとの原作ファン。DVD購入時に見ているが、サリー・ホーキンス版との比較も含めて、レビュー。
エンディングに至る主人公たちがお互いの気持ちを確かめ合う場面は、サリー・ホーキンス版が、盛り上がりと疾
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北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

3.9

グリーンランドの人口80人の村にやってきたデンマークからきた教師が地元の人とかかわっていく1年を撮ったもの。登場人物はそこに住む人達が、そのままの役柄で出ている。ドキュメンタリーとフィクションの間を行>>続きを読む

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.9

ゾンビ映画、ホラー映画は、見ることはあるけれど積極的に好んでは見ません。「高慢と偏見」の原作は大好き、かつ映像化作品も特にコリン・ファース版は大好き。ちなみに、セス・グレアム=スミスの本作の原作は未読>>続きを読む

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.0

うーん、残念。ドリトル先生シリーズにそこまで思い入れがあるわけではないけれど、あまり楽しめなかった。
全然原作を知らなければそれはそれで楽しく見れるのかな?
動物達は可愛いし、そこはよかったのだけれど
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フェアウェル(2019年製作の映画)

4.0

感動したり、泣いたりといったことは全くなかったのだが、文化の違い、家族といえども生活する環境が違うことでの価値観の差異、そこも乗り越えての華僑という民族の在り方、中国人の価値観というものをいろいろ考え>>続きを読む

若草物語(1994年製作の映画)

3.9

劇場公開時に見ていて、今となっては、ウィノナ・ライダーがすごくステキだったという印象だけが残っていたところで、今回改めて。
ウィノナ・ライダーが綺麗、魅力的はもちろんだったが、こんな風だったんだなと改
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ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

3.8

アゼルバイジャンの田舎を走る定年間近の運転手の物語。セリフが無いが、効果音と音楽と映像のみで進行する。
でも、ストーリーも、登場人物たちの気持ちもすごく伝わってくる。これだけでこんなに内容をくみ取れる
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時の面影(2021年製作の映画)

4.0

映画の題名は、原題に対してなんでこんな邦題に下のかな??と思うこともままあるけれど、この「時の面影」は良いなぁと感じる。(原題は「The Dig」)
サットン・フーというイングランドのアングロサクソン
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

4.0

これも、過去何度もみているけれど、コリン・ファースダーシーを見て気分が盛り上がった流れで鑑賞。
コリン・ファースダーシーは素敵だけれど、個人的にはヒュー様好きなので無条件に気分が上がります。

それは
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ブルゴーニュで会いましょう(2015年製作の映画)

3.5

父と家業に背を向け、パリに出てワイン評論家として成功した息子と、家業のワイナリー(ブルゴーニュだからドメーヌです)を凋落されてしまった父の物語。息子がわだかまりを抱えた父と向き合い、一度は背を向けたワ>>続きを読む

ベル ある伯爵令嬢の恋(2013年製作の映画)

4.0

18世紀後半、アフリカ系の奴隷とイギリス貴族との間に私生児として生まれ、イギリスの伯爵家に引き取られて育てられた女性ベルを主人公に、イギリスの奴隷制廃止のきっかけとなったゾング号事件の裁判をめぐる話が>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.1

映画館で見たいと思っていたけれど、結局見損ねてしまっていて、配信で鑑賞。
期待以上に私はよかった。
若手スターとそのファンの少年それぞれの物語。
ジョンが死に至るまでの時間軸の中で隔たった場所でのジョ
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NO CALL NO LIFE(2021年製作の映画)

4.0

期待以上に良い作品だった。
ちなみに原作は読んでいません。

宣伝文句では、「恋愛」おし。
高校生の刹那的な恋愛ときくと、どうなんだろう??とみる前は思っていたが、私は恋愛が主眼というより親からの虐待
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オンネリとアンネリのふゆ(2015年製作の映画)

3.7

「オンネリとアンネリ」がベストマッチする気分の時というのがある。
 ちょっと疲れてあまり何も考えずホケっとしたくて、楽しい気持ちに包まれたい この「オンネリとアンネリのふゆ」もそれにぴったり。
前作以
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.9

映画の中で使われている音楽、歌もよいし、何よりキーラ・ナイトレイ演じるグレタがチャーミングで、それでいてすごく小気味よいキャラクターで魅力的だった。
グレタの失恋が出発点だが、恋愛的な部分については微
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.1

統合失調症を患いながら、ゲーム理論の経済学分野への貢献によりノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュの物語。


今までリアルだと思っていたものが、実は幻覚だと知りその現実と向き合いながら、日常を取
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.2

随分遅れてのメリー・ポピンズのマイブームですが、この作品を最後に見てよかった。
原作は未読なのですが、私が、「メリー・ポピンズ」「リターンズ」を見て感じたことは間違っていなくて、ディズニーの映画製作者
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ホリミヤ(2021年製作の映画)

3.7

2/16からTBS系でスタートするドラマと連動した映画 ドラマの初回3話分プラスアルファで構成された内容とのこと。
映画とドラマの関係としては、変則的。
好きなバンドが、エンディングテーマを担当してい
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.9

前作を予習してから見たのは、大正解!
全編にわたって、前作へのオマージュが感じられた。もちろん、ディズニーミュージカルとして単体でも楽しめる作品だが、前作を重ね合わせて見ることで楽しさが倍増する。
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

3.9

リターンズを見ようと思っていたのだが、そもそもメリー・ポピンズ見てないよね、まずはそこからでしょ!と思いこちらから鑑賞。
もう、いくら名作とはいえ半世紀以上前の作品、どうかなぁ?と期待半分な感じで見た
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.8

軽い気持ちで見たのだが、予想以上に良い作品だった。
映画の中からとびでてくるという設定、モノクロとカラーの対比も有りがちな感は無きにしも非ずだけれど、そういった部分を超えての純愛な部分にうるっとくる感
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フード・インク(2008年製作の映画)

4.0

2008年の作品で、もう10年以上前に作られたものだが、警鐘という意味では、十分に今も通用する作品だと感じる。
特にコロナの今、人間がどんどん自分に都合の良いように生態系を作り変えてきたつけがいろいろ
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.9

現代のロビンソンクルーソーであり、浦島太郎の物語でもある。
国際宅配サービスFedexのエリート社員のチャック(トム・ハンクス)が飛行機事故に巻き込まれ、太平洋の孤島でサバイバル生活を送った末に・・・
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