「世界はぼくときみ、だけじゃない。」から「ぼくときみ」になっていくラスト30分くらいが素晴らしい。それに向けて躍動する前半も。
ただ、中盤のミュージカルシーンの流れがまぁ面白くない。実行委員とパンツ番>>続きを読む
「ドキュメント72時間」というNHKで放映されている番組を知ってますか?
ある一ヶ所にカメラとインタビュアーを配置し、72時間の間にそこを訪れる人にインタビューをするという、ただそれだけの番組。その場>>続きを読む
いい加減もう、「ドランだから」と特別な目でドランをありがたがるのはやめようと思った。自分にとっては物の語り方も、語ろうとすること自体も、何の新鮮味もなかった。
家族一人一人の顔面アップのとか、背中越し>>続きを読む
あぁ、なんと素晴らしい映画だろう。こういう映画には心底弱い。
そうだよなぁ。自分ってなんて醜いんだろう。とかなんでみんなと上手くやれないんだろう。周りはあんなに上手くやってるのに。って捻くれたりして>>続きを読む
ジェイクギレンホールのジェイクギレンホールによるジェイクギレンホールのための…みたいな。
「君がいないことは、君がいることだな」(桜super love/サニーデイ・サービス)
という一節を映画にし>>続きを読む
この世は絶望や悪意に満ち溢れている。
夜に一人で歩いていれば、それは意図せず襲ってくるし、30人も人が集まれば一人が孤立する。
「一人」は恐ろしい。もういいか、と思ってしまえばそれまでだから。
でも>>続きを読む
これはまぁ「良くも悪くも」という言葉が色んなところに付いてしまう感想が出る映画なのかなぁと思うけども、自分は素直に楽しめました。
何はともあれ、「マン・オブ・スティール」「バットマンvsスーパーマン>>続きを読む
前置きというか、これはNetflixのドラマ版に心底やられた人間の感想だということをことを最初に断っておく。
映画を見る前に、自分の中と徳永と神谷さんは完全にドラマ版の2人として完成されていたので、>>続きを読む
前作、前々作と比べればかなり抑えられてるけど、冷めた切なさはシリーズ唯一無二のもので無茶苦茶好きだった。
山王会と花菱が怒りと焦りにぐらぐら震える中で常に中間に居続ける張会長および大友の対比が良い。>>続きを読む
真面目な戦いはアベンジャーズに、ハートフルなドラマはGOGに、残ったものはバカ騒ぎなんだからとことんバカやろう!って開き直ってる感じが良かった。過去2作まったく好きになれなかったロキも裏切り芸に昇華さ>>続きを読む
悲しみの川は繋がっている。誰かに起こることは、誰にでも起きること。
何処かの誰かが殺された、行方不明になった。そんなふうに遠くから流れついた水は町の至るところに蔓延る。
例えば、排水溝。例えば、洗面台>>続きを読む
いくらなんでも長すぎ…。しかもただの怖がらせショットの羅列というか、繋がりも甘々だし怖がらせ方も半分くらいでネタ切れ…。
ブギーマンの主観ショットの長回しにゾクゾクさせられるけど、全編それは流石に飽きてくる。
あとは、家に張り込み続ける医者の馬鹿さ加減と、ローリーの気の抜き様にイライラが高まる。
学校での、授業中に挿し>>続きを読む
「ヴィジット」「It Follws」あたりから連なる現代ホラーの系譜がこんな形で表現されるとは。
「笑い」と「恐怖」という相反するようで実はとても近くにある感情を矢継ぎ早に、もしくは同時に引き出されて>>続きを読む
たとえ自分の存在が望まれた「奇跡」でなくとも、どこかで起こる奇跡へと脈々と繋がれるその一部にはなれるはず。そこには「意味」が確かにある。
という何とも「スターウォーズ:ローグワン」を思わせる展開には>>続きを読む
こんなに映画でドキドキしたのは久しぶりだ…。
レンズに乱反射する太陽の光がひたすら美しい。なにはなくともそれだけで映画が成立してしまっているように感じてしまう。
爆音上映のラインナップにどうか追加し>>続きを読む
ライアンゴズリングとラッセルクロウ版「探偵はBARにいる」的な。圧倒的にこっちの方がセンスはいいけど。
この映画において執拗に繰り返される落下はなんだろうと考えている。
丸の内ピカデリー、爆音上映会にて。
ディレクターズカット版をDVDで見て、今見ても大して新鮮でもないなぁなんて思っていたけれど、冒頭の俯瞰ショットと振動の瞬間に「あ、これ決まった。(何がかはよくわか>>続きを読む
正直説教くさい映画だったらどうしよう…とか見る前は思ってたのだけどそんなもん1mmも感じなかった。黒人差別、女性差別が中心では決してなくて(重要なファクターではもちろんあるけれど)、叶えたい夢のために>>続きを読む
手際よくいきなり無人島の死体発見シーンから始めてんじゃねえよ!放屁ボートと同時にタイトルバックを超かっこいいタイミングで出してんじゃねえよ!泣きたくなるようなダンスシーンを細かいカットで見せてんじゃね>>続きを読む
密室の中であれよあれよと進む事態はまさに映画にうってつけな舞台で、水面下にいろいろな思想はあれどそれが完全には表出しないのもいい。
ただ、ここがライブハウスでパンクバンドが主役である以上、何かそれが効>>続きを読む
「プロメテウス」に引き続き、めちゃくちゃ好きな一本だった。
前作から退場した創造主たちに代わり、自分が創造することに固執する人間とアンドロイド。そしてアイツ。
あの誕生シーンの美しさは尋常じゃない。あ>>続きを読む
かなり賛否分かれるというのを聞いていたから身構えて見たけど、あれ。けっこう好きかも、というか普通にいい映画だなぁとか思ってしまった。
話も通じない創造主と、自分の起源を「知りたい」とすがる人間と、何>>続きを読む
別に怒りを覚えるってほどダメではないのだけど、悲惨なことをさらに悲惨なことで上書きしてなかったことにするなんてのは、映画としてとか以前にありえない。
でもそんなことすらちょっとだけ許せそうになるクリス>>続きを読む
ここ最近見た映画はおもしろいなぁと思うものは多かったけどなかなか肌に合うというか、しっくりくるものはなくてもやもやがあったのだけど、最高にもやもやしつつも久々にしっくりきたのがこの映画だった。
真実>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
エピローグまでは、にやけまくりでめちゃくちゃ楽しめた。
これは好みだと思うけど、自分はこんなに美しい世界の終わりはなんて素晴らしいんだろうと思ったので、そこで終わってもいいと思った。なんだか後日談によ>>続きを読む
ここ最近休日になると、何かしなきゃ、どこかに行かなきゃ、一人で部屋にいたら見えない何かに押しつぶされそう、と意味のない焦りを抱えてしまいがちな自分にとって、
自分の半径3メートル以内に少しだけ目を配っ>>続きを読む
自分でもけっこうなノーラン信者だと自覚していたのだけど、今回はびっくりするほどピンとこなかった。
名もない一人の兵士として戦地への没入感を高めさせたいのか、群像劇として脱出と救出を描きたいのか、恐ら>>続きを読む
青春映画には死の匂いがべっとりとこびりついてる。
この映画も然り、彼らが秘密の場所を見つけるきっかけとなったのは大人が放った弾丸であり、山での生活で彼らは動物の命を奪っていく。終盤の展開といい、ビアジ>>続きを読む
ジャンル映画ここに極まれり、というか。
列車内という限定された空間の中でよくぞここまでゾンビ映画を古典的かつ新鮮に見せてくれた。
まぁツッコミどころはあるのだけど、とにかくゾンビ映画への愛と登場人物>>続きを読む
もうこれはディズニーとかピクサー並みに完成度高いのでは…?
今までのバットマンシリーズへのツッコミどころを自ら回収してくれるわ、本シリーズでは語られないような家族のつながりを描いてくれるってもう…
カーアクションも音楽ももちろん絶品で、それだけでももうお腹いっぱいなのだけど、それだけじゃないところがもう、すごく好きだ。
いや、ベイビーが背負ってるものってものすごく哀しくて重いものだと思うんだよ>>続きを読む
いや、別にB級(ですらないけど)映画を作ろうとしてるのならいいんだけどさ、これはあくまで劇場公開映画なわけでそれなりにお金かけて映画作るならちゃんと作ってほしい。
対決のアイデア自体はおもしろいけど>>続きを読む
ジョンワッツが15歳のスパイダーマンを描くのだから、やっぱり一種の「スタンド・バイ・ミー」的な青春ものを期待していて、冒頭はこれこれ!って展開(ホームパーティ、スクールカースト、居残り授業、etc…)>>続きを読む
心底グッときてしまった…。ズートピアは頭一つ抜けてるにしても、これディズニーの中でもかなり上位に来るくらい好きかもしれない。
ファンシーな部分を除けば、プロットは親に愛されずに育った孤児である少年(>>続きを読む