結局、また凡百な話を隠すために飛び道具的な演出を使ってるだけだと思った。つーかもうそこにもそんなに驚きもないし。哭声っぽいことをやってみたかったんだーみたいな。ただ、話の本質はまったくもって届いてない>>続きを読む
優れたポップソングというのは世の中の最大公約数になるものなのだと思う。「みんなのうた」でありつつ、これは「自分のうた」だと思うことのできるもの。例えば、学校のクラスの中心にいるやつにも、隅っこにいるや>>続きを読む
2018/12/07
サントラを聴いていたらこの映画の尋常じゃない怖さを改めて感じたので少し追記&加点。
地獄みたいな状況で垣間見える人間の底力みたいなものにこそ惹かれる自分にとっては、やっぱり好きな>>続きを読む
内側から見るバスの洗車と壊れた洗濯機。コインランドリーでの孤独との邂逅。蛇口から滴る水滴と目薬。ゆるやかな連携が世界を地続きにする。
「ちゃんと好き」とはなにか、という胸が痛くなるテーマに切り込んでき>>続きを読む
「こんにちは」「やあ」「ここで待ってるんだ」「誰を?」「誰だったっけ」
びっくりするような長回しと時間的飛躍、ロングショットとアップの対比が生者と死者の断絶を語る。
交わされることのない視線は不在を>>続きを読む
ヴィルヌーヴ×ロジャー・ディーキンスコンビほどの重さはないものの、自分としては前作よりこっちの方が圧倒的に好きだった。
前作ほど高飛車すぎず、「ウインド・リバー」よりもグッと言葉を抑えてるところがいい>>続きを読む
ワンカットのオープニングから目覚めのシーンまではむちゃくちゃテンションあがったのだけどそこがピークだった。
個人的にあの落とし方はまったくもって好きじゃない。カニバリズムはこの映画の中でひとつの要素>>続きを読む
リンとグレースの出会いのシーンで2人の足を捉えたカットがある。それをフィードバックするかのように最初のカンニングは靴の受け渡しによって行われる。この映画においては、何かを渡すことにより関係が構築される>>続きを読む
改めて、映画とはなんぞやみたいなことを考えてしまった。
もっと言えば、映画を理解することとか言葉にすることの意味とか。
ヒッチコックにしろリンチにしろ、自分はまだそこまで観れていないので、そういう側>>続きを読む
もっともっとシリアスでダークなヒーロー映画かと思いきや、完全に町で見かけるやばい人的なトムハの寄生演技に始まり、ヴェノムのキャラがむちゃくちゃ可愛くて良かった。
ただ!ただね!「おれたち」を強調する>>続きを読む
フジテレビで深夜に突如放送される「放送禁止」とちう模キュメンタリー番組がすごく好きな自分としては存分に楽しめました。
結構序盤から、ん?これは後々重要になりそう…みたいなポイントが画面のどこかに隠され>>続きを読む
一見すれば悲劇のような物語の中に当たり前にラブストーリーがあるのがいい。現実ってそういうものだし、語弊を恐れず言えば彼らが何か特別なわけでもない。普通の子たちなのだ。
「バスでキスしたとき、わたし起き>>続きを読む
若くして圧倒的な才能を持つ天才の気持ちなんて、凡才の自分にはわからない。感情移入なんて出来ない。しかし、自分とは一歩横にずれた道を歩く天才こそ、最も自分を写す鏡足り得るのかもしれない。
「ちはやふる>>続きを読む
屈折しきった心の26歳男性にとってはあまりにまっすぐな映画でもう終始涙してましたよ。ええ。
大人になるということ、誰かを赦すこと、世界を知ること。幽霊が見えなくなるということ。
包丁に映る卵焼き、揺>>続きを読む
むちゃくちゃ怖かった…
ファーストカットのぐにゃりと歪んだ視点からの捜査官が焚くカメラのフラッシュ、そして死体の登場の時点でもう間違いない。異様な怖さでスクリーンがいっぱいになる。
一番異常だなぁと思>>続きを読む
この世界には無数の夜がある。自分がひとりで何かや誰かに想いを巡らせている夜に、何処かの知らない誰かと誰かが手を繋いだり、キスをしたりしてるんだろうか。人の数だけ夜があって、それが少しだけ重なったり離れ>>続きを読む
「死霊館のシスター」にげんなりした後に見たこれ。大好きだった。
あちらのレビューに書いてあることから引用するならこれもまた、ホラーやスリラーという手段を使った別のジャンル。それを許せるかで好き嫌いは別>>続きを読む
語弊を恐れず言うとしたら、映画におけるホラーはもう「手段」の一つになっていると思う。ホラーを使って何を描くのか。愛なのか、家族なのか、はたまた人生の選択なのか。そういうものを描くのにホラーはうってつけ>>続きを読む
田舎の閉塞感と国際売春というローカルとグローバル、性と生、はたまた芸達者と素人というあらゆる対極にあるものを綯い交ぜにしたような。そんな映画を撮ったら、いくら原作があってもそれは吉田恵輔の映画になるで>>続きを読む
悲惨なことが起こる映画を観て、なんでこんなこと映画にするんだろうと思ったりする。もちろん、闇に埋もれてしまうことを明らかにするだとか、そういう意図や意思があるのもわかる。
でも、映画によっては、その悲>>続きを読む
何も言わないことは全て言うことと同じだ。一瞬を切り取ることは全てを描くことと同じだ。一夏の終わりの限られた時間、あるいは人生の中での限られた時間、彼と彼女たち3人のその時間から、彼らの未来や過去に思い>>続きを読む
音の映画だ。もっと言えば声の映画だ。
例えば、最上と上司が話すその隣で新米の女検事の声が、本筋の会話と同じボリュームで入ってくる。本来は映画としては排除されるべき雑音である、その声が確かに聞こえる。同>>続きを読む
本当に、5点を付けても1点を付けても良い映画だと思う。もちろん大傑作だとも思う。
映画の中が、わかるけどわからないとその逆のわからないけどわかるとか、むかつくけど憎めないとか、相反する感情が一個になっ>>続きを読む
家事に疲弊したインクレディブルが感情を爆発させるシーンに一番グッときてしまった。
アクションのバリエーションが増えたのは良いけど、その一つ一つの意味みたいなものが薄まってしまったような。家族で力を合わ>>続きを読む
2004年にこのテーマでCGアニメーションやってたってすごいな〜。
ただ、家族がわかりあうこととヒーローの存在についての問題を解決することは別物だと思うんだよね。
あの「アベンジャーズ・インフィニティウォー」のラストの後に手頃なアントマンで茶濁されてもどんな気持ちで見ればいいのん…と思ってたけどむちゃくちゃ楽しめた。
とてもいい意味で「話の腰を折る」映画だった。>>続きを読む
ずっと見たかったけど、ソフト化もなさそうだから見れないかと思ってたけど、まさかテレビ放送に出くわせるとは。
とにかく首の映画と音楽だ。この映画を見たら最後、裏拍で首を抉るように振りたくなってくる。絶>>続きを読む
これが最初のチームかぁと思ってたらすぐ全滅してめちゃくちゃびびった。イーサン可愛そう。
ふとしたときに現れるなんとも言えない映画的なカットがとても良い。
例えば、発火したカセットテープからたちのぼる>>続きを読む
何が特別なのかはわからないけど、リチャードリンクレイターにしか撮れない映画だ。
とても評価に困る映画だ。映画としてとても上手いとは言えない作りだと思うのだけど、なぜか嫌いにもなれない。なんなら否定もしたくない。観終わってからあの3人が心から離れない。今サントラを聴いてたら自然と笑>>続きを読む
「万引き家族」がカンヌ映画祭でパルムドールを受賞して、インディー映画の「カメラを止めるな!」が大ヒットし、「ガーディアンズオブギャラクシー」のジェームガンが過去の問題発言で監督を降板した2018年。そ>>続きを読む
時を越えるという行為がこんなにもノールールでいいものか。一体どうしてこうなってしまったのだろう。
なんというか、何もかも設定が生かされていない。時間の越境が唐突に訪れるのを百歩譲って許したとして、そ>>続きを読む
前作の中でとても印象に残っているシーンがある。暗闇に包まれた施設の中で、ジュラシックパークの遺物であるシンボルに火を灯して少年が進むシーン。これこそ「ジュラシックワールド」のスタンスだったのではないだ>>続きを読む
映画好きだったけど、もっともっと映画が好きになった!!!!
それしか言えねーよこのやろー!!!
絶対に予告編もあらすじも見ないで見るべき!
とはいえ構造のトリックには途中で普通に気づくとは思うけど、>>続きを読む
まぁそこまで酷評されるほどでもないとは思いつつも、何もかも中途半端な映画だと思った。世間的な評判はどうなるかは別として、振り切ったフィルロード、クリストファーミラーコンビ版が見たかった。当初この2人が>>続きを読む
先行上映にて。
思ってたよりもずっとずっとドライ。感動や涙を煽るような演出やシーンもほぼほぼ0。質感は「誰も知らない」が一番近い気がした。
後半のある展開を迎えるまで、明らかに家族を俯瞰するショット>>続きを読む