ひええさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

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ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

4.7

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内容もなにもあったものじゃないのだけれど、気持ち悪くてとにかく楽しい。

ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

4.0

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アル中ヤク中気味で俳優志望という二人が、田舎へ旅行に出かける。突き抜けた自堕落っぷりが観ていて清々しい。
ロンドンにたまにいる、スーツ着たゴロツキって好きだなあ。
舞台が69年ということで、ヒッピーカ
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雨月物語(1953年製作の映画)

3.8

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石川淳の『新釈雨月物語』を読んだ後で鑑賞。
今作は、「浅茅が宿」と「蛇性の淫」の2篇を元に、物語が再構成されている。
(全体的に原作よりも救いがあるまとめ方だったけれど、蛇要素は残しておいてほしかった
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西瓜(2005年製作の映画)

2.8

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スイカを股に挟んだ前戯シーンと、冷蔵庫のスイカにディープキッスをするシーンと、蟹を食べるシーン。
要所要所で挿入される奇妙なミュージカルが難解だった。

マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年製作の映画)

3.8

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クローネンバーグがアメリカで撮った、というところまで含めてこの作品が成立するのだと思う。

ポール・エリュアールの詩「自由」からの引用が印象的。

学校のノートの上
勉強机や木立の上
砂の上 雪の上に
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.7

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ロマ族の音楽があまりに素晴らしくて、サントラを注文してしまった。
一面的な善人も悪人も居ない。
喜劇と悲劇が混在し、めちゃくちゃに騒がしくて野蛮なのに満たされるという、不思議な映画。

最後の島がユー
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独裁者(1940年製作の映画)

3.9

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各国の元首らを同じ部屋に閉じ込めて、この映画を観せてあげたい。

ブラック・スネーク・モーン(2006年製作の映画)

3.8

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クリスティーナ・リッチの監禁映画だ〜とワクワクしながら観始めたら、普通に良い話だった。
ブルースは愛である。ブルースはハートである。
アバズレ風のクリスティーナ・リッチがめちゃくちゃに可愛いし、彼女の
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.9

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密室の中、陪審員のおっさん12人が汗だくで議論しているだけの映画なのに...それなのに...!

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.4

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タルコフスキーを「映像の詩人」とは、言い得て妙。

水と郷愁。

1+1=大きい1

冬の光(1962年製作の映画)

4.2

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ベルイマン、また神が不在だ...
牧師が語る「神が存在しなくても、それがなんだ?人生に意味など必要か?」という言葉。

あらゆる地域、現代を除くあらゆる時代に、それぞれの宗教や神話が生まれたのは、「ど
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96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.0

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リュック・ベッソン、思うに裸足の女の子が好きなんだな。

ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.3

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ギャングスタラップはよく知らないのだけれど、衝動によって生み出される音楽というのはいずれにしても魅力的だ。
亡くなったイージーに焦点をあてて、NWAの輝かしい成功と、転落が描かれる。この手の伝記映画に
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

1.9

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友人とガヤ入れながら観るのが楽しいB級モンスターアクション。
ポスターは良い感じなんだけどな...

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

3.8

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「一人の殺害は殺人者となり、百万人の殺害は英雄となる」
大量虐殺の武器を売って金を得ることがビジネスと呼べるのならば、人を殺して金を得るという彼の行為も本質は何も違わない、ビジネスなのだ。
出獄間もな
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チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

3.6

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あの革靴、昆布っぽいなと思ったら本当に海藻を加工したものだったのね。

草の上の昼食(1959年製作の映画)

3.2

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画家ルノワールのご子息とのことで、画面がまさに印象派だった。
フランスの田舎と神話世界が交わる様子は、なんだかとても幸福で、美しい。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.2

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えっフォースってそういうやつなのか...もっとこう、なんというか禅的な力の概念だと思っていた。
反乱軍が悉く頼りないし、一々「観客を裏切る」プロットがくどいし、、なにより、犬死にした人が多すぎて胸が痛
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サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

4.0

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恐怖と後味悪めのカタルシス。
精神科医を敵に回してはいけない...
傷ついた小鳥のようなルーニー・マーラがとても魅力的だった。

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.4

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微妙に古い感じのテカテカしたCGは嫌いじゃない。
最近ネットで「マスター・ウィンドゥ実はダークサイドに堕ちた説」を見かけてしまったので、ドキドキしている。

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.1

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ゆっくりと負の感情を育ててゆくアナキンを見ているのは辛いが、ナタリー・ポートマンが超可愛い...

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.1

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何度観ても面白いしクワイ=ガン・ジンが格好良すぎる。

コズモポリス(2012年製作の映画)

3.6

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タイトルロールのジャクソン・ポロックと、エンドロールのマーク・ロスコが象徴しているように、これは対象と非対称についての映画である。
クローネンバーグ自身が非対称の作家であるが、対象的なものを良しとする
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アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

3.1

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高校生の頃に読んだ手塚治虫の『火の鳥』のせいで、わたしは「感情をもつロボットもの」にめっぽう弱い。
そしてこの映画にもまんまとやられてしまった...
最初は「ロビン・ウィリアムズの感動させる系でしょ〜
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.0

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細野晴臣氏の楽曲「洲崎パラダイス」の元ネタと聞いて鑑賞。
大筋としては、「男女の他愛のないすれ違い」といったところなのだけれど、昭和の素朴な風景と少し影を帯びた音楽が良い。

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.7

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ホドロフスキーはこの作品によって父を許し、自身を救った。
『リアリティのダンス』の続編である今作のテーマは、青年期の自己探求である。探求には痛みが伴うが、それでも彼は決して傷口から目を逸らさない。よく
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

4.0

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博士の解説と物語の結末から考えると、「並行世界が無限に作りだされる」という解釈で良いのかな?
最後の8分間が終わり、時が停止するシーンが本当に美しい。周りの乗客全員が楽しげに笑う中、愛する人とキスをす
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.6

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ママが一番怖い。

スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.8

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メイクアップアーティストのディック・スミスがまた良い仕事をしている...! すごいなあ、CG要らないなあ。今作一番の見どころは、彼の特殊メイクであると言っても過言ではない。
81年の作品ということで、
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.7

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惑星から脱出した後のエイリアンがすっかり弱く大人しくなっていたのは、やはり猫ジョーンズに托卵(?)したから..?と、気になったのでラストについて少し調べてみたら、リドリー・スコット的には当初そういうこ>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.6

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テレビをインターネットに置き換えると、そのまま現代社会の現実に重なってしまうのでぎょっとする。
ヴィデオドロームによってできる腫瘍は、鑑賞者に幻覚を見させる。腫瘍はやがて人間を身体的な破滅へと導くが、
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

3.5

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人工知能α60が管理する未来都市、アルファヴィルでは、辞書から少しずつ言葉が消えてゆく。そして言葉を失った人間は思考を停止する。個人的思想は排除され、涙を流すなど感情を露わにした者は、プールで処刑され>>続きを読む

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.3

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画面は静的で美しく、音に関しては控えめながら繊細で、大変効果的な使われ方をしている。冒頭から心地よい。心地よすぎて、日本の首都高のシーンで一度眠ってしまった。
ソラリスの海は、人の潜在意識を映す鏡であ
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ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

3.6

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タチは犬づかいが上手い。

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.7

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人間とレプリカントの違いとは?この問いに対する定義は毎度覆され、曖昧にされるのだが、この問いこそが『ブレードランナー』のテーマであると言える。前作では、人間とレプリカントの違いとは、「共感性」(フォー>>続きを読む

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982年製作の映画)

3.2

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ファーストガンダム劇場版のラスト。ニュータイプのバーゲンセールかよ...と思わなくもないが、アツくて素晴らしい作品だった。