ezuさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

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モーリス(1987年製作の映画)

4.6

「君の名前で僕を呼んで」で言葉にできないけどどうしても腑に落ちなかった部分がこの映画のラストのヒューグラントを見てスッと解決してしまった。
幸せだと言い聞かせるように生きる彼と罪になるとわかっていても
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.6

てっきり不幸な生まれの少年が偏見やイジメと闘う話なんだと思ってたんですが、それだけではなかった。
誰もがみんな悩みをかかえていて、誰かが羨ましくてでも大好きで毎日を闘ってる。昔の青春映画を観ているみた
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

5.0

浮世絵、和太鼓、サムライ、ワサビ。
浮世絵を描いたゴッホの油絵を見ているみたいな不思議でワクワクする日本的世界観。好きです。
観ているだけで幸せになれるかわいさだけど、目が足りないもどかしさに何度巻き
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.7

期待値を易々と超える2作目。
序盤からデッドプールのペースに完全に呑まれてしまうストーリーと、潤沢な資金を感じるアクションはもちろん、日本では珍しく2とついたタイトルから愛ある宣伝や字幕までもが最高で
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.9

そういうことだったの……悲しいなあ。
ホラーかと思って見たけど良いヒューマンドラマだなあ、とか思ってみてただけに油断してた。

ブラインド・デート(2014年製作の映画)

3.6

こんな可愛らしい少女漫画みたいなストーリーがフランスのかわいいアパートを舞台に展開するってだけで素敵。
どこまでも壁を超えない焦らし具合とまさに漫画のようなラストも微笑ましい。

神様メール(2015年製作の映画)

4.1

邦題からしてこれは好みではなさそうだと思っていたけど、むしろすごく好きなタイプのフランス系ブラックコメディでした。
暇つぶしに人間を苦しめて楽しむ悪趣味な神、ホームレスのおじいさんと新・新約聖書をつく
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.6

きれいなのに不気味な雰囲気が映像映えするし映画館で楽しみたいタイプの作品。
だんだんと謎が解けてきたと思ったら結局のところ私にはわかったようでわからなかったのが口惜しい……。

道化死てるぜ!(2012年製作の映画)

3.0

どうかしてる邦題が妙に気になって見たら、中身もまさにそんな感じでした。
ホラーかと思ってたんですが、微笑ましいEDにこれはスプラッタコメディだったんだと思いました。

ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.9

スティーブンキング原作ということで誰のことも信用できない、特にこの爺さんはダメだ……とか思って見たんですがそれどころじゃなかった。
最後まで主軸がしっかりしててさすがのストーリー。最後の息子の「ずるい
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.8

ふとした瞬間にフェルメールの絵画を見ているかのように錯覚させられる。
光や色、雰囲気が正直驚くほど美しかった。
コリンファース目当てで見たけど、スカーレットヨハンソンの美しい肌に全部持っていかれました
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.0

前作からすぐに見るとどうしても時間の経過が見ていてつらい。それがまた主人公たちの心情を思わせてつらい。
パリの街並みを背景に、探り合い様子を伺いだんだんと核心に迫っていく流れを2人の会話だけで進める脚
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

ウィーンの美しい街並みを背景に繰り広げられる1日だけの会話劇。
2人の価値観とか自然な話し方がすごく素敵で、ラストまでただただ惹きこまれました。出会いと別れはすごくロマンチックなのに会話がリアリティあ
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永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

4.2

ギレルモデルトロ総指揮に釣られて鑑賞。パンズラビリンスを思い出す仄暗さとワクワク感と絶望だけじゃない展開。
ただ驚かされるだけではなく、ゴシックホラーアドベンチャーのような仕掛けとしっかりしたストーリ
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.7

夫婦愛も政治劇もどっちつかずで、しかも回想で断片的に語られるからストーリー的には正直物足りなかった。
ただしメリルストリープの演技力は見事だし、サッチャーの中にいるひょうきんな夫の演出は面白かった。
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麗しのサブリナ(1954年製作の映画)

4.0

オードリーヘプバーンのかわいさと美しさが眼福。こんなにベリーショートの似合う女性は他にいるんだろうかってくらいです。そりゃあ好きになってしまうのもわかります。
お兄さんの真面目でちょっと頑固なところと
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.9

すごくきれいな映画だった。
やるせなさとやり場のない思い、葛藤、いろんなものがきれいに描かれていて、最初の仕事場で文句言われるシーンで苦手な映画だろうなと思った。でもきれいだから見てしまった。
絵葉書
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.7

ウェスアンダーソンの世界にストップモーションアニメのユーモラスな動きがめちゃくちゃ合っててもうそれだけで最高なんだけど登場する動物も人もアイテムもこれまた最高でした。
ジョージクルーニー声の父狐って
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.7

ダージリン急行のターコイズブルー、鮮やかなオレンジ、あちこちにいるかわいい象のマーク、やたらかっこいい喪服。
たくさんの色が綺麗に散りばめられた目が幸せになる世界観。
カバンや車のオレンジは兄弟を繋ぐ
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.7

ホラー要素がふんだんに盛り込まれたヒューマンドラマ。
老夫婦からして終始気味が悪いんだけど、重要なのは謎の正体よりも人間ドラマなのでストーリーがしっかりしてて面白い。ホラーとしては謎が解ける瞬間がピー
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エル・クラン(2015年製作の映画)

3.5

期待してたせいか思ったより胸糞悪いシーンが淡々と進んでいった印象で少し物足りなかった。
冒頭の誘拐シーンとラストの飛び出すとこはゾクゾクさせられました。

ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム(2013年製作の映画)

4.0

パッケージと印象的なタイトルに惹かれて見たら予想外の良作でした。
SNSの恐怖を題材にしている点ではありがちだけど、これが実話というのが恐ろしい。
主人公と同様に一見閉じたチャットという空間の中でだん
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.4

登場するメンツの有無を言わせぬ安心感と安定感。バットマンの執事もこなしてそうな人が言うと成功しない気がしない。
こんなイカした3人組が軽快な音楽とテンポの中を若干おぼつかない足取りで駆け、のんびりとし
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カーゴ(2017年製作の映画)

4.1

ゾンビものだけどホラーというより緩やかな破滅に向かっていく感じの舞台設定が面白い。
説明は少ないのに世界観や状況を伝える画や演出が上手くてわかりやすい印象。
最後の演出が切ないけど好きです。

ゴッホ 真実の手紙(2010年製作の映画)

3.8

手紙からゴッホの人物を描き出すBBC製作のドキュメンタリー。
様々な分野の天才を演じてきたカンバーバッチ演じるゴッホが時に愛らしく、時に情けなく、時に狂気的で、それだけでもファンは見る価値があるかと。
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.0

こんなかわいくてきれいなジュリアロバーツ演じる女優に偶然自分の店を訪ねてこられたり街角でオレンジジュースをかけてしまいラブロマンスが始まるなんてことあるはずない……と思いつつもめちゃくちゃ楽しく見れて>>続きを読む

メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

4.6

アポロが月に行く60年も前に月を描いたメリエスの夢のような月の世界と素晴らしい創造力。その彩色版はたしかに動く絵画でした。
メリエスの作った映画に費やされた情熱、その映画の復元に費やされた情熱が本当に
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.8

不安感にじりじりと押し潰されるような不気味さがホラー。力関係がはっきりしている序盤は特に。
相手が無邪気で脅威をまるで感じてない方が怖いものなんだと思わされました。
世界観も異様な不気味さ……。

キング・アーサー(2004年製作の映画)

3.9

最近の説に基づいてアーサー王伝説のモデルとなったアーサーたちの物語を描いた伝記映画。
人物名は知っていても名前がそんなに呼ばれないのでなかなか誰が誰なのか覚えられず。説明シーンとか欲しいです。
全体的
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アナザー・カントリー(1983年製作の映画)

4.0

学生服のコリンファースを拝むくらいの気持ちで見たら予想外の社会派映画だった。
閉鎖的な世界でもがく美少年たちと30年代の英国の雰囲気がすごく耽美でした。
BL要素ばかりがクローズアップされがちだけど、
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突撃(1957年製作の映画)

4.0

戦争映画だけど敵はほとんど出てこない。
苛立ちで部下に当たる、クジ引きで生贄を出す、名誉名声のために自分以外を切り捨てる。
殺すのは敵ではなく味方という展開やその経緯がすごく後味悪くてものすごく皮肉が
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.9

陽気なのに全然陽気じゃない音楽とともに始まる冒頭の坊主シーンから前半の勢いに圧倒された。特にトイレでのシーンは狂気的で衝撃で、おかげでそのあとしばらく頭に入ってこなかった。
ラストまで狂気と皮肉たっぷ
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.2

面白かった!
10才の子どもたちにとって、自分の良いところをしっかり見てあんな風に、子どもみたいに真っ直ぐ褒めてくれる大人はどんな形であれ憧れるだろうなぁ。
音楽だけじゃなく反抗が芯になってるのも面白
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

ロバートデニーロの目がすごく印象的。
たしかにデニーロがめちゃくちゃかっこいいんだけど、狂気じみててここまでくると少し怖い。
そこがまたヒーローを思わせるのか。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

5.0

画面から溢れ出る圧倒的なかわいさとセンスと効きすぎなくらいのブラックユーモアが本当に最高に素敵。
全カット一枚一枚丁寧に額に納めたいくらいの芸術作品で目が幸せでした。
ロケ地のゲルリッツ周辺にも是非足
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.7

設定と風貌が面白い。
だんだん夢と現実の境がわからなくなっていく流れだからこそあの終わり方が効いてくる。